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「銀座 青空」で粋な寿司

livarot.gif出張先、時間の都合も分からない場合はあらかじめ予約も取り辛い。そのためホテルのルームサービスで、ワインに合わせた料理で済ませてしまう事もある。そんな時、やはり食事は大切な人の顔を見ながら楽しく会話し、ゆっくり頂く事が何より幸せなのだと改めて思う。

0902haru それでも時間や運よくお店の都合とも合えば、銀座で一人寿司も楽しい。この日は会議がおして予定より遅くなった。しかしこれがかえって良かったのか、前々から訪問したいと思っていたこのお店に席を取る事が出来た。暖簾をくぐる、この緊張感がうれしいものだ。

 「すきやばし次郎」で12年修業した高橋青空氏が2006年に独立した「銀座 青空(はるたか)」。
 若い寿司職人の握りに期待満々?の男性一人客、接待らしきグループ、大人の落着いたカップルなどでL字型のカウンター10席に、掘ごたつの小さな部屋も満席だ。掛け軸が飾ってある小奇麗な内装の中に、主人はキリリと美しい立ち姿。的確な所作で客のペースにあわせて握っていく。

 数日熟成させたスミイカは、ネットリ感と新鮮さのギリギリの着地点。赤身、中トロ、大トロも熟成感がある。
 シャリの形自体は、「すきやばし次郎」とも「
鮨 水谷」とも異なり、長方形の台座型で決して美しくははない。ただ、きりりとした酸、やや強めの塩加減は男っぽく、ネタとのバランスが良くて美味しい。
 何と言っても抜群なのは「すきやばし次郎」譲りのコハダと車海老。流線型も美しく切り付けられたコハダは、噛み締めるとジュワーと心地好い酢がしみでてくる。
 客に出す直前に茹でられる車海老は、どの寿司屋よりも大きい。二つに切られて供せられ、それぞれ味噌とおぼろが一緒に握られている。みその香り、甲殻類の独特の甘さがシャリと混じり合う。抜群のハーモニーだ。

 冷酒は「手取川」を頂く。コクがありながらキリッとして上品な酒質が[青空」の粋な握りと良く合う。「すきやばし次郎」と違ってゆっくりと酒も飲める。24時までと遅い時間までやっているので、ふらりと訪れやすいのも便利だ。
 美しい立居振る舞い、自分なりの色を出していこうとする向上心、奢らないがおもねりもしない接客、そして抜群に上質なネタ・・・訪れる者に、これからも成長する姿を応援したいと思わせる、そんな魅力がある店だった。

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