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京都・大原「寂光院」、平家物語の最後の地

0708jyakoAicon2007mi「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり・・・・」で始まる大古典といえば、平家一門の興亡を描いた「平家物語」。皆さんも中学校などで、声を合わせて朗読をした記憶があるのでは? それに続く潅頂巻に出てくる、まさに平家物語締めの舞台がココ、天台宗の尼寺「寂光院」。

 前回お話した、貴船を楽しんだ後に少し足を伸ばして大原まで行った。暑い日で、貴船でもそんなに清涼効果はないように思う程だったけれど、こちら側にまわると、なんと長閑で素晴らしい景色。静かで人影はなく絵の中に車を走らせている気分で、目にも涼しい。
 深緑の木々が密集した魚山を右手に、野生の赤しそが茂る細い山道を奥へ奥へ。まだ8月と言うのに、道脇には青いイガイガ栗が落ちている。秋はもうすぐそこなのか・・と小さい秋に感動。
 更に更に奥へ行くと、いきなり人の気配。いきなり新しめ観光地的空気に違和感を覚えるほど。最近できた五右衛門風呂やお土産やなどなど・・寂光院が近い事が伺える。

 程なくして「寂光院」に到着。改めて説明すると、平清盛の娘で高倉天皇妃、壇の浦で平家と幼子の安徳天皇を失い、唯一生き残った建礼門院徳子が、出家隠棲して菩提を弔ったのがここ。元々は聖徳太子が父・用命天皇の菩提を弔う為に作った寺。
 そんな歴史的価値高いこの寺、2000年に放火によって多大に損傷し、長い間守ってきた貴重な品々、まさに聖徳太子作と言われる六万体地蔵尊(体内に小さなお地蔵様が無数に入っていたらしい)まで燃え尽きてしまった!現代の人間がした愚かさは計り知れないわ。
0708jyako2 2005年にやっと再興された真新しい本堂には、大きくまさにピカピカハデハデの本尊が登場。もともと最初はこんな色であったという話。カラフルな御紐でそんなご本尊と繋がる事ができる。
 火災で燃え残った痛々しい御神木の隣には諸行無常の鐘楼と心字池。新しくなった宝物殿は小さいけど、貴重で美しい物がたくさん。クーラーも効いていてほっと一息。大原御幸絵巻や平家琵琶があるの。焼け残った小さなお地蔵さん達も。

 ところで、寂光院門前の「翠月」をはじめ、周辺にはやたらと漬物屋が多い。建礼門院に仕えていた阿波内侍は、漬物などを作って京都方面まで売りに行き、ここの生活を支えた。そう、ここが柴漬けの発祥だと言われているの。そしてその時の服装がいわゆる「大原女」だったと。毎年5月、三千院から寂光院までを大原女装束でパレードするお祭りがあってるらしい。
 青々とした緑が美しい夏の寂光院、比較的静かに過ごす事が出来る。春は桜、秋は紅葉と周辺を含めてとても美しい場所。良く知られる三千院にも意外と近いので、こちらまで回られる事をお勧めするわ。

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