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秋の夜長、自宅で楽しんだ愛すべきシャンパン達

livarot.gif 我が家の日常、食卓にワインは欠かせない。とは言え湿気が多い日本では、初秋から冬にかけてがやはり一番おいしい。そこで今回は、最近我が家で味わったシャンパーニュ達をご紹介しよう。

0810champ1 まずはRM(レコルタン・マニピュラン)から。ヴィルマール(Domaine Vilmarl & Cie)のクール・ド・キュヴェ、なかなか手に入らない「RMのクリュッグ」。その中でもクール・ド・キュヴェは、きめ細やかな泡立ち、透き通るような酸味、奥深い旨みと余韻。その完璧なスタイルにはいつも脱帽するしかない。個人的には最近のクリュッグをはるかに凌駕していると思う。

 エグリ・ウーリエ(Egly Ouriet)のブラン・ド・ノワール、我が家の食卓では定番のRM。どちらかというとブラン・ド・ブラン好きだったが、ブラン・ド・ノワールに目覚めさせてくれた1本。綺麗な酸があってエレガントだが、土くさい独特で複雑な香りと熟成感がクセになる。あまりの人気に値段が沸騰してしまい、品薄なのがとても残念。

 ダヴィッド・レクラパール(David Leclapart)のキュベ・ラポートル(L'Apotre)、ビオディナミを実践するRMとして注目を集める。1998年に醸造を開始したばかりだが年々評判は上がっている。ピノ・ノワール主体のその味わいは個性的。力強い香りと余韻が印象的だった。

 ロベール・モンキュイ(Robert Moncuit)のブラン・ド・ブラン、エクストラブリュット。シャルドネにこだわりを持つRMらしく、豊富なミネラル感が綺麗なブラン・ド・ブランだ。やや地味な味わい、冷たい印象もあるが、平日飲みには十分なポテンシャルを発揮し、料理を選ばない。

0810champ2 続いて大手グランメゾン(ネゴシアン・マニピュラン)から。RMを飲めば飲むほど、RMとは違う方向の、しかし安定した品質と上質の味わいに新たな発見をすることも少なくない。
 まずは、定番のテタンジェのブラン・ドゥ・ブラン、コント・ド・シャンパーニュから。いつ飲んでも美しく、優雅な酸と繊細ながらふくよかなミネラルに魅了される。
 そういえば、ハウステンボス迎賓館の「
エリタージュ」には10年近く通ったが、コント・ド・シャンパーュをチョイスすることが多かった。喧騒を離れ、妻とともにゆっくりと過ごす贅沢な時間の中で頂く、上柿元シェフ・佐々木シェフの料理には、コント・ド・シャンパーニュがぴったりだった。
 ハウステンボスが上柿元総料理長との提携を打ち切り(現在は顧問)、ポール・ボキューズ杯の日本代表で、選手権間近の佐々木シェフ(現在は神戸の「アラン・シャペル」)が、退職したことは全国のエリタージュファンをガッカリさせたはずだ。

 話は戻って・・・続いてボランジェ。ボランジェの「ノンビンテージ」「2003」「1999年グランダネ」「1996年RD」を、飲み比べて味わいの差を楽しんだ。2003はその独特のワイン箱も美しい。
 気のせいだろうか、グランダネはボトルによる個体差が大きいように感じる。いつも微妙な味わいの差を感じてそれも楽しい。そんな定番グランダネのふくよかで重厚な味わいも捨てがたいが、RDは別格だ。グランダネは苦手という妻も、RDには美味しいため息しか出なかった。華やかな果実味、複雑な余韻はどのシャンパーニュにもない独特の世界観を展開してくれた。
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 1625年から続く伝統あるメーカーの、アンリ・ジロー(HENRI GIRAD)のフランソワ・エマール。モナコ王室・英国王室御用達のため、最近になってようやく日本市場にも出回り始めたシャンパーニュだ。うちのチェリ~が、私用にと買ってきてくれたチョコに合わせて、ゆっくりと時間をかけて楽しむ。
 細かい泡が繊細に数多く立ち上るがその時間は短い。濃い黄金色。クリーミーなナッツの香りの裏に、時間の経ったリンゴのような、爽やかだが重たい酸味の風味が隠れている。ピノ・ノワール70パーセントらしい凝縮した、独特の果実実とともに旨みの余韻も長い。キュッと喉を潤すには向かないが、晩秋から冬にかけてレストランでじっくりと頂くと、真価を発揮しそうなシャンパーニュだった。
 アンリ・ジローはRMではないが、葡萄の茎のような、あのRM独特の果実実と複雑なニュアンスが出ている。大手でもいかに丁寧に作り込んでいるのかが分かる。そういえば、洞爺湖サミットでもアンリ・ジローのシャンパーニュが出されたらしい。

 ちなみに、そのチョコは「キャギドレーブ」。岩田屋に期間限定で入ったもので、しかも土日限定1日75箱の「キャギ ド ショコラ シャンパーニュ」。赤と黒の美しい箱に、2種類の鍵型のチョコレートが納められている。
 「シャンパーニュノワール」は、マダガスカルカカオ豆のネットリとした甘さとほろ苦さに、シャンパーニュっぽい高度な酸味でフランソワ・エマールにぴったりだ。そして「シャンパーニュオーレ」は、ややクリーミーだが上品な甘さ。
 シャンパーニュに合わせた妻の手料理と娘チョイスのデザートが、秋の週末を華やかに彩ってくれた。

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