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ザ・ペニンシュラ東京、泡に満たされる「シルク・キュリネール」な休日

millefeuille.gif街はすっかりクリスマスな様子、慌しい師走はワクワクバタバタと忙しない。そんな12月を前に先日20日~22日、3日に渡って「ザ・ペニンシュラ東京」で行なわれた「食とワインの祭典」に参加して来た。その名も「シルク・キュリネール(Cirque Culinaire)」、今年で2回目となるイベント。去年は4日間かけてあったけど今年は3日間、去年はこれに合わせた宿泊プランがあったんだけど今年はないので、普通に今年春同様の「デラックス・スイート(116m2)」を予約する。

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 今回は間取りと階層・窓方向も違うし、ツインだからかベッドルームの印象が違ってこれもいいわ。前回もかなりお得感があるプランだったが、今回は朝食付きで1泊10万円強と更にお安く、びっくりする程素晴らしいコストパフォーマンス。しかも宿泊中、一度タクシー代わりにロールスロイス(2km以内)使用出来たりする。
 ウェルカムアメニティーは、いつものペニンシュラ・オリジナルの赤ワインに、今回イベントキャラがモチーフのチョコレート。今回のようなホテルイベントの場合、当然そのホテルに宿泊するのがベスト。たっぷり遊んで飲んでも同所に部屋があるので、翌日まで色々と気にしなくて済むのが良い。

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 国内外から20名のシェフと14名のワイン専門家を招いている「シルク・キュリネール」。期間中ホテル内レストランにて、20個以上のイベントが開催される。初日はペニンシュラお得意の「チャリティー・ガラディナー」で、7人の有名シェフや某歌手のライブなど、一人5万円と集客しやすいパーティー。こういうとにかく大人数ガヤガヤは苦手なので、私達は2日目・3日目の個別イベントに参加する事にした。

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 「シャトー・オー・ブリオン」「クリュッグ」「ロマネ・コンティ」「シャトー・ムートン・ロートシルト」などと各レストランの饗宴、ルイ・ラトゥール社ディレクターやオー・ブリオン総支配人、クリュッグ家当主などがわざわざ来日している。・・・という訳で、当然ながらあちこち目移りする。
 しかし予約時点、パリから戻ったばかりだと言う事も手伝って少々フレンチ疲れでチョイス。結果、京都つる家の「
クリスタル・ディナー」と、ピーターでの「ドゥーツ・シャンパンランチ」への参加となった。大好きな「泡」三昧企画の詳細は、主人のレポートとするわね。

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ルクセンブルクの刺客「ナミュール」

cherry.gif世界の名だたる著名人が好む物には、やっぱり美味しい物がこれでもか~と含まれているわねぇ(だろうよね~) そんな羨むお菓子達の中から今日は、世界の著名人仲間のチェリパパも認める、ルクセンブルグ大公御用達菓子をご紹介(パパさん世界レベルでご登場?;) フランスやベルギーに挟まれている小国にある、その名は輝く「グレッグ・サンダース」(・・・いや、それ人だし、架空だし、役名だし;) うふっ♪そのレベル並に好みなお菓子「ナミュール(namur)」よ(ナミュール?で、何ですか?) その実態はチョコレートでっす!(チョコレートですか)

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 1863年創業のルクセンブルグを代表する老舗パティスリーですが、なかなか日本では聞き慣れないブランドかもしれませんねぇ、しか~し、海外で活躍する日本人陶芸家並にルクセンブルクでは有名なんですぞ(誰です?その陶芸家は?) 私に質問とは勇気があるのぉ(は?) その答えには修業を伴う為、お前ごときにファンの方々をお待たせするわけにはイカンのだだただぁ!(知らないのね;)

 しか~し、このチョコレートは見事な出来まえよのぉ。なんと味はミルクとダーク!(ふ、普通ですよ;) こ~んなに小さなチョコレートだし(ふ、普通ですね;) ミルクとダークで包装まで違うのだよ君ぃ!(・・・;) 今はまだ日本で普通には手に入れにくい商品だけれど、少しずつ取り扱う会社も増えつつあるから、民の者の口にも入る事もあろ~う(おい、民なチェリ~さんよ、そんなに高いのかい”) え?いやいや、これが一つの缶に結構な数のチョコが入ってるから、そこまでじゃないわよ(そりゃ安心したよ) 私は朝起きてまず一枚、食前、食後、食中、気分転換、夜寝る前、就寝中と、ありとあらゆる時に服用してます(完全に中毒じゃないですか;) 皆様にもそんな日が訪れますよ~に♪(お断り致します;)

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パリのフォーシーズンズ「ル・サンク」、究極のジビエと伝説のソムリエに酔う(後半)

livarot.gifさて前回に続き「フォーシーズンズ・ホテル ジョルジュ・サンク パリ」が誇る「ル・サンク」での食事の後半だ。完璧なるシチュエーションにサービス、既に感動的な前菜達に美味しいシャンパンという状態・・・否が応でも更なる期待、更なる感動を求めてしまうのが人間の性と言うものだろうか(笑) という訳でいよいよメインは・・・
リヴァロ「せっかくだからジビエ(gibier)を楽しみたいな」

ソムリエ「はい、今、鹿は良いですよ。ココアのソースで抜群です」
リ「お~、では私はその鹿で、妻は子羊をお願いしよう」
ソ「申し訳ございません、子羊はお二人様からなんですが・・」
妻「私、絶対子羊なの」  ソ・リ「・・・・」「・・・・」

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 ということで・・・当然私の鹿は即断念。色々検討した結果、二人とも同じ物にして「ピチヴィエ(pithivier)をお願いする事になった。数種類のジビエをパイ包みにしたピチヴィエは、「ラルース料理事典」に掲載されたことでも知られる、エリック・ブリファー氏の著名なスペシャリテ。シェフの師匠であるジョエル・ロブション氏も絶賛している一品だ。

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 ジビエということで、サンテミリオンあたりを中心にワインリストに目を走らせ、「シャトー アンジェリュス(Chateau Angelus)1998年」をチョイスしようとした。すると、先ほど「コント・ドゥ・シャンパーニュ1998年」を選んだ際には「excellent!」と世辞を言っていた若いソムリエが真剣な顔で
ソ「アンジェリュスは素晴らしくていいと思います。しかしピチヴィエの濃厚な香りには、1998年より2000年の方が絶対合うはずです」
リ「2000年だと強すぎないかな?ちょっと熟成した方が好きなんだけど・・」
ソ「Non!いやいや、ピチヴィエには絶対2000年のアンジェリュスでございます」

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 と引き下がらず2度も繰り返し説得してくる。「アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネ (Alain Ducasse au Plaza Athenee)」のソムリエもそうだったが、一見の客に対してさえ、プライドをもってスペシャリテに合うワインを勧めようとする、その本気度が嬉しい。
リ「D'accord!、わかったよそこまで言うなら、あなたの勧める2000年にしよう」
  ソ「そうでなくては!」

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 切り分ける前のピチヴィエが、香ばしい香りと共に丸状の焼き上がりで運ばれてきた。本来菓子を意味する「pithivier」らしくお菓子のような綺麗なパイ包み。表面の色気あるつややかな光沢はハチミツを塗っているのだという。それを目の前で切り分けて4分の1ずつ供される。そこへ「PITHIVIER!おおすごい香り!」と言いながらプレートを持って登場したのは、伝説と謳われる「ル・サンク」の支配人エリック・ボマール(Eric Beaumard)。
 エリック・ボーマール氏と言えば、1998年の世界ソムリエコンクール準優勝するなどソムリエとして著名だが(ラギオールに彼のモデルナイフがある)、現在はマネージャーとして「ル・サンク」の表舞台を取り仕切っている。

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 それまで各テーブルに厳しい目を光らせつつ、主に常連客の相手をしており、こちらのテーブルには来なかったエリック・ボーマール氏も、シェフのスペシャリテを運ぶのは俺しかいないという風情でやって来た!
 しっとりとしたパイ生地の中にはコルヴェールの胸肉、腿肉のミンチと共にフォワグラや野菜が入っている。口に運ぶと熟成した野生の動物の香りが強烈に香ってくる。付け合わせには塩気たっぷりの野の穀物類。

 デキャンタージュしていた「シャトー アンジェリュス 2000年」900€が注がれる。メルロー比率の多い アンジェリュスは、どちらかというとサンテミリオンらしくない繊細さが好きなのだが、この2000年というビッグイヤーのアンジェリスは、果実味豊かな香り、濃厚なタンニンとアルコール分がインパクト抜群だ。確かに野生の香りが強烈なピチヴィエには、これくらいのワインでないと合わなかっただろう、さすがだ。

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 一口一口食べるごとにジビエの香りが鼻奥に漂う。なんだが自分が森の中に入り込み、ジビエの内臓に食らいついている気がしてくる(やめてよ~)。森の中で獲物のジビエと穀物を食べている、そんな感じだ。半分ほどでギブアップした妻を見て「お代わりもできますよ、もういらないですか?本当に?」と女性サービスがニヤリと笑う。
 前菜のおだやかな味わいから一変して強烈なインパクトを残すメイン。それは「美味しい」というより、「野獣まで食べ尽くす人間の強欲さ」と「生の高貴さ」をあらためて考えさせる一皿だった。

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 美しい盛り付けのデザートも甘みと酸味のアクセントが心地良い。フォンダンショコラに焼いたパインは、なるほど絶妙なバランスだ。デザートワゴンに山積みの小菓子達はさすがにもう食べ切れない・・・というのに「本当に?ひとつも?」とまたもや微笑む女性サービス。・・というわけで、小さなトリュフ入りマカロンを頂く。鼻に抜ける香りが不思議とまた食欲を盛り返させる。ちなみに、中でもお土産に頂いたフルーツの生キャラメルはとても気に入った。

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 「良いワインを飲んでくれたので、レストランからサービスです」と食後酒を出してくれた。私たちの喜ぶ様をエリック・ボーマール氏が遠くからさりげなく見ており、視線を送ると自然にはずし、何気ない様子で別のテーブルに歩き出す。そしてフィナーレは、テーブルに鮮やかな薔薇の花びらを散りばめてくれた。

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 料理の世界に限らずどの世界でも、何気ない日常の中で全力を尽くす事ほど難しい事はない。日本のレストランも波があるところは少なくないが、安定した味・サービス・雰囲気をスタッフ全員で出し切るように教育された厳しさ、それに比例した客側の心地良さが印象的な、「フォーシーズンズ・ホテル ジョルジュ・サンク パリ」が誇る「ル・サンク」での大変満足な食事だった。

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パリのフォーシーズンズ、ゴージャスな「ル・サンク」で優雅に愛を語る(前半)

livarot.gifさてパリの話も長くなってきたので、そろそろこの辺で締めに入ろう。今年のパリで最も素晴らしい時間を過ごせたのは、前回紹介した宿泊先の「フォーシーズンズ・ホテル ジョルジュ・サンク(Four Seasons George V)」、そのメインダイニングである「ル・サンク(Le Cinq)」での食事だ。2008年秋からは、「ジャマン」「ル・レジャンス」などを経て「レ・ゼリゼ」でミシュラン2つ星を取っていたエリック・ブリファー(Eric Briffard)を招聘している。3つ星も近いのではないかと評価は鰻登り。今回はそんなエリック・ブリファーの料理を楽しみに訪れた。

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 毎週変わるジェフ・リーサムの「花のオブジェ」で包まれたフロントを抜け(この時期は枯葉のオブジェだったが)、右手進むとラウンジ、その奥に「ル・サンク」の豪華な入り口がある。ゴールドがメイン装飾で華やかかつエレガント、品のあるグレーでポイントを抑えたゴージャスなインテリア。各所の鮮やかな花々がアクセントになっている。まさにこれ以上の贅沢な空間はないという感じだ。

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 案内されたのは奥のソファー席。その独立した空間は広く静かで、中庭へ続く計算された眺めはデートにぴったりの場所だ。特にこの日は、海外のゲストはVIPらしきイギリス人と私達の2組だけで、後は常連らしいフランス人ばかりだったため、しっとりとした本物の社交場といった雰囲気を味わえた。

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 ふんだんな種類のシャンパーニュが惜しげもなく冷やされているシャンパンワゴンが運ばれてきた・・せっかくなのでボトルで頂くことにする。ずっしりと重みのあるリストは開くだけで楽しい。選んだのはお気に入りの「テタンジェ コント・ドゥ・シャンパーニュ(Taittinger Comtes Champagne)1998年」400€。ブランドブランの透き通るようなエレガントな旨みがここルサンクの雰囲気にぴったりだ。ソムリエも「excellent!」と言いながら楽しそうに注いでいる。

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 数人のスタッフが替わる替わる挨拶に訪れゆっくりとメニューを選ぶ間にフリットが供される。穏やかな油と塩気、柔らかい触感でコント・ドゥ・シャンパーニュと美味しく頂く。ちなみに、海藻バターですら完成度が高く期待が更に高まる。
 まずは3点盛りのアミューズ。カボチャのムースの柔らかい風味、豚バラ肉のちょっとエキゾチックな味わい等が食欲を刺激してくれる。

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 チョイスした前菜は「ブルターニュ産アワビのソテーとホタテ」。エリック・ブリファーの新作スペシャリテの一つだという。日本でも15年働いていたエリック・ブリファーは日本食材も積極的に「ル・サンク」で表現しており、これもそんな一皿だろう。

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 ソテーした鮑の下にはカボチャとジャガイモを和えたものが敷かれている。海の風味豊かでとても柔らかい鮑とカボチャのネットリした触感の甘みがハーモニーを奏でる。一粒、二粒乗せられた岩塩の塩気と歯ごたえも微妙なアクセントだ。一方の帆立の上にはクレソンのソースとジュレが添えられており、その柔らかい苦みが帆立のジューシーな甘さをより引き立ててくれた。

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 さらに2種類の付け合わせがまた楽しい。カップに入った鶏のブイヨンスープは軽くショウガが利かせてある。ブイヨンの中には薄く切ったアワビが潜んでおりその食感をまた楽しめるという趣向だ。貝殻の上に載せられたのはホタテ。軽くマリネされているのか風味良いホタテはとても柔らかく、そしてとても甘い。
 上品な繊細さのバランスが主素材の味わいを引き立てて、最終的には主素材を主役に躍り上がらせている。日本人にはとても親しみやすい、しかしエレガントな複雑さを持つ完成度の高い前菜で大満足だった。

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 そしてもう一つの前菜は「ランド産鴨フォワグラのロティ」。1羽分ではないかと思われるほど大振りなフォワグラは綺麗にロティされている。断面には綺麗に火が入りきっているのだが、口にふくむととろけていく。よく中が半生のフォワグラロティに出くわすが、その半生のとろけかたではなく、フォワグラ本来の脂がとろけていくような抜群の火入れだ。そして付け合せのイチジクの甘さとネットリしたソースがアクセントになっていくらでも食べられそうだ。妻は「もうこれからは、他でフォワグラを食べられないわ・・」などと感歎のため息だ。(後半につづく・・)

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パリ「ラデュレ ボナパルト店」で19世紀の姫遊び

millefeuille.gif前回の下町なビュッシ通りからそんなに離れてないんだけど、セーヌ河の方に行ったジャコブ通り(Rue Jacob)辺りまでくると景色が変わる。いわゆるフレンチ風情が人気のこの界隈には、ドラクロワ美術館や美術学校、書店や骨董屋などが立ち並んでいて、6区でカルチェ・ラタンな雰囲気が残る場所と言うわけ。プチホテルが幾つもあるし昔ながらのパリのイメージを感じる文化的エリアってとこね。その真ん中辺りの好立地にあるのが今回お邪魔した「ラデュレ(Laduree)」。

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 ジャコブ通りとボナパルト通り(Rue Bonaparte)の角にあるこのサンジェルマン・デ・プレ店(Laduree Bonaparte)は、実は夏にオープンした「日本橋三越店サロン・ド・テ」のモデルとなった店舗(ちなみに銀座店はコチラ)。
 シャンゼリゼ店やマドレーヌ本店の豪華なパリらしさとは違って、ここはエキゾチックでクラシカルな造り。マドレーヌ・カスタン(Madeleine Castaing)デザインやルイ・フィリップ様式のサロン・ド・テがよく知られている。確かに、パステルなラデュレカラーもここは落ち着いて見える。ちなみに、老舗パン屋「ポール(PAUL)」と同会社が経営するだけあって、ラデュレのパンはポールが焼いているの、知ってた?

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 この店舗最大の特徴は、なんと「ショコラティエ」があって、しかもそこは「ラデュレの雑貨店」でもある言う事。ショコラケースと対面に天井まで届く棚、そこには2年前から始まった「スクレ・ラデュレ」や新しい「ラデュレ・ボーテ」がびっしりと並んでいて、当然簡単に選べる状態ではない。カラフルなアロマキャンドルにローション、テーブルクロスやエプロン、ポーチやトレイに傘、ノートや本にトランプ・・・どれもラデュレオリジナルのマカロンや犬、エッフェル塔などのキャラクターがデザインされていて可愛い。まさにこれ以上のギフトコレクションはないわ。

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 奥のサロン・ド・テ目当てで日本人も並んでいたが、ショコラティエで雑貨自体を買う人は私達以外見なかった(冷やかしはいたけど)。雑貨ついでに?定番ショコラや超新作のバラ型チョコ、流行りのギモーブなども購入する。じゃパパが待ってるから、「サン・ジェルマン・デ・プレ特集」の締めは任せたわねチェリ姫~~

cherry.gif「ママ~!ママ~!!」(あらら、ミルフィーユさん行っちゃいましたね;) ふん、相変わらずココからココまで買いなんだから。いい加減ママ、豊かなる知識の泉垂れ流し罪で捕まるわよ。私なんてラデュレ狂い罪で、強烈芳香ギモーブを一年分食べ続けるという重~い刑になりそうだったのよぉ(確かにかな~りの香りらしいですね、ギモーブ;)

 ニンニク大食い大会で新記録を出した選手に、翌日ラデュレのギモーブを食べさせれば、ま~びっくりお菓子の芳香剤効果!いや、もはやお菓子じゃないわね、そんな事より他にもホワイトチョコで作られた薔薇があって・・・うっっ(よほど辛いみたいね、聞くまい;) ま、それは良いとして(な、泣いてますけど;)

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 このクラシカル的バルコニーのような天井の高い素敵な店内はさすがラデュレ、グリーンの壁に美しい装飾、私とのコントラストに最高のシチュエーション、ほら、皆の者シャッターチャンスよ(やめんかい!ど日本人!) 見てよ、ただでさえピンクの箱が愛しい板チョコが、開けると銀紙までピンクよ、どこまでチャリンコを翻弄するの!(店内で乗るな!)

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 「お客様、そのご様子じゃ~満足なさったようで」
 「ふっ、日本人だから理解出来ないと不覚にも的発言、そうよ、芳香剤なお菓子にも負けずにチェリ~ナの第七感をフル稼働でラデュレを翻弄したわ」
 「に、日本人にも第七感で歴史を翻弄する人間がいたとは、まことに不覚であった;」(武士か、アンタ;)
 「奥が深いスイーツが何もかもが美味なんてまやかし、しかしフランスの血が騒ぐチェリ~ナは負けない!人類皆スイーツカーニバルよ!」

 「マ、マドモアゼル、せめてお名前を~」(アナタね~;)
 「えと・・ショコ~・・ショコラ・デゥ・ラデュレ」(おいおい、まぜまくりやないかい!)

 「ス、スイーツ界の天使~!」(アホか;)

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パリ「ルレ・ルイ・トレーズ」でルイ13世の王位継承を味わう

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livarot.gif「サン・ジェルマン・デ・プレ特集」のメインであるレストラン選び・・・ミシュラン2つ星の「エレーヌ・ダローズ」、1つ星の「ズ・キッチン・ギャラリー」も候補だったが、結局決めたのは「ルレ・ルイ・トレーズ(Relais Louis XIII)」。アンリ4世が暗殺された1610年、ルイ13世が王位継承した修道院がレストランになっているという歴史に惹かれた。

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 セーヌ河に程近い静謐な小さな路地三叉路に佇む小さなレストラン。さすがいかにも歴史を感じさせる佇まいだが、修道院だったという面影は一見ない。古びた木製ドアを通り抜けると手狭なウェイティング、ステンドグラス窓から入る光でオレンジ色のセピアな印象がまた良い。

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 メインダイングに入る。ステンドグラスが美しい窓際、石造りに大きな木の梁が存在感を見せる中、壁にはルイ13世と王妃の肖像画が飾られている。意外と奥行きはあるがテーブル7卓の小さな空間だ。ダイニング一番奥にキッチンがあるらしく、ワインセラー周りにさらに2卓と個室もある。2階にトイレがあるので、客が階段を上るたびにギシギシと音が聞するのも風情だ。

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 小さなプレートをやや多めに味わえる「ムニュ デギュスタシオン(Menu degustation)」、中でもシャンパーニュが1本ついたお得感のあるコースを頼むことにする(140€)。同じ名前ですよとシャンパーニュ「ルイーズ(Pommery Cuvee Louise)」を持ってくるところがなかなかニクイ。

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 アミューズの根セロリのスープは、セロリを噛みしめるような風味が口いっぱいに広がる。セロリに塩をつけて噛みしめるような苦味の余韻も長い。前菜は3皿。ホタテのテリーヌ、蠣のグラタン、リエーブルのパイ包み焼きと続く。とてもシンプルで複雑さやインパクトはない前菜達だが、火を入れたホタテの甘みとテリーヌの繊細さのハーモニー、プリッとした蠣と表面を少し焦がした甘いソースのグラタンをストレートに味わう感じだ。

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 パイ包みは、パイがサクサクと綺麗に仕上がっており、家禽ウサギの身とフォワグラをからめながら頂く。迫力こそないものの綺麗で丁寧な仕上がり。魚は鮟鱇。身質はなかなかだったが、ソースの印象が蠣のそれとかぶってしまっていたのが残念。
 一番おいしかったのはメインの子羊。とても綺麗に火をいれてロゼ色に優しい味わいの肉に仕上がっていた。ねっとりとキャラメリゼしたような食感の付け合わせ茄子が、アクセントになって最後までおいしく頂けた。

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 合わせた赤ワインは「ムートン・ロートシルト(Chateau Mouton-Rothschild)1988年」。290€だから日本円にして何と4万円弱、つまりほぼ現在の市場価格そのものだ。その他「ラトゥール」も年代によっては290から350€あたりと、全体的に安めで良心的なワインリスト。ワイン好きというシェフらしく、最近備え付けたような近代的なセラーが美しく輝いている。

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 そのシェフ、マニュエル・マルチネス(Manuel Martines)氏は、「ルドワインヤン」「クリヨン」「ネグレスコ」などでキャリアを重ね、「トゥールダルジャン」の3つ星時代に料理長を務めた。その後ここを買い取り2001年からミシュラン2つ星を維持している。
 必ず各テーブルに顔を出し客と握手をしていくのをポリシーとしているようだ。4~5回はフロアーに顔を見せに来ていた。喜ぶ妻にウインクで返すシェフはさすがフランス伊達親父といった感じだ。

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 厨房には見習い含めて10名もいるそうだ。なるほど、料理はどのテーブルも待たせることなくテキパキと提供されてくる。女性ばかり3名程のサービスは、料理の説明も丁寧だし態度も優しい。ただ料理を運ぶのに忙しくて、ワイングラスが空いても注ぐのは滞る。ワインも気軽に扱うのでオリがグラスの中で舞っていたが、まぁ2つ星レストランとは思えない値付けだから良しとする。

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 今回訪問した同じミシュラン2つ星の「ル・サンク(Le Cinq)」と比較すると、圧倒的にル・サンクに軍配があがるが、「歴史的シェフが歴史的建造物の中で、クラシックなフレンチをシンプルに気軽に提供している」というのが肝なレストランといえる。
 小さいテーブルは間隔も狭く、客層も地元客が多いため独特の空気がある。マルチネス氏宅の山荘に招待を受けたような感じだろうか。日本人にとっては「唯一行く星付きレストラン」としての期待にはそえないだろうが、「滞在時の変化球」という感じで利用するレストランだろう。

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 帰り際には「すいません、顔を出せと言われて・・・」とはにかみながら、日本人料理人がテーブルまで挨拶に来てくれた。藤田さんという可愛らしいその女性は、学生時代も含めて5年目のフランス滞在、まだまだこちらで修行を重ねるという。
 ここに限らずあちこちのフランスのレストランでは、今日もたくさんの日本人が修行していることだろう。階級社会のフランスの、しかも厨房の中では苦労も多いだろうが、皆さん頑張って欲しいものだ。

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 ルイ13世の王位継承したその場所が美食の館となった400年後の現代に、厨房では日本人が修行し、フロアーでは日本人が食事している。そんな歴史の流れの感慨にふけりながら「ルレ・ルイ・トレーズ」を後にした。

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パリ、サンジェルマン「エヴァ・バザール」でポップなフレンチ雑貨を

millefeuille.gif「サン・ジェルマン・デ・プレ特集」第4弾は、サンジェルマンの中でも下町風な通りを紹介する。第一弾で紹介したオシャレな「カカオ エ ショコラ」はビュッシ通り入口。そしてもう少し先に入った「ビュッシ市場」の入口には今や世界的人気のパリ老舗パン屋「ポール(PAUL)」、ここにはカフェレストランも併設されてて風格ある。そこから向こうのビュッシ通りはかなり下町、ハイヤーでぐるっと回るも一歩通行の狭い道に苦労する。びっしり路駐・・さすがパリ、目的の店を探すのもひと苦労。

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 ビュッシ通りと繋がるサン・タンドレ・デ・ザール通り(Rue Saint André des Arts)、そこは若者好みの服飾店やキッチュな雑貨店、昔ながらのカフェやジャズクラブなどがひしめいて、賑やかで個性的なショッピングストリート。そう言えば、歴史的カフェ文化が根強いこの界隈にも、びっくりする事にスタバがある。ルーブル美術館の中にもマクドナルドが出来るとかで、今反対運動が起きているらしい。

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 その地味なスタバのお向かい辺り、いかにもポップで華やかなフレンチ雑貨が揃うセレクトショップがある。オレンジの外観が目印の「エヴァ・バザール(Eva Baz'Art)」。一見派手なショーウインドウは怪しげでワクワクするが、中に入ると意外と真面目な感じ?(笑) カラフルで楽しいキュートなキッチン雑貨が所狭しとびっしり並んでいる。

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 日本でもお馴染みルクルーゼなどの高級キッチン用品も多く揃っているけど、それはさて置き溢れんばかりの小物類に注目!エッフェル塔やメトロ、ワインボトルやスイーツなどをモチーフにしたマグネットや、パリらしい可愛いランチョンマットにナフキンリングなどなど盛り沢山。ピンクなどのポップな人体型ナイフブロックには驚いたけど確かに可愛くもある。2階には大物のカートやエコバッグ、エプロンにトレイなどなど。

 珍しく可愛い物ばかり、お土産のつもりでいっぱい買ったのに、惜しくなってほとんど自分の物にしちゃった。オシャレな女性スタッフも好印象よ、是非近くまで行ったら探してみてね。この辺りは他にもフランスチックな食器類やインテリア雑貨を扱っている店も多く、女子の買い物には楽しいところ。次回は対極?にある文化的な「美味しい雑貨のお店」を紹介するわ。

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ゴーシュ・キャビア?!「サン・シュルピス教会」に辿り付くまでブランド店巡り

millefeuille.gifパリ6区のサン・ジェルマン・デ・プレ(Saint-Germain-des-Pres)特集第3弾、男性(主人)目線の散策は更に続く。この界隈と言えばその昔貴族が住み、そして「カフェ・マゴ」「カフェ・ド・フロール」に代表される文化人が集い、今はファッション関係や芸能関係が住みたがる最も物価が高い街。
 地区名の通り「サン・ジェルマン・デ・プレ教会」を中心に人は集まりこの街は作られている。不釣合い?に思うけど年期が入ったその教会前には、所狭しと高級プランド店が立ち並んでいるわ。でも一応遠慮がちに、店のデザインはどこも地味目で「クリスチャン・ディオール(Dior)」でさえこじんまりとした風情ね。

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 教会正面で穴場の「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」サンジェルマン店。お洋服は置いてないけど、ハイジュエリーやバッグなど小物類が豊富で、ゆっくり近くで見て選べるの。お目当ては2階の男性フロア、そこには柔道マニアの素敵な仏人スタッフがいて、色々話すうちに主人と意気投合。今月末京都に来ると言う彼と柔道談議で盛り上がっていた(笑) 華やかなシャンゼリゼ本店も好きだけど、厳選された物をじっくり吟味するには良いショップよ。

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 次に「イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent rive gauche)」に行きたいと主人が言うので少し移動。まさにリヴ・ゴーシュなサン・シュルピス店。しかしなんと工事中!オム(男性物)がなくなっているではないか!?買い物ついでにお向かいの「ピエール・エルメ(Pierre Hermé Paris)」に寄るつもりだったのも忘れて、そのまま車で通り過ぎてしまう。あ~・・こうなったら仕方ない、せっかくなのでぐるっと回って近くにある、映画「ダ・ヴィンチ・コード」にも出てきたローズ・ライン上の「サン・シュルピス教会(St-Suplice)」に行く事にする。

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 噴水が目を引くサン・シュルピス広場の前、2つの塔聳え立つ修復中の大きな教会。窓々から光がたっぷり注いで明るく、ひと気もまばらで有難い状態。印象的なのは入ってすぐのパイプオルガン、さすがはヴィドール(Widor)のオルガン、すごい迫力。すぐ右第一礼拝堂にあるのが、あのドラクロワの大壁画「ヤコブと天使の戦い」、12年掛けて描いた最高傑作ね。明るい時間でよかった、暗い夜は見えないらしいわ。

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 教会のちょうど真ん中、豪華な祭壇の天井に浮かぶステンドグラスのキリスト、空に浮かぶその姿はまさに神々しく輝いて美しい。更に祭壇のずっと向こう、教会の1番奥にまるで雲から飛び出したような3Dのマリア像。映画でも印象的だったけど荘厳なお姿。
 静粛な空気の中、祈りを捧げる地元の人々と共に主人と椅子に腰掛けてしばし眺めていた。迫力ある中にもすっきりとしたクールさで男性好みの教会だったわ。

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 ところで後日改めて、マドレーヌ寺院近くフォーブル・サントノーレの「イヴ・サンローラン・リヴゴーシュ」に行った。スタッフにサン・シュルピス店について聞いて見ると「近所に住むカトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuve)の為にフェム(女性物)だけにしたのよ」と言う!ちなみにサントノーレ店のオムには日本人男性スタッフがいるし、数件隣りにはHERMES、お向かいにはCHANELもある、やっぱりこの通りは安全(エリゼ宮や大使館が立ち並ぶ)で便利。そうシャネルと言えば、ちょうどANAパリ→成田便で、映画「ココ・アヴァン・シャネル」を見た。これまた機内で見れる「ダ・ヴィンチ・コード」のオドレイ・トトゥ(Audrey Tautou)繋がりでもあるわね。

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パリ・サンジェルマンの蕎麦屋「円(YEN)」でスノッブなランチ

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livarot.gif前回に続き、サン・ジェルマン・デ・プレ特集第2弾。散策途中のランチはサンブノワ通り(Rue st Benoit)にある、話題のお蕎麦屋さん「円(YEN)」へ行く。サンジェルマン大通り(Boulevard Saint-Germain)に出て、左に曲がるとすぐに「カフェ・ドゥ・マゴ(Cafe Les Deax Magots)があるという良い立地だ。ビストロに挟まれて一見「禅」風シンプルな店構え、外からガラス越しに蕎麦打ちスペースが見える。

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 1・2階と木を生かした日本のカフェスタイル風ですっきり小奇麗な店内。テーブルには蕎麦蒸篭がいくつかオブジェの様に重ね置かれて日本風情を演出している。大半はオシェレなパリ市民で埋まっていて、地元で愛されている事が伺える。実はここ、日本の服飾ブランド「オンワード樫山」の経営だが、10年程前パリで開業するにあたり、わざわざ蕎麦修行に松本へ職人を出したという。最近では「吉兆」出身の料理人も入れて蕎麦以外の日本料理も格段に充実したと評判だ。

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 さすがは人気と言うだけあって満席。サービスはのんびり?で注文取りも遅いが(フランス式ではある)、日本人と仏人の女性スタッフのサービスはまずまず的確で好印象だ。日本人といっても皆フランス語が流暢なので、フランス人客も安心してやりとりしている。ランチタイムの定食(38€)には刺身・天ぷら・イクラなどが詰まったお弁当に加え、蕎麦は温蕎麦と冷蕎麦(盛り)を選択できる。

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 厳しく言えば、盛り蕎麦は表面のみずみずしさがない、蕎麦粉の香りにも乏しくやや鈍重な印象でキレはない。しかしそれなりにコシもあって海外で食べる蕎麦としては十分な味わいだろう。食後には漆風の赤い器や雰囲気のある器で、蕎麦湯が供されるのも嬉しい。
 他におつまみメニューも充実していて、帆立貝柱やインゲン梅肉和え(10€)、雲丹湯葉のジュレ添え(15€)、マグロのぬた和え(15€)などなど。純粋な和食の味わいではないが、フランスの和食としては心地よい酸味のインパクトが、ワインにも合わせやすいし、フランス人にも分かりやすいだろう。

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 ワインリストは、シャンパーニュ・白・赤とある。赤にはラトゥールやマルゴーなどもリストアップされていて値付けはやや高め。注文したのは酸味の強い味わいにあわせて白ワインからオリビエ・ルフレーヴ(OLIVIER LEFLAIVE)のピュリニー・モンラッシェ シャン・ガン(PULIGNYMONTRACHET 1ER CRU CHAMP GAIN)130€。

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 日本の江戸前蕎麦屋と比較するのは野暮だが、海外で食べる「ジャパニーズ・ソウルフード」のレベルとしては十分。一昔前のフランスにはこのレベルはあり得なかった。刺身なども「日本料理 花輪」より美味しいかなと思う。パリジャン・パリジェンヌ達が思い思いにワイン片手に箸を操り蕎麦をすする雰囲気はなかなかのものだ。かなりの人気なので、予約か空き具合を確認して訪問したい。

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パリへ修業ざます!サンジェルマン「カカオ エ ショコラ」編。

cherry.gif寒さ寒さもヨーロッパ、なんて言葉があるくらい、こんな季節にはヨーロッパに行きたくなる(全く、全~く聞いた事ありませんよ;)
 「なら僕ん家来る?」(あらヨンジュさん、まだ日本にいらしたんですか?)
 「ま~ヨンジュ!ならば滝修業に連れてって♪」(ま、まさか;)

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 ヨンジュのフランス帰国に合わせて私もパリへ逃避行、温暖化な夏日福岡を抜け出し、チェリンヌはショコラ滝へ修業に参る(色々と突っ込みたいが、ともかくヨンジュさん、彼女はどちらに;)
 「ココならチェリンヌもタラフク1人カンヌ祭開催だね」

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 そうなの、ココとは「カカオ・エ・ショコラ(Cacao et Chocolat)」と言って、パリに数店舗あるキュートなチョコレート屋さん、いつもお邪魔するのはパリ6区、サンジェルマン大通り(Boulevard Saint-Germain)から入ったビュッシー通り(Rue de Buci)の本店。いつも笑いの修業に付き合ってくれる仮名マリーがお出迎え(笑い?またの名もおありで;)
 「チェリンヌ、いつもにも増してチョコレートをジャブジャブにしたわよぉ」(お~、これはチョコレートフォンデュじゃないですか)
 「マリー、じゃ~、修業に入るわ。全メニューをヨンジュと二人分ね」(しゅ、修業て;)

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 パリでチョコレートの洗礼よ、普段あんこに占領された胃袋やジャパニーズ五感を、ワールドに切り替えて鍛えるのよ。なんて言っても秋から冬にかけての乾燥したパリではチョコレートがたまらなく美味しいから。そうそう、ショコラショーの飲み歩きにも適した時期だと思う(ハシゴですか?) そりゃ~鍛えると言ったら菓子屋のはしご以外に何があるの!?(え~~~ありますよぉ)

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 「チェリンヌ、今日は評判のエクレアも準備したよ、1つ3.3ユーロだって、こっちの袋菓子達もやっぱり可愛いいね~、今回もお土産に沢山買っておくよ」
 「マリー、こちらってばラ・メゾン・デュ・ショコラの姉妹店なのに、何故お手頃な寛大金額設定なの?味は確かに比べるとカジュアルだとは思うけど」
 「こちらは工場製造生産のお菓子達になるの、だから気軽に味わって頂けるお値段で提供出来るし、パリの人の日常に溶け込めるお菓子だと思うわ」
 「なるほど~、じゃ私にはカジュアル過ぎるわね、おほほ」(おい、ちゃんと話聞いてたか?;)

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 「チェリンヌ、サロン・ド・ショコラにも出店した事もあって、日本人も来るようになったみたいだから、日本にお店が出来るのも時間の問題かもな」
 「そうね~、日本で手に入らない物はなくなってきてるわね」(来年は日本で修業出来そうですね)
 「・・・次はね~」(聞こえないふり~?;)

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セーヌ河岸とルーブル美術館、癒しは「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」

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millefeuille.gif地図上で見るパリはコンパクトで、これくらいなら歩けるだろうと思ってしまいがち。ところが実際はかなりの距離と石畳だったりするのでかなりハード。当然根性なしの私の移動は全てハイヤーとなる。しかもパリのタクシーは小さく古く、助手席が使えなかったりもするので、毎度専門業者やホテルにお願いして「綺麗な大型車と優しいドライバーさん」を用意して頂く(笑)

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 という訳でパリを語るに外せないセーヌ河(La seine)、中でも世界遺産になっているシュリー橋(Pont de Sully)からイエナ橋(Pont d'Iéna)までのセーヌ河岸約8km。徒歩や自転車、混雑する観光船でなくても楽に楽しめるセーヌ河岸自動車専用道が私は良い。日曜やパリ・プラージュ以外で水量が低い日なら、高速バイパスなのでゆっくりとは言えないけど、とっても美しい景色をセーヌ河目線でザ~ッとドライブできる。

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 パリの中心部右岸1区で思いつくのは、ヴァンドーム広場(Place Vendôme)にチェイルリー庭園(Jardin des Tuileries)、そしてご存知「ルーブル美術館(Musée du Louvre)」ね。ルーブル河岸(Quai du Louvre)まで来たらならやっぱり立ち寄りたい。

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 シンメトリーが美しいルーブル宮、ミュージアム・パスさえあれば地下駐車場から上がって、ガラスのピラミッドに並ばず混雑なしでスルー入場出来るわ。世界最大の美術館だけあってとにかく広いので、3つの建物(ドゥノン翼・シュリー翼・リシリュー翼)の中から一つ選択して、他は後日にする事をお勧めしたい。どうせ数回の訪問ではこの宝物達を見尽くす事なんて出来ないのだから。

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 今回は、去年のウフィツィ流れで気になるドゥノン(Denon)の大ギャラリー「イタリア絵画」を鑑賞。さすがにモナリザの部屋は人がビッシリ・・よって当然スルー。夢中になって絵を追っていたら2階行き止まり、お向かいのリシリュー(Richelieu)まで飛んで行きたいのはやまやまだが、それでも1時間半歩いててヘトヘト。どちらにしろまた長~いに道のりを必死に戻る、サモトラケのニケ(Victoire de Samothrace)が見えてきたとこでホッとするが、とにかくこの宮殿は広い。

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 そしてやっとピラミッド下のショッピング街まで着いた。本屋(お土産屋?)で美術本や絵葉書をバタバタと選び、お隣にあるお目当ての「ラ・メゾン・デュ・ショコラ(La Maison du Chocolat)」でお土産含めて色々買う。ここルーブル店はガランとしていて意外に穴場で日本人スタッフもいる。毎度の事だがショーケース中の山積みエクレアを見ると・・あ~今パクッといきたいな~と思う(笑)

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 定番のタブレット全種類に箱詰や缶詰ものを、お土産含めて自分用にも数個づつまとめ買い。そうこうするうちにピラミッド下には観光客や子供達がドンドン入ってきたので、早々に会計をしてルーブルから退散を決める。

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 渡仏が知られている(バレてる)場合、意外に「お土産」と言う物は厄介で、その為にわざわざ時間と労力を費やす必要がある。よって「お買い物デー」と決めた日はドライバーさんに店リストを渡して、ひたすらあちこち買い物をして回らなければならない。京都でも決まったドライバーさんに色々回ってもらうので、パリでも同じ感覚・・プロに任せるととっても効率的に動く事が出来る。

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 そこで今回は6区、トレンド感溢れるサン・ジェルマン界隈を文字通りぐるぐる回るわ(パリは一方通行が多いからね)。お目当てのブランドだけでなく、スイーツや雑貨、話題のお店でランチをしたり・・とっても楽しい地区。次回からはサン・ジェルマン・デ・プレ特集をしてみようと思う。

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フォーシーズンズ・ジョルジュサンク「デラックススイート」で過ごす完璧なるパリ滞在

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millefeuille.gifパリ8区と言えば、私達が最も出没する大好きな界隈で、コンコルド広場から凱旋門までのシャンゼリゼ通り(l'Avenue des Champs-Élysées)には、高級ホテルや星付きレストラン、一流ブランドショップがひしめいている。これからのクリスマスシーズンは木々にイルミネーションが輝いて、世界で一番美しい通りになるわ。凱旋門近くの大きなルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)本店の角を曲がり、華やかなジョルジュサンク通り(l'Avenue George V)沿いにある豪華なホテル、そこが今回のパリ拠点よ。

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 素晴らしい秋晴れ、遠くパンテオンやグランパレ、ノートルダム寺院まで見通せる!この絶景は「フォーシーズンズ ホテル ジョルジュ サンク パリ(Four Seasons Hotel George V Paris)」、滞在していた部屋のプライベートテラスから見たもの。中庭に面した高層階の「1ベッドルーム デラックススイート(One-Bedroom Deluxe Suite)」、一泊2545€というだけあって素晴らしい場所。テラスの別方向からは、すぐ近くのエッフェル塔一部も見える。

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 横長な配置で100m2はないかな、でもそれくらい広く感じるわ。ゴールドカラーを基調にしたリビングルームやベッドルーム、大理石のゲスト用パウダールームや広いバスルーム、そしてクローゼットルームまでも全てがテラスに向かい開放的で明るい。それが夜には、中庭の照明がまたぐっとイメージを変える。
 リビング窓際にある書斎スペースが気に入った主人は、部屋にいる大半はそこにいた。シャンゼリゼから程近い場所にありながら、中庭奥に位置するだけあって静か。窓を開けると風と共に教会の鐘音が入るくらいね。

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 やはり滞在が長くなると色々と妥協は出来ないものだが、フォーシーズンズになってからの「ジョルジュサンク」は3年掛けた全改装も済ませ、世界的な評価の通りソフトもハードも細部まで申し分ない。これが予想を越えて素晴らしかった。不満がないまま過ごせたのは世界でもここだけではないだろうか?

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 家具もフォーシーズンズらしいいかにもなヨーロピアン家具だが、傷もなく手入れされていて綺麗な状態。当然ながら大薄型テレビ2台に空調設備、配管水周りも清潔で問題なし。スパやフィットネスも(同フロア奥)完備している。
 その点「オテル・ド・クリヨン」の唯一の問題点は設備投資が出来ていない事だった(バスルームが特に)。あちらは歴史的建造物としての価値を優先しないといけない。

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 午後、毎日部屋に届けられるアメニティーは、シャンパンに始まり花(胡蝶蘭・チューリップ・薔薇)、ケーキや小菓子など細かな気遣い。日本茶とモダンな茶器もある。たっぷりのミネラルウォーターにグラス類、たっぷりのタオル・・・1日3度ものルームメイキングは清潔感があって良いわ。ルームサービスもオールデイで充実していて頼み易い。

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 どのスタッフも英語が出来て丁寧な応対。ホテル出入りの度に、ロビーやラウンジなどですれ違うスタッフ全てがきちんと笑顔で挨拶する。しかも名前で呼んだりもする。なかなかこうは行かないものなのよ。パリのパラスホテルは新参フーケッツ以外は行ったけれど、今好印象1番はこの「フォーシーズンズ・ジョルジュサンク」と言えるわ。

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 前回、不況の影響で観光客減少の話しをしたけれど、今パリのパラスホテルも稼働率が半分程度ではないかと言われている。確かにそうかもしれない、ホテルオーナーはアラブ人だけどアラブ人ゲストもほとんど見てない。日本マーケットに力を入れているムーリスなどは、日本人スタッフや観光客を沢山みかけるが、ここフォーシーズンズでは滞在中日本人に会う事はなかった(スタッフも不在)。私達にとっては、パリを静かに満喫する意味で喜ばしい事だったけど。

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 夜のホテルはロビーやラウンジの照明もかなり落とし、中庭をライトアップさせてシックゴージャスな雰囲気。そうそうこのホテルの名物と言えば、NY仕込のジェフ・リーサム(Jeff Leatham)作のフラワーデザイン。この時期はホテル中を「落ち葉のアレンジメント」で覆うというコンセプトだったので、「華やかで美しい花々の演出」を楽しむ事は出来なかったが、晩秋らしく風情あってよかった。それにメインダイニング「ル・サンク」のフラワーは華やかな演出で素敵だった・・・あ、これは後の主人のレポートでお話するわ。

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パリ16区「エトセトラ」、モダンなネオ・ビストロで大人の夜

livarot.gif16区と言えばいわずもがな、パリで最も高級な住宅街と称せられるコンザバな区だ。フィリップ・スタルクのデザインで新装した「バカラ博物館(LE MUSEE BACCARAT)」前の小さなエタジュニ広場を横切り、一本入った静かなラ・ペルーズ通りの建物1階(フランスでは0階)。赤が印象的なモダンなレストラン「Etc...(エトセトラ)」がそこだ。

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 ミシュラン3つ星「ルドワイヤン」のクリスチャン・ル・スケールの指揮のもと、いわゆる今流行の3つ星レストランの「セカンドライン」「カジュアルライン」にあたる。ピエール・ガニエールやプラザ・アテネなどにいたベルナール・ピノーが腕を振るう。

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  パリでは「ネオ・ビストロ」、つまり一流レストランで働いたシェフが、手頃な値段で一流技術のプレートを出すビストロが脚光を浴びて久しい。それに呼応するように、3ツ星・2ツ星レストラン自体も積極的にカジュアルラインを展開している。ここ「エトセトラ」もそんなコンセプトで2008年4月オープンしたばかりだが、2009年ミシュランで早速1ツ星を獲得している。

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 入り口、真っ赤な劇場風カーテンが開かれて店内に招き入れられる。入り口左、厨房横にはガラス張りのオシャレな最新設備のワインセラーが埋め込まれてあり、実は2本分の奥行きがあって1キューブに100本ずつワインが収納されているという。
 中央部分をクローゼットとキャシャーにして、周りに窓際・壁際に46席ほどが配置されている。店自体かなり手狭な印象だが、鏡など巧く使って窮屈感を緩和している。

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 テーブル間隔もかなり狭くちょっとしたカフェスタイルだが、シルバーやダークブラウンに赤の差し色でシックでクールモダンな雰囲気だ。昼はビジネスランチ客中心で、夜はアメリカやヨーロッパ各地から、フランス以外の客が多いという。

 簡単なメニュー構成で、前菜(18€)・主菜(36€)・チーズ(12€)・デザート(13.5€)から好きなものをチョイスする。前菜だけでも主菜だけでもOK。本日は前菜と主菜を頂くことにした。

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 前菜を待つ間は、細長いプレートにどんっとバケットが7~8個供される。日本のバケットにはない塩味を強く感じながら、本日チョイスした「シャトー・カントナック・ブラウン(Chateau Cantenac Brown) 2000年(120€)」を味わう。例の入り口の豪華セラー、なんと赤と白それぞれに違う温度で管理されていて今は500本ほどのワインがあるそうだが、ワインリスト自体は見開き1枚のごくごく簡単なもので手頃なワインばかりを配置している。

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 前菜「Moelleux doeuf fermier/Creme de champignons」。濃厚な味わいと風味のソースの上に、メレンゲ状の卵白の中に半熟の卵が隠れている。モリーユの香りをまとわせたネットリとした食感を味わう、とてもフランスらしい前菜だ。
 続いて「Anchois Frais Marines/Caviar Dolives」。キャビアを添えた冷たい前菜は、オリーブソースの塩気とマリネされたアンチョビの奏でる心地よい酸味の調和を楽しむ一品だ。妻は「サシミ~」と楽しそうだ。

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 主菜は「Canard Sauvage/Potimarron」。鴨はジビエらしい野趣ぽさ。日本で食べる鴨はどちらかというと上品だが、いかにも沼地などでたくましく育ったという感じの野生っぽさが、タンニンのまだまだ強いカントナックブラウンと相性抜群。左にはパイ包みの鴨が、右にはびっくりするほど甘いカボチャのピューレが添えられている。
 そして「Noisettes DAgneau A La Sarriette」。子羊のノワゼットは、子羊らしい肉質を生かしてあり、色鮮やかな付け合わせも美味しい。

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 力強い素材の味を円の中心に置いて、塩・甘み・酸味をそれぞれドンと周りに配置したような骨太のイメージ。大きなスケール感を持つフランスらしい味わいの数々だった。「日本のおしゃれで軽い味のフレンチビストロ」をイメージして訪問すると違和感を感じるだろう。特に主菜はワインを飲まない女性には難しいかもしれない。

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 2名のサービスは暇なときは談笑したり背伸びしたりと、これまた「ルドワイヤン」のサービスとは一線を画したほどほどで最低限の動き。ワイングラスが空いてももしばらく気が付かず、「おっとと」という感じでやってくる。まあいわゆるフランスらしいサービスだが不快ではない。帰り際にチップをはずむと、「アリガトーゴザイマシュー」と片言の日本語とともに笑顔をみせる。

 「Epicure Traditionale Cuisine」の頭文字を取った店名通りに、昔ながらのフレンチらしい濃厚な味わいを、ちょっとした現代風のアレンジ・盛りつけで気軽に味わえるカジュアルラインでありながら、素敵なモダンレストランだった。

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 月明かりの美しい平日の夜、ひと気ない静かな住宅街の交差点にはタクシーすら通らない。輝く横からのエッフェルを眺めながら、今回の滞在先「フォーシーズンズ ホテル ジョルジュ サンク」まで散歩がてらゆっくり歩いて帰る事にする。今年の晩秋のパリは本当に暖かく心地よい。

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パリの不況と秋の空「エッフェル塔120周年」

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millefeuille.gif今年もこの初冬時期に、ここフランスはパリCDGに降り立った。先日までは寒かったはずのパリも、なんと滞在中はずっと16℃の気温で暖かく、昼間はコートもいらなく思う程ポカポカ陽気だったわ。夏に暑い日が続いたせいか、いつもは裸の木々が今年は紅葉がわさわさと茂ったまま、まるで9月か10月頭のような美しいオレンジ色の街並。太陽に照らされていつもにも増して素晴らしい秋の光景だった。夜も雲がないので月がぽっかりエッフェル塔の横に浮かんでいたりする、素敵。こんな過ごし易い秋のパリは珍しいと地元パリジャンも言う程だったのよ。

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 しかし、穏やかな街並とは裏腹に、何だかいつもより寂しい?様子に最初は気付かずにいたが、空港からシャンゼリゼに着く頃にやっと異変を理解した。パリにも「不況」の色は顕著だったの。
 去年はフランスだけでなくイタリアやドイツに足を踏み入れたので、個人的にバタバタして気付かなかったが、今年はパリの観光客が明らかに減っているように見える。飛行機内(ファーストやビジネス)も平日は余裕があり、空港に至ってはびっくりする位閑散としていた。

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 搭降口から出ですぐ出迎えの空港スタッフに案内されながら、入国審査などの行列を横目にスルーするはずが、まず行列自体がない。1番に出て来る荷物でも、前後便の人でごった返すはずのハイヤーまでの道のりが、なんと誘導スタッフ要らずのガラガラ状態!?
 パリ市内に入っても人通りが少なく、「
サロン・ド・ショコラ」も終ってバカンス時期を考慮しても、地元人だけでなく外国人が減っているわ。良いのか悪いのか日本人もほとんど見掛けないし、ここ数年はブランド店でよく見掛けたアラブ人も見ないの。

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 そんな少し暗い印象のパリ、唯一多くの人だかりを見たのは夜のトロカデロ広場。ここは、セーヌ河沿いにエッフェル塔を正面から見る事ができる絶好の場所。10月22日から行なわれているのは「エッフェル塔設立120周年記念」の、過去最大に華やかでカラフルな長時間イルミネーションイベント。

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 2000年から始まった美しいエッフェルのライトアップは、2004年には中国の赤、2007年はラグビー・ワールドカップの緑、2008年はヨーロッパ連合議長国の青に金星が輝き・・・そして今年はまさに、7色のイルミネーションが色んなデザインに変化しながら12分、夜空に浮かび輝き続けるカラフルなエッフェル。夜はさすがに冷え込むけど、私も車から降りて暫く眺めていたわ。年末までのイベントなのでこれからパリを訪れる方は必見。

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 さて2007年2008年に続き、今年も恒例のリヴァロ家「パリ・グルメ紀行」をスタートするわ。星付きレストランやパリならではのスイーツ、お馴染みパラスホテルなどのまさに今の情報を紹介していくわ。

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