« 2008年10月 | トップページ | 2008年12月 »

エノテーカ・ピンキオーリ フィレンツェ本店、そして「巨大ワインセラー」に魅せられる

livarot.gifさて前回の高額「ワインコース6」に続き、「エノテーカ・ピンキオーリ・フィレンツェ」の話。吉村順之介ソムリエの案内でワクワクしながら地下に足(酔って千鳥足)を踏み込むと、ひんやりとした冷気と湿気に包まれる・・本物(天然)だ。いい匂いのカビ、まさに「ああ、ワインが嬉しいだろうなぁ・・」という空気が広がっている。

0811enot1a

 そしてまず目に飛び込んでくるのは、大量に積み上げられたペトリュスなど吟醸ワインの木箱の山々!それが永遠に続くかのように奥まで見える。何たる幸せな空間・・ワイン好きには垂涎の景色だ。
 さらに進むと迷路のような道が次々と現れてくる。一つ一つのボトルにワイン名、年代を書いた札が丁寧に付けられているのはさすが。縮小したワインラベルを貼りつけたボトルもあり、とても綺麗で分かりやすい。数え切れない本数の、ワイン全てに分かりやすく目印を付ける、その途方もない努力に感嘆する。

0811enot1b

 そして様々なストーリーを持ったワイン。例えば「ロマネコンティ(Romanée-Conti) NO,1」。ロマネコンティが誕生した、最初の、その1本なのだ!!世界に何本存在するか分からず当然非売品とのこと。「触っただけでご利益というものよ♪」と妻。
 そして絵柄が書かれる前の「1800年代のムートン」、「1920年代のペトリュス」などなど・・まさに博物館。「エノテーカ・ピンキオーリ・フィレンツェ」の地下セラーは、ワインが幸せに生活し、ボトルが開けられるその日を待っている城、そんな雰囲気のとっても素晴らしいセラーだった。妻は「ここに住んでもいい」とため息をついていた(笑)

0811enot2

 さてさて料理に戻ろう。10種類近くが出てくるデギュスタシオンメニューを注文した。そのプレートはカラフルで絵画のようにデザインされている。フランスとは違ったイタリアらしいビビットでポップな色彩。楽しい趣向だったのは、スモーク塩やハワイ塩など7種類の珍しい塩と、本場のスペシャルな3種類のオリーブオイルの中から組み合わせてチョイスし、その場で温めたパンに乗せて頂く物。

0811enot4a

 例えばリコッタチーズを包んだタリアテッレは見た目にも美しい一皿。濃厚なんだが、まぶされたモッツァレラチーズが優しさを、ケイパーが酸味を表現しており、バランスよい仕上がり。赤ワインとのマリアージュが素晴らしい。デザートは、チョコのねずみがアイスの迷路を通って、チーズに辿り着くという可愛いプレート。アートにあふれたフィレンツェならではの楽しさだ。

0811enot4b

 東京のエノテーカ・ピンキオーリは、どちらかというとインパクトの少ない控えめな味わいの印象だったが、ここフィレンツェ本店は「素材の濃厚なインパクト」。味付け(塩・オリーブ)もこってりだが、素材自体の強さも特徴だ。単純なイタリアンでもないが、フレンチでもない。しかしフランスワインとは抜群のハーモニーを奏でる。イタリアワインよりフランスワインが好きだというオーナーの思いが表現されているプレートだった。帰りにはオーナー自らサインをして、「ポデーレ ポッジオ・スカレッティ ピアントナイア 2000年」を妻にとプレゼントして下さった。

| | トラックバック (1)

エノテーカ・ピンキオーリ フィレンツェ本店、驚愕の「ワインコース6」を堪能する

livarot.gif 歴史の香りがそのまま現代に流れ込んでいるフィレンツェの街。秋の涼しい風と色付く木々に見とれながら、細い道をくねくね車で向かう先は「エノテーカ・ピンキオーリ フィレンツェ本店(Ristorante Enoteca Pinchiorri Firenze)」。イタリアで最も美味しいレストランさ!と宿泊先「フォーシーズンズホテル フィレンツェ」のドアマンも自慢するほどの名店。

081114enote1a

 ウェイティングルームは、赤やピンクでまさに女性好みの「カワイイ」インテリア。キレのいいサービスの女性がフロアーに案内してくれる。イタリアでは珍しく良い意味での緊張感があり、さすが三ツ星という雰囲気を醸し出している。
 ここ「エノテーカ・ピンキオーリ フィレンツェ」では、4万500本を越えるという垂涎のワインも楽しみの一つだ。本店まで来て普通に頼んでもおもしろくない。そこでグラス売りのワインコースの中からチョイスすることにした(なおグラス売りだが数杯ついでくれる)。

081114enote1b

 目にとまったコースは、「アミオのモンラッシェ1996年」「ソライア1990年」「ラスカーズ1990年」「マルゴー1990年」、そしてアンリ・ジャイエの「ヴォーヌ・ロマネ・ボーモン1990年」に「ペトリュス1990年」という、そうそうたるラインナップだった。さすがに一瞬躊躇する値段だったが(2人で9000€ この時1€=150円超)、ここまでのワインをまとめて飲む機会はそうないだろうと意を決して注文。これが大正解だった。

0811enote 「モンラッシェ(AMIOT Montrachet)1996年」は黄金色の輝きにとろけるような舌触り。重々しい味わいにシャルドネのミネラルの深い余韻が広がる。そして、本日のラインナップの中で唯一のイタリアワイン「アンティノリのソライア(ANTINORI Solaia)」。トスカーナ、特にボルゲリのカベルネは、樽の強いタンニンが強調されていて余り得意ではない。このソライアはサンジョベーゼとさすがのバランス。飲みやすいんだがふくよかで気品がある。今日のエノテカ・ピンキオーリの料理とのマリアージュだけを考えれば、むしろソライア1本で通した方が良かった位だった。

 「シャトー・レオヴィル・ラスカーズ(Chateau Leoville Las Cases)1990年」。他のワインは全て私達のために開栓したボトルだったが、これだけは既に開けられたボトルだった。くぐもった動物の毛、枯葉、腐葉土の香りというムッとこもった熟成香。タンニンは綺麗にとけ込み酸とのバランスが抜群だ。サンジュリアンの素晴らしいワインの前半戦(20年目)の一つの到達点・・・という味わいだった。

081114enote3a

 妻のお目当ての「シャトー・マルゴー(Château Margaux)1990年」。これまでに飲んだマルゴーは10年以内と若かったためまだまだ強いタンニンにあまり感銘を受けなかった。が、18年を迎えたこのマルゴーは先程の「ラスカーズ」以上に抜群だった!
 薄いルビー色は見るからにエキスが凝縮された感じ。鼻を近づけるとフワーッと香水のような華やかな香りが立ちこめる。ワインにとけ込みシルクのようなタンニンは柔らかくフレッシュでとてもみずみずしい、しばらくすると杏のような香りが出てくるが、しかしそこで枯れず、さらに別の複雑な香りと味わいが次々と波のように展開していく。上品で綺麗な酸と、果実とタンニンが極上の味わいを表現してくれた。本日のコースで一番のワインだった。担当していた若く美男な主任ソムリエも「僕が一番好きなエレガントな味わいです」と誇らしげだった。

081114enote3b

 「アンリ・ジャイエ(Henri Jayer) ヴォーヌ・ロマネ・ボーモン(Vosne Romanee Beaumonts)1990年」。アンリ・ジャイエはこれまで飲む機会に恵まれず今回初めて味わった。「このビンテージのジェイエのボーモンは、私もまだテイスティングしていないんですよ」とソムリエもなんだが嬉しそうに開けている。
 なるほど、ブドウの茎・植物の青臭さが全面に広がる。その独特の香りが、口に含んだ時に感じる優しい果実身とタンニンをコーティングしているような感じだ。自然派ワインの出発点を味わい、今の玉石混交ともいうべき自然派ワインの潮流を理解できた気がする。しかし妻はこの「アンリ・ジャイエ」は少々苦手だと言う。

081114enote4b

 そして最後に「シャトー・ペトリュス(Chateau Petrus)1990年」。最初にソムリエがチョイスしていたが、後になって上司から言われたのか「まだ早いのでこちらでどうですか・・」と「シャトー・ル・パン(Chateau Le Pin)1990年」への差し替えを提案してきた?!
 「もちろんルパンの1990も魅力的だが、やはりペトリュスの1990でお願いしたい」と伝えると、その若い主任ソムリエも「ですよね!」と、最初に自分がチョイスしたペトリュスのボトルをまた嬉しそうに開けていた。ワインを愛するソムリエの一挙手一投足というのは客にも楽しさを伝染させてくれる。

081114enote4a

 エノテカ・ピンキオーリの独特のキャップシールの開け方がおもしろい。真ん中をくり取り、クイッと180度ボトルの外に回して垂れかけ、くりとった真ん中部分にコルクを挟み込む。さてその「ペトリュス」・・口に含むと、ヨーロッパの雨上がりの腐葉土、木のイメージがこれでもかと果てる事のない余韻でもって広がる。妻曰く「大きな森を飲んでいるみたい!」これが後10年20年経つとどう化けるのだろうか。そんな想像をするだけでウキウキする味わいだ。数十年後に「ペトリュス」のこのビンテージを開けて味わいの変化を感じてみよう、そんな楽しさを一つもらった。

 とにかくどのワインも保存状態が素晴らしかった。日本ではどうしてもダレてしまうのだが、生き生きとワインが息をしている、そんな感じだ。チーフソムリエは「僕が選んだ完璧なリストです。満足頂けましたか」と笑顔も見せずに、最後まで自信満々キリリッと繰り返していた。
 食事中、一歩引いた細やかなサービスが素晴らしいソムリエがもう一人付いてくれていた。「エノテーカ・ピンキオーリ」フィレンツェ本店と名古屋店を行き来している吉村順之介さんだ。もう7年もこのレストランにいる。食事後特別に、彼の案内で、まさかの巨大地下ワインセラーを見せて頂く事になった・・・・続く

| | トラックバック (1)

豪華「フォーシーズンズホテル フィレンツェ」誕生! ギャラリースイートで芸術を満喫

0811fshf1a

millefeuille.gif 世界中に豪華ホテルを構えるフォー・シーズンズ・グループ。今年の初夏には、鳴り物入りでフィレンツェにもゴージャスホテルをオープンさせた。

0811fshf1a

 元々イタリアは、ホテル文化がイマイチと評価は低め。確かにローマやヴェネチアでは、不満な気持ちになる高級ホテルもあったわ。しかもフィレンツェとなると更に田舎でホテルのランクも微妙。
 それで考えた末、かつてのメディチ家枢機卿が所有してた宮殿を、大改築したという話題のホテル、出来立てホヤホヤ(そこが一番問題だが)の「
フォーシーズンズ・ホテル フィレンツェ」に連泊する事を決意。

0811fshf1c

 15世紀ルネッサンス時代の宮殿。細い路沿い、一見わかりにくい正面玄関を入ると、ワインの神様出迎えるゴージャスな吹き抜けの中庭。漆喰装飾やフレスコ画がぐるっと囲んで、誰もが見上げてしまう石造り。そこを抜けると自動芝刈り機が滑ってる広々緑の庭園、横にはスパ・エステと豪華プールと言うアメリカ風リゾートスペース。

0811fshf1c_2

 建物の中、フロントやダイニングバーは、キラキラのシャンデリアに華やかな装飾のソファや迫力の調度品。レストランは明るくまた違う華やかな色彩。ワインセラーまで黄色に輝いてたりする。さすが資金たっぷりなフォーシーズンズ、かなり豪華な感じだけど当然ながら新品ピカピカすぎる(笑) 古びた良さがあるフィレンツェの街の雰囲気には何だかマッチしないような気がしないでもない。

0811fshf2a

 元々宮殿だった建物を生かして改装修復とあって、造りはしっかりしている。天井や壁の絵はさすが見応えあり。客室も元々の造りを利用して構築、個性が違うようにデザインしてあり面積は全体的に小さめ。
 そこで私は、数あるテーマ別スイートの中でも、絵画やフレスコ画など芸術にポイントを置いた「ギャラリースイート」、しかも広めの105m2(2200€)の部屋をお願いする。残念ながら円安時の予約(1€=160円超)だったので随分お支払いしたけど、日本のホテルの105m2表示より明らかに広い。

0811fshf2b

 新しいだけあってバスルームも綺麗で広いし、クローゼットもトイレも二つずつ。リビングや寝室共に薄大型テレビで、気になる空調など設備等は文句なし。アメニティは「ロレンツォ・ヴィッロレージ」プロデュースで良い香り。ちなみに夜食で頂いたルームサービスのマルゲリータは、チーズが少なくて残念(笑)
 数日を過ごすとなると、やはり設備は最新がいい。家具などの調度品は重厚なはずだけど、まだ新しいせいか何となく軽く感じちゃう?でも確かにハードはいい。

0811fshf1d

 イタリアの、人や文化のフレンドリーな所が日本で人気な理由だと思う。言い方を変えると、その雑でアバウトな感じは、ホテルのホスピタリティ、サービス精神とは少しそぐわないかもしれない。まぁ細かい事は書かないけど、新しいホテルはどこの国でもやはり色々と不満が出やすい。いくらスタッフをヘッドハンティングしてきても、下々までは行き届くには時間がかかる。
 幸いこのホテルの総支配人は、とても礼儀正しく優しい紳士な方で、色々丁寧にお話しして下さった(とてもオシャレだし)。そうね、まだオープンして半年も経たないから!これからの「フォーシーズンズ・フィレンツェ」に期待したい。歴史深いフィレンツェにじっくり馴染んでいってほしいわ。

| | トラックバック (2)

イタリア・フィレンツェ、大富豪メディチ家にあやかる芸術の秋

081107stn1a

millefeuille.gif遥々やって来たイタリアのフィレンツェ。ローマやヴェネチアも良かったけど、フィレンツェはまた違った独特の文化味わう事ができる芸術の街よ。若い人なら徒歩でだいたいは回り切れるであろうこじんまりとした街中心部。屋根の煉瓦色が印象的で、石を積み重ねた様な壁が荒々しく無骨な感じがする建物群。石畳で歩き辛い小路があちこち広がって、車は入れない狭さそして一方通行。全体的に京都やパリの様に洗練された歴史の街ではなく、昔のまま、ただそこにそのままあり続けてきたという、この粗野な感じがフィレンツェらしいと言えるわ。

081107stn3a

 そんな中に一際目立ち聳えるのが、カラフルな白・ピンク・緑の大理石の巨大建造物。皆さんご存知フィレンツェのシンボル、世界遺産の「ドォーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)」ね。最近は映画や落書きでも話題になった。奥天井に輝くクーポラはさすがだけども、他の内部は意外にすっきり素朴な印象。地下には近年発見された遺跡があったりする。

081107stn3c

 街自体が美術館とも言える昔のままの風情。石畳に少し歩き疲れたら、小路沿いにあるジェラート屋さんに入って栄養補給をしたいわ。フィェンツェで1・2位を争うらしいこちらのジェラテリア「ヴィヴォリ」では、お勧めのヨーグルト味が美味しかったわ。日本のより少しシットリ感が増す感じ。

081107stn3b

 歩いていると、あちこちの壁や柱に残るメディチ家の紋章。豪華な宮殿や1キロに及ぶ空中回路・・「大富豪メディチ家」の歴史こそがフィレンツェの歴史のようなもの。そして私がメディチ家の偉大さを感じたのは、ルネッサンス文化を体感できる「ウフィッツィ宮殿」。まさにルネッサンス美術の宝庫!

081107stn2a

 コジモ一世がヴァザーリに設計させたこの宮殿は今は美術館。メディチ邸宅に隣接して作った、その名の通り「事務所(ウッフィツィ)」。古代彫刻や絵画4800点のうち2000点が公開されてるの。
 何より大好きなボッティチェリのプリマヴェーラを始め、ダヴィンチやラファエロ、ミケランジェロという巨匠達による彫刻や絵画が一堂に揃う。全ての歴史を変えたジョットの聖母子像やマルティーニの受胎告知などなど、なんと実物の素晴らしい事か!!芸術こそ時代の豊かさを、文化を経済を顕著にあらわしている。

081107stn2

 見る角度や光で異なる姿を見せる本物の芸術作品。色や質感の驚くべき事、意味深いメッセージが伝わってくるのに衝撃を覚えるわ。とても一日では十分見て回れない、勿体無い作品ばかり。
 この時代、芸術家達が伸び伸びと芸術に邁進できる環境と、チャンスを与えたメディチ家は歴史的称賛に値する。ここにある作品達を見る為にフィレンツェ来たと言う気持ちになれる。

081107stn2b

 そして外してはいけないフィレンツェ最古の「ベッキオ橋」。高所から見ると絵画的に素敵だけど、橋自体は宝石商ばかり立ち並び、観光客や恋人達のたまり場的になっていて、ちょっとごちゃごちゃした印象。しかし夕方、橋から見るアルノ河はフィレンツェで最も美しい景色と言われている。トリニタ橋などいくつかの橋が遠くまで架かり、河添いに建ち並ぶ黄色やオレンジの家や店々は、いかにもフィレンツェらしい景色。

081107stn4a

 そんなベッキオ橋から近い河添い、話題のスポットといえば「ホテル ルンガノ」。あのサルヴァトール・フェラガモがフィレンツェ内に所有する4つのホテルうち、最初に手掛けたのがこちら。散策に疲れたので一階のラウンジに立ち寄り、今度は窓から目前に広がるアルノ河とベッキオ橋を眺めつつ、本場イタリアンワインと生ハム、モッツァレラや猪のラグーなどなど楽しみ一息ついた。

081107stn4b

 普通に横に飾られている絵画が、フェラガモ家所有のピカソだったりするからびっくり。河を挟んだ向こうには同系列、全室スイートタイプの「ルンガノ スイーツ」という長期滞在型デザインホテルもある。そうそう、フィレンツェを去る時には「幸運の豚ちゃん」に再訪のおまじないのコインを忘れないよう。いつまでも変わらぬフィレンツェの景色でありますようにとね。

| | トラックバック (0)

イタリア フィレンツェ空港に降り立つ夜 そしてフォーシーズンズホテルへ

millefeuille.gif今年もパリのシャルルドゴール空港にいつものように降り立った。やっぱり寒い・・ロンドンでは記録的な寒さで雪とか。そして今回はいつもと違って更に飛行機に乗り継ぐ。今年9月に新しく出来たターミナル2Gまではシャトルバスで移動。フレンチポップなキュートでコンパクトな新ターミナル♪明るくて可愛い。行き先は少し暖かいイタリアのフローレンス。

0810cdg2g1

 フィレンツェ「ペレートラ空港」、別名アメリゴ・ヴェスプッチ空港は、アメリカ合衆国の名前になったアメリゴさんの名前から取ったらしいわ。この小さい空港は滑走路が一本しかなく、いわゆる狭い土地に無理矢理作った的なので、中型以下の小さな飛行機のみ乗り入れとなる。ファーストクラスなどなく、それどころかビジネスクラスもサイズはエコノミー同様で、機内食が違うだけになる。はぁ、かなり憂鬱。

0810cdg2g2

livarot.gifフィレンツェまでは日本から直行便がないため、パリ・ドイツ経由で飛行機ではいるか、いったんローマを経由して飛行機・電車ではいるしかない。今回はパリ経由で入ることにしたという訳だ。

0810fp1a

 エアフランスのコードシェア便でとても小さいが、パリの上空をかなり低い高度で飛ぶため、かえってパリの夜景が眼前にきれいに見える。凱旋門からコンコルド広場に続く町並みもはっきりと眼下に映る。東京の無秩序にきらめくビル群の白熱灯のような強い夜景ではなく、低い建物と道路をクリスマス時期にライトアップしたようなオレンジ色の優しい夜景だ。しばらくの間窓からみるパリの夜景に目を奪われた。

0810fp1b

 フィレンツェの空港は滑走路が短いため離着陸が難しいという。雲の切れ目からフィレンツェの街の灯が見えてきた。小雨が降る真っ黒な闇の中にところどころ点々とした光が見える田舎らしい夜景だ。そんな思いを抱いているとあっという間に急角度で着陸。
 空港からフィレンツェ市街までは車で15分位だ。フィレンツェは土地面積が少ないため、部屋面積は総じて小さめ。地下鉄がないためラッシュアワーは車で渋滞するという。川を一部つぶして電車路を作っているともいう。

0810fp2b

 宿泊先は、今年夏にオープンしたばかりで話題の「フォーシーズンズホテル フィレンツェ」だ。夜遅く到着したのでホテル内は静かで、フレスコ画や石像が幻想的にライトアップされて綺麗だった。広めの「ギャラリースイート」でウェルカムのスプマンテ「ベラヴィスタ・フランチャコルタ」をゆっくり頂き、その日は眠りに着く。

0810fp2a

 朝早めに目を覚まし窓を開けると、フィレンツェのやわらかい日差しが窓から降り注いできた。散歩中に朝の挨拶をかわす地元の人や通学する高校生の声も聞こえてくる。そんなフィレンツェの朝焼けの中、ルームサービスで朝食を頂くことにする。
 朝からまたスプマンテでなんだが、しっかり食事も頂く。卵料理・ソーセージなどいずれも上品な味付け、微妙な果肉が残された絞り立てのフレッシュオレンジジュース、イタリアらしい甘み十分のデニッシュ、しっとりとしたバターの風味が豊かなクロワッサン、そしてカプチーノ。ゆっくりと味わううちに長旅の疲れも癒されてきた。

| | トラックバック (0)

« 2008年10月 | トップページ | 2008年12月 »