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サントリーとアサヒで真面目なお酒学習

0901suntrylivarot.gif京都と大阪の境界にそびえる天王山と言えば、明智光秀と豊臣秀吉の「山崎の合戦」の場所だ。ここが最期だと言われる三日天下の光秀、そして勝利した秀吉はここに山崎城をかまえた(2年で取り壊し)。そんな歴史深い天王山の麓に、「サントリー山崎蒸留所」が開設されて実に90年近くになる。

 天王山は古代から交通の要所だったという事もあり、神社・仏閣などたくさんの名所が存在する。ハイキングコースとしても有名なので、四季折々沢山の人々が集まるようだ。このサントリーの工場も、創業者の鳥井信治郎氏が西観音寺の跡地を修復して、ウイスキーづくりを始めたという事で、敷地内には椎尾神社がある。この工場、モルトウイスキーの醸造過程を、ガイド付きで見学して試飲できるというコースがある。妻が嫌がるのを推して参加することにした。

 むせかえるような酵母の香りや、設備の大きさに感心しながら数十分の工場見学。思ったより分かりやすいガイドで、参加者もそれぞれ楽しんでいる様子。ビンテージ樽が山積みされている中を歩くときは、思皆さんい思いの年の前で記念撮影していた。最後には、ウイスキーの美味しい飲み方を習ったり、年代や種類を飲み比べたりする試飲会がある。
 ショップでは、山崎蒸溜所限定のオリジナルウイスキーが、樽出のままの度数でボトリングした「樽出モルト原酒」や、樽材のグッズなども販売されていてお土産も豊富。ちなみに、山崎蒸溜所限定の「仕込水割り」は飲みやすく、妻もお気に入りだ。

0901asahi そして近場でもう一箇所、天王山中腹にある「アサヒビール大山崎山荘美術館」に行ってみる。沢山の人だ。
 ここは、大正から昭和初期にかけ関西の実業家・加賀正太郎が、イギリスのチューダー様式を基に、別荘として自ら設計した「大山崎山荘」。アサヒビールが京都府の要請に応える形で補修し、現在は美術館として人々の目を楽しませてくれている。また1995年に竣工した新館に、安藤忠雄氏の設計によるコンクリート造りがあるとの事。

 ステンドグラスが印象的な建物、緑豊かな自然美しい山荘。そんな中に近代的なデザインが存在するので目をひく。全面ガラス張りで自然光がふんだんに降り注ぐ、これは階段のみか?と思わせる一直線な通路。コンクリート面にはさまれた狭い階段を下りると、光が計算された円形の半地下室。そこは展示場になっていて、クロード・モネの睡蓮の連作などが展示されている。これが新館。ちなみにコンクリートの狭い階段を更に登り尽きた先は、池が印象的な美しい庭園が広がる。本館と新館の対比も建築好きには楽しい限りだ。クラシカルな本館では、河井寛次郎やバーナード・リーチなどの作品、伊万里焼や中国李朝の古陶磁などが展示されている。中でも「パルミラ饗宴図浮彫」と大きな「エミール・ガレ」が気に入った。
 遺跡溢れる天王山の澄み切った空気の中で、モルトウイスキー、山荘、美術などを堪能する濃密な時間を過ごした。

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