沖縄ザ・ナハテラス「ファヌアン」で常夏フレンチ
沖縄旅行でフレンチを食べようと思う人はまずいない?だろう。ザ・ナハテラスのレストラン「ファヌアン」もほとんど地元の人ばかりという。親子連れ・年輩のカップル・地元の同窓生らしい集団などこの日も地元の人が思い思いに楽しんでいる。「全く」期待せずに予約を入れたが思いのほか大満足。ホテル「ザ・ナハテラス」の天井の高いエントランスから階段を上がる。開け放しの入り口から入ると、白を基調にしたテーブルクロス、籐のイスが目にも涼しい。
お願いしたのは「沖縄の素材をフレンチで味わう県産品コースディナー」。涼しげな前菜にはピーナツ豆腐に沖縄特有のスクガラスを揚げて。その強い塩気がシャンパーニュにぴったり。ホワイトアスパラガスはグリエして供される。グリエとは珍しい・・・と口に運ぶと丁度いい火の通りで、繊維の甘さが染み出るとともに、グリエされた部分から香ばしい香りが鼻に抜けていく。パスタは沖縄特有の発酵させた豆腐(まさにチーズ!)をからめて。白ワインに抜群の相性を示す(う~ん、ムルソーとかあれば・・)。最後のお肉は県産の豚アグーロースのポワレ。これもかなり濃い味付けだがセンスを感じさせる火の通り。
「いやに安定した技術だな」とそれとなく尋ねると、東京のハイアットグループにいたシェフだとか。現代的でもない、目新しさもないが、基本のきちんとした技術を沖縄の食材で表現しており、好感の持てるフレンチだった。サービスも人により差があるものの、出来る人は付かず離れずのきちんとしたそれで、一瞬沖縄にいることを忘れたほど。
ワインはというと、赤はボルドー村名ワイン5000円、ボージョレ・ヴィラージュ6500円など頼むものがなくて泣けるほど。ヴーヴ・クリコ、ゴッセ、テタンジェあたりで通すほかない。沖縄でワインを飲む人が少ないとはいえ、もう少し気の利いたワインをそろえて欲しい。
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