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京都 俵屋旅館 特別室「暁翠庵」で祇園祭を楽しむ

livarot.gif京都の夏と言えば、日本三大祭りの一つ「京都祇園祭」。最も華やかな17日の「山鉾巡行」中心に、全国から20数万人もの観光客が京都に訪れる。さすがに人出が多く車も混んでいる・・喧噪を横目におなじみの「俵屋旅館」に向かった。
 玄関横に車が到着するとサッと男衆が出てくる。打ち水が涼しげな玄関、フロントには「祇園会山鉾図」、入って「洛中洛外図屏風」。その他にも坪庭横、階段の上や下などなど・・その月の「しつらえ」がほどこされている。今月は、様々な行事が執り行われる京都を表現すると共に、暑い夏に涼しげな趣向を凝らしたという。

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 一階突き当たりの硝子扉向こうには緑豊かな露地・・ここが専用の蹲(つくばい)のある「いつもの部屋」だ。中庭に角が突き出た「竹の濡れ縁」が印象的なガラス張りの「居間」があり、ここで季節行事なども催されたりする、いわゆる特別室扱いの「暁翠庵」。3年前にリフォームされた景色の良い「書斎スペース」や、寒竹や太鼓襖で仕切られた俵屋唯一の「ベッドルーム」は、土壁の上に韓紙が貼られていて個性的だ。

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 縄文時代や室町時代の置物がそっとあったり、カルティエの時計やバング&オルフセンの電話があったりと、新旧全てが溶け込んだこれこそが俵屋のさりげない心地よさ。リネン関連は全てこだわりの俵屋オリジナルなのは良く知られている(ギャラリー遊形で購入もできる)。

 寝室窓の唐長スクリーンや漆一枚板の卓は電動で上下し、襖には薄型テレビや冷蔵庫が見えない様に存在する。ここは、完璧なる「和」の中に最新技術が完璧に仕組まれているという、現代の日本建築(京都らしい京都)の理想がある。

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 部屋の床の間にも毎月しつらえを工夫されており、「今回はどんなものだろう」と一つの楽しみになっている。文月の掛け軸は江戸初期の「祇園会図」だった。華やかなタッチで昔の祇園祭の様子が描かれていて、部屋の中が華やいで見える。掛け軸などで季節を表現し、部屋の気分を変えられるところも日本古来の良さだろう。

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 「いつものお部屋係り」さんが笑顔で、宿泊客限定のわらびもち(今では「遊形サロン・ド・テ」でも頂ける)とお茶を持ってきて下さる。再会を喜びつつのさりげない会話がまた楽しい。京都に来て一番ほっとする瞬間だ。静けさが心地よい部屋の中で、風音や雨音に耳をそば立てながらわらびもちを頂いていると、中庭にいつもの鳥が挨拶するようにどこからともなくやってきた。

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 一息ついたらさてお風呂だ。水回りも更に手入れされてまた使いやすくなっている。磨き上げられた「高野檜の風呂」には既に適温のお湯が満たされている・・どこの温泉より綺麗で心地よいから素晴らしい。ガラス越しに専用の露地をのぞみつつゆっくりと身を横たえて「あぁ、また戻って来れた・・」と贅沢な時間を過ごす。

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 来るたびに何かが変わり、どこかに手が入れられている。うっかりすると気付かない程のさりげない変化。しかしそこには「真のホスピタリティ」を変わらず提供する為に、進化し続ける俵屋の真骨頂が窺われる。さぁ、お待ちかね・・黒川料理長の料理を頂く時間だ。つづく

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