名古屋 「鮨処 成田」
名古屋の大通り沿い。格子戸から中がうかがえる、清潔感あふれる小料理屋のような店構え。店の前に立つ初めての客は皆、期待がふくらむだろう。
品のある檜づくりのカウンターに、ネタ箱が埋め込まれている。手前中央に大将、奥には銀座・すきや橋次郎で修行していた若い息子さんが立つ。大将は大柄で迫力があるが、物腰は優しい。
ひらめのこぶ締め。やや強めの〆方がひらめの旨味を引き出している。あじ。やや大振りではくはく、という感じで口の中に押し込む。生のトリガイ。鳥のくちばしに似ているという語源を持つトリガイ。その独特の歯応えのある旨味が柔らかい、大目のシャリと混じり合う。
赤貝、中トロ、イカ、車海老と続く。こちらの食べるスピードに合わせ、大将の握り振りもスピードアップしてきて「お好きですね」と一言。サービスの年輩の女性も、頻繁にお茶・おしぼりを代えてくれる。気配りの出来た上品な接客。ウニ、鯖、玉子でしめる。
ネタとシャリの割合は、3対2という感じか、やや大振りの食べ応えのある握り。しかしシャリが柔らかいので、ふんわりと口の中に混じり合う。はらりとはらける感じはないものの、旨味の「年輪」が感じられる昔ながらの握りが食べられる。
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・チーズ ・デセール ・小菓子 ・コーヒー アミューズブーシュ
メインは「ブレス産ピジョノー エトフェのパヴェ」、生後間もない仔鳩を窒息させたもの。非常に小さく手で頂く。やわらかい肉質は脂身を感じないが、鳥ほど淡泊ではなく、旨味が凝縮している。横には、トリュフの風味のニョッキやなすがピジョノーを取り囲むように添えられていて、楽しい。素材をうまく使っているのと、シンプルだけど工夫されたメニューにはいつも喜びを感じるよ。