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萩の宿「常茂恵」、維新と萩焼を誇るギャラリー

0905tomo1_2millefeuille.gif山口の萩で最も格式がある宿といえば、創業80年の「常茂恵」。田中義一元総理や日本画家・松林桂月などを中心に「萩の迎賓館」としてここを作ったらしいわ。中でも今回ご紹介するのは、昭和天皇がお泊りになったという貴賓室「花王」。
 ちなみに皇太子ご夫妻がお泊りになったのは、「常茂恵」と並び称される「北門屋敷」の
特別室「桂月」。春にご紹介したわね。

 美しい海を臨む菊ヶ浜から海沿い、情緒溢れる港町の浜崎で萩名物のかまぼこなどを買う。焼抜の発祥という萩蒲鉾は、蒸さずに遠火で焼くのが特徴で、フワフワと柔らかく少し塩加減が濃い。わさびを少し付けてそのまま生で頂くのが一番美味しい。

 松本川の方に向かって程なく行くと着いたのは、大きめの道路が交差するまさにソコ、宿泊する「常茂恵」。ん?いきなりポンと現れた大門に違和感を感じつつ入る。奥行きもなく直ぐに旅館正面入り口。萩の歴史と風格を勝手にイメージしていたので、「北門屋敷」時同様またもや新しい軽い雰囲気に戸惑うわ。
 実はこの「常茂恵」、平成に入って元々あった所(今はスーパー)から、田んぼであったココに移築している。つまり建物はまだ新しく、綺麗で近代的で・・・歴史的風格は当然感じられない。写真のイメージとは違うわ。

 そうそう、ロビーの一角にあるギャラリーは、維新の歴史を賞賛する、佐藤栄作元総理書「明治維新胎動之地」と、岸信介元総理書「薩長土連合密議之處」が堂々と掲げられている。
0905tomo2 その両脇には今をときめく萩焼作家の逸品が、ズラ~ッと展示されているの。最近入れ替えられたという作品は「三輪和彦」「野坂康起」「岡田裕」「波多野善蔵」などの現代作家スター勢ぞろい!当然どれも欲しくなる素晴らしい物ばかり。

 そんなフロントロビーから向こうに見えるのは、光差し込む奥行きある回路。2700坪という広大な敷地、一応全て和造りで、1000坪の日本庭園が美しく映えるようにその回路は設けてあるわ。ここ「常茂恵」の見せ場でもあるわね。
 ちなみに回路入り口に飾ってある「常茂恵」の揮毫は、萩焼人間国宝・三輪休和(十代休雪)の書。「
あじろ」もそうだった。
 新しいながらも風情ある庭を眺めつつ回路を抜け、一階の客室棟に向かうわ。つづく・・

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