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コートドール、温かく懐かしい日本のフレンチ

Aicon2007mi住宅街の細い路地にあり、広い庭が印象的な老舗フレンチレストラン「コート・ドール」。1986年のオープンから20年を経たわ。「磨き上げられたキッチン」がよく話題にのぼるけれど、まさにその精神が反映されている、清潔なテーブルクロスや化粧室、落ちつた絵画に家具、手入された庭や玄関先など。決して豪華な作りではないし、垢抜けているわけでもないけど、客が快くフレンチを頂くことに最大限意を配っているのがわかる。それはサービスにも現れていて、優しく温かいスタッフの人柄も感じる事ができる。

0707cote2Aicon2007ri_1 選び抜かれたメニューの中からアラカルトで選択する。シェアを前提に「お二人様だと4プレート程度がちょうどいいです」と勧めてくれる。1981年5月、パリのランブロワジーをベルナール・パコー氏とともに立ち上げ、82年ミシュラン一つ星、83年ミシュラン二つ星(現在はミシュラン三つ星)を取った斉須政雄シェフの選りすぐりのアラカルトだ。
 アミューズ「赤ピーマンのムース、トマトソース」。斉須シェフのスペシャリテの一つ。今日はアミューズで頂けた。最近ではこの赤ピーマンのムースも様々なレストランで目にすることが多くなった。コート・ドールのムースは、他店のより固形感を感じ、口の中でよりじっくりと溶けていく。調味料を強く感じるムースも多いが、後味もピュアな赤ピーマンの旨みだけだ。

 前菜一皿目「野菜の蒸し煮(エチュベ)コリアンダー風味」。この前菜も他店でよく口にするが、一つ一つの野菜が生き生きとしている。酸味も強すぎず、柔らかいまとまり具合だ。ただ、野菜を生かしたプレートとしては、タテル・ヨシノの夏野菜やトトキの13種類の野菜の方が上だった。
 前菜2皿目「フォワグラ」。表面にはコリアンダー、白胡椒がわずかにふられており、口の中でのふくらみにアクセントを与えてくれる。斉須シェフはコリアンダーシートを多用するので、アラカルトの選び具合によってはややワンパターンな感じを受けることになる。

 魚は「博多産クエの煮込み」。上質なクエはプリリとした食感を残しつつバランスよく蒸しあげられている。贅沢に使われたカマの部分には火を入れて別の食感を提供する。ソースもバター、クリームをほのかに感じる程度で、最近のフレンチからするとかなり薄味だ。テーブルに何気なく置かれた塩・胡椒のビン!に「足りなければどうぞ」という自信を感じる。
 肉はサービスの方の忠告?も聞かずに2皿注文。1皿目は「ニュージーランド産子羊のポワレ」。ニュージーランド産子羊の強く脂をほくほくに旨みに昇華させている。ニュージーランド産はあまり好きではないのだが、ジューシーな火の入れ方といい、味わいといい、まさに「子羊」にかぶりつくというプレートだ。
0707cote3 最後は、斉須シャフのスペシャリテ「牛のしっぽの煮込み赤ワインソース」。これもドンと迫力のある味わい。口の中で溶けていくような牛のしっぽを最後までむしり取るように頂く。

 最先端のフレンチとは対極に位置するので、若い世代には物足りなく思う向きも少なくなかろう。しかし1990年代日本フレンチの原点、日本フレンチの出発点を味わえるというか、考えさせるレストランだ。
 前にも触れたが、このレストランで一番関心した点は何よりサービス。フランスで受けるようなキリリとしたサービスではない。「心地よく食べてほしい、何なりと言ってほしい」というおもてなし・ホスピタリティにあふれたサービスだ。ワインリストも贅沢・豊富ではないが、限られた中でソムリエの方が知恵を絞った工夫の痕がうかがえる、そんな優しいリストだった。

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コンラッド東京「ゴードン・ラムゼイ」、爽やかな夏ランチ

0707ramsay1Aicon2007miミシュラン三つ星ゴードン・ラムゼイ。イギリスの3つのレストランで、7つの星を維持している。そんな「ゴードン・ラムゼイ at コンラッド東京」が汐留にオープンして、もう2年になるわね。
 コンラッド東京自体が大人スタイルでも軽い印象、夏に向いているかもしれないわね。「ゴードン・ラムゼイ」も、高層階からの望むビル郡と、シックだけど軽やかなコンテンポラリーアート、そしてカラフルポップなモダンフレンチが夏らしく爽やか。

Aicon2007ri_1以前の宿泊時には朝食を頂いたが、今回は「2周年記念ランチ」を頂く事にした。入口がオープンになっており、入ってすぐ手前側はカジュアルラインの「セリーズ By ゴードン・ラムゼイ」。宿泊客の朝食にも利用される。右手にオープンキッチンを見ながら左手に回ると、奥に向かってテーブルがならんでいる。セリーズ側と違って、高い天井と大きな窓で開放感にあふれている。テーブルや絨毯などの色合いなども印象的に一変する。

 アミューズはトマトのガスパチョ。生地で包み揚げた海老が添えられる。手で頂くが熱々で食欲が刺激される。食事への序奏というアミューズの基本がきちんと押さえられている。
0707ramsay2 前菜は、タコのテリーヌ仕立て。北海道産のタコを薄く切りテリーヌのように長方形にデザイン。添えられたうどのマリネのきれいな酸味と柔らかい歯ごたえとともに楽しく頂く。プレートを彩る赤ピーマンのクーリーが視覚的にも味わい的にもアクセントになっている。

 2品目の前菜は温かいプレート。夏だからといって平気で冷たい前菜を2品続けるセンスのないレストランも少なくないが、前菜の流れにアクセントや意図があると食べ手も飽きない。
 北海道産の帆立貝と霧島ポークという取り合わせ。帆立貝は小振りでやや火が入りすぎている。霧島ポークはコロッケ状にしてあり発想はおもしろいがやや塩が強い。根セロリのピューレがやはり視覚だけでなく味わいのアクセント。

 魚は鱈(タラ)のロースト。こちらは「綺麗な」火の通りで表面プリプリ、中はジューシー。季節のあさりと自家製のリングイネが添えられている。こちらのプレートもかなり塩が強い。0707ramsay3
 肉は地鶏胸肉のロースト。テーブルに運ばれ目の前で、チキンのジュが注がれる。鶏胸肉は力強い繊維を感じる。地鶏の素材感を生かしているといえばそうだが、フレンチのの完成度としてはどうだろうか。

 前菜までの盛り上がりがやや後半しぼんでしまった。現代フレンチの少量アートなプレートで工夫されているが、ふりかえって何が良かったかと言われると、ややとまどう・・そんな印象だった。
 一番印象に残ったのはプレデザート。イギリスらしいアールグレイティのプディングに、アールグレイのグラニテを合わせている。口に含むとアールグレイの香り高い風味が広がりイギリスらしいおいしさだ。
 ワインリストはなかなかの品揃えでそれなりに楽しいが、値段はここ最近のレストランでは見ない程の高さ。3倍は裕に超え4倍ちかいと思われるものもチラホラ、これじゃちょっとね・・。

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「響鬼」と書いて「竹むら」(んなアホな;)

0707takeAicon2007ch_1「おやっさん、ココって「たちばな」じゃなかったですか?」
 「おいおい、猛士本部をそう簡単に口にするんじゃないよ、響君」

 (・・・;あの~、一応突っ込むならば~、おそらく響鬼と書いてヒビキ[細川茂樹]とおやっさん[下條アトム]との会話でしょうね~;) よ、よくぞ見抜いたな!何を隠そう「仮面ライダー響鬼」が本部として使っていた、そして時々響も働いていた甘味処「たちばな」とは、実際に東京・神田に存在する甘味処で、本当の店名は「竹むら」。
 私のお気に入りだったライダーは威吹鬼と書いてイブキ(聞いちゃいないし;)

 創業は昭和5年で、当時神田に本格的な汁粉屋がなかったから、汁粉屋らしい汁粉屋作りをめざして開業。東京都の歴史的建造物に選定されてる老舗なのよ。もう何処からどう見ても昭和!風情のある建物は、神田にいまだ残る古き良き日本の風景として感動さえする。東京の時代を感じるお店って、本当に昭和初期よね~。
 京都とは違って、記憶に残る程度の最近ちゃ~最近の歴史っぽさが、これまた江戸の粋を感じちゃう、そう私は平成のチェリ~(じゃ~アタシはブルボン王朝;)0707take2

 私が行った時もさ、明らかに近所の常連さんで通ってますって感じのお爺さんが、座ると同時に「白玉あんみつ」。そう言って眼鏡かけながら新聞を広げたの。何てことない風景なんだけど、んま~粋ね~。ささっと食べて、ささっと会計して帰る。ね?粋っしょ?
 ココはメニューも昔ながらで、あんみつにアイスクリームに、夏は氷、冬はぜんざいと期待通り。
 名物?的物と言えば「揚げまんじゅう」じゃないかな? お店で頂く時は1人前2個入り430円なんだけど、お持ち帰りも可能。この場合何個でもOK。揚げたてを頂きましたが~、味?聞いちゃう?う~ん、もともと饅頭が揚がるとこんな感じでしょ?ちょっとパサ感のある饅頭が揚げに適してるのか、揚げるからパサ感が気になるのか? ま、そんな感じ。その上、これが時間たった時にどうなるのか?ごめん、怖くて試してないわ(食い切ったからやん;)
 ちとにかく入る時から出る時まで粋な人になった気がして、洗練チェリ~もちょっとは江戸前?(何処がよ;) ちょっと歩けば秋葉原。粋やらモエ~やら江戸も大変ね~(人事かよ;)

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京都「祇園小石」飴、さんさんと~♪

0707gion1Aicon2007ch_1京都祇園祭も今日は花傘巡行で大賑わい。京都市役所前から四条御旅所を経由して、八坂神社までを、獅子舞や踊子屋台、御輿や神楽が巡行する華やかなお祭り・・・ゼ~ゼ~(お~良く言えましたぁパチパチパチ;)
 祇園にも甘味屋さんは何件もあるけど、やっぱり四条通りにあるその名も「祇園小石」に行っとかないと。八坂神社を背に、四条通り右側数件目にある。わかりやすいから大丈夫よ~(説得力あるよ;)

 入って飛び込んでくるのは沢山の飴達。そう、ココは基本的に飴のお店。ネット通販もしていて、今では全国で有名な創業70余年の飴屋さん。やはり京都と言えば、飴もだしね~。和菓子同様に、季節を感じさせてくれて、美味しいんだよ。
 その名も「祇園飴歳時記」っていうのだけど、祇園祭の時期に伺ったなら、この7月限定の飴は「夏柑飴」。そのまんま夏柑食べてるみたいにさわやかな甘酸っぱい味わい。暑さにぴったりな飴よ。1月は「御酒飴」、4月なら「さくら飴」、5月の「茶摘飴」なんて本当今食べた~い、いや、その時期が良いんだろうね; 絶対そうよね、そうよね~(諦めなさい;)
 他にも、ネーミング的にお土産にも良いし惹かれちゃうのが「舞妓はんのお気に入り」やら「長者さんのかくし飴」など。う~ん、じゃ「チェリ~の胸騒ぎ」って如何??(やめとけぇ;)

0707gion2 飴も良いけど、ココは奥に「茶房こいし」があって、座って甘味が頂けちゃう。「秘傳の黒糖みつ」をふんだんに練りこんだという「黒糖わらびもち」630円なんて、他の店とあきらかに違う特徴ある。何が違うかというと、凄い弾力なのよ~わらび餅が!箸で切れないんだから驚き。だからおちょぼのアタシが一口で食べないといけないから大変。ガッツリよ、ガッツリ(十分に口デカイですよ~;) ・・・、つまり物凄く歯応え十分で味わいもしっかりなの。
 「黒蜜クリームあんみつ」810円も人気で、これも歯応えの良い寒天が入っていて、脳に「貴方は今、寒天食べてはんのよ~」って刻まれるような主張。そんなに言うならこれも食べちゃうぞって事で、両方頂ける「ミニあんみつとミニ黒糖わらび餅」950円を注文。人気商品のダブル食いって最高!甘味をはしごする人をよくご存知で~(ち、違うと思うけどね;)

 あとね、会計の時にお釣りと一緒に季節の飴を1個一緒に頂けるの!これってグッとくるのよ。嬉しいから何か買っちゃう(思うツボや;)

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京都「美玉屋」、タイム イズ 黒みつだんご~!

Aicon2007ch_1今年も京都・祇園祭は順調に色々行われていて、全国から沢山の人々が集まっている。そんな中もめげずにチェリ~は、人ごみを掻き分け、美味しい和菓子を求めて歩く。
 北大路駅から高木町方面に結構ズズズイと行った場所、高木町バス停の程近い大通りにある。下鴨神社の北側になるけど、これまた結構な距離。是非その場で食べたい!そう思うお菓子が、ここにある美玉屋さんの「黒みつだんご」。

0707mita 菓子の種類は色々あるとはいえ、絶対ココでは「黒みつだんご」。10本入り914円しか販売がないのが少々残念なのだが、売り切れ必至なので悩む前にまず購入。私も昼過ぎに最後の1パックをゲットで一安心。万が一ショーケースに無くても、裏に少しなら在庫があるようなので、是非ご主人に聞きいたほうが良いね。時々高島屋京都店などで5本入りを販売するそうだが、それこそ地方人には予定が組めないから、本店狙いが1番よ。

 こちらは残念ながらイートインはないの。なのに、この「黒みつだんご」ってば時間との勝負菓子なのよ!団子に黒みつにきな粉、の順番で作られてるお菓子。口に入れた時はきな粉がふわっと、舌で感じようかと思った次の瞬間には、間の団子を固まった状態でしっかりと包み込んだ黒みつが、グニャっ~とだいぶ来て、最後にシンプルで柔らかい団子に。きな粉は飾りに近いくらい、黒みつの主張が強い。
 買った直後の印象は「面白いな~、三位一体というより、別々な印象」と。ただ、凄いシンプルな味わいなので、数本は食べられるような感じ。ところが時間がたってから食べた時は違った。つまり、バラバラだった事が良かったんだ!時間がたったせいで、団子ときな粉の間にあったはずの黒みつが、染み出したと言うかベチャっとした食感になってと~っても残念。これは時間との勝負じゃん!う、うゥゥゥゥ(泣いております;)
 ここまで印象を変えてしまうなら、その場で食べてもらいたい!是非お茶屋を作ってその場で沢山の方に食べて頂きたいな~。そうじゃなくても沢山の方が食べてる人気菓子だけどね;

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京都「亀廣永」、シンプル イズ したたり!

0707gionAicon2007ch_1 7月の博多には熱きお祭り「山笠」がある。今年は台風が危惧されながらも無事追い山は行われた。そして京都にも同じ時期、もっともっと古い静かなる情熱のお祭り「祇園祭」がある。山笠が7月1日~2週間なら、この祇園祭は7月1日~一ヶ月という大規模。京都の街中では「ピ~~コンチキシャン、コンチキシャン、ポン」みたいな(なんか違うやろ;) 音色があちこちで聞こえる。ま、録音だったが(あら、そ;)
 祇園祭の山鉾の一つ、菊水鉾では毎年7月13日から16日に鉾会所でお茶会がひらかれるそう。もともと茶席ではいわいる普通の生菓子を出してた。そこで、訪れた人に「鉾」にちなんだ専用の茶菓子をという事で、「亀廣永」の二代目・西井新太郎さんが、名水「菊水の井」の清涼なしずくをイメージして作ったのが「したたり」。「したたり」という名前自体は、八坂神社の当時の宮司、高原美忠さんが付けたんですって。今では「したたり」=「亀廣永」=祇園祭みないになるほどよね~。

 その「亀廣永」さん、場所は繁華街から一本入った所にある。高倉通りを高倉小学校めがけて歩く事2~3分。店内は雑然としたと言うか、決して美しさや菓子を着飾るといったような造りになっていない。カウンター棚に並べられた「したたり」を入ってきた客にどんどん売っていく。他の商品もないわけじゃないが、ほとんどの客はコレ目的だろう。
0707gion2_2 1本1050円。祇園祭の為の菓子が、今では通年商品になっているけど、やっぱり夏じゃないと本領発揮しない菓子ね。見た目は羊羹みたいだけど、味は確実に別物。琥珀色なしたたりは、寒天菓子の一種。開ける前からプルプルとやわらかく、崩れてしまうような気がするけどご心配なく。上質の腰の強い丹波の寒天を使い、食感に弾力さえ感じるほど。味はガッツリくるほどの黒砂糖。沖縄波照間島産の黒砂糖を使用してるそうで、黒蜜のかたまりを食べてるような感覚になるくらい、さっぱりとした食感のわりにガッツリくる。

 とにかく水が命と語るご主人、ま、水で全てが決まりそうな菓子っぽいもんね。コレってサラッといけそうで、いけない。サッパリいけそうで、後味残る感じ。とにかくまずは冷やそう。そこから始めよう!
 7月の宵山の頃にはなんと1日に7千人分作るっていうからオオゴト!あの小さな作業場で、コットンゴットン作ってるんやな~。雑誌にも良く取り上げられてるから知名度は抜群よね。そんなわりに店が質素、いや、静かに営業されてるのが面白い。今年も夏は大忙しですね~。

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月の申し子チェリ~も吠えた「嘯月」ワールド。

0707shog京都らしさがプンプンすると言えば、ココ「嘯月」さん(しょうげつ?) うちは作り置きもしなけりゃ、見本菓子も置きゃ~しません。ちらっと寄られたところで、お出し出来る菓子は無いってことよ(何故に江戸っ子;)
 説明しよう。ココは大正五年創業のお店で、初代は「虎屋黒川」で修業された方なんだそう。その店名も月に向かって虎が吠える様を表す「月に嘯く虎」という言葉から名付けられたらしい・・・へ、へ~(おいおい;)

 予約を受けたお菓子だけを作る、そういった昔ならではの、京都菓子店の販売方法をするコチラのご亭主さんにも、そうとうなコダワリがあるようで、「生菓子が美味しいのは、作ってから一日くらいの間。あらかじめお客様からご注文を頂き、お客様が買いにこられる時間帯に合わせてお作りします。」な、何~~~?!アタシのため~~?(違う違う;)
 お店でしか手に入らないと思われがちだが、実は「瓢亭」での懐石のお菓子や「
せせらぎ すへら」でも「嘯月セット」があるので、他に頂ける方法はいくつかある。時々京都高島屋さんでもあるなんて聞くが、これは時々なんで旅行者には厳しい。
 「お店にやっぱり行きたい!」・・地下鉄烏丸線の北大路駅下車でビブレ側に出、真っ直ぐ歩き鳳徳小学校付近。店内は四畳半という小さい作り。受け渡しの作業が可能な広さがあれば良いなら、このくらいの広さでアリなのよね。

 この祇園祭の季節、肝心の生菓子ですが、お店の方曰く「夏はあまり種類をお作り出来かねますが、頑張って4種でしょうかぁ」。なんで4種(1520円)お願いしたが、夏らしいお菓子を作って頂き感動。味わう前に目で季節を感じて涼しくなるなんて、本当風情があるね~。また、作り手の繊細さを感じる生菓子は、形を整える程度にしか力を加えていない事が食感にも伝わる。食べる前にも丁寧に扱わないと崩れるんじゃないかと思うほど繊細な作り・・そう思わせる技術に天晴れざます!
 舌を使って鼻を使って、当然ながら頭もフル稼働させて、今食べている事自体に集中、その瞬間何よりも主役に躍り出る。餡の味わいもまさに上品。食べてしまうと、次いつ食べられるのかな~と寂しくなり、必ずまた伺おうと思ったお店。
 ココのお菓子の天晴れ仲間がいてね、あの「美味しいんぼ」の中でも登場する。56巻の第2話「餡(あん)と生きがい」に。山岡士郎曰く「日本一の和菓子」と絶賛。アンタも良い男だよ!(なんじゃそれ;)

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レストラン花の木、モンローよりミシュラン星の香りを

Aicon2007ri_1、福岡の観光名所大濠公園の水際沿いにひっそりとたたずむ、1953年オープンの老舗フレンチ「レストラン花の木」。マリリン・モンローが利用した逸話が有名で、今ではウェディングというイメージが先行しているが、「シェ・イノ」の井上旭氏が腕をふるい「北島亭」の北島素幸氏が修行していたことでも知られる(井上氏はヨーロッパから帰国後、北島氏はヨーロッパに行く前)。最近はフランス・ボルドーのミシュラン二つ星、今年のミシュランでも最も三つ星に近いとされた「コルディアン・バージュ」で修行したシェフとソムリエを揃えている。ティエリー・マルクスシェフの、芸術的で個性的な感性を受け継ぐ料理は必見だ。

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 キュウリとトマトを合わせた前菜は、キュウリの酸味とトマトの甘みが絶妙で初夏にはぴったりの一品。スプーンに乗せられた、凝縮の技をに色々味わえるのも楽しい。「香川産アスパラガス」は小振りだが熱々に火を入れており、その温度と歯ごたえが新鮮。これはアワビと肝のソースに合わせて頂く。
   「鯛のポワレ」は古典的なバターソースと思いきや、オレンジの風味を利かせてて軽やかな仕上がりだ。まぶされた粉末状の黒オリーブが味わいのアクセントになっている。「ニュージーランド産子羊」は豚の網脂をまとわせてジューシーに火を入れ、子羊のジュで軽やかにまとめあげている。

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 火の入れ方や味わいのバランスは大好きで、どのプレートもおいしく頂ける。しかし素材がもう一つなのだろうか、がつんとうなるようなプレートがない。またコースだけでアラカルトがないため、選択肢が非常に限られてしまうのは残念な限り。黒木ソムリエは優雅に軽やかに各テーブルを回る。他のスタッフもきびきびと的確に動く。食事に集中できるサービスは福岡では「ひらまつ」に次ぐレベルと思う。

 ロケーション・ハコ・人材・サービスは素晴らしい。あとは親会社の「ロイヤル」がどこまで力を注ぐか。歴史と安定した顧客層やブライダルに安穏とするのではなく「資生堂」が全面的にバックアップする銀座「ロオジェ」のように、素材の仕入れ・キッチンの設備・家具などの調度品にも力を入れてくれると、「ひらまつ」に匹敵する力量を発揮できるし、何よりもっと楽しいフレンチレストランになると思うのは、私達だけだろうか?

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これぞ芸術!「パティスリー ピエール・ガニエール」

Aicon2007ch_1とうとう行ってしまったのよ~。あのフランス三ツ星・ピエール・ガニエール氏が、2007年4月19日に世界で初めての「デザートカフェ」をオープンさせたの~、その名も・・・「パティスリー ピエール・ガニェール」!(パチパチパチ) 新宿タカシマヤの4階、セレブ御用達なる店がズラリ、ズラズラ~リと集まっちゃったフロアだが、その一角に風格も堂々在するガニちゃんのお店(なんちゅう呼び方;) じゃ~、ピエちゃん?エ~ルちゃん?(変わっとるやないか!)

0707pierr1 虹をイメージしたという絨毯が目に入る。紫や茶色の絨毯や壁がインパクトあるにもかかわらず、カーテンやライト、テーブルやイスに至るまで白!ゴテ感な中に、計算された「デザート的」洗練のシンプルモダンを感じる。 ただ、入口から広い通路を作ってるわりに、テーブルの間隔に余裕がないので、満席になると少々圧迫を感じる恐れはある。店内デザインは、ガニちゃんの友で、ルイヴィトンも手がける世界的なデザイナー・クリスチャン・ジオン。ガニちゃんの構想を上手く形にしてしかもオシャレ。

 1日30食のランチがあったが、まずは目的を果たすべく最初に「3 アッシエット・ド・デセール ~青山「ピエール・ガニェール・ア・東京」スタイル3皿構成のデザート~」を注文。その名のとおり、3皿のデザートを堪能して2100円。これに私はセットでコーヒーを頼んだのでセット価格2600円。このパティスリーの為に作られたというデザート達が、早く食べて~と言わんばかりにほぼ3皿同時に運ばれた。

 1皿目は薬草を使ったというさっぱりした物。中にグレープフルーツの果肉がしっかり入っていて、ムースな食感と上にかぶせたマカロンとの相性も凄い良いし、ほんの少しの酸味感が後に引く。
 2皿目にはトマトソースをたっぷりかけて頂くパンナコッタ。もうこれ以上にない滑らかさで、味わいながらもペロっと頂けた・・・オ~ナンテコッタ!(・・・;) トマトソースなんだけど、ほとんど酸味がなく、オレンジ色のパンナコッタに真っ赤なソースと、目にも涼しく味わいもまろやか。
 3皿目は薄~いチョコレートケーキ。だ~け~ど~、侮るな!お皿にサラっと薄くソースが描かれてるけど、これ何と赤ピーマン。濃いチョコを食べた時に変化を楽しむ程度とはいえ、本当面白い。5層になったショコラケーキは、中でも塩キャラメルが好きだった。薄いんだけど、がっちり脳にも胃にもインパクトなケーキ。

0707pierr2 これで帰っちゃうのは、チェリ~じゃないじゃん!続いて注文、お店の方もお勧めの「ル・ショコラ・ピエール・ガニェール」1680円(な、なんて~!?) 皆さんに分かりやすく言うと、一般のケーキ屋さんのチョコレートケーキとなんら変わらない大きさのケーキが、ココでは1680円する。しか~し、そこはただ高いんじゃないからさすがのガニちゃん。
 この名のとおり代表格なケーキなんだけど、思ったより小難しくは作られていない。3層?くらいで構成されていて、1番下のヘーゼルナッツムースが美味し過ぎる事!
 さっき3皿食べ切った胃とは思えない、この美味しい部分に何度おかわりの手を上げた事か!?確かに上層チョコ部分も美味しいし、一緒に食べるのが基本なんだけど、そこはご法度「分解食べ」も、この期に及んでは暴走しちゃって。
 食事に繋がる完結なるデザートこそ、真の完璧なるデザート。これを感動しない人がいるとすれは、それはもうおそらく「雑念」で素直に味えないんだろうな~。

 ココには、フランス菓子定番のエクレアやシュークリームもあるけど、当然普通な商品ではない。見た目から味わいに至るまで一筋縄とはいかないお菓子達。仕方がない、芸術には賛否両論が付き物。あの形といい食感といい、アーティスト・ガニちゃんに普通を求めちゃ駄目でしょ~。
 限定ランチ以外にもココらしいサンドやバーガーがあるの。「レ・トロワ・クロック」3色サンドイッチ1890円や、「ベナティ」というハンバーガー風サンド1260円など。ケーキよりお手ごろなのが面白いが、3色サンドは目にも鮮やかな、しっかり系。静かなバーガーブームをココも無視出来なかったか?バーガー風もお勧め。
 そしてお持ち帰りはタルトの「ミルリトン」。ガニちゃんマーク入りで800円、安く感じるから不思議。これはアタシの好きなタイプのタルト。サクサク感なのにしっとり。薄いので一人でも完食出来る。他にパウンドケーキ1200円、チョコ味で濃くないのが良い。サラッと手土産に格好良いかも!?

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おけい寿司、夏の訪れは「シンコ」で。

Aicon2007ri_1寿司は日本ならではの四季を感じられるのが嬉しい。7月は「シンコ(新子)」の季節。コハダ(小肌)の稚魚であるシンコは口に含むとあっという間に溶けていく、その捉えどころのない、じれったいような繊細さが特徴だ。
 昭和の頃は8月上旬だったシンコの初入荷も、平成に入り7月上旬、さらには6月下旬へとシフトしてきている。つまりシンコの奏でる季節も、「盛夏」から「梅雨」と変わってきているわけだ。そのシンコを頂きに「おけい寿司」を再訪した。

070706okei 東京駅・八重洲口から徒歩数分。会社務めの人々が慌ただしく行き交う路地裏に、何気ないたたずまいの寿司屋。ここが由緒ある江戸前の名店だと知らない通行人も多いだろう。魯山人のお気に入りで数々の文豪が通ったという、ここ「おけい寿司」では昭和30年代前半、10代で弟子入りした2代目のご主人が、最高の江戸前寿司を握ってくれる。

 沖縄産の鮪の赤身は柔らかいほのかな酸味。この時期の鮪はどの寿司屋も苦労しているが、鳥取の鮪が焼けていて使えなかったらしい。
 美しく、「これぞ江戸前!」という存在感のあるコハダは、ジュわっと酢が染み出てくる。懐かしいような、ほっとするような、そんな優しい味わいだ。イカ、常磐のカレイ、キスと続く。
 おけい寿司のシャリは、黒酢・砂糖・塩を合わせほんのりと色づいている。軽やかに握られるその形は流線型ではないが、ネタを受けるに丁度いい小さな台座のような形。口に含むとパッと一瞬にしてはらける。
 車エビ、初鰹、赤貝、トリガイ。そして鹿島のハマグリは非常に大ぶりだがツメとともに渾然一体となって最高の味わい。その後、アジ、中トロ、アナゴ、タマゴのおつまみで「お任せ」一通りとなる。

 前回うかがった時はなかったシンコがあるというので喜々として追加注文。おけい寿司のシンコはいつもは2枚付けというが、まだ出はじめで小さいため4枚付けで供せられる。しばしその姿形を鑑賞して口に入れる。酢を感じたと思う間もなくシンコは口の中から消えていた。
 最後はおけい寿司の定番、キュウリの巻物。ほのかな酸味を感じるキュウリの巻物を名残惜しく1個ずつゆっくり味わっていると、満腹感と幸福感が浮かび上がってくる。

 ネタも飛び抜けたものがあるわけではないが、きっちり丁寧な仕事がされている。シャリとの相性含めて抜群の安定感を感じる。常連・一見隔てなく明るいシャキシャキの江戸っ子らしいご主人の接客が、また風情を盛り上げてくれる。最先端の江戸前ではないが、いつ来ても昔ながらのおいしい江戸前寿司を頂ける名店だ。
 夜うかがった時は、だらだらと飲んでいる接待族もいて何となく落ち着かなかったので、かえって空いているお昼の方がおいしく頂けるかもしれない。

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シュマン、赤坂にフランスのエスプリ

0707chemAicon2007mi「アンフォール」出身のシェフと「ジョージアンクラブ<」出身のオーナーソムリエが、フランスのエスプリを奏でる、今人気のフレンチレストランね。赤坂溜め池タワー、裏道で住宅街の落ち着いた雰囲気。一見カフェ風?と、HPとはイメージが違う軽めの店構えにびっくり。中もかなりこじんまりとカジュアルな感じ。

Aicon2007ri_1スペシャリテ「人参のムースとコンソメジュレ」は、人参の上品な甘味とジュレの旨みのハーモニーが味わえる1品。客の心を前半戦できっちりと捉える絶品の前菜だろう。
 そしてシュマンと言えばやはりこのスペシャリテ、「フランスブレス産仔鳩のロースト」。ジューシーな火入れによって、鳩の鉄分をやわらかくまとめ上げている。小鳩は言葉のイメージよりも野趣っぽい味わいなのだが、繊細に旨みを引き出してて、さすがの一品。量的にかなり多いかなと思ったが、一気に食べ終えてしまう。

 一方、「冷製の三陸産煮アワビ、ポロ葱のムースと冬瓜のジュレ添え」は、何となくしまりのない味わいに終始した。まぶされたコーンはやや安っぽくないだろうか。

0707chem2 「ニュージーランド産仔羊鞍下肉のロースト マドラスカレーとバルサミコ風味」。子羊は個人的には北海道産か乳飲み子羊が好きだ。ニュージーランド産子羊は、グラス・フェッド(草食肥育)からくる脂の香りが、鼻の奥に強く残るとともに、やや安っぽく感じるから。
 この1品は、カレー風味を効かせてその脂の風味をうまく消しているものの、カレー風味が強すぎるため、「子羊それ自体の旨み」を思う存分味わうという感じにはならなかった。肉の火入れ自体は、かみ締めると羊のジュが染み出てきてとっても上手だ。

 スペシャリテが素晴らしいだけに、それ以外の完成度にかなり差がある感じがした。また、ソムリエでもあるオーナーがレストランの顔であるため、客席全体がその影響を受けるのがサービスの強みだが、逆に弱みになることもあるだろう(相性が分かれるかもしれない)。ワインの品揃えはさすがであり、楽しいリストだ。

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