京都、初春縁起物「二條若狭屋」「二條駿河屋」「一保堂茶舗」
京都御所と二条城付近には、言わずと知れた歴史深い名所が沢山ある。一見普通の住宅街のような様子にもかかわらず、民家に混じって老舗名店などもひっそり佇む。そんな中でも京都市を東西に横切る「二条通」にある和菓子店を紹介する。まず「二條若狭屋」本店。古きよき日本家屋の貫禄ある風情が目を惹く。中に入ると明るく広々として、近代化もされているお店らしいお店。今ではデパートや駅にもよくこちらの商品を見るが、さすがに本店となると珍しいお菓子や季節限定物など、所狭しとズラッと並んでいる。

この時期はもちろん新年の祝い物中心の品揃え。今日来た目的はコレ、絵馬の形をした黄色い卵煎餅「初詣で」。代々使われている焼き印、もちろん今年の干支の「寅」を押してある目出度いお菓子よ。玉子の風味豊かに、そして何とも甘くて玉子焼きみたい。絵馬の紐部分は昆布で出来ていて、甘い味わいの中にもメリハリが付く。新年のご挨拶に最適なのでまとめ買いするわ。
二條若狭屋と言えば以前も紹介したチェリ~お気に入りの「やき栗」。今回は羊羹でコーティングした「ふく栗」とのセット物をチョイス。他にも丹波産の山芋を使ったドラ焼きみたいな「家喜芋」や縁起物を模った干菓子「京の色」、栗入りの菊形最中「千平菊」などを購入する。やはり本店に来てしまうと見たもの何でも買ってしまいたくなるわ。
そんな私を尻目に主人は、店先のテーブルに用意して下さったやき栗と昆布茶で一息ついている。いつの間にか店内は人でいっぱい。私達同様、みんな新年の進物を求めにいらした様子。年末の買出しといった様子の年輩夫婦連ればかりね。

そしてもう一つのお店は、「二條若狭屋」から東に行った所にある「二條駿河屋」。見落としそうなこじんまりした佇まい。中に入ると期待通りの年季が入った手狭な雰囲気。使いこんだ曇ったショーケースには、季節の干菓子サンプルが並ぶ。優しい女将さんが奥から出てきて色々教えて下さった。
二條駿河屋と言えば茶会などに良く使われる、ツウ好みと言われる「松露」が有名。これは店奥の箱詰めスペースに置いてあって店頭では見えない。丹波大納言の甘いつぶ餡に、これまた甘く白いすり蜜衣をかけた丸いお菓子。外のすり蜜も中のふんわり餡も、とにかく甘いので何個もパクパクとはいかない。かなりのコッテリ感・・確かに薄茶・濃茶に合うはずだわ。
ゴールドと赤の華やかな箱には、びっしり敷かれた丸い松露がコロコロと20個。その上には今年の干支「寅」の干菓子や目出度い松竹梅形などが乗っていて、これまた進物にいい感じ。冬は常温で十日程もつし、何と冷凍も可能らしいので、大目に買っても大丈夫ね。

もう一つ。さらに東に行って二条通りから一本入った寺町通を上がった所にある「一保堂茶舗」本店。元旦の朝に、家族そろってお屠蘇ともう一つ頂く物・・・それは「新春大福茶」。全国の店舗でも売っているけど、縁起物ですもの、わざわざ本店までやってきた。
旧年の邪気を払い新年を祝福するという、新年に頂く歴史あるお茶で、一保堂「極上玄米茶」からさらに上等の茶葉を使った限定品。この時期の期間限定で発売されているの。大きめの赤茶色の手付き塗り缶は京都本店のみ。寅年ラベルの「新春用特別抹茶」もあるけど、やっぱり大福茶の香ばしさで、元旦は心も身体も温まりたい。
さて今日は大晦日。今年も「我が家の日常」を大きな心で優しく読んで下さった皆様、本当にありがとうございました。来年も更に一家精進して、厳選した「美味しい物」達を紹介させて頂く予定です。雪がちらつく寒い年越しとなりそうですが、皆様愛する方々と温かい食卓を囲みつつ、是非良いお年をお迎え下さい。
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