沖縄出張、恩納村「アリビラ」からの美しい碧海

沖縄出張、基本的にはいつも日帰りだが、この日は夕方の用事である為やむなく宿泊しなくてはならない。妻を誘ってはみたが「この時期の沖縄なんて暑くて嫌だわ~」と一言で却下され、一人で泊まるはめになる。
万座まで足を伸ばすことも考えたが、男一人で万座ビーチもなかろうと思い直して、結局は利便性を取り会議がある恩納村内の「ホテル日航アリビラ」に決めた。
海沿いのサトウキビ畑を縫って車を走らせる。灼熱の太陽が降り注ぐかと思えば、スコールのように雨が降ったりと南国らしい風情だ。うーん、確かに妻には厳しい季節だ・・・。
サトキビ畑の向こうに見えてくるのは、スパニッシュな赤瓦屋根に白い壁の建物。ここが今年で15周年を迎えてちょっと古めな印象のホテル、日航アリビラだ。内に入るとこじんまりとしながらも清潔な感じ。綺麗に整備された中庭の向こうにはプール、そして海が広がる。
なるほど、家族連れに人気な理由がわかるような気がする。カップル・夫婦で使う色気あるホテルではないが、小さな子ども連れや家族2世帯などで利用するには良い、健康的なホテルだろう。
特に噂通りサービス対応(ホスピタリティ)が良く、色々尋ねると笑顔で的確に説明してくれる。リゾート地のホテルサービスは、「リゾート地なんだからこれくらいで許して・・」的の雑な感じが許せないことも少なくないが、ここアリビラは総じてきめ細やかなサービスで非常に好印象だった。
男一人とは言えやはりリゾート地、見晴らしの良い広めの空間が望ましい。という訳で、ベッドも広々の「コーナーラグジュアリーツイン(56m2)」をチョイス。
「アルハンブラ宮殿の優美さ」をテーマにしているこの部屋は、2面の大きな窓から東シナ海と中庭を望むという、まさに沖縄らしい贅沢な景色を満喫できる。夕暮れ時には沈み行く夕日、早朝には昇る太陽が眼前に迫る。部屋の中にいながら海や太陽と一体となる、素晴らしいロケーションだ。
妻に「素晴らしい景色だよ」と電話すると、ぶつぶつ文句を言っている(笑) 沖縄行きを断ったものの行きたくなったらしい。
ミニバーにはビールだけではなく、泡盛や日本酒のボトルなども用意されており、すべて無料の飲み放題で男一人出張には嬉しい限りだ。ビールを片手にテラスのソファーにリラックスして座り、海に沈みつつある夕日を見ながら英気を養った。
翌朝の用事を片付け、フライトまでの時間を利用して、沖縄そばの店「御殿山(うどぅんやま)」に向かう。首里城近くだが迷いそうな場所だ。
130年前の木造建物を利用した店内は古色沖縄情緒に溢れ、訪問客をほっとさせるロハスな雰囲気。天気がいい日は庭で日光を浴びながら頂くことも可能だという。
ガジュマルの樹木を焼いて灰から抽出した天然アク(灰汁)で練り上げるという、昔ながらの製法にこだわった自家製手打麺は、優しい塩気と適度な固さ。バランスのいい出汁とおいしく頂ける。かつおの風味がアクセントだが、他の沖縄そばにありがちな煮出しすぎた出汁でなく好印象だ。大きめのソーキは舌の先でとろける柔らかさで、薄味の麺や出汁を補う。
「沖縄そば」の味を語ること自体が野暮だが、まあ、その素朴な存在自体を味わうというところか。そばに限らず沖縄料理自体が、味というより「風土と伝統を味わう」というのが正直なところ。余り期待せずに「風土に根ざした存在」を味わうと思えば満足できる。
妻リクエストの沖縄土産(とうがらし系調味料など)を購入し、福岡での仕事に間に合うように飛行機に乗る。次の沖縄出張には妻が同行してくれる事を願う。
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