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山口・萩、城下内堀の「北門屋敷」へ (その1)

0903hagi1millefeuille.gif福岡から新幹線で新山口まで30分程、そこから車で山道を1時間半行くと山口県萩市。新幹線は近いがそれからが遠い、景色は日本の心感じる懐かしい美しさ、でもとにかく遠い。高速道路(小郡萩道路)も工事中?らしいけど完成予定すらたってない。この時はあちこちに梅が咲いてて綺麗、自然豊かに荒々しく、季節毎色んな表情を見せるこの山道、不便でもまた訪れてしまうのが「萩」。

 小京都といわれる萩・毛利藩城下町。海と川に囲まれた三角州は伝統的建造物群保存地区、線路も避けて作ってあるというデルタな不思議世界。昔のままの町割りで土塀と白壁が印象的。武家の副業名残である、萩名産の大きく鮮やかな「夏みかん」があちこちに見える。ちなみに山口のガードレールは夏みかん色なのを知ってた?(笑)
 北長門海岸国定公園の中央に位置する萩は、水が綺麗で豊かな漁場を持っている事から、新鮮な魚貝類が頂ける。ちょうどこの時は「しろ魚祭り」の季節で、福岡よりも大きめで元気なしろうおが頂けたわ(後ほど詳しく)。
 そして今年は、吉田松陰氏が亡くなって150年という記念イベントもある。薩摩同様、ここ長州でも幕末遺跡がたくさんきれいに残っているので、そんな意味でも何度訪れても尽きる事ない魅力がある。

0903hagi2 その萩城下三角州内で由緒ある二大旅館と言えば、皇太子夫妻がお泊りになった「北門屋敷」と、天皇陛下がお泊りになった「常茂恵」。まず今回は「北門屋敷」を紹介するわ。萩市が「釣りバカ日誌12」の撮影の舞台で使われた時には、宮沢りえなどの俳優陣はここに宿泊したそう。
 今回私達が泊まった部屋は、専用の日本庭園が広がる「桂月」という特別室で、皇太子夫妻が使用されたそのお部屋と言う話。

 関ヶ原の戦いで敗れ流れてきた毛利輝元が、一から自らの力で萩に築き上げた36万石。ぽっかり浮かんだ指月山と、静かで穏やかに広がる城下町の景色は、今も昔のままの姿で美しい。
 萩城跡近い内堀地域は、かつて上級家臣が住んでいて、今でもその屋敷自体をそのまま保存している所もある。タイムスリップしたかのような風情あるその武家屋敷の町並み、「旧厚狭毛利家萩屋敷長屋」や輝元夫妻の墓所である「天樹院」跡地など貴重な歴史的観光スポットがあって、歩いての散策がきっと楽しい。0903hagi3
 その一角の御成道に面した豪華な表門、毛利家屋敷跡に建つそこが「
萩城三ノ丸 北門屋敷」よ。

 しかしそんな門を一歩中に入ると一瞬目を疑う。今までの空気がリセットされてしまう何とも不思議な空間に変化するのだ。そこはヨーロピアンテイストの建物だった!
 出迎えのスタッフは皆さん穏やかで優しい。ヨーロピアン彫刻などがあるロビーを抜け、案内された同じく軽めのパティオ、目前にはイングリッシュガーデンが広がる。武家屋敷のイメージとは明らかに違う。
 その庭に突き出る形のティーラウンジでハーブティーを頂きながら、「皇太子夫妻が宿泊先にココを選んだ理由は、このイギリス式庭園なのかな?」などと勝手に思う。フロントに並べられているのは、洋館には不釣合いな浴衣(温泉浴衣ではない)、好きな柄と帯を選んだ上で、担当の仲居さんに部屋に案内される事になるわ。つづく・・

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