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コート=ドール ボーヌから、夕暮れの美しきパリへ帰る

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Aicon2007mi ブルゴーニュの締めは、小さく可愛いコート=ドールのボーヌ(Beaune)市内を散策。意外に小奇麗で賑やか。商店が立ち並ぶ中心部は、さすがに本場、ワイン関係のお店も多く主人はあちこち目移り。

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 真ん中に位置する公園では、ちょうど蚤の市があっていて、骨董品がズラーっと並んでいた。あちこちから沢山の人が集まっていて、お祭りみたいに賑やかだったわ。そのすぐ側にはひときわ大きくそびえる、あの「オスピス・ドゥ・ボーヌ」の「オテル・デュー」がある。外壁など修復中で幕がかかっていたのは残念。小さな村だけど、ノートルダム寺院もあるし、さすが教会も多いわ。

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 そうこうするうちに時間も迫ってきたので、またコート・ドールの丘を眺めつつ、高速を飛ばし駅まで向かうわ。晴れやかな澄んだ空の下、黄金に輝く葡萄畑や深い青々とした森、豊かな自然達に惜しみつつ別れを告げる。地平線に日が落ちて行く美しい景色、広々とした牧草地帯の中私達の乗るTGVはパリへ戻るわ。

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 夕方のリヨン駅は人でごった返していた。あの穏やかな時間や臭いが嘘のように思える。案の定不親切なフランスの駅、到着ホーム表示が出ないトラブル。主人が外まで迎えの車を探しに行く間、私は人込みの中雑音の中を楽しむ。

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 夕暮れのパリは大渋滞。というか、パリのドライバーて尊敬する。ほんとこんなに狭くて入り組んだ石畳を、クネクネぶつけずお互い摺り抜けて行く!交差点にルールなんてあるのかしら?感覚なのかしら?みんなすごい。
 パリは夜の街並も素晴らしい。ロンドンやローマから空港に降り立つ時いつも思うんだけど、パリのオレンジに浮かぶ夜景て懐かしく温かくほっとさせる。激しくない、でも華やかでロマンチックな照明に浮かぶシックな建物。

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 渋滞のお陰でゆっくり進む車・・ドライブを楽しむ。ようやく見慣れた美しいチュイルリー公園、向通りは怪しい?お土産屋など売店が立ち並び夜のざわめきを感じる。その並び一角に「ホテル・ル・ムーリス」がひっそり佇む。今年3ッ星獲得で話題のムーリス、日本人にも優しい格式あるホテル・・そう言えば改装してからは行ってない。そして見えて来たコンコルド広場、気持ち的に我が家?付近。この時間が一番きれいかな。

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 空が暗くなる手前の紫色、コンコルドに浮かぶオテル・ド・クリヨン。そして1時間に10分だけ輝くエッフエル塔!2万個もの電球を点灯してキラキラ輝、ピッタリの時間に到着した!ブルゴーニュの自然も感動したけどパリはほっとする。さて次の宿泊先は「ホテル・プラザ・アテネ・パリ」、荷物は既に「オテル・ド・クリヨン」から移動しているはずなので急いで向かうとする。

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ル・ルレ・ベルナール・ロワゾーで感動の夜 これが「水のフレンチ」だ!

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Aicon2007mi引き続き、ミシュラン3つ星「ル・ルレ・ベルナール・ロワゾー」のお話。素朴なホテルのエントランスを左手に進み、メルヘンな木馬を見ながら少し階段を下りると、そこまでの世界と全く違って、モダンで洗練されたウェィティングスペースが広がるの。一瞬目を疑う(笑) クールな照明や黒を巧く使ったインテリアは、これからの時間を期待させるわ。

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Aicon2007ri_1モダンな黒い革張りのソファに落着き、グランシャンパーニュを頂きながら、ゆっくりとメニューをチョイスする。その間にアミューズが運ばれてくる。このウェィティング正面に広いメインダイニングがあるが、左手に進むと個室風のダイニングがある。ダイニングは昔のままなのか、ホテル全体の造りと同じ、田舎らしい素朴なインテリアなようだ。

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 アラカルトで、故ベルナール・ロワゾー氏の代表的料理と、現シェフのパトリック・ベルトロン氏の料理を組み合わせて頂くことにした。前菜はいずれもパトリック・ベルトロン氏から。「フォワグラのポワレ、バニュルスビネガーソース、いちじくのロティ添え」。フォワグラは絶妙の火の入り。いちじくの甘味、バニュルスの柔らかい酸味でまとめあげている。

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 「エスカルゴのプチグリ」。アーティチョーク、トロンペット茸、ベーコンがねっとりと交じり合う。かなり濃厚で塩気も強いが、ボノー・デュ・マルトレイの「コルトン・シャルルマーニュ」にぴったりだ。本日訪問した禿山のような独特の形状のコルトンの丘を思い返しながら頂くと、また別格の味わいだ。

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 魚はベルナール・ロワゾー氏のスペシャリテからチョイス。「グルヌイユとパセリのソース、ニンニクのピューレ添え」。『水の料理、ロワゾー』を一躍有名にしたプレートといっても過言ではない。

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 日本で頂くグルヌイユはガーリック処理が強くて、鳥だか蛙だか分からないものも多い。それに比べてこのグルヌイユは、柔らかな身質ながらほのかなグルヌイユ独特のクセが生きている。パセリのソースはニンニクのピューレと混じりあうとまた別のソースに変化していく。イメージ通りの洗練さ、イメージを越えるおいしさだった。

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 「川かますの赤ワインソース、エシャロット添え」。こちらもロワゾーを代表する料理だが、良い意味でイメージを裏切られる。赤ワインソースは日本で一般に頂くものではなく、限りなく薄く酸味が全面に出ている。柔らかく煮込まれたエシャロットとの相性がよく、あっという間に食べてしまう。
 『水のソース』というと軽さだけが強調される。もちろんバター、クリームは軽いのだが、素材とソース、そして付け合せの三位一体で別次元の料理となる。

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 肉はロワゾー氏とパトリック・ベルトロン氏から1皿ずつ。まずロワゾー氏からは「リードボー、トリュフ入りのマッシュ添え」。マッシュとリードボーの大きさもさることながら、リードボーは口の中でネットリとした存在感だ。

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 ベルトロン氏からは、「仔牛背肉のファミエールソース、アスパラガスとセージのニョッキ添え」。ワゴンで運ばれてきた大きな背肉を目の前で取り分けてくれる。こちらの背肉は噛み応えがあり、どっしりとした存在感だ。
 赤ワインはやはり今日畑を訪問した「アルマン・ルソーのシャンベルタン2000年」。口の中でそれぞれ柔らかさ、噛み応えという相反する存在感を見せる肉とともにおいしく頂く。

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 最後のデザートは、ロワゾー氏の代表作「チョコレートのサブレ」。美しい見た目の印象とは随分違う、かなりどっしりしたダイナミックな味わい。甘さと焦がしたビターさが荒々しい迫力にも感じた。料理と同じで味も量も完食とはいかない、田舎らしい迫力がある。

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 印象に残ったのはやはりロワゾーの『水の料理』。思い描いていた印象よりもはるかに洗練された味わいだった。バター・クリームを極力排して、塩や赤ワインの酸味をうまく利用。別次元のフレンチを実現しようとして、思い半ばで倒れたロワゾー氏の得がたい個性を感じたディナーだった。

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 ちなみに、かつて世界一と言われたこちらの朝食。今は人気のビュッフェスタイルではなく、噂の朝食の面影はない。名物?の手作りヨーグルトは頂ける。その朝食用のダイニングには、故ロワゾー氏の懐かしい写真が沢山飾られていてかつてが偲ばれる。

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ブルゴーニュ「ル・ルレ・ベルナール・ロワゾー」でロマンティックで素晴らしい時間

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Aicon2007ri_1パリからTGVでブルゴーニュ・デジョンへの長旅、さらにコート・ドールから車で30分やっと到着したのは、ソーリューの街道沿いにあるミシュラン3つ星「ル・ルレ・ベルナール・ロワゾー(Le Relais Bernard Loiseau)」。ミシュラン三ツ星降格の噂とともに、ベルナール・ロワゾー氏が2003年に自殺した衝撃からもう数年経った。体制を刷新して、ミシュラン東京なども成功させたミシュランだが、2003年当時は「シェフを殺した」などと逆風の嵐だった。

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 このような悲劇的な事件を乗り越え、店名も「コート・ドール」から「ル・ルレ・ベルナール・ロワゾー」へ。そしてマダムとロワゾーの右腕だったパトリック・ベルトロンが、今も3つ星を維持し、都会から離れた穏やかな時間を提供する。

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Aicon2007mi長い時間かけてやっと辿り着いた小さな田舎の街。ここは観光客が世界中からやってくるオーヴェルジュ・・・閑散とはしているけど道も建物も手入されて新しい空気がする。外見はペンション風で可愛いけどちょっと古く垢抜けない感じ?

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 内に入っるとレトロなカウンターにレンガ造りの待合室。写真なども歴史を感じるし、何だかフランスの田舎らしい佇まいにワクワクしてきた・・・と思ったら案内されたエレベーターはガラス張りで新しい設備!?実はちゃんと設備は近代的なのね。地下にはキッズルームやフィットネスもある。

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 最上階に着くと長い長い廊下を進んでいく・・部屋数も思うより多くて驚く。すれ違う従業員は皆笑顔であいさつをしてフレンドリー。突き当たり更に少し階段を上がると、そこが今回の宿泊する「ベストスイート」。ベストスイートと名が付くだけあって、このホテルで最も広い見晴らしの良い一番の上のお部屋。

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 屋根裏的な童話の世界に出てきそうな可愛い造り。大きなフカフカのベットの目線で見える屋根窓からは、暗く大きな森の上に静かに星がきらめく。本来洗練された部屋好みの私でも、この童話のような空気は、まるで魔法がかかったかのようにピュアな気持ちにさせてくれるわ。

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 壁や床がレンガで素朴に見えつつ、設備はすっかり現代的で、薄型TVやスチームサウナ、空調設備に加えて歴史を感じる暖炉がリビングにある。リビングの窓からもブルゴーニュの森がすぐそこに見える。レストランの厨房煙突から立ち上る白い煙もまるで絵の一部のよう。

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 ソファ前に大きな暖炉があり、自分で簡単に蒔をくべることができる。暖炉のバチバチという音と、ゆっくりと蒔が燃える炎と匂いに包まれながら、静かにディナー前のひと時を楽しむ。バスルームも綺麗で予想外に洗練されている。大き目のバスタブに疲れた身を横たえると、天井の窓から星空が見えるという素晴らしい設計。部屋だけでも十分に堪能した満足感にひたりながら、ディナーに向かう準備をする。続く・・・

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ブルゴーニュ、雄大で穏やかな輝くコート・ドール グランクリュ街道をドライブ

Aicon2007ri_1前回のTGVに続き、ブルゴーニュ大国の首都だったディジョンから。人口は10~12万人というから佐賀市位だろうか?、思ったより街らしくて驚く。地元の詳しいガイドの案内でコート・ドール、グランクリュ街道をドライブ開始。

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 すると「マルサネ村」「フィクサン村」の表示。ぶどう畑沿いの細い路地を抜けると、あっという間に「ジュブレイ・シャンベルタン村(GEVREY-CHAMBERTIN)」に入る。古い土壁、落ち着いた雰囲気のある街並みだ。道路沿いにドルーアンラローズの醸造所兼自宅があったので立ち寄る。大きな番犬がしっぽをふってごあいさつ。

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 さらに少し車を走らせる。・・と、ついに一面に広がるブルゴーニュのぶどう畑。何と見晴らしの良い素晴らしい景色!既に収穫は終わっているが、2番花が咲き、小さな房がついている。特級畑「シャンベルタン」のぶどうを拝借して口に放り込む。凝縮した甘みとタンニンの強さが口の中一杯に広がった。
 道路右側の緩やかな斜面にのびる畑と、道路左側の畑と明らかに立地の違い、日の当たり方の差が見て取れる。いかに太陽を浴びる事が重要かを感じられる。

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 「ジュブレイ・シャンベルタン」の畑もあっという間に通りすぎ、いつの間にか「シャンボール・ミュジニィ村」に入っている。味わい的にはチャーミングな「シャンボール・ミュジニィ」に、どっしりとした、土くさい「ジュブレイ・シャンベルタン」という明確な差があるが、畑的にはほとんど代わらない横並びだ。この辺りがブルゴーニュの奥深さと面白さだろう。

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Aicon2007miブルゴーニュの丘陵地帯は、穏やかでたおやかでとっても美しい。柔らかいその広大さが青く澄んだ大きな空と一体となって、優しい気分にしてくれる。こんななだらかな広さは日本では決して見る事はできないわ。しかもこの収穫後の静かな季節、畑がまさに黄金で染まり、太陽をたっぷり浴びて輝いている!これこそコートドールと言った感動。ここで出来るワインが美味しくないはずがない。

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 「シャンボール・ミュジニィ」を後にして「クロ・ド・ヴージョ(CLOS DE VOUGEOT)」へ。畑の面積は50ヘクタールを超えコート・ドゥ・ニュイの特級畑としては最大だ。作り手がたくさんいるため、クロ・ド・ヴージョの特徴があまりつかみきれず、あまり好きではないが、観光としてはおもしろい。

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 コート・ドールで歴史的な象徴と言えば、慈善施療院オテル・デューの畑から作られる「オスピス・ド・ボーヌ」ね。そしてこの地の発祥と言える「ロマネ・サン・ヴィヴァン」の畑。元々修道院が所有してて色々歴史的深い逸話があるわ。斜面上部にあるロマネ・コンティもここから分かれた物。サン・ヴィヴァン修道院は今遺跡(廃墟?)として残っているけど、昔シトー派という修道僧達によって築かれたこの「シャトー・クロ・ド・ヴジョー」は博物館的に見学できるわ。細々としたワイングッズのお土産もここでゲット。

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 「ボーヌ・ロマネ村(VOSNE-ROMANEE)」では、赤い門が印象的な「DRC」の醸造所を見学しつつ、定番のロマネ・コンティの畑へ。訪問を歓迎するかのように曇っていた空から日の光が差し始める。「ロマネ・コンティ」のぶどうを口に含むと、先ほどのシャンベルタンとは異なり非常にすみきった透明感のある味わい。同じピノ・ノワールでもこんなに味わいの差が出るのだとあらためて実感する。

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 ロマネ・コンティの周りには、「ロマネ・サン・ヴィヴァン」「リシュブール」「ラターシュ」などの有名畑が近接している。実際に自分の足で歩いてみると、本当に近い距離にあることが分かる。
 ロマネ・コンティを左手に見ながら「エシェゾー」「グランゼシェゾ」まで足を延ばす。澄み切った空気の中、ピノ・ノワールの低い房が見渡す限り一面に広がる。その斜面の頂上付近は、岩が多くはげ山のようになっている。そのはげ山を登る人影、そして時々「パン!パン!」と乾いた銃声・・野ウサギを射止める銃声だという。

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 ワインが単なるアルコールという地位を越えて、手作りの農作物と言われる由縁を、肌で感じた素晴らしいグランクリュ街道のドライブだった。

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パリからTGV1等車、ブルゴーニュはディジョンへ

Aicon2007miしばらくゆっくりパリで過ごして五感が馴染んで来た頃、「この季節はそりゃワイナリーの紅葉は素晴らしいはず」という事で週末はちょっと遠出する。そう言えば最近TGVにクリスチャン・ラクロアがデザインした車両が登場したとの事。ビビットでポップな可愛いラクロア車に乗ってみたい、1等車では食事などもサーブしてくれるらしいし・・と期待などもする♪

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Aicon2007ri_1遠出が嫌いな妻の為に車や何やらの手配も完了。パリ・リヨン駅からTGVでブルゴーニュ、ディジョン(DIJON)に向かう事に決めた。まずは駅構内2階の「ル・トラン・ブルー(Le Train Bleu)」で軽くお茶をする。ル・トラン・ブルーといえば、天井や壁の絵や造りが有名。歴史的価値ある建物を、普通に駅構内のカフェで使っている所がフランスらしい。なかなか良い雰囲気で、旅行客・ビジネスマンが思い思いに時間をつぶしている。

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 そしてTGVに乗り込もうとホームに向かうと、妻が憮然としている・・・ラクロア車でない事がようやくわかったらしい(笑) パリから近距離のディジョンへ向かう電車にラクロア車はないのだ。
 TGVに乗り込むと予約していた1等・2人席に、見知らぬフランス人が当然のような顔をして座っている!こちらがチケットを確認する素振りをしても知らぬ顔。チケットの座席番号を示して抗議するとようやく、しかし平然と「ああ、そう?」といった顔で席を立っていった。さすがはフランス人(笑) よくある事だ。

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 直線が多いせいだろうか?新幹線より揺れは少なく快適だ。しかし妻は「新幹線のグリーン車の方が広いっ」とまだ機嫌が直らない。郊外に出ると見渡す限りの畑、放牧地、そして地平線。日本だと車窓から見る景色も畑にすぐ山が迫ったり、集落が迫っている。それに比較すると恐ろしくなるほど広大な地平線が広がる。

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 放牧された牛や羊が、丸々と太ってしかも筋肉質、ストレスのない環境でゆっくりと時間を過ごしながらのんびり草をほうばっている。そうこうしていると美しい雄大な自然を前に「牛大きい!」とか「白い!」とか「子羊!」とか(笑) 気がつくと妻の機嫌は良くなっていて列車旅行を満喫している。

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 「料理は素材がすべて」とは言い古された言葉だが、自給率100パーセントのフランスと輸入大国日本では、その「素材」に大きな差が出てしまう。日本のフレンチとフランスのフレンチも、その一番の違いは、素材からほとばしる香りと味わいの深さに行き着くのだろう。そんなことをあらためて実感するTGV、1時間40分の小旅行だった。

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 コート・ドール(Cote dOr)の出発点「ディジョン」に到着。工事中の構内には多くの旅行客とおぼしき人達が行き交う・・思ったより大きな街だ。早速迎えの車に乗り込み南下してコート・ド・ニュイ(La Cote-de Nuits)へと向かう。
 大きな、しかし埃っぽい幹線道路だ。周辺には大きな工場、郊外店が展開しており風情はない。かなりのスピードで車を走らせるうちに、広大なぶどう畑がみえてきた。続く・・・

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パリ一番のアイスクリーム「ベルティヨン」 サンルイ島・シテ島観光

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Aicon2007mi4区のサンルイ島にあるベルティヨン(31,tue St-Louis-en-l'lle)と言えば、世界に知られる「パリで一番美味しいアイスクリーム」の店。セーヌ川沿いの散歩がてら、片手にアイスが丁度いい!と良く言われるけど、私は歩かないので、車が前に付けれる落着いたサロンでゆっくり頂く。売店とサロン(Quai d’Orleans)は違うのでご注意。サロン側は観光客も少なく、地元の人達の空気で過ごしやすい。ちなみに、旧ひらまつがあった場所の近くね。

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Aicon2007ri_1フランス人は本当にカフェ好きだ。老若男女が長時間座って、思い思いの時間を過ごしている。そう、凍えるような寒さでも外椅子でお茶している!(体温が高いと言う噂だが、寒さに強いのは間違いないようだ) 平日でもこうやってのんびり過ごす光景は、日本の慌しい日常生活からすると不思議な感じがする。

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 この日はパリに着いてまだ数日しか経っておらず、日中でも日本より5・6度低い寒さに慣れていなかった。なのに妻が、ベルティヨンを食べたい!と言うのでやって来たという訳。もちろん熱々のクレープを頼む事にする。

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 私はグランマニエを加えてフランベしたクレープシュゼットを。妻はクレープにショコラソース、季節の栗のアイスクリームを乗せて。ソースもマロングラッセもアルコールが強い感じ。日本の様に「繊細な甘さ」というのではなく、どっしりとした「重厚な甘さ」。見た目通りボリュームあって食べきれない程なので、二人でワンプレートでもいいかも。

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 デザートだけでなく、カフェオレやジュース類も、そう野菜も含めて全て、自然素材をいかしたどっしりとした美味しさが、フランス食文化の特徴だろう。

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 ついでに、ここサンルイ島や1区シテ島には散策名所がたっぷりなので紹介。「パリのへそ」前に佇む、左右対称シンメトリーが美しい「ノートルダム寺院」。天国と地獄を表す正面の彫刻はまさに圧巻。交通規制で、近くまで大型バスが乗り込めなくなったお陰で、団体の観光客が減って昔より楽に中に入れるようになった。

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 天井高のゴシック建築のはるか向こうに、キリストの遺体を抱き悲しむマリア像が浮かびあがる。囲むように美しいステンドグラスは、外光を取り込みカラフルでまばゆいばかり。左右のステンドグラスは、それぞれ旧約・新約聖書の世界を表現するというわ。「ノートルダム」、聖母マリアという言葉通り何度見ても素晴らしい建築物ね。

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 そして珍しい事に見せて頂けたのは、マリーアントワネットが裁かれた当時のままの法廷。そんな歴史的にもリアルなパリ裁判所内にある大きな観光名所は「コンシェルジュリー」。革命時に牢獄であった事はあまりにも有名ね。

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 入ってすぐに広がる素晴らしい中世建築の「衛兵の間」・・ここは王宮で働いていた2千人の食堂。キッチンの場所や食卓の一部が壁に掛けてあるなど面白いわ。お隣の礼拝堂サント・シャペルもノートルダム同様ゴシックが美しい。

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オテル・ドゥ・クリヨン「レ・ザンバサドゥール」で堪能するモダンフレンチ

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Aicon2007miパリのコンコルド広場に面する「オテル・ドゥ・クリヨン(Hotel de Crillon)」・・夜のコンコルド広場に幻想的に浮かぶ姿はまた格別。今年のコンコルド広場は、特に「ラグビーワールドカップ」の為の煌々と輝く早回りの観覧車や、「飛行機イベント」のロケットが更に展示してあって賑やかキラキラ。この「世界一美しい景色」をかなり盛り上げている(笑)

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Aicon2007ri_1「オテル・ドゥ・クリヨン」に宿泊する更なる楽しみは、メインダイニングの「レ・ザンバサドゥール(Les Ambassadeurs)」でのディナー。アラン・デュカスの右腕で、モナコの「ルイ・キャーンズ」「プラザ・アテネ アランデュカス」を歴任したジャン-フランソワ・ピエージュ((Jean-François Piège)氏が、2004年に就任するや2005年にはミシュラン2つ星、2007年にはエスポワールを獲得し、ミシュラン3つ星に最も近い2つ星といわれている(残念ながら2009年夏に退任独立した)。

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 クリヨンのホテルフロントのすぐ脇がウェィティングサロン、その横にフランスらしい「こじんまりとしながらしっかり重厚感ある」ゴージャスな空間が広がる。席に案内されるとメニューボードがさっと置かれ、手を使わずにメニューを見ることができる。この趣向はアラン・デュカスを継承したもののようだ。

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 デミサイズの3プレートを頂けるコースをお願いすることにした(degustation de trois meats en demi/fromages/dessert・210ユーロ)。サービススタッフの英語は、フランスなまりが強く英語が分からないスタッフもいるが、背筋をキリリと伸ばし、テキパキと笑顔でサービスする立居振舞は美しい。
 各テーブルで説明する際も笑顔を絶やさないが、ベタついたサービスではなくクール。ミシュラン3つ星に一番近いレストランを支えているんだ、そういうプライドをひしひしと感じる。

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 アミューズ・ブッシュは噂の、ピエージュの遊び心満載「4品盛り合わせTVセット」。銀紙に包まれたトリュフ・バターはパンにつけて頂く。人参のスープは固形の人参をかみ締めるような存在感。鶏レバーのムースも相当に濃厚な凝縮感。食欲を刺激するアミューズというより、前菜といった趣だ。

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 「殻なしの殻つき風卵」。卵の殻風に見立てたクロケットにナイフを入れると、卵がとろりと溶け出し、ジロール茸・エクルビスと混ぜながら頂くという趣向だ。ジロールもエクルビスも小さく刻んでいるが圧倒的な存在感。いつまでも卵と交じり合った、野趣っぽい香りがいつまでも残る。日本のフレンチの繊細なバランス感ではなく骨太のバランス感なので、味覚の切り替えに時間がかかる。

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 「ほたてと西洋かぼちゃ、黒トリュフを添えて」。豪華なケースに入れた黒トリュフの山をテーブルで見せてくれる。ケースの蓋をパタパタとユニークなしぐさで開け閉めすると、黒トリュフの香りがテーブルの周りに立ち込める。
 このプレートもアート感覚にあふれている。ナイフを入れるとその黒トリュフの香りが再び濃厚に立ち上る。身厚のある帆立とかぼちゃのソースがネットリと交じり合い、見た目よりかなり重たい味わいだ。

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 レ・ザンバサドゥールのクリエイティブな料理のイメージに合わせ、選んだのは「コント・ドゥ・シャンパーニュ(Comtes de Champagne)1989年」370ユーロ。しまし、ブラン・ド・ブランの繊細さと料理の重さがあまりフィットしなかった感じか。シャンパーニュではなくムルソーあたりがピッタリくるプレートだったかもしれない・・と少し後悔。レストランの満席になって来るざわめきと共に、照明も少しずつ落とされて雰囲気が良くなって行く

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 「乳飲み仔牛のリードボー」。ジャン-フランソワ・ピエージュの代表作「スパゲティカルボナーラ」が添えられている。カルボナーラスパゲティを再構成したもので、口に含むとまさにその味が広がる。

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 リードボーは表面はからりと揚げられたような食感だが中はとってもジューシーでとろける。日本で頂くリードボーとは全くの別物・・素材が全く違うように思う。これには「シャトー・ランシュ・バージュ(Chateau Lynch Bages) 1995年」370ユーロを合わせる。「コント・ドゥ・シャンパーニュ」とは違って、こちらはベストフィットで満足だった。

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 本場のチーズはもちろん、凝ったデザートや小菓子も盛りだくさんで食べきれない程。食後をゆっくり楽しむ演出はさすがフランス文化。鉢植え状態の生ハーブが、大きなワゴンでわんさか運ばれてくる。好みのハーブをチョイスするとその場でカット、軽くつぶして香り豊かなティーにしてくれる。これもアランデュカスと同じサービスだ。お茶を煮だす器に綺麗にセットされたロウソクの火が、各テーブルを仄かに照らす演出も美しい。

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 ピエージュというと古典を再構成したユニークなフォルムのプレートにおちゃめな組み合わせというイメージが先行していた。だが実際に頂くと、むしろ素材の迫力、古典をベースにした濃厚な味わいのインパクトの方が強かった。日本人にはかなり濃厚な味わいだが、のぼり調子のシェフ、そしてスタッフの勢いを満喫した一晩だった。

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 大きなお腹と丸いお顔が印象的だったシェフが、見違えるようにスマートになっていた!自慢げに腰に手をあててフロアを歩く気持ちもわかる。どうやってダイエットしたのだろうか??(笑)
 フロアは年配のオシャレなカップル、場慣れした家族連れ、正装したビジネス集団など大人の社交場という感じでさすがの雰囲気だ。そうそう、女性が犬を連れてきてて、その犬は当たり前にテーブル下に入り、礼儀正しく待っていた・・・こういった所も日本では考えられない粋なフランス文化だ。

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パリ、コンコルド広場に浮かぶ歴史的名所「オテル・ドゥ・クリヨン」 Marie-Antoinette Suite

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Aicon2007mi今年のパリは記録的な冷夏で、夏がなかったかのようだったらしい!シャルル・ド・ゴール空港から迎えの車に乗る少しの距離が凍るように寒い。今年の日本は(特に福岡は)暖かいから、その差が身に堪えるように思うわ。
 紅葉美しい街並みを眺めつつ、かつての城壁を越えてパリへ入る。パリに住んでいたのはもう十数年前。それから度々訪れるけど、このパリの景色はもう、私にとっては第二の故郷の様な懐かしい気持ちがする。

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 飛行機が苦手な私は時差ボケもひどい。もう何度空を行き来しても、うんざりする程時差に慣れない。辛い・・到着してだいだい3日はかかる。そこで、アメリカ・ヨーロッパの距離となると体調を整える時間が必要。だから何より大事になるのはホテル。ただでさえ国内でもこだわる訳だから、当然長期の海外は更にうるさい。

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 有名すぎるパリのコンコルド広場、そこに浮かび上がるフランスで最も格式が高いホテル、私にとっては思い出深い「オテル・ドゥ・クリヨン(Hotel de Crillon)」。 天皇陛下をはじめ世界のVIPが宿泊するこのクリヨン、日本人を見かける事はほとんどない。プラザアテネやムーリスなどのホテルとは少し雰囲気が違って、フランスの文化やフランス語が苦手な方は向かないかもしれない。エリゼ宮や大使館が周りにあるせいか、紳士淑女の社交の場的様子が伺える。

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 時差ボケの為、旅行の半分はホテルの部屋で過ごす事になる。パリではこのクリヨンのデラックススイート、しかもお気に入りの「マリーアントワネットの部屋(Marie-Antoinette Suite)」が我が家みたいなもの。マリーがパリ在住時使用していたという歴史深い部屋そのままなのよ。裏口とつながっていて何かがあった時には逃げ出せる仕組みだったらしい。

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 衣裳部屋やバスルームも広く(なんとシャワーブース・バスタブ・トイレ・洗面台が隣り合わせで2セットある!)、調度品も豪華なリビングや寝室・・実は100m2位かな?かなり広く感じる(2008年には分割改装されて狭くなっていた)。ここで日本では感じる事が出来ない歴史と文化をヒシヒシ味わいながら、徐々にパリの空気に染まって行く。

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Aicon2007ri_1というワガママな妻の為にホテルライフに付き合う。オテル・ドゥ・クリヨンで頂くパリの朝食を紹介しよう。朝食はいつもルームサービス。バケット・フルーツのシンプルな朝食だ。添えられた熱々のミルクとコーヒーを一気にカップに注ぎ込みカフェオレを作る。妻は決まって本場の濃厚ショコラショー。

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 フレッシュも色々、トマトジュースは口の中にトマトをほうばったような凝縮感。グレープフルーツジュースは果肉がふんだんにふくまれていて甘く、南仏の糖度の高いワインのような旨みだ。レモンはすっぱいだけでなく放縦な香りと甘味もある。

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 バゲットなどパン類は、クロワッサンをはじめとして日によって様々。銀のトレーに山盛りに供せられる。バターの香りあふれるクロワッサンをほおばりつつ、熱々のカフェオレを喉に流し込むと時差ボケが解消されていくようだ。ちなみに、夜食には「レ・ザンバサドゥール」から頂いたパンと、こちらは柔らかな風味のショコラオレを。
 東京のホテルの朝食のような繊細さはないが、一つ一つの良質な素材をそのままシンプルに提供する。農業国フランスの力強さをひしひしと感じる朝食だ。

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国際線ファーストクラスのワインと食事、ANA編

Aicon2007ri_1前回に続いて、成田→パリ・ANAファーストクラスの話。成田を飛び立ちしばらくすると機内サービスが開始。小箱に収められた食事とワインの2冊のメニューが渡される。メニューを選ぶ間に「クリュッグ」とアミューズを頂く。JALとANAのファーストクラスのワインリストを比較すると、シャンパーニュはがっぷり四つ。ANAの「クリュッグ」に対してJALは「コント・ドゥ・シャンパーニュ」・・気圧の高い機内の食前酒としては、コント・ドゥ・シャンパーニュの方が適切な感じもする。

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 白・赤のラインナップ自体はJALの方が魅力的だろう。例えばJALの赤は「ルイ・ラトゥール コルトン・グランセイ」や「ミシェル・グロ ニュイ・サンジョルジュ・レ・シャリオ」、白は「ルイ・ラトゥール コルトン・シャルルマーニュ」など、レストランでも頼みたいようなワインリストになっている。
 一方ANAは、ブルゴーニュ「ラブレ・ロア コルトン・グラン・クリュ」。ラブレ・ロアはネゴシアンで航空会社に強いようだが、レストランではさほど見かけないし注文しない。その他はボルドー「シャトー・ラスコンブ 2002」、白は「ジャック・プリュール ボーヌ プルミエ・クリュ・シャン・ピモン」など。このシャン・ピモンはシャルドネのキリリとした清涼感で、レストランで頂くには色気不足だが、気圧の高い飛行機の中で飲むには十分な美味しさ。

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 食事は「洋食」を選択。メニュー9品の中からアラカルトでチョイスできる。「キャビア トラディショナルガーニッシュを添えて」は恒例のキャビアが一缶毎提供される。卵・パセリ・たまねぎなどのみじん切りが添えられている。「クリュッグ」とともにおいしく頂く内に、日本から離陸した開放感にあふれてくる。
 前菜2品目は「たらば蟹とすずきのポワレ オリーブのソース」は、すずきの冷たい身質が大きすぎてレトルト感を強調してしまう。もう少し小さくでもいいだろう。たらば蟹の身質は機内で頂くにしてはまずまず。

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 続いて「車海老と千枚付けのサラダ仕立て レモン醤油風味」は、千枚付けに茄子に醤油のレモンソース。ジャパニーズテイストすぎかな・・「和食」が食べたければ和食メニューをチョイスするのでやや中途半端な料理。
 「黒毛和牛のサーロインステーキ 秋の装い グラーヴ産赤ワインソース」、表面にグリルのきっちりした焼き跡がついている。柔らかい身質でジューシーで、まだまだ若い「シャトー・ラスコンブ 2002」とともに美味しく頂けた。キャビアとサーロインステーキは予想よりおいしく満足。

 食事が終わると機内も暗くなる。フルフラットシートはボタン一つであっという間にベッドになる。細やかな角度調節も出来るので快適だ。また座った状態で別のボタンを押すと、座席を前後に移動させることもできる。足を伸ばし映画を流すうちにいつの間にか深い眠りに落ちていた。

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 目が覚めるとパリまでもう3時間、すっかり熟睡していたようだ。ベッドを起こしベッドサイドの手元ライトをつけると、「なにかお手伝いいたしましょうか」「お食事はいかがですか」とさっと客室乗務員が声かけしてくる。軽食はメニューも豊富で、搭乗中いつでも注文可能だ。「おでん」「鴨南蛮うどん」「広東風ふかひれラーメン」「かつ丼」「焼きたらこ茶漬け」「広東粥」「チーズバーガー」「ピザ」「フレッシュフルーツ」など。
 そこで「鴨南蛮うどん」と「フレッシュフルーツ」を頂く。うどんの出しはインスタント臭がきついが、うどん自体はまずまずのコシ。フレッシュフルーツは乾燥しビタミンン不足の体にはぴったり。軽食を食べ終わり更衣室で服を着替えるうちに着陸態勢に入る。窓からパリのシャルルドゴール空港の光がかすかに見えてきた。

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快適 国際線ファーストクラス、ANA新シート編

Aicon2007mi私は移動が苦手。飛行機の揺れや気圧に負ける、いわゆる乗り物酔いがひどい。国内でもうるさいので海外となると色々と手抜きせず対策はとる・・当然ファーストクラスしかないわけ(正規料金)。そんな折、今年春からJALANAもファーストクラスに新シートを導入。革張り豪華売りのJALに比べてANAは、機内座席の完成型とも言われる個室のようなBOX座席。従来のフラット型も横になって眠れるので好評だったけど、今回の新シートは完全なるプライバシー重視、寝心地重視の理想系。

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 「ワインの品揃えはJAL、食事はANA」という明らかな評判があるが、私的には部屋のように眠れる環境の方が何より。体調的に不自然な気圧の中でワイン三昧ともいかないし、食事は目的地で楽しめるし。
 それに知り合いのJAL・FクラスCAが、余ったドンペリで手を洗うなどと自慢げに話していた興ざめな経緯もあり、最近国内線を含めサービス面でもANA優勢なので、今回のパリ行きはANAファーストクラスに決定。

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 成田の南ウイング、きっちりクラス別チェックインで混雑はない。ファースト専用ラウンジも静かで心地よい。でも最近はテロ対策で、荷物制限や機内持込チェックが厳しくてうんざり。F・Cクラスは別検査入口で比較的スムーズとは言え、私にはコートや靴・ベルト・アクセサリーに至るまで脱ぎ着はストレス。

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 機内に入ってしまえば、早々に更衣室でパジャマに着替え、パリに到着するまで耐えうる努力に尽きる。しかし、今回の新シートは壁で仕切られ、完璧なる計算された電動シート、私はほとんどベッド状態で静かに13時間を過ごす事ができた。揺れも余り気にならないし、しかもこの日は貸切状態。
 しいて言うなら、前々からだけど女性用のアメニティはJALの方が充実している。Fクラスはほどんどが男性なので仕方が無いかもしれないけど、対応も女性には優しくない気もするしちょっと悲しい。隣のBOXの主人は、案の定ワイン飲んで日本酒飲んで、映画観てグッスリ寝て、まるで我が家のリビングにいるようだった。

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