萩、常茂恵の貴賓室「花王」で萩焼とたわむる

前回の続き。「常茂恵」のフロント・ロビー、新しいながらも風情ある庭を眺めつつ回路を抜け、一階の客室棟に向かうわ。25ある客室は庭を囲むように離れ的配置になっている。
中でも一番奥にある最も静かな貴賓室の「花王」は、昭和天皇皇后両陛下が(皇太子時代にも)お泊りになったそのままの状態を忠実に再現しているわ。間取りはもちろん窓、書や軸など調度品もそのまま移しているので、この部屋だけは窓枠がサッシではないらしい(笑)
今回泊まったこの部屋、専用の庭園は格別で花々が咲き誇り、広い間取りの和室二間、それを囲むテラススペースは庭を眺めるのに心地よく気に入ったわ。細部に歴史を感じるし、旅館に入って来た時のイメージを払拭できる落着いた空間になっている。
道路沿いにあるとは思えない程、夜の静けさは不思議な感覚だった。ただ唯一残念だったのは、黒御影石と檜の浴場とは違って、室内風呂はまるでマンション?みたいで残念。ホーローじゃなくて木素材に出来なかったのかしら?
そしてお料理、まず目を惹くのは豪華な芸術品である大きな萩焼の皿。さぞ配膳が大変であろうと思われる立派な物ばかり。「濱中月村」に萩沖でとれた新鮮な魚介類が並んでたり、大きな桜色の「甘鯛香り焼き」は、豪快な「休雪白」に乗って登場したりする。
季節のおこぜ薄造りや若鮎煮浸し、フカヒレの姿煮は茶碗蒸し風?、大きな伊勢海老、北門屋敷でも頂いた「見蘭牛石焼き」などなど・・・次から次へと、もう本当に食べきれない程のお料理が出てくる。
北門屋敷よりは楽しめたけどやはり限界はある感じかしら。萩の旅館料理にはあまり期待しないほうがいいかもね。
お酒は、「久保田・萬寿」「八海山」などの銘酒に、「吉兆宝山」「九代目」などの焼酎、そして常茂恵オリジナルを含め山口の地酒「喜一郎」「澄川」など・・、ワインを含め色々と豊富に揃えているのは良いわ。ヴーヴクリコで乾杯した後は、キリッとした地酒「長門峡」を頂く事に。
静かな暖かい部屋で熟睡したその朝の食事は、やっぱりお部屋でのんびり頂けるのが嬉しい。昨夜あんなに食べたのに、また頂けてしまう優しい和朝食。朝の光溢れる美しい庭園に、どこからか入って来た綺麗な子猫。窓を開けて遊んでみたりするのも、こんなのどかな地方ならではの穏やかさ。
優しい笑顔の、穏やかで気配りが素晴らしい女将さんや担当客室係さん、色々手を尽くして下さった若い男性スタッフも皆さん好印象。ロビーで頂いた、女将さんの入れて下さったコーヒーも美味しかった。出来たら萩焼で頂くと更に嬉しいかな。
若いさっぱりした感じの、ホテルっぽい接客もはこれからの時代には合ってるかもしれない。歴史的情緒うんぬんといいながら、やっぱり新設備は、衛生面も便利さも整っているので、それも寂しいながら仕方ないのかもしれない。結局は滞りなく不満ない滞在ではあった。
古いまま保存修繕、全てをきちんと管理手入れし、違和感を感じさせる事なく最新設備に裏で手を入れていく・・・接客も昔ながらの丁寧な心遣いをさりげなく感じるホスピタリティー・・・そういった意味で何度も言うようだが、日本一と言われる京都「俵屋旅館」を思い起こし(比べるのは酷だけど)、改めてあの空間に感心する結果となったのは仕方ない。
| 固定リンク
「グルメ・クッキング」カテゴリの記事
- 大阪 Hajime「ハジメ レストラン ガストロノミック」 究極を目指す緻密な料理(前編)(2012.02.10)
- ハジメ レストラン ガストロノミック オオサカ ジャポン 研ぎ澄まされていく技術と感性(後編)(2012.02.13)
- 大阪「Hajime(ハジメ レストラン ガストロノミック)」で冴えたる頭脳的フレンチを堪能する(2011.05.14)
- ご到着「マリベル ニューヨーク」さん、キュンキュンなバレンタイン入られましたぁ。(2012.02.12)
- 見える人だけに見える北欧スイーツランド「デザートサーカス」開園します。(2012.02.08)
「ホテル・旅館」カテゴリの記事
- 京都 俵屋旅館、初春を祝う縁起良き「睦月のお料理」(2012.02.06)
- イタリア フィレンツェ空港に降り立つ夜 そしてフォーシーズンズホテルへ(2008.11.04)
- イタリア・フィレンツェ、大富豪メディチ家にあやかる芸術の秋(2008.11.07)
- パリ、コンコルド広場に浮かぶ歴史的名所「オテル・ドゥ・クリヨン」 Marie-Antoinette Suite(2007.11.06)
- パリの寒い夜は「オテル・ド・クリヨン」マリーの部屋でゆっくりも幸せ(2008.12.05)
「ワイン・酒」カテゴリの記事
- 大阪 Hajime「ハジメ レストラン ガストロノミック」 究極を目指す緻密な料理(前編)(2012.02.10)
- ハジメ レストラン ガストロノミック オオサカ ジャポン 研ぎ澄まされていく技術と感性(後編)(2012.02.13)
- 大阪「Hajime(ハジメ レストラン ガストロノミック)」で冴えたる頭脳的フレンチを堪能する(2011.05.14)
- 京都 俵屋旅館、初春を祝う縁起良き「睦月のお料理」(2012.02.06)
- パリの寒い夜は「オテル・ド・クリヨン」マリーの部屋でゆっくりも幸せ(2008.12.05)
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 大阪 Hajime「ハジメ レストラン ガストロノミック」 究極を目指す緻密な料理(前編)(2012.02.10)
- ハジメ レストラン ガストロノミック オオサカ ジャポン 研ぎ澄まされていく技術と感性(後編)(2012.02.13)
- 大阪「Hajime(ハジメ レストラン ガストロノミック)」で冴えたる頭脳的フレンチを堪能する(2011.05.14)
- ご到着「マリベル ニューヨーク」さん、キュンキュンなバレンタイン入られましたぁ。(2012.02.12)
- 見える人だけに見える北欧スイーツランド「デザートサーカス」開園します。(2012.02.08)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 大阪 Hajime「ハジメ レストラン ガストロノミック」 究極を目指す緻密な料理(前編)(2012.02.10)
- ハジメ レストラン ガストロノミック オオサカ ジャポン 研ぎ澄まされていく技術と感性(後編)(2012.02.13)
- 大阪「Hajime(ハジメ レストラン ガストロノミック)」で冴えたる頭脳的フレンチを堪能する(2011.05.14)
- ご到着「マリベル ニューヨーク」さん、キュンキュンなバレンタイン入られましたぁ。(2012.02.12)
- 見える人だけに見える北欧スイーツランド「デザートサーカス」開園します。(2012.02.08)
「福岡グルメ」カテゴリの記事
- 見える人だけに見える北欧スイーツランド「デザートサーカス」開園します。(2012.02.08)
- 京都 俵屋旅館、初春を祝う縁起良き「睦月のお料理」(2012.02.06)
- もうすぐ1年「JR博多駅シティ」と いっぴん通り「寿司 やま中」(2012.01.30)
- クリスピークリームドーナツ「チョコレートフェア」でやったぜイケ兄♪(2012.02.05)
- 今宵の一時「ア・ラ・カンパーニュ」バレンタインでお付き合い下さい♪(2012.02.02)






