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福岡で感じる南イタリアの風(1) ~アンティカ・オステリア・トト~

0902totolivarot.gif初春、福岡のイタリアン特集。今回は「本場イタリア」を味わえるレストランを紹介しよう。まずは、以前にも取り上げた、荒戸の「アンティカ・オステリア・トト」、ここは「南イタリア」シチリア料理をカジュアルに味わえるレストランだ。
 予約が取りにくい事でも知られていて、老若男女で満席という相変わらずの人気。狭い店内に家族連れ・デート・友達同士といった、様々な客層が楽しんでいる。

 定番と本日のお勧めメニューの説明は、相変わらず丁寧だ。シチリアワインの定番はきちんと揃えてあって、シャンパーニュやワインのリストは入れ替えつつも、適度な根付けを保っているのは素晴らしい。
 盛りだくさんのサラダから。済州島の鯖は軽くスモークされている。軽い香り、振り掛けられたカラスミの塩気、サワークリームの柔らかさのバランスがとてもいい。
 わざわざ凍らせてある皿など、随所に見られる細かい気配り、満席でもスマートでテンポよいサービスなど、人気の理由が良く分かる。狭さも気にならず、その雰囲気にいつのまにが客側が調和して楽しんでいる感じだ。

 「鱈の白子とタイラギ」。白子の表面に焦がしバターで焼きが入っており、最高の仕上がりだった。ケッパー、レモンの酸味が心地良く、本日一番のプレート。
 素直に「コレ、おいしいなぁ」という言葉がつい漏れてしまう。ここ「アンティカ・オステリア・トト」の魚料理は、いつ何を食べても満足できる。
0902toto1 「糸島ポークの骨付きビスケッタ」。キタアカリと紫イモの付け合せも含め、そのびっくりする位のボリュームに店の心意気を感じる。イタリアらしい豪快なデザートもそうだが、幸せな満腹感もトトが人気の所以だろう。

 最後には珍しい食後酒を頂いた。シチリアといえばワイン醗酵前にブランデーをくわえて樽熟成させる「マルサラ」が有名だが、今回頂いたのは「天使のグラッパ」といわれる「ロマーノ・レヴィ」。
 昨年ロマーノ・レヴィ氏が死去してからは、その値段は鰻上りという。ラベルは一枚一枚、全てレヴィ氏の手書きだと言うから驚く。女性好みのキュートなハートモチーフで、お爺さんが書いたとは思えないナチュラルな可愛らしさだ。
 前年にグラッパを作った際のブドウの残りかすを、乾燥させて燃料に使うという徹底した昔ながらの醸造法にこだわっている。その味わいは、透明感に溢れているが、グラッパ特有のブドウのくぐもったような香りが立ち上がる。世界に1枚しかない絵柄を見ながら、レヴィ氏に乾杯をした。

 ちなみに、この貴重な「ロマーノ・レヴィ」は南ではなく北イタリアのもの。次回は「北イタリア」の風が楽しめる福岡イタリアンを紹介しよう。つづく・・

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