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レストラン花の木、モンローよりミシュラン星の香りを

Aicon2007ri_1、福岡の観光名所大濠公園の水際沿いにひっそりとたたずむ、1953年オープンの老舗フレンチ「レストラン花の木」。マリリン・モンローが利用した逸話が有名で、今ではウェディングというイメージが先行しているが、「シェ・イノ」の井上旭氏が腕をふるい「北島亭」の北島素幸氏が修行していたことでも知られる(井上氏はヨーロッパから帰国後、北島氏はヨーロッパに行く前)。最近はフランス・ボルドーのミシュラン二つ星、今年のミシュランでも最も三つ星に近いとされた「コルディアン・バージュ」で修行したシェフとソムリエを揃えている。ティエリー・マルクスシェフの、芸術的で個性的な感性を受け継ぐ料理は必見だ。

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 キュウリとトマトを合わせた前菜は、キュウリの酸味とトマトの甘みが絶妙で初夏にはぴったりの一品。スプーンに乗せられた、凝縮の技をに色々味わえるのも楽しい。「香川産アスパラガス」は小振りだが熱々に火を入れており、その温度と歯ごたえが新鮮。これはアワビと肝のソースに合わせて頂く。
   「鯛のポワレ」は古典的なバターソースと思いきや、オレンジの風味を利かせてて軽やかな仕上がりだ。まぶされた粉末状の黒オリーブが味わいのアクセントになっている。「ニュージーランド産子羊」は豚の網脂をまとわせてジューシーに火を入れ、子羊のジュで軽やかにまとめあげている。

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 火の入れ方や味わいのバランスは大好きで、どのプレートもおいしく頂ける。しかし素材がもう一つなのだろうか、がつんとうなるようなプレートがない。またコースだけでアラカルトがないため、選択肢が非常に限られてしまうのは残念な限り。黒木ソムリエは優雅に軽やかに各テーブルを回る。他のスタッフもきびきびと的確に動く。食事に集中できるサービスは福岡では「ひらまつ」に次ぐレベルと思う。

 ロケーション・ハコ・人材・サービスは素晴らしい。あとは親会社の「ロイヤル」がどこまで力を注ぐか。歴史と安定した顧客層やブライダルに安穏とするのではなく「資生堂」が全面的にバックアップする銀座「ロオジェ」のように、素材の仕入れ・キッチンの設備・家具などの調度品にも力を入れてくれると、「ひらまつ」に匹敵する力量を発揮できるし、何よりもっと楽しいフレンチレストランになると思うのは、私達だけだろうか?

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