« 2010年10月 | トップページ | 2010年12月 »

潜入捜査チェリポーラ「ザ・ペニンシュラ東京案内」グランドデラックスルーム編。

cherry.gif皆さんこんにちは。さぞかしお探しの事と思われますが私はココです(探してませんが、どちらですか?) 今回、潜入捜査官チェリポーラが忍び込んだのは、東京は日比谷にあります世界の金メダルホテル「ザ・ペニンシュラ東京(The Peninsula Tokyo)」様(堂々と行って下さい;)

101130peninsula1a

 各駅からも徒歩圏だし、有楽町や銀座にも近いから便利で素晴らしい。そんな世界のペニンシュラ様の玄関は実にこじまんりとしている、まるで天神イムズかと思わせるくらい(思いません!) しかしそこは天下のペ様♪(略し過ぎ;) シンプルながらもカユイ所まで行き届くホテルマン達のスムーズかつ忍びのような動きが実に心地好い(に、忍者の如く?;)

101130peninsula1b

 フロントまでの道のりは例えるなら雑踏な花畑、そんな道のりを颯爽と進む私は超~短距離で挑むアリスのティーパーティ、これはまさしくシャル ウィ ダンス?(何でですか;) ホテル自体のイメージは香港ペニンシュラ同様クールと言うよりかなり暖色系な感じ、各階の廊下もそれはそれは良い感じの間接照明で、これはタンゴアルゼンチーノを踊らせる為か?(あの、案内して頂いてるおじ様を困らせないで;)

101130peninsula2

 あ、そうだわ、何だかお偉いさんな空気を漂わせる案内を担当して頂いたおじ様には、今回チェリポーラの滞在部屋「グランドデラックスルーム(63m2)」にて、最大なる任務が待ち受けているのだ。
 それは、部屋に設置されてるイタリアの老舗ブランド「ラバッツァ(LAVAZZA)」のコーヒーメーカーによる実演(な、何ですと!) なんとも贅沢よ、カートリッジをカチャンコと差し込み、ボタンを押すだけでラバッツァのカフェに行かずとも部屋でイタリアの風が?!やはりタンゴアルゼンチーノを一曲!(どうして;)

101130peninsula3b

 この部屋はホテル正面側にあたる場所で、ママ達の「デラックススイート」とコネクト出来るの。窓からは皇居のお堀と日比谷公園が一望出来る晴らしい景色が。夜になれば更に車のライトが、まるで腸の流れに似た絶景に(他に例えはなかったんですか;)
 ステキな部屋にはモチロン、山羊が飼えるほどのウォークインクローゼットが。ネイルを乾かす専用ドライヤーがあるドレッシングスペースや、一週間は滞在しても大丈夫な量の引き出し付き(ま、確かに広いですが、山羊?) オードリー春日君でもイケる(否定はしません;) ただ広いんじゃない、家具から壁、扉に至るまで質の高さに納得。

101130peninsula3a

 そんなスペシャルな部屋にはもちろんスペシャルなバスルームがあり「何でもボタン」が牛耳る恐ろしいワールドなのだ(何の話しですか?) 至れり尽くせりとはこういう事なんだと、何不自由なく育ったチェリ~アントワネットでも納得したマイケルルーム(まさかバスルームに名前を?)
 噂の「何でもボタン」には「癒して下さいボタン」なるものがあり、間接照明で風呂場だけをボンヤリ照らし、ヒーリング音楽を流してくれる。「ウィ~ア~ザチャ~ンピョン♪」(その曲は違いますね;) もちろんバスに浸かりながらテレビだって電話だって可能。アメニティーは国内はここだけという「ダヴィ(DAVI)」。

101130peninsula4b

 そうそう、大画面薄型テレビをつけるとペニンシュラご自慢スパ(ESPA)やフィットネスルームの紹介映像が。6階に位置し、外からでも汗を流すレディースのえっこらよっこら姿目撃多発。その中でも屋内温水プールはステキなの、宿泊者は当然タダで使用可能だから、チェリポーラも一泳ぎ「とったど~!」(素潜りじゃないし;)
 申し訳ございません、お部屋の冷蔵庫のエビアンは有料なんです!(そりゃそうでしょ;) しか~し、お願いしてみて下さい、するとヴィッテルならタダで支給してますから。そこは是非ともAKB風おねだりで「会いたかった~ミズっ♪」(普通で構いませんよ;)

 実は、チェリポーラお気に入りポイントは、部屋と廊下をしきるプライバシードア。なんとも木目が素敵なトチの木一枚板の頑丈扉で、ここだけ日本みたいに和の空気が流れるよう・・・よ~いやさぁ~♪(イチイチ踊りますね;) 次回捜査官チェリポーラ、代理を要求するの巻・・・続く。

| | トラックバック (0)

ジビエのシーズン到来!ベカスとポムロールとのハーモニー編

livarot.gifやっと冬を感じる季節になって来たこの頃、「良いベカスが入りました」と言う連絡をもらったので、大手門にあるフレンチレストラン「ジョルジュマルソー(Georges Marceau)」を再訪する。好きなジビエ(gibier)は、青首鴨・ペルドロー・雷鳥・森鳩など鳥系だが、やはりベカス(bécasse)は外せない。「猟鳥の王様」と言われるいわゆるベキャス(山シギ)、その長い口ばし・血の風味・繊細な身・内蔵の濃い風味と、ジビエの醍醐味を味わえる。本場フランスでは乱獲がたたって現在も禁猟。本日のベカスもスコットランド産だ。フレッシュでとても良い状態で6羽ほど入手できたという。

101128geroges1 したたるような血の風味が独特のベカスに合わせる赤ワインと言う事で、ワインリストの中でもボルドー右岸ポムロール、サン・テミリオンあたりに目を走らせる。「シャトー・レヴァンジル(Chateau l'Evangile) 1986年」に惹かれるが、レヴァンジルとベカスの組み合わせは既に銀座「ロオジェ(L'OSIER)」で楽しんだ。「シャトー・パヴィ(Chateau Pavie) 1990年」も良い感じだが、去年ここジョルジュでジビエに合わせて飲んだしな・・。

 う~ん、フレッシュということは血の状態も強そうなので、サンテミリオンよりポムロールか? ブルゴーニュの鉄分の風味の強い「ジュヴレ・シャンベルタン(Gevrey-Chambertin) 」や「クロ・ド・ヴージョ(Clos de Vougeot)」の若めも面白いか・・・とまぁこんな風につらつらと思いを巡らせる。
 メインに合わせた赤を選ぶ時間は、ワイン好きには至福のひと時だ。そんないつもの様子にあきれる妻は、こちらに目もくれずシャンパーニュ「
ボランジェ グランダネ(Bollinger La Grande Annee) 2000年」を片手にスタッフと談笑している。

 結局チョイスしたのは、ポムロール「シャトー・トロタノワ(Chateau Trotanoy) 1985年」。メルロー比率が80%から90%前後のいかにもポムロールらしい味わいのワインだ。少し躊躇したのはジョルジュマルソーのワインが古酒に弱いこと。今までも何度か痛い目に合っているため、ここ最近は10年以上のヴィンテージは避けることが多かった。疑い深く?西ソムリエに「トロタノワでいきたいけど・・状態は大丈夫?」と尋ねると、「これはまだ飲んでいないんですが、ただシェ・イノの井上シェフから直々に紹介頂いた仕入れ先からのもので・・いつもとは違いますよ」と自信ありげな様子。その言葉を信じることにする。

 途中、鱧に合わせて白ワインのグラス「ムルソー・シャルム フランソワ・ミクルスキー(Meursault Charmes Francois Mikulski) 2004年」を楽しむ。そうこうするうちに、今回は塩釜で火を入れて仕上げるというベカスが運ばれてきた。「このまましっとりと熱を入れておいてこれから仕上げに入ります」と言うことだ。仕上がりを待つ間、早速「トロタノワ85」を味わうことにする。

101128geroges3 鼻を近づけた瞬間、「おっ」と思わず声が出る。澄み切った果実の香りとともに酸化鉄土壌のポムロールらしい鉄分・血の香り。しかし熟成してかぐわしく、また柔らかだ。はずれたポムロールは「土砂降りの中、泥土を歩く」ようなみじめな気持ちになるのだが、これは「爽やかな天候の中、湿地帯で癒される」ようなポムロールの良さが出ている。
 上品な酸も延びてビロードのようにとけ込んだタンニンと寄り添っている。そのため洗練されエレガントな余韻が長く残る。妻も「最近レストランで飲んだ赤では5本の指に入るんじゃないかしら?」と、先ほどの素っ気ない態度が嘘のように上機嫌だ。

 さぁお待ちかねのベカスの登場。下には香茸が敷かれ、上には白トリュフがふんだんに振られている。脇には内臓ペーストのバケットが添えられる。ソースも血の風味が強く濃厚に仕上げている。決して現代的ではないが、ジビエの典型的(古典的)なプレートで迫力を感じる。半分に割られた頭に吸い付いて頂く脳みそもトロリとしていて何とも美味。
 ただ若干熱が入りすぎたのか、レバー風の香りが出すぎていたのが残念。身ももう少ししっとりしていた方が良かったと思う。塩釜でじっくり仕上げたため火入れの案分が難しかったのかもしれない。時間とともにキノコ・トリュフ・カカオの強いチョコレートの香りも漂い出した「トロタノワ85」とはまずまずのハーモニーだった。

 地方のレストランの中には「どうせそんなにワイン出ないし」という本音があからさまな力の抜けたワインリストにがっかりすることも多い。その点、「ひらまつ」から「ジョルジュ」に移った西ソムリエは、色々と試行錯誤しつつ、そして少しずつワインリストを充実させていて感心する(値付けはまだまだ高いが)。
 この夜勧めてくれたシャンパーニュや白もとても状態が良かった。お蔭で、ジビエとワインのハーモニーというフレンチの醍醐味を、心ゆくまで楽しんだ一夜となった。

| | トラックバック (1)

ホテルニューオータニ東京 エグゼクティブハウス禅「夢窓庵」 再び

millefeuille.gif今回の宿泊先は紀尾井町の「ホテルニューオータニ東京」。急きょ入れたスケジュール、そろそろクリスマスシーズンという事でどこも慌ただしい・・・こんな日こそ国産ブランドホテルで静かに過ごしたい。本館11・12階に位置する「エグゼクティブハウス 禅」、前回は「ガーデンスイートルーム(103m2)」に宿泊したので、今回はもう一つのガーデンスイート「夢窓庵 MUSOU-AN (115m2)」に泊まる事にする。広くはないけどオータニではここが最上級のスイートルームとなる。

101127musoan1b

 12階の奥、「夢窓庵」というプレートが浮かぶその部屋に着く。玄関は黒光りする石床に、照明で飾りの器類が浮かび上がり綺麗。以前この部屋に宿泊した際は、外国人好みのエキゾチックジャパンな墨絵の世界に少々ビックリしたものだが、大分慣れたか馴染んだか、今回はそこまで過度な派手さも感じず静かに穏やかな滞在となった。

101127musoan1a

 内装インテリアは部屋が出来た時と全く変わってないな、枯山水のローテーブルや盆栽、漆塗り家具や墨アートもそのままでエキゾチック。大きなダイニングテーブルや椅子も安定感があって使いやすい。やはり天井が低い為に狭い部屋は更に狭く感じる・・が、天井から下がる和紙の照明は印象的で技術的、色々と努力しているのはわかるわ。

101127musoan3

 バスルームの壁は竹モチーフのオブジェで飾られ、温泉風の石床に桶まである。虹色に光るジャグジーバスは丸くて小さめ。洗面台はフィリップ・スタルクが2台並んで夜は照明に輝いて綺麗。窓際にはエステ用のベッド。「エグゼクティブハウス禅」内でエステが受けられる部屋はここだけだから使う方には便利ね。バスルームはやはりもう一つの「ガーデンスイート」の方が明るく広くて好きかな。トイレはバスルームの他に、玄関には照明が豪華なゲスト用がある。

101127musoan3b

 ベッドルームに飾られている陶器や江戸切子もお馴染み。以前この部屋ではダブルベッド仕様だったが今回はツイン仕様をお願いした。しかしダブルを二つに分けただけなので余り違いはなかった。部屋奥のウォーキングクローゼットは広くて使いやすい(独立したエアコンだし)。全面ガラスの向こう下には日本庭園や東宮御所が見えるし、やはり全体的に外国人向け。

20101115louisroed

 前回のガーデンスイートは「色違い」で淡い日本画なインテリアデザイン・・日本人にはそちらの方が安らぐかもしれない。相変わらず、主人はリビングにある書斎スペースで仕事。ここも漆塗りデスクに壁は浮かぶ和の照明としっかり和のテイスト。私はベッド横のキラキラなパウダースペースに陣取ってそれぞれ過ごす。実は慣れてくると落ち着く部屋なのよ。

101127musoan4

 部屋に入ってすぐ、今回はシャンパーニュ「ルイロデレール」を頼む。今夜のひらまつガラディナーに行く準備をしながらゆっくり楽しむ。ちなみに朝食はルームサービスで洋食と和食の2種類を頼む。ラウンジで頂けるピエール・エルメのクロワッサンじゃないけど、ルームサービスのクロワッサンもバターがじっとり染み出て表面はバリバリで美味しい。

 この日はわずか20時間の滞在でホテルを後にしたので、ソフト面の利点や館内飲食店(トゥール・ダルジャン久兵衛ピエール・エルメ)を楽しめなかったのは残念だった。次に来る時はゆっくりホテルライフを満喫したいものだわ。

| | トラックバック (4)

エールエルよ、CIAかCSIかFBIに続け!

cherry.gif「クリスタルの秘宝(カルフォルニアの谷の巻)」をクランクアップしたばかりの、主演女優チェリポーラ・モンテカルロです、こんにちは(ありそうな題名でウソを言わないで下さいよ;) え?ただ想像しただけなのに・・・はっ!とうとうCIAも私の脳をスキャンしたか!(チェリ~さんの脳に価値がありますかね;)
 それはそうと、脳を読み取ったのなら言わずともご存知だろうから今日は一つ、伊勢崎音頭でも・・(いえ、是非言葉でご説明をお願いします;) そう?う~ん、じゃ伊勢崎音頭は(またの機会に) そう?

101125waffle じゃ言うわよ?あのワッフル専門店「R.L.」と書いて「エールエル」からクリスマスシーズンの商品が発売されます、その中からチェリポーラがピックアップしたのは新登場の「ワッフルドルチェ」(何だかオシャレな名前で) はい?それは私の名前がもしキャリーやらブリジットだとキャラ勝ちだが、チェリポーラだから麗しの美人薄命だと未だに信じ込ませたい狂想曲作家の希望?(何の話しですか;)

 そんなドロリッチにも使われるドルチェですが、元の2口完食ワッフルサイズは変えず、少々ケーキのように飾り立てた少リッチ感な可愛らしいワッフル。紹介しよう、出演者は3名の先鋭達だ(つまり3種類なんですね;)
 まずは「ストロベリー」ちゃんだ。カスタードを混ぜ込んだ白生クリームをサンドし、まるごと苺をのせたとこなんか、なんともショートケーキのようなキュート。彼女同様、口当たり抜群でまろやかちゃんだよ(お菓子じゃなかったらセクハラですよ;)

 次は将来性抜群の海兵隊な「ショコラ」軍曹だ(リアル海兵隊な表現して何がしたい;) チョコ生地にチョコレートクリームをサンドした、それこそリアルなチョコワッフルの上物だよ、君。トップにもチョコレートをあしらったチョコづくしのザ・ネイビーだ!(だから違います!)

 そんな中「マロン」様の癒しは我等陸軍にも是非ともおいで頂きたいであります!あります!あります!チョコ生地でカスタードを混ぜ込んだ白生クリームをサンドなんであります!マロンクリームと渋皮付きの栗をトッピングしたあたりは、我等でも敵に欺かれ危ない所でありました!危ない、魅惑的で非常に危ないであります!(どんな展開をお望みなんだ、あなたは;)

 しかし残念ながら単品販売はなく、3個セット683円、もしくは3種混合5個セット1050円でしか購入不可だ。それに販売期間は12月1日~12月21日の予定。言いか、二度は言わん、販売期間は12月1日~12月21日の予定だ。あくまで予定だ~!二度は言わぁ~ん!(言ってます;)

| | トラックバック (0)

俵屋旅館、しみじみと美食を満喫する京都の秋

livarot.gif秋の京都に入り、いつものドライバーさんの迎えでまずは寺院巡りとする。京都風情に少し浸ってから馴染みの「俵屋旅館」に向かう(2010年 正月 はこちら)。その玄関に足を踏み入れた瞬間から俵屋ワールド、独特の安らぎの時間が始まる。前回夏の設えでも述べたが、毎月変わる館内全体の設えも楽しみだ。玄関には「金地秋草図屏風」、そして朝鮮時代文机と根来輪花盆に鹿水滴、静々とした秋らしい風情。

1011023tawaraya1

 いつもの部屋「暁翠庵」に入る。今日の床の間の掛物は江戸琳派・酒井抱一の「月鹿画賛」。宵の月みねこすしかをかぞえけり・・と書かれている。手入れされた庭なども眺めているうちに、いつもの特性わらび餅とお茶が供せられる。ほっとするひと時だ。磨きあげられた檜風呂には既に適温の湯がはられている・・ゆっくりと身を沈めて旅の疲れを癒す。

1011023tawaraya2

 さて夕食の時間だ。食前酒は自家製のレモン酒、柑橘系のフレーバーが食欲を刺激する。杯の絵は満月にススキと秋らしい。先付け「烏賊雲丹和 銀杏 蟹松風 栗麩松の実和(笹巻) 海老ずんだ 栗茶巾 いちょう煎餅 木ノ芽」。銀杏も可愛らしく、いつも手の込んだ細かい仕立て。烏賊雲丹和は上品な甘みにねっとりした食感が絡んで行く。栗茶巾など口の中から秋が広がっていく感じだ。シャンパーニュ「ポメリー(Pommery)」とよく合う。

201010tawa

 小茶碗「湯葉磯香仕立て 三ツ葉 山葵」。磯の香りがほのかに漂い、とても繊細な味わいで心が洗われるようだ。この先付け・小茶碗を食べ終える頃には、旅の疲れもとれ身も心も緩んでいく。
 夫婦二人の会話以外には何も音がしない静寂が広がる。大通りから微妙に離れて佇む俵屋は、相互の部屋も絶妙な間隔で位置する。その立地と立て付けの妙が作り出す静寂の中に溶け込みながら頂く夕食は、また特別のものがある。

 向付「鯛へぎ造り 鱧薄造り」。へぎ造りの鯛は造り醤油で。微かな弾力を残しつつとても柔らかい身を噛み締めるとじんわりと甘みを感じる。最近食べた鯛の中では抜群だ。
 そして驚くべきは「鱧の薄造り」。ミニチュア細工のようにとても薄く、そして細やかに包丁を入れられている。中央部分にはやはり細かく切られた皮。ただ見とれるばかりである。これを柚子醤油で頂く趣向だ。美しく透明感あふれる刺身は押しつけがましくなく洗練された味わい。

1011023tawaraya2

 煮物「穴子祖穀蒸し 松茸 芽葱 柚子」。蒸し穴子のしっとりした食感に松茸の香りが絡み合う。とても繊細な薄味が優しい気分にさせてくれる。妻は大層気に入っていた。豪華な漆塗りの器は表も裏もしっかり金の秋草蒔絵が施されている。いつも思うがここ俵屋の椀器がどこよりも豪華雅だ。

続きを読む "俵屋旅館、しみじみと美食を満喫する京都の秋"

| | トラックバック (0)

老松嵐山店「茶寮 玄以庵」で木の癒し

millefeuille.gif京都は今紅葉の美しい盛り。中でも嵐山はやはり更に自然豊かで秋を感じるには絶好の場所。ドラマや映画のロケでもよく使われる「渡月橋」は、さすがにいつ行っても観光客でにぎわっているわ。とくにこの時期は修学旅行生も沢山で老若男女、日本人も外国人もとにかく人が多い。

20101122kawakudari

 風が通って川の流れも風情ある、遠くまで広がる山々は雄大で気持ちいい。川下りや「天龍寺」「大覚寺」などの嵐山・嵯峨野巡りが済んだら、まずは一息甘味と行きたい。今回は分かりやすく、土産屋がずらーっと並んでいる嵐山のメインストリート、長辻通り沿いにある「老松嵐山店」をご紹介。

1011023oimatsu1

 老舗和菓子店の「老松」と言えば、京都「北野天満宮」東門前に北野店があり、そこは団子発祥の地。一方ここ嵐山店は、なんと煎餅発祥の地なのだそう。入って店頭販売スペース、奥には喫茶スペースの「茶寮 玄以庵」があるので、そこでゆっくりしたいわ。

 「玄以庵」に入ると、窓ぎわ硝子向こうに小さい坪庭があり、季節の和草花を植栽している。インテリアは北欧家具で、デンマークを代表するボーエ・モーエンセン(Borge Mogensen)の物。名作ダイニングチェアーの「J39」が並んでいる。テーブルは様々な天然木(ケヤキ・楠・一位・栂・塩地)でオリジナルで作ってあるらしく、優しい木の温もりとガッシリとした感じが印象的。

1011023oimatsu2

 そんな自然な癒しの雰囲気の中で、名物の本わらび餅や生菓子、抹茶やほうじ茶などを頂いた。わらび餅は豪華に漆塗りの二段桶に入って登場。注文ごとに「上質の秋採りわらび粉」を練り上げるというから美味しいはずね。
 その茹でたてわらび餅は、氷水が張った漆塗桶上段に落として出てくるので、下段のきな粉黒砂糖に付けて頂くの。ほ~んと出来たてに優る物なしね、とろける美味しさに満足。主人はお抹茶と生菓子。こちらも本場で上生菓子を頂く幸せ。

1011023oimatsu1b

 そして会計は入り口販売スペースで行うので、ついでにここでしか買えない和菓子を求めるわ。どれもいかにも京都らしい平安雅な包み紙はお土産に好評なの。一息ついたら奥嵯峨野、鳥居本から愛宕山の方まで行ってみるとしよう。

| | トラックバック (0)

ゴディバでサンタにお願いしちゃいなクリスマス♪

cherry.gif今年も世界中で祝う大イベントなシーズンになってきましたね(あ、もうそんな時期ですねぇ )皆さんくるしゅうない、くるしゅうないぞ、私チェリポーラ・モンテカルロの誕生日を盛大に祝福するが良い!(チェリ~さんの誕生日、全然違うじゃないですか;) なんだ、私を祝うイベントではないのか(いい加減、暴動が起きますよ;) 起きますか?「GODIVA」に来ちゃいますか?(いきなりゴディバですか;)

101122godiva1

 そうです、ゴディバからクリスマス商品勢揃いしてますよ、まだ11月ですがね、世間では点灯式やら何やらイベントがとり行われていますがね、私だって呼ばれて飛び出て付けちゃいますよ(呼ばれてませんよ;) そんなGODIVAさんたら、いつもよりバレンタイン並な品揃え。もう貰うんだか頂くんだか、くれるんだか奪うんだか解らないくらいな品揃え(貰ってばかりで;)

 そんな中からチェリポーラがチョイスした商品は、アイドルグループ「ジェムズ(GEMS)」からのクリスマスアソート(まだ言うか;) 「ジェムズ クリスマスアソー トレッド」と「ジェムズ クリスマスアソート グリーン」各12粒入で1680円(いかにもクリスマス商品ですね) ジェムズがデビューして初めてのクリスマスなので、「記憶に残る良いイベントにしてあげたい」そんな思いを込めました(違います!)

20101201gems

 な、な、何?ホワイトチョコレートバニラガナッシュをダークチョコレートでコーティングした「クリスマス限定粒」と、レッドタイプには定番ダークトリュフをアソートを、グリーンにはミルクトリュフをアソートを入れた「クリスマス限定商品」なのに、特別じゃないとでも~?(早口な商品説明で;)
 さらに期間数量限定の「クリスマスジェムズ」。クリスマス時期には初めてというオリジナル缶入りも登場!お店の方曰く売れきれ必至(ディズニーみたいですね) しか~し!これには「クリスマス限定粒」は入ってません(残念!) 紫色とブルーの缶で15粒入り各2100円。

101122godiva2

 この時にしか出さない限定トリュフ企画って罪よね。食べないわけにいかないのに、食べてハマったところで期間が過ぎると差ってしまい二度と会えない苦しい結末に(大袈裟な;) あなたはハマった事がないからそんな事を!ホワイトチョコバニラガナッシュをダークチョコが包む、この二度に渡る口溶けを甘くみたら口寂しくなるのも時間の問題ね(そんなに美味しいですか?) ふっ、体験したければ店に走るが良い(新手の宣伝?;)

 そんなGODIVAサンタにはクリスマス定番の「ノエルチョコレート」も登場中。種類はミルク、ダーク、ホワイトの三種で、形はサンタなど4種が参戦中。これは毎年売り切れ必至なので、クリスマス当日にと言うよりは、クリスマスまでのカウントダウンに楽しむのが良さそう。ま、ご希望によってはチェリポーラの手形チョコや宿泊券付きチョコなんかも作る、なんて事も(好きですね~手形;つうか何処の宿泊券なんですか?) ダマサレタ~、これぞエイプリルフール~(あの、全然時期違いますよ;) え!まだ嘘をついちゃいけない時期?!(嘘は基本的に年中いけません!)

201012godiva

 分かったわ、それじゃぁゴディバ店頭で1回の買い物につき5500円以上買うと、限定マグカップを1つ頂ける企画が10月から3ヶ月行われていますが、その限定マグカップは月毎に異なる3種類があり、10月はハロウィンだったんです(それじゃぁはオカシイですよ、それじゃは;)
 仕方ないので、11月のデザートトリュフモチーフのマグカップをお見せしようじゃありませんか、皆さん!(偉そうですが、誰でも5500円以上買えば頂けるんですよね?) そりゃまぁ12月はクリスマスモチーフをデザインしたカップですよ?(は?は~;) その上、どれでも良いので3つ集めると、これまた巾着バッグ入りのスペシャルマグカップが頂ける!皆さんどうですか!私は深田恭子ではありません!(そりゃそうです!)

| | トラックバック (1)

京都・嵯峨野「大覚寺」、平安雅に時空を超える秋

millefeuille.gif天龍寺に続いて京都嵐山の見所の一つが「大覚寺」。車で向かう一条通りにドーンと総門趾が聳えて圧倒。これは平安時代、ここからが御所であるという区切りであったとの事。正式名称は「旧嵯峨御所大覚寺門跡」、平安京に遷都して20余年、嵯峨天皇が后を迎えるにあたり造られた嵯峨院・・つまりここは御所離宮だった。それからは代々皇統が住職についた門跡寺院として歴史的な役割も果たして来た。

101120daikakuji1

 今は不動明王を中心とした霊場であり、般若心経写経の根本道場、生け花の発祥の地としても沢山の人が集まる。この日も本堂「五大堂」般若心経道場には沢山の人が静かに精神統一しつつ写経をしていた。海外からの方もいたけどとても慣れた様子の筆使いに感心。

 この「写経道場」には五大明王像(分身)が置いてあるが、この日は「宝物館」で特別公開されていた本物の五大明王像も拝見する事が出来た。「写経道場」裏には法隆寺夢殿を模したコンクリート造りの高床式・八角円堂なる「勅封心経殿」がある。ここには三筆と言われる程能書家であった嵯峨天皇を含む六天皇の写経が納めてあったりする。

101120daikakuji5

 本堂境内東には、時代劇の某将軍の庭なんかに使われてる有名な「大沢池」がある。周囲が1キロというこの立派な池は嵯峨院時代の、つまりは日本最古の庭苑池。とにかく広くて船も浮かんでいる。天神島に菊が島、庭湖石・・この配置(二島一石)が華道・嵯峨御流、華道の発祥になったと言われているらしいが、「大覚寺」は僧侶の養成学校だけじゃなくて、華道学校や芸術大学まで運営している。

101120daikakuji2

 そして大正天皇即位式場に建てられた「御影堂」、嵯峨天皇と共に、遣唐使代表だった弘法大師空海も祀られている。ここには後宇多法王ほか縁ある皇室の尊像尊牌が沢山ある。更にお隣は神殿造りの、徳川秀忠の娘が使用していたという「宸殿」がある。その前庭には「左近の梅、右近の橘」と言う珍しい配置の木。普通は「左近は桜」なのでなるほどこれは印象的。

続きを読む "京都・嵯峨野「大覚寺」、平安雅に時空を超える秋"

| | トラックバック (0)

京都・嵐山「天龍寺」、幽玄なる世界遺産の美

millefeuille.gif京都市・嵐山(右京区嵯峨)と言えば、1994年に世界文化遺産となっている「天龍寺」に行くべき。京都五山第一位寺格。広大なる敷地に四季折々の自然満載なので、何度かに分けて特別参拝などに合わせるのもいい。春は桜、秋は紅葉、冬は雪・・いつ来ても素晴らしい景色に圧倒されるの。

101119tenryuji1

 臨済宗天龍寺派大本山、正しくは「霊亀山天龍資聖禅寺」と言うらしい。足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔う為に建てたと言うこの豪華すぎる佇まい。これを作り上げるために、わざわざ中国貿易を復活させて「天龍寺船」と言う名で資金を捻出するとはますますびっくり。
 敷地はとにかく広い、これでも度重なる火災と復興で縮小されたというのだからどれだけ贅沢だっただろう。あの美しい緑のトンネル「
竹林」も隣接というかここの一部で北門から出た所になるわ。南門出た所には「渡月橋」「京都吉兆嵐山本店」などがある・・そうね嵐山の中心部って場所ね。

101119tenryuji3

 私達は車なので普通に正面から入る。1997年に記念事業として新しくなった9m円八方睨みの「雲龍図」は加山又造作。それがある「法堂」を過ぎ、本堂「達磨図」を横目に真っ先に向かうのは、やはり世界遺産の、夢窓国師による「曹源池庭園」。目の前に一気に広がる視界・・・広々として壮観!残念ながら紅葉には一足早かったが、雨に濡れて木々や石が光り、嵐山・亀山には靄が立ち込めると言う幻想的な景色(借景式庭園)に、しばらく時が止まるが如く見入っていた。

101119tenryuji2

 以前、雪が降り積もる日に来たのだけど、巨大な絵のように美しくワイルドな絶景にとても感動したが、また今回は違った優美幽玄さで素晴らしい。遠く池の中心にある枯山水の三段の石組は、天に昇り行く龍「龍門の滝」をあらわしている。雨と靄が滝と一体になって更に雄大な昇り龍に見える。
 この「大方丈」や北側「書院」の廊下から色々と角度を変えて、そんな芸術的大池を見てみるも、木々の配置や日本最古の石橋など見所は尽きる事はない。一緒に大方丈の扁額「八方睨みの龍」の視線が付いてくる感じも楽しい。

続きを読む "京都・嵐山「天龍寺」、幽玄なる世界遺産の美"

| | トラックバック (0)

老松と新人、京都・嵐山にデュエル参上です!

cherry.gifあなたな~らどうするぅ♪あなたな~ら乗り継ぎぃ♪どうもこんにちわ、いやこんばんわ、さすがに胃袋が一つだと認めざるおえない人間界きってのメルヘン王子の友達、チェリポーラ・モンテカルロです(その王子って?) 今回は一つ星王子のアントンの友達、デュエル君にお手伝いして頂きます。

20101102bamboo

デ「こんにちわ、僕はフランスから来ましたデュエルと申します、アントンとは二つ違いの天才です、日本の血は混ざってないけど、決してアントンの事はバカにしていません、宜しくね」(何だか同じニオイがしますが;)
デ「そこで胃袋一つの僕でも挑戦出来るお店を、驚異的な胃袋保持者のチェリポーラさんに教えて頂きましたので参上つかまつりました」(やはり同じニオイが;)
デ「こちらです、京都きっての老舗「老松」。おいまつ様~お元気でぇすぅかぁ♪」(それ「母上様~」です!)

101109oimatsu1

デ「外国人の僕にはあまり馴染みがないですが、皆さんご存知の老舗老松ですから説明スルーです。まずは『御所車』12個入り1200円。小豆の餡をはくせんこうで包み、三丁型の木型で御所車を模した押紋菓子、だそうで、最初は落雁みたいかと思ったんですけど、そんな甘くなくすっきりした味で、小豆もごくごくシンプルだからすっきり食べちゃいました。日持ちが10日もあるけれど、2日と持たないよ、持たないからよ~サンマルコ、追加を頼も~頼も~よ~・・・柳桜織りなす都大路をしのぶ代表銘菓かぁ。僕のツタナイ日本語で皆さんに伝わったであろうか不安だな~」(めちゃくちゃペラペラじゃないですか;)

デ「江戸時代中頃より、米粉の滋養性を生かした宗教的菓子として発展した紋菓は、水飴を多く使用したねき餡を使用しているらしいが『御所車』は丹波大納言のつぶ餡であっさりと頂ける代物なんだな~。あ、その姉妹菓が『北嵯峨』6個入り740円。丹波大納言の粒餡をはくせんこうで仕上げた生菓子。これも落雁みたいかと思ったが、違うんだね。見た目の印象より決して固くなく、口溶けは優しいよ。甘くないしすっきりした小豆は後を引くんで、日持ち10日だけど足りないよ、足りないね。追加だよ、プリオ、走るんだ、全速力だよ~」(自分で行かんのか!)

101109oimatsu2

チ「まだまだ老松様を語るには青かったようね、仕上げはワタクシの出番!老松の包装紙には老松に伝わる明治初期の京都の古地図が、しおりには江戸時代の御所の公家屋敷の様子のわかる図が書かれています(へ~、改めての実感ですね)
チ「これはデュエルにはまだ早いかなと秘密にしていました、その名は『嵯峨野最中』。最中にも色んな物があるけれど、こちらのはシットリ系だな。最中自体の香りは言うまでもない香ばしい良い匂いでね、中身の小豆はみずみずしいタイプ。どちらかと言えば、他の老松商品の中でも甘いほうに入るかと。しかし全体的に品の良い仕上がりな物が多いので、甘いと言ってもホンノリ系」(何故デュエルさんには秘密に?)
チ「彼はアントンに憧れてるだけで、まだまだ和菓子の真実に触れるには早いから・・・そこでまずは私とお茶でも」(おいおい;)

| | トラックバック (0)

「厲家菜(れいかさい)」、西太后の究極美容美食

millefeuille.gif「美と健康を追求し、美食家としても歴史に名を馳せた西太后」・・・かつてその西太后(清の咸豊帝妃)の食事責任者でもあった厲家。その先祖より代々受け継がれた秘伝レシピで作られる「厲家菜(レイカサイ)」。中国・北京の本店のほか上海、メルボルン、そして六本木ヒルズ。中国でも注目される名店ですもの、せっかく日本にあるのだから「幻の宮廷料理」は是非食べてみたい。

101107reikasai1

 連日のパーティー(ロブション来日ガラアンリオプレミアムひらまつスペシャルガラ)でお疲れ気味、やっぱり自分を労わる美容食が食べたい。パーティー前「桃花林」でのコラーゲンやコンドロイチン補給同様、パーティー後もエステ並みの「美容中華食材」で肌補修したい。やっぱりココしかないでしょ!?って事で、けやき坂レジデンスにあるその「厲家菜(れいかさい)」でランチをする事にした。

101107reikasai1b

 エノテカやすきやばし次郎があるエリアで分かりやすい場所。門構えはシックで重厚感もあり素敵。入ってすぐ玄関スペースのテーブルにはミシュラン東京が山積み(笑) 2ツ星ですものね。こちらは3室のみ全個室という嬉しい静けさ・・入ってすぐ左手の個室に案内される。
 中華の過華美さとゴテゴテ感が苦手な私には、この上品なモノクロ的な色調が落ち着いて気に入った。紳士的でクールな接客も好み。まずはグラスシャンパンで乾杯して、「21000円コース」をお願いする(ランチ・ディナー同様)。前菜20品・主菜2品・スープ1品・デザート1品。いわゆる少量多数で出てくる品々は、一見シンプルだが驚くべき内容だった。

 前菜は5皿ずつ4回に分けて運ばれて来る。ザッと挙げてみると、最初に「椎茸のはさみ揚げ」「特別な豆腐料理(緑豆と豚肉の炒め)」「茄子のはさみ揚げ」「中国の精進料理」「鱈の揚げ物 10種類のスパイス醤油」。続いて「セロリと海老子の酢和え」「茄子と大豆の和え物」「鴨肉と海老のすり身の揚げ物」「海老の錦糸卵揚げ」「羊肉の焼き物」。毎回きちんと食材から調理法、味付け特徴など詳しく説明してくれる。包丁使いや使用部位など、主婦的に驚くべき手間のかかりように関心して聴き入ってしまう。

101107reikasai2

 更に続いて後半、「北京風豚バラ肉の燻製」「白菜の漬物と鶏肉炒め物」「豌豆餅豆餅の揚げ物」「いんげんの山椒油和え」「香鶏の蒸し物 葱と山椒ソース」。グリンピースを粉状にして何層も丁寧に重ねて揚げたり、枝豆とホタテをたたいて炒めたりしているらしいが、小さいし手が込んでいて一見わからない。ここまで来るともうかなりお腹もいっぱいになって来て、思ったより食べ応えあるのにも驚く。主人は既にグラスの赤ワインに移っている。

 最後の5皿「骨付き豚肉の甘酢味」「白菜の芥子漬け」「翡翠豆腐」「海老の茶巾包み」「鹿肉 筍・干し椎茸の山椒風味和え」「揚げパン」。野菜や豆腐が中心で油はほとんど感じない。山椒油やごま油など風味豊かな使い方は勉強になる。さっぱり骨付き豚肉は半日煮込んだと言うコラーゲンたっぷりの物。

 さすが西太后の為の料理。普通に思うこってりボリューミーな「中華料理」ではなく、上品で繊細で美しい「宮廷料理」は、新鮮でヘルシーで味わいは深い。素材そのもの特長を生かして、例えば茹でたセロリや十日発酵させた白菜、半年漬け込んだ胡瓜なども「一番美味しい部分(数センチ)しか使わない」とか、肉などはかなり小さめで「美しくない部分は無くす、削る」など、技術に加えて信じられない程のこだわりがあるの。

101107reikasai3

 そして主菜はおまちかねの「宮廷風フカヒレと家鴨の蒸し物」。特別に繊維の太さにこだわったフカヒレ一枚丸ごとを、高級希少な「老鶏」を長時間かけて煮込んで取ったエキスで、一時間丁寧に煮込んだという物。とにかくスゴイ。口の周りまでべたつくコクとトロミ。う~ん、フカヒレの繊維が溶け込んだ濃厚なスープはこれ以上ないコラーゲン摂取でしょ!とろっとろで名残惜しい程の美味さ。どこで食べた高価なフカヒレ料理よりも美肌に効果ありそうな、とくに女性にお勧めな一品よ。

 そしてこれは迫力ある美味しさの「北京風オマール海老の炒め物」が登場。これまた美味しい食べ方ね。プリンプリンのオマールに旬のキノコ類、それにかかる餡かけの酸味と甘味のバランスが絶妙で美味しい。もうお腹いっぱいだと思ってたのに、とても美味しくてついご飯が欲しくなるわね~なんて言ってたら、ほんとに「魚沼産コシヒカリ」が出て来た(笑)

 なんとスープは「蛤とハスモのスープ」。ここに来てもさらに中華食材の最高峰、「雪蛤(ハスモ)」が出てくるから驚き!これでもか美容メニュー。燕の巣よりもアミノ酸やコラーゲンが豊富と言われているもの、まさに美肌美容と滋養強壮効果よ。身体が温まって代謝が上がりそうな心地よさ。

101107reikasai4

 最後のデザートは名物の「三不粘」。中国の古典料理で滅多に拝見出来る物ではない。名前の通り「皿」「箸」「歯」の3つにくっつかないデザート。卵・砂糖・とうもろこし粉などで作るらしいけど、数百回練るという技術はとても大変で難しく、本場北京でも作れる人は限られているらしい。ネバネバだけどくっつかず、満月のように黄金に輝くフワフワで甘いめでたいお菓子。最後まで楽しい嬉しい美容ランチとなった。

 素材が良いのは当然として、時間と手間をかける事こそがとにかく「贅沢な料理」。本当に頭が下がる程の細かい作業の連続だった。今までの中華の概念を覆す美しさと丁寧さと・・研ぎ澄まされた洗練のこれこそが「究極の美容メニュー」なのね。西太后に捧げる究極の美食美容料理、女性なら食べずにはいられないでしょう。また晩餐ではしゃぎ過ぎて疲れたら、エステ代わりに来ようと思う。

| | トラックバック (1)

レストラン ひらまつ 広尾 「スペシャルガラディナー」秘蔵ワインと共に

millefeuille.gif今回は急遽「平松宏之スペシャルガラディナー」の為に東京に入る。平松宏之氏と言えば「レストランひらまつ」のオーナーシェフであり、全国にレストランを有する一部上場指定銘柄の「ひらまつグループ」の社長(本名・平松博利)でもある。広尾の本店に加えて、私達の地元福岡店とフランス・パリ店、この3店舗だけに「レストランひらまつ」と冠が付く。この日は上顧客が集まる特別ガラディナーが開催されるにあたり、いつも博多店で素晴らしいサービスと料理を楽しませて貰っているので、博多を代表してご挨拶がてら参加させて頂く事にした。

101108hiramatsu1

 広尾本店は大使館が並ぶ一角にあり、かなり贅沢な場所。車窓に目を走らせていたスタッフがサッと道路まで出迎えてくれる。この辺りの気遣いはグランメゾンならでは。4階建の洋館、中に入ると明るく広々としたエントランスで優雅さに包まれるわ。階段を下りて地下へ・・食前酒を手にする人々の会話がさざめきのように広がっている。
 しばらくして順次3階のメインダイニングに案内される。博多店と同じイメージでソワレで装ってきたがまさかの階段移動、しかし「私が支えますからご安心ください」とスタッフの皆さんにエスコートされながらのお姫様気分もいい(笑)

 建物自体も少し年季が入っていて家具や絵画と相まってアンティークな雰囲気。2階にはバーや個室・化粧室、なんと厨房は4階!にあるわ。博多店は1フロア(1241m2)でアールヌーヴォー内装でまだ10周年程度という事もあり、実は本店よりも新しく豪華に感じる。
 さて、今夜は紳士淑女が集う「平松宏之スペシャルガラディナー」。平松氏が長年に渡って信頼関係を結んできたドメーヌやシャトーから集めた秘蔵のワインコレクションの中から6本と、その6本に合わせた特別料理を存分に楽しむとするわ。

101108hiramatsu2

livarot.gifウェイティングスペースでは、プチシューと生ハムにあわせて「ドゥラモット ブラン・ド・ブラン(VINS Delamotte Blanc de Blancs)1999年」が食前酒としてふるまわれる。ほのかに柑橘系のニュアンスの香り。宿泊先のホテルで、来る前に「ルイ・ロデレール ブリュット・プルミエ(Louis Roederer Brut Premier)」を飲んでいたので違いが良く分かる。ドゥラモットは、酸がとてもシャープだがバランスが優しくごつごつしていない。ルイ・ロデレールのような力強さ、分かりやすさはないがとてもシックな味わい。

 今宵の会場である3階のダイニングは、こじんまりとしているがとても落ち着く空間だ。「今夜は私が長年かけて集めてきたワインを、心ゆくまで楽しんでください」という平松シェフの挨拶と会場からの盛大な拍手の後に早速宴がスタートする。

 1品目の前菜「軽いフィユテとラングスティーヌ オランデーズと共に」。これには「サロン ブラン・ド・ブラン(Salon Blanc de Blancs) 1996年」が合わせられた。「サロン」は、1921年の初ヴィンテージ以降90年で37ヴィンテージしか作られず、その他の年はドゥラモットに回される。中でもこの1996年は極上のヴィンテージと言われているのだ。その「サロン 1996」は、香りはまだ閉じているが白い花のようなニュアンス。すっと飲みやすいがシャルドネの気品にあふれていて、どこまでもすべらか。

101108hiramatsu3

 「サロン1996を生かすために邪魔しない前菜。あくまで主役はサロンです」と平松シェフ。なるほど・・とてもバランスが良くて上品な前菜なのだが、特にサロンとの相性は感じない。逆にサロンを味わいながら口中を整理するために頂くと、分かりやすい美味しさが響く。
 サクサクと限りなく軽やかなパイ生地の間にはかわいらしいラングスティーヌ。オランデーズの優しい酸味と甘みが、ポワローのニュアンスとともに余韻として広がる。その余韻とともに「サロン」を再び口にふくむと、硬質でいて優しいミネラルの奥に広がる「点」のような旨みを探すような楽しさがある。敢えて言うとサロンの「気品さ」に合わせた「気品さ」をまとった前菜といえるかもしれない。

 3本目は「マルク・ブレディフ ヴーヴレイ(Vouvray - Marc Brédif)」、しかも1973年だ。ロワール地方で1893年に創立されたマルク・ブレディフ。現在ではロワール地方の雄であるラドゥセットが所有している。平松シェフもラドゥセットから直接仕入れたという。
 グラスの向こうが透けて見えるような黄色。オレンジの皮、水に溶かした上質の蜂蜜のような薄い香り。優しい口あたりのアタックから余韻まで、その中心線に軽いがとぎれない綺麗な酸味があるため飲みやすい。30年を経ているからもっとトロリと凝縮した味わいを予想していたのだが、見事に裏切られる。余韻にはシュナンブランっぽい果実の風味がかすかに感じられ、ロワールらしいチャーミングさも失っていない。

 これに合わせるのは「青首鴨のムースリーヌ 金柑のコンポートとナッツのキャラメリゼのアンサンブル」。軽くトーストされたブリオッシュも添えられる。金柑、ナッツと香りとのハーモニーを狙った前菜だろう。青首鴨のムースリーヌもとても穏やか・・そこに厚みある黒トリュフが加勢する。「金柑」は味わいが被り過ぎてむしろ少量でも良かったかなとは思ったが、とてもソフトな口当たりの溶けるような優しい前菜で、満足な組み合わせだった。

101108hiramatsu4

 白は「エルミタージュ・ブラン・ド・ロレ・セレクション・パーセレール(Ermitage De l'Orée Blanc - M.Chapoutier Sélection parcellairer) 2006年」。ローヌ北部のエルミタージュは赤白ともに個性的なワインを輩出する。200年の歴史を有するシャプティエは、この地方の代表的なドメーヌだ。90年からはビオディナミ農法を採用しマルサンヌ種100パーセントから独特な白ワインを作り出す。

 樽で長期熟成するため広がる酸化熟成香は、刺激的かつ愉悦的で、しかし料理にはなかなか難しい香り。そんな「シャプティエ・エルミタージュ」は先日「
ジョエル・ロブション来日ガラ・ディナー」でもグラスワインに選ばれていて頂いたばかりだったので、「さて今日はどんな料理に合わせてくるのだろう・・・エルミタージュ白はトリュフ香とも言われているので、やはりアクセントはトリュフかな・・」などと想像をふくらませ楽しみにしていた。

 そこに運ばれてきたのは「厚切りアワビとアーティチョークのソテー コライユのソースにパセリの香りをのせて」。アワビの胆ソースのネットリしてチーズのような風味が印象的なプレート。鮑のふくよかなヨード香が、くせのあるシャプティエのエルミタージュとからみあう。パセリの香りをまとったキモのなんとも言えないソースも愉快な接点を設けてくれた。
 「こういうワインと料理とのハーモニーはどのように考えていくの?」とスタッフに単刀直入に尋ねると、「平松シェフが考えられるので我々スタッフには分からない感性です」ということ。ワインに造詣の深い平松シェフならではのプレートだろう。

 赤は「シャトーオーゾンヌ(Château Ausone) 1998年」。アラン・ヴォーティ エ氏が1995年に就任して以来さらに評価が高まるオーゾンヌ。言うまでもなくボルドー右岸サンテミリオンの雄の一つだ。16時過ぎに抜栓し5時間ほど経過し、しかもダブルデキャンタージュしていたという。現在のベストの状態を味わうための入念な事前準備に感心する。それでも、赤い果実のシックな香りはまだ閉じ気味だから、オーゾンヌの長命さのほどが伺える。

101108hiramatsu5

 アタックに感じる果実の凝縮感と緻密さは、去年ひらまつ博多での「シャトーマルゴー (Chateau Margaux) 2000年」以来に感じるレベル。全体のスケールも、今年味わった96のオーゾンヌよりはるかに大きい。ただ余韻はそのままふくよかに広がるのではなく、地平線をいつまでも平行に延びていくような印象。何とも言えず独特だ。妻は「相変わらず難しいワインだわ」ということ。

 合わせられる肉は「蝦夷鹿ロース肉のロースト ソースグラン・ヴヌール 森の恵みのラビオリを添えて」。蝦夷鹿肉は赤身を帯びた繊細な火入れ。2つ添えられた小さなラビオリには、マッシュルーム・トランペット・ジロール・セップなど複数の茸が細かく刻まれて入っており、その森の香りが余韻に花を添える。しかし何と言っても主人公はオーゾンヌ。茸類を食べる鹿、さらにそれらをひと飲みしてしまう「オーゾンヌ」という趣きか。その主客逆転したハーモニーを楽しんだ。

 最後は「ヴァインバック ピノ・グリ アルテンブルク カンテッサンス グラン・ノーブル(Pinot Gris Altenbourg Quintessence de Grains Nobles - Weinbach) 2005年」。アルザスで400年近い歴史を誇る「ワインの小川」という意味のドメーヌ。この2005年ヴィンテージからヴィデオナミを全面実施しているというが、余り感じない。ピノ・グリはピノ・ノワールの突然変異のブドウ。黄金色の色調。蜂蜜のような香りに続いて、綺麗な酸がどっしりと控えている。存在感はあるが可憐さもある。アルザスの本領を発揮した、らしいピノ・グリだ。

101108hiramatsu6

 シャンパーニュ地方に始まり、ロワール、ローヌ、ボルドー、そしてアルザス。フランス全土を回るようなワインの数々にあらためてフランスワインのポテンシャルの高さを再認識した。イタリアワイン、カリフォルニアワイン、日本ワイン、第3世界のワインも楽しいし嫌いではないが、ワインの世界はやはりフランスに始まり、どんなに長い旅を経てもいつかまたフランスに戻ってくるんだな、そんな確信さえ覚える。

 広尾本店でマダムを務めてらっしゃる平松慶子夫人は、すべてのテーブルを周って細やかなおもてなし。平松シェフもいつもより穏やかな雰囲気を醸し出している。客側も平松家に招待されたような心温まる安心感を感じるから不思議だ。10代で知り合ったという2人が「ひらまつ亭」を皮切りに長年に渡り築き上げてきた「ひらまつ」。その広尾本店で味わう美食とワインのハーモニーは、また何かしら格別なものがあった。

| | トラックバック (0)

都留家琴吹プレゼンツ 嵐山「鶴屋壽」ファミリー。

cherry.gifどうもこんにちわ、都留家 琴吹です(今日は完全なる日本名で) いや~字こそ違えど私と同じ名前と聞いて他人事には思えなくて、おほほほ、行きましたよ行きましたさ、京都は嵐山まで「鶴屋壽」さんに会いに(同じって・・チェリ~さんのは後付けな当て字じゃないですか;) 鶴屋寿さんと言えば、年中頂ける桜餅、いや「さ久ら餅」が有名ですね(道明寺ですね、本当に良い香ですよね~)

チ「道明寺!またあんたね、私の小豆を盗んだのは!」
道「オレはそんな貧乏臭いもん知らね~よ」
チ「髪型バッチリ、目元ハッキリ、足長バツグンで見下ろしてんじゃないわよ!」(ってそれ『花より男子』の道明寺違いですし;)

101113turuya

 そんなメデタイ鶴屋寿さんにはお取り寄せ出来ない生菓子もご用意がございます。そこでワタクシ琴吹が直撃生レポートを(琴吹さんだとお着物なんですね;)

琴「皆さんこんばんみ、コトコトこと琴吹、琴吹でございます」(いつの間に紙吹雪なんか;)
琴「秋深まる嵐山からお届け致します今回は、ワタクシと同姓同名、どちらが先でも恨みっこなしよ、の『鶴屋寿』さんにお邪魔しております」(確実にあなたがパクり人です;)
琴「シーズン物を大切にする生菓子ですが、今日ご用意して頂きましたのはこちら『栗きんとん』『「栗入上用饅頭』『嵯峨饅頭』です」

響「ここからは相方のアラン・ドロンこと響がリポート致します」(あ、アントンさんまだ京都に;つうか何故アラン・ドロン;)

101113turuya2

響「今回、色んな栗の商品を食べ歩きした僕イケメンですが、こちらで頂いた『栗入上用饅頭』はその中でも三位を争う接戦でした」(微妙な争いで;)
響「皮が薄く、中に大きな栗が入っているんですが、皮と栗の間に申し訳なさげに挟まった餡が何とも良い加減でバランス最高でしたよ」(珍しく良いコメントで)
琴「響君、言い返すようで悪いんだけど、その綺麗なアゴラインに免していつものように許したいが、今回はそうもいかないようね」

響「琴ちゃんの後光に目がくらみそうだよ、何か気に障ったかい?」
琴「私の好きな栗きんとんをスルーして他の生菓子を絶賛するなんて、いくら金髪に美しいグリーンアイズだからって許せる事と褒める事があるわ」(あんた何がしたいんだ;)

響「わ、わかったよ、聞いて。この栗きんとんには通常の栗のきんとんの中につぶあんが入っていて、食感が楽しめたんだ、むしろ琴ちゃんが色白でアンニュイだから気に入るかと不安で」
琴「響、わかったわ、今回は先月日本初コンサートを行ったシャルロット・ゲンズブール ファミリーに嵐山で会えた事でチャラにしてあげる、シャルロットの息子があなたにそっくりだったのが運命的だったものね」(確かにアントンさんの子供の頃に似てましたよね)

20101120atago

琴「嵐山には桜餅を頂けるお店が沢山あります、紅葉を楽しめる場所も、歴史を感じられる土地も沢山、沢山ありますが、やはりワタクシ都留家琴吹として、こちら『鶴屋寿』を嵐山第一夫人と認定します!」(なんつ~勝手な;それよりアントンさんを早く帰国させて下さい!)

| | トラックバック (0)

京都「リスタ・ジョルジオ・ピンキオーリ」改め「ルンガモ」!?

livarot.gif「ミシュランガイド 京都・大阪・神戸 2011」において、「イタリア料理」部門で唯一の星を取ったお気に入りの「リスタ・ジョルジオ・ピンキオーリ(LISTA GIORGIO PINCHIORRI)」。京都入りの中で、またもや出た妻の「美味しいパスタが食べたいの~」の一言。これが出るとココに行くことになるのだ(前回記事はコチラ)。
 そこで急きょ予約の電話を入れると、なんと!店名が「
ルンガモ(LUNGAMO)」に変更している!? 2年前に「エノテーカ・ピンキオーリ フィレンツェ本店(Ristorante Enoteca Pinchiorri Firenze)」から入っていた吉村順之介ソムリエも、何と既にフィレンツェ本店に戻ったというではないか!?何が何だか解らず、とにかく予約を入れて伺うことにした。

1011012lungamo1

 ほんとだ・・看板が変わっている。入り口でスタッフが待っていてくれて案内されたのはいつもの2階ではない・・。バタバタと1階奥のテーブルに付きながら矢継ぎ早に質問攻めの妻(笑)。話を整理すると・・村田卓シェフはもちろん他のスタッフもいくらかは残り、経営も変わらない。そう聞いて取りあえずは一安心。
 しかしジョルジオ・ピンキオーリ氏との契約を更新せずに、イタリアンは1階のみの営業に変更したのだという(2階は共同経営者が単独で行う和食ダイニングらしい)。そりゃミシュランもびっくりしただろうな。「ギリギリまで方向性が決まらなかったので、我々スタッフも業態やコース内容を決められず、お客様方への連絡も行き届いていないんです」とスタッフも申し訳なさそうだ。

 ランチはコースのみで魚か肉からチョイスするが、両方食べることも可能(Pranzo Lungo)。せっかくなので魚・肉ともに頂くことにした。以前からいる岩淵真ソムリエに「ワインはどうなるの?」と聞くと、「ピンキオーリ氏と契約している時にはワインも高級路線でかえってチャレンジできなかったんですが、これからは幅広い銘柄を色々ピックアップして、お客様にこれまで以上に楽しんで頂きたいと思っています」ということ。出てきたワインリストは斬新にもiPadだ。なるほど、グラスも白・赤それぞれ5種類あって豊富。

1011012lungamo2

 まずグラスシャンパーニュ「シャルトーニュ・タイエ(Chartogne-Taillet)」で乾杯。マスカットやブリオッシュなどフレッシュさとともに熟成感の漂う香り。適度なコクと落ち着きのある味わいだ。程よい甘みも感じられるため妻も飲みやすいようだ。「ジャック・セロス」と親交深く息子も修行したというのが良く分かるニュアンス。その大半がイギリスなどヨーロッパで消費され、日本では目にすることの少ないRMだが、このレベルがグラスで飲めるのはワイン好きには嬉しい。

 「秋サバの一皿 シチリア風クスクス、秋茄子とラルドと共に」。青森産のサバに真空低温料理で火を入れている。シチリア風クスクス、茄子の上にそれぞれ乗せられた季節のサバは、しっとり芳醇な脂がしみでてくる。クスクスに感じるかすかなビネガーの酸味、茄子の柔らかい甘味が、くっきりしたコントラストをバランスよく形作っており、洗練された味わいの前菜だ。

 「手打ちのスパゲッティ ふんわりと軽いカルボナーラソース」。そして村田シェフお楽しみのパスタの登場だ。目の前でエスプーマからカルボナーラがシューッと皿に「注入」される。ふわっとしたスパゲッティの上でカボナーラソースがやがて溶けるように混じり合う趣向だ。
 カルボナーラらしい濃厚な風味を感じ、次に噛みしめるようなスパッゲティの小麦粉の風味が口いっぱいに広がる。ドライトマトの赤、インゲンの緑、そしてカルボナーラソースの白が目にも美味しいだけでなく、トマトの酸味とインゲンの食感が楽しいアクセント。パスタ好きの妻は「やっぱり村田シェフは小麦粉の達人ね~♪」と喜んでいる。

1011012lungamo3

 グラスの白は、シチリアのシャルドネ「プラネタ(Planeta)」。イタリアのシャルドネは妙に甘かったり、樽を効かせすぎたりすることも多い印象があるのだが、このプラネタは、ピーチのような甘い果実の香り、ほのかな木の香り、深みのある余韻。それぞれのバランスが良いため、リッチで上品な印象が残って満足だった。

 魚は「赤玉ねぎの塩釜焼きと白インゲン豆のクレーマ マグロの生ハム“モッシャーメ”のオイル」。皮をパリリと焼き上げ中身はしっとりした身が白インゲン豆のクレーマの上に浮かんでいる。まるまる1個を塩釜焼きした赤玉ねぎの甘さ、モッシャーメ(塩漬けマグロを乾燥させた物)の塩気がバランスをとる。味わい的にはこのプレートが一番、フィレンツェのエノテカ・ピンキオーリ本店の味を彷彿とさせた。

 「牛ハラミ肉のロースト ブロッコリーのグラタンを添えて パンとアンチョビ、ケッパーのソース」。じっくりと火が入った牛ハラミ肉のしとやかな脂身を、パン粉の食感やアンチョビの酸味とともに味わう。塩気も強くイタリアンらしいパンチの効いたロースト肉だ。
 これには赤のグラス「シャトー・ランゴア・バルトン(Chateau Langoa-Barton) 2001年」を合わせる。果実味の凝縮感がやや弱いが、サンジュリアンらしい繊細で柔らかな味わいがランチにはちょうど良かった。

1011012lungamo4

 そしてお楽しみドルチェは、「ブドウのコンポジション」、まさに葡萄三昧だ。これがまた細かい作りでバリエーション豊か。「白ブドウのロザリオビアンコ」は、グラス底の「ムースグラッセ」と「ミントシャーベット・ミントゼリーに挟まれ、一番上には「赤ワインとヨーグルトのシャーベット」という贅沢な層になっている。上品で爽やかな甘みのロザリオビアンコを、色々な味わいと絡めつつ楽しむ。「クレームブリュレ」はピーオーネ入り。そして「リンツアトルテ」はベリー入りで、さらに「レーズンのマカロン」まで添えられている。「別腹とはまさにこの事ね~」と妻も嬉しそう。イタリアンらしい楽しさを堪能した。

 「ルンガモ」になって、残念ながら見晴らしの良い2階席がなくなり1階席14席のみとなった。しかし、いずれの席も窓沿い(川沿い)にテーブルを並べているため開放感はあり、食事・会話に思いの外集中できて居心地は良い。スタッフのモチベーションも高く、相変わらず村田シェフの味わいもメリハリがあり、コースの後半はフィレンツェを彷彿とさせる力強い味わいだった。この時期の規模縮小は本当に残念だが、村田シェフがいる限りは京都で食す価値あるイタリアンに変わりないだろう。

 * 残念ながら村田卓シェフは2012年3月20日をもってルンガモを退職された。次のステージでの活躍が楽しみだ。

| | トラックバック (0)

ア・テンション・アゲプリーズ「サマンサタバサスイーツ」♪

cherry.gifブランドの価値は創業年数で決まる?株価で?人気で?まさかモデルで決まる?こんな言葉があるわ「時代に敏感な生き方は最大なる価値だ」(誰の言葉ですか?) 偉大なチェリポーラ・モンテカルロ姫(チェリ~さんですか;) 今を生きるってとても難しく、とても簡単。例えばテンションが上がる物に飛び付く、テンションが上がる物に振り回される、テンションが上がる物に堕ちていく(それ良い事ですか?;) ふっ、今を生きないと明日なんて来ないじゃない!そんな次から次に皆の欲しいを提供し続けるブランドが「サマンサタバサ(Samantha Thavasa)」。

 日本ブランドで、女性のテンションをアゲる商品を次から次に出してくる「この前買ったのに、また新作が!」「ヤダ~、これカワイイ~つうかイロチで欲しいぃ」的欲求に陥れるワル、チョ~ワルブラ(あの、グルメとサマンサタバサがどう関係が?;) そんなワルブラから(言い方変えてください;) そんなアゲブラからスイーツが登場しましたんでチェリポーラも参戦(アゲブラて;) それも羽田空港搭乗ゲート内限定での提供に地方民族アゲテンです(なるほど、考えましたね)

101028samansa

 このブランドは今を届ける事に敏感。だからスイーツもとにかく今を大切にしてます。まず注目ポイントは「Ash Tsujiguchi×サマンサタバサスイーツ」(あ、辻口シェフ) そう、あのサスライの金髪とコラボスイーツですよ(言い方変えましょう;) そして何といっても女性の為のスイーツをコンセントにしてますからね、見た目がタマランのですよ。デカメなエビちゃんを起用してもキュート満載で、ピンクにストライプにドットにチェリポーラですよ(そりゃ良かった;)

 最近はヘルシーをウリにしたスイーツが続々でしょう?サマンサタバサも例外なくでね、そこで心配なのが、今、生まれ育つジュニア達がドーナツを揚げられてない焼き菓子と認識していたらどうしよう~という心配(実際は穴のあいたお菓子をドーナツと表現しますから、揚げられてないなくても間違いじゃ) 正解か不正解かではなく、寂しいじゃないか!ガッツリと揚げられたドーナツは何処に消えたんだぁ!(消えてませんし;) とにかく「サマンサタバサドーナツ」は揚げられてないだけでなく、オカラを仕様したヘルシーで今を大切にするレディ向き♪色も鮮やかで、何かと敏感なレディ達のキュンキャン度を上げていく(あの、ミスドーナツはどうしました?)

20101110samamtha2

 食感は表面コーティングされたチョコをサクっと噛めば中は焼き菓子を半生にしたんじゃない?の雰囲気(優しい感じですね) そうね、入れ歯にも乳歯にもイケる(そっちいきますか;) 栄養と素材のおいしさとのバランスが絶妙で、油であげずに仕上げたヘルシーな焼きドーナツをウリにしてる以上、太らないんだろうが、少々の油は肌の色艶を上げてくれる、なんて逸話を信じたい乙女の言い訳?しかし言い訳しても食べたいのがデザートとも言えるし、この何とも言えない戦いを繰り広げるのもスイーツの醍醐味で(は~;) とりあえずテンションが上がるスイーツは生きる意味に重要な潤滑油だと・・・やっぱり油は必要だね~(そうきますか;)

| | トラックバック (0)

モンシュシュとモンテカルロ「ハイ、ザック♪」

cherry.gif「僕、モンシュシュのモンたん、皆からは『堂島君は我社のシューマッハだよ』なんて言われています!ヨロシクね」(だ、誰なんですか?) さ~ね~、堂島って聞いた事ないなぁ、大阪で「堂島ロール」とかいう名前のロールケーキが流行ってるとか、結構全国的に展開してて、デパートなんかでも限定数もうけてロールケーキ販売してるから、買い辛いってほどじゃないらしいよ。あ、堂島ロール?まさかね、彼の店はモンシュシュと言うんだから違うか(思いっきりそれじゃないですか!) なに~?!モンたんなんて知らんぞ!(それはチェリ~さんが勝手に;) あ、申し遅れました、ワタクシ、今日もザックリ~タを探して3、4分のチェリポーラ・モンテカルロです(もう少し探しましょうよ;)

101103financier1

 あまり興味のない堂島ロールで並ぶ奥様方を横目に「それ、全部食べます?奥さん、全部は止めといたほうが;いや~、譲るなんて良い行いをしたくはありませんか?」(横取りしないの!) ところでこんな商品があるのをご存知かい?世間並な方達よ!その名は「バラのフィナンシェ」(バラの形をしてるんですね) 中之島のバラ園を散策中にふと浮かんだ小さな思いからバラ型のフィナンシェは誕生したらしいよ。

 フランス語で財産家という意味をもつバラのフィナンシェは4種類で1つ315円。ん?財産家とな?だから右京君は、右京・フィナンシェと言うのか~(言いません!) じゃ~チミは右京に財産権がないと言うのか?右京が世界で活躍してるという意味ではドッコイドッコイなんだよ!(何の話しですか;)

101103financier2

 そんなフィナンシェ4種を紹介。まずはプレーン、プレーンは甘酸っぱいアプリコットが入ったバター風味。プレーンに付けられた言葉は「あなたの華やかな繁栄をお祈りします」(はい?) ローズは酸味と粒がアクセントのフランボワーズで女性好みに「あなたの真実の愛を応援します」(あ、意味あるわけですね) 私が好きな抹茶には相性の良い小豆が。「あなたの末長い健康をお祈りします」有難うございます!最後にチョコにはベルギー産のチョコレートを練りこみました。「どんな困難にも立ち向かう強い勇気を応援します」

 ザックリ~タ~、ロミザイルからの改名、許せよぉ(呼び方を変えただけですか;) 他にもこんな名前のバームクーヘンがあります「堂島ストーリー(DOJIMA STORY)」プレーンと抹茶、各1260円。しっとりした何層にも重ねられた生地は優しい~~~。挟まれたい、是非とも挟んで頂きたいです!ふわっふわな生地はバームクーヘンと言うべきか「バーム、君はクーヘンと一生を共にする覚悟はあるかね?」(変な所で区切らないで下さいよ;) 「I do」(誓ってるし;) こちらは取り寄せ可能です。是非、堂島ロールのドンちゃんがお待ちしてます♪(モンたんはどうしたんですか?;)

| | トラックバック (0)

「京都吉兆 嵐山本店」で満喫する雅なる日本の秋

millefeuille.gif京都・嵐山といえば「渡月橋」。「月が橋を渡っているような様」と亀山上皇が名づけたという。全長250mという長さ、この日も観光客がたくさんいて風流とは程遠かったが、さすがに夜は橋一帯もシンと静まり返って、昼間の喧騒が嘘のよう。この桂川沿いにある立派な門構え、ここはご存じ「京都吉兆 嵐山本店」。門をくぐると緑豊かな庭、数寄屋造の建物が見えてくる。玉砂利をふみしめると、中門で若い衆数人がさっと現れて、美しく整った庭を通って玄関まで案内して下さる。

20101108kitcho1a

 静かな玄関を上がると、美しく着物を着こなした仲居さん達が出迎えて下さり、磨き上げられた廊下を案内され丁寧に「中広間」に通される。秋夜の静寂の中、部屋の明りに浮かび上がる石庭が見渡せるお座敷は素晴らしい。明るく広々とした室内は、床の間に嵯峨菊などにあちこち季節らしい設えが工夫されていている。天井にも模様が描かれて、黒く光る美しい漆塗の卓に映って雅な世界。京情緒を感じるには十分なシチュエーションよ。

20101108kitcho2

livarot.gif今年今月21日でちょうど80周年を迎える目出度い「吉兆グループ」。日本料理界の重鎮だった創業者・湯木貞一氏の孫、徳岡邦夫氏が仕切る「京都吉兆嵐山」を久しぶりに訪問することにした。部屋の様子に目をこらしていると、早速料理と菊が浮かんだ食前酒が運ばれてきた。そしてワインリストを所望する。

20101108kitcho1c

 シャンパーニュ・白・赤ともにかなり充実したラインナップで驚く。湯木氏も晩年は「フランス料理のフルコースが好き」と公言していたというから、徳岡氏も遺伝子が騒ぐといったところか。確か今頃彼はカリフォルニアのワイナリーにいるのではないだろうか。
 色々リストは眺めていたものの、結局数日前のエディション・コウジ シモムラでの「
アンリオ プレミアムディナー」の高揚気分が残っていて、結局は「アンリオ・キュベ・デ・アンシャンテルール(Henriot Cuvee Des Enchanteleurs)1995年」を注文することにした。

20101108kitcho1

 相変わらず美しい着物姿の女将が来られて、わざわざボトルの抜栓をしてくださる。シャンパングラスは「吉兆」ロゴ入りのバカラ。落ち着いたイエローゴールドの中をとけ込んだ小さな泡がシュルシュルと立ち上る。香りは、濃い目のカフェオレ・黒砂糖・松の古木の皮など・・濃厚な旨みが余韻に広がる。

 まず運ばれてきたのは「蟹と酢のゼリー」。とっても柔らかな酸味にタラバガニの繊細な身が絡み合う。ほんの一口だが味わいのバランスが優れていて、まるで秀でたフレンチの前菜のように一気に引き込まれいく。

101108kitcho2

 続いて「松茸と鱧の椀物」。美しい漆塗りには金の菊が描かれている。蓋を開けると丹波の松茸の香りがぱっと広がる。吸地は濃厚なエキスだが澄んでいる。脂ののった鱧の身はしっとりしていて舌に絡みつき、松茸は舌の先で細やかにほぐれていく。
 「出汁はいかがですか?濃いすぎませんか?また薄すぎませんか?」などと好みを確認して頂いたが「ジャストの美味しさ」というほかなかった。濃厚な旨みを感じるのだが後味は爽やか。澄みきっているのだがそこはかとない色気がある。久々に2人して「ちょっとやられたな」という感じの印象の椀だった。

101108kitcho3

 刺身は「鯛の鹿子造り」。器はなんと400年前程の「古染付」ではないか?!青い文様が美しい。こういった物がさらっと出てくるのが「嵐山吉兆」の素晴らしいところ。その瀬戸内の鯛は肉厚があるのだが柔らかで、ほのかな甘さを感じる。カワハギの肝をベースにしたもの、出汁をベースにしたものをお好みで。「出汁」の方では鯛本来の甘みと食感を味わう。「カワハギ」の方はぱっと焦げたような典雅な香りが漂った。一瞬、鯛の皮をあぶった香りかと思ったが、出汁の方で頂いた場合には香らない。聞くと、カワハギの肝を炙った上でベースにしたというから細かい仕事である。

 続いて、菊型の赤土「楽焼」皿で出てきたのは「トロとイカ」。ボストン産のトロは軽く炙り、好みでガーリックも一緒に酢橘の絞った醤油で頂くという趣向だ。「イメージ的には鉄板焼きかしら?」と妻。確かに外国人にも受け入れやすい味わいだろうし、もちろん日本人的にも美味。和歌山のイカは好みで胡麻を散らした醤油で。とろっとした歯ごたえのイカと胡麻とのハーモニー。この辺りのセンスには脱帽した。

20101108kitcho3a

 そして照明がゆっくり落とされたなと思ったら、仄かに浮かぶようにキャンドルが灯された「八寸」が登場してきた。以前より小振りでおとなしめな印象だが、紅葉などで可愛いらしく飾ってあり、秋情緒あふれた美しいプレートだ。
 鯛の磯辺巻きには添えられた梅の印象が残る。火入れの的確な一口の牛肉・海老・イカなどバリエーション豊かで楽しい。おからは軽くバターを加えたという、とても不思議な味わい。

101108kitcho4

 焼きは「グジの石焼き」。高知産の肉厚のあるグジ(アマダイ)はジューシーでふっくらふくよかな味わい。何と表現すべきだろうか・・素材の水分の残し具合が絶妙なので、とてもしっとりとしており、素材そのものがせりあがる感じだ。炭火焼きにした上、熱々に熱せられた石に引かれた葛の葉の上に、季節の銀杏などと鎮座している。とても良い香りが漂う。

 シャンパーニュに続いて後半はいつものように冷酒を頂くことに。冷酒は岐阜「白扇酒造」に特別に作らせている山田錦ベースの「吉兆貞翁」ほか計2種類しかないという。ワイン類の充実ぶりに比べて、日本酒は敢えて絞り込んでいるところが面白い。当然ながら吉兆オリジナル「吉兆貞翁」を頂くことにした。

20101108kitcho3b

 ふくよかな甘みの存在感。しかし決して鈍重ではなくさらりとした飲後は清涼感さえ感じる。料理との相性を第一に考えた、さすが湯木氏が作らせていたというだけある。ちなみにこちらでは、その白扇酒造の「福来純三年熟成本みりん」を使用しているとのことだが、実は我が家でも同様のみりんを長年愛用していたので、これまたちょっとした驚きだった(笑)

 そういえば、今も湯木氏の代からのお花の先生が設えを担当されているという。この脈々と波打つ伝統もまた吉兆の強みなのだろう。サービスを担当してくれた女性は「グランヴィア京都店」での勤務を経て、自ら志願し本店に移ったらしい。細やかな心配りが出来る方で気持ちよく食事を頂けた。彼女もそうだったが、ここはスタッフ皆がきちんと「湯木貞一の哲学」をしっかり学び受け継ぐ努力をしていて感心する。

続きを読む "「京都吉兆 嵐山本店」で満喫する雅なる日本の秋"

| | トラックバック (0)

エタ~ノなヒラメキ京都「マールブランシュ」♪

cherry.gifお取り寄せ、お取り寄せと、何でも右から左に動かせると思ったら大間違いよ!(思ってませんから;何事ですか?) よく「京都しかない物ヨロシク~」なんて言われ「え~悩むじゃん、京都限定キティーも、京都限定キューピーも、京都限定アントンもすでにお買い上げ済み~」と嘆くアタシ(最後オカシイから;) そうか、グッズにばかりに気を取られていたわ、お菓子で良いじゃん、お菓子で!(いつもそうじゃないですか;)

 そこでイソイソとお手軽デパ地下にてお菓子を探索。和菓子の京都とは言え、賞味期限に縛られる為になかなかお友達にお裾分け出来ず、仕方なくチェリエッタの胃の中に収まり続けるお菓子達(好きで食べてるくせに;) 申し遅れました、私チェリエッタと聞いて空耳のチェリエタ~ノでございます、当て字はチェリ奴(いちいち複雑にしないで下さい;)

101109malebra

 そんなチェリエタ~ノが思い付いたのがコチラ、京都・北山の「マールブランシュ(MALEBRANCHE)」。マールブランシュと言えば京都の北山に1982年創業の洋菓子店。京都の素材、日本人の五感に響くオリジナルのお菓子作り出してきたお店ですがね、博多だからって何にでも明太子を入れりゃいいわけもなく、チェリエタ~ノ家の食卓にもそう簡単に明太子を上らせてたまるもんですかい(そ、そうですね、はい、お話戻して;)

 そのお店が洋菓子屋ならではの技術と和の素材を生かしたサブレを提案しちゃいました、それが「米粉のサブレ」(なるほど、時代ですね~) 種類は柚子チョコ×スイートチョコレート、ゴマ×白ゴマ、抹茶×ミルクチョコレート、チーズ×ホワイトチョコレート、苺×ホワイトチョコレート、プレーン×和三盆糖の六種類で、見た目も可愛いキュートなお菓子。
 食感も味も洋菓子なんだが和テイスト。お~~チェリエッタ・イン・京都オイラ~ン(無視です、無視して下さい;) バクバクいける、何枚でもいける、今夜いける?何名入れる?(話飛んでますよ;) し~か~し~、これ自体は取り寄せ出来ちゃったりして魅力半減(良いじゃないですか) お土産を買う立場上、有り難さが増さないと意味がない(ケ、ケチですね~;)

 そこでオススメがこちら「京都限定パッケージ」10枚入り1050円~(可愛らしいじゃないですか) 中身は同じですが、この時は京都でしか買えなかったら、これこそお土産って感じ。気になる賞味期限もサブレだから長いし、気にせず渡す事が出来る(それなのに何故新幹線で食べてるんですか?;) 私の耐久期限切れです~(意味無し;)

| | トラックバック (1)

グランドハイアット東京「プレジデンシャルスイート」でインルームダイニング

millefeuille.gif「ジョエル・ロブション来日ガラディナー」を終えて宿泊先の「グランドハイアット東京(Grand Hyatt Tokyo)」に帰る。中でもこの「プレジデンシャルスイート(Presidential Suite) 260m2」は最上階(21階)を独り占めしているので、エレベーターに乗った状態からプライベートな感じで嬉しい。部屋に戻るとターンダウンとお掃除が完璧にされていて満足。キッチンスペースがあると、使用済の片付けて欲しい物をまとめられるから良い。最近どこのホテルも気を使い過ぎて、飲み残しや食べ残しをわざわざカバーを掛けて丁寧に置いて行く。かえって困ったりもするわ、臭いとかね。

101101inroom2

 ウェルカムアメニティーの「シャトー・ド・ペズ(Chateafau de Pez)2007年」と冷えた葡萄、「フィオレンティーナ(Fiorentina)」のチョコレートなどで一息。前回も話したけど、キッチンにはあるスナック類や多種類の外国ビールやミネラルウォーターなどなど、色々無料で頂けるのは有り難い。

 さて、広く快適な寝室、完璧なる遮光で熟睡した朝。お酒を飲んだ翌日にも関わらずスッキリしている。「ロブションの特別料理」はさすが胃もたれ知らず。うん、本当に美味しかったわ・・などと回想していたら珍しい事にお腹が空いて来た。2月にも書いたけどここ「グランドハイアット東京」の朝食はボリュームもあり美味しい。いつもの事だけど、どこのクラブラウンジにも朝食しに行く事はない。私は完璧にインルームダイニング派なので、ホテルのルームサービスメニューの充実は不可欠。
 オールデイダイニングからの選択も考えたが、色々軽く食べたいなぁなどとと考えるうちに、気づくと朝食メニューの制限時間ぎりぎり!?慌てて内線をする。気持ち良い電話応対で注文完了。出来上がり時間告知に加え届ける時にも電話をくれる丁寧さ。

101101inroom3

 待つ間主人はプライベート温水プールに入る。今日も曇り空だし入るにはもう肌寒いはず。私はプールが背中になるリビングのデスクスペースでネットをする。備え付けのパソコンは去年まで私が使っていたVAIOの同シリーズだから楽。開いていたこのホテルのサイトで、1階の「フィオレンティーナペストリーブティック(fiorentina Pastry Boutique)」を見る。すると秋限定のスイーツが紹介してある。そうか、以前にも紹介したがこちらのパティシエは、昨年「ワールド チョコレート マスターズ」で優勝した実力者。受賞作品の「MODE」も美味しかったわ。是非とも秋のスイーツも後で頂く事にしよう。

101101inroom2

 そうこうするうちに朝食類が届く。当然ダイニングルームにセッティングしてもらう。光りがたっぷり注ぎ込む気持ち良い空間よ。8人が裕に座れる大きなダイニングテーブルは、主人と2人だとこじんまりで勿体ない(笑)
 主人は「フレンチ キッチン ブレックファスト」に合わせて、キッチン(冷蔵庫)に備えてある冷えた白ワインを開けている。これはホテル2階にある「フレンチキッチン」の物でボリュームがあって美味しい。チーズやハム、全体的な味付けも確かに白ワインに合う。
 私は夜に備えて、気持ちヘルーな「和定食」をチョイス。これは6階にある日本料理「旬房」の物。石鍋に入った白ご飯にみそ汁、大きな弁当箱の中はいくつにも仕切ってあって、色とりどりのおかずがびっしり。とても食べ切れないけど、どれもバランス良く、味付けもさっぱりながら風味良くで美味しかった。

 デザートには前述の秋スイーツの中から新アイテム2種を選んで運んで貰った。見た目も可愛い「ピオーネクラフティー(550円)」は、普通チェリーを使ったフランスの伝統菓子んんだけど、ここでは新鮮なピオーネを使用して甘く爽やかに仕上げてある・・プリンタルトのような感じ。酸味も心地好くさくさくこくあるタルトは、残しておいた白ワインにも良く合った。もう一つ「アリュメット オ ポム(500円)」はサクサクのパイ生地の中にみずみずしいリンゴがたっぷりで食べ応えあり。どちらも秋らしくて美味しくて面白い作品。

101101inroom1

 午後は主人はリビングルームで、私は寝室で、それぞれのんびり音楽を聴いたり本を読んだりバスタイムを楽しんだり・・・まるでいつもの家のように寛いで過ごす事ができた。やはり連泊はこういう贅沢な時間と空間の使い方が出来る事が理想。太陽の昇り降りが感じる天井高の窓、独立した静かな構造。風や水、景色を感じるプライベートプール、この「プレジデンシャルスイート(260m2)」はホテルとしてはやっぱり完璧でしょ。

 さてさて今夜のパーティ、それはここから近い六本木「エディション コウジ シモムラ」で行われるわ。シャンパーニュ「アンリオ」の新13代目当主トマ・アンリオ氏を迎えての「アンリオ プレミアムディナー」なの♪

| | トラックバック (0)

世界のトラヤ「トラヤカフェ」テイクアウトの世界

cherry.gif京都の虎屋、日本のとらや、世界のトラヤ、今じゃ知らない人は少ない「ブラザーズ&シスターズ」シーズン3から登場したライアンはカッコイイです(とらやはどうしたんですか?;) しか~し、「トラヤカフェ(TORAYA CAFE)」は全国展開してませんから、東京で近くを通れば寄っちゃいます。「あのぉ、あなたジャスティンに似てると言われませんか?」(ナンパは止めなさい!) そんな私はアマンダ・セイフライドに間違えられます、こんにちは、チェリポーラ・マキャリスターです(百歩譲っても髪型だけです;)

101106toraya3

 だからトラヤカフェのテイクアウト商品だってばぁ、しつこいぃ(何も言ってませんよ;) え?トラヤあんパンよ、知らない? 見た目はスンゴイ小振りなんだけど、ガテン系なの(おそらくガツン系でしょうね;) あははは、それなら私はジャムおじさんが妖精だってばらしちゃう(それホームページに載ってます;)
 この小振りちゃんは2種類。まず、こしあんは玄米粉を加えた香ばしい生地で、噛み応えもありながら優しい印象。粒あんはね、ココアと黒ゴマ入りの生地なのよ。ね~ザックリータよ、アタシが粒が好きだからってこしあんを食べないと思ったわけ?このあんパン達は数量限定各168円なの。だから売り切れたら買えないのよ?

 でもそんなアナタが選んだ「とらやパリ祭」を記念して作られた「あんペーストマカロン」3個入り735円がこれまた貴重品で、珍しいマカロン達だったのが乾杯よ。こしあん・マスカルポーネ・抹茶の三種類で、和洋菓子?なんて想像したら大間違い、何の違和感もなくスッキリと通常マカロンね。勝るとも言えなくはないが、完全に勝るのはそのハーフならではの美しいザックリータのタクマシサです♪(バカですね~;) 残念ながらこのマカロンは10月24日までの販売、ふっ、またやらかしたわねぇ(またほくそ笑んでる;)

101106toraya2

 そうそう、定番の「あずきとカカオのフォンダン」や「木の実とフルーツのケーキ」「あずきとカカオのがとー」に「白あんのカステラ」のミニサイズを4種入れてのオータムギフト、これなんて可愛らしいの!なのに味はもちろん通常サイズと同じく本格的。
 和菓子屋が作る洋菓子とはこれぞ老舗な代物よ、って言うのはこちらの商品にしときましょ、秋の季節限定商品の「和栗とチョコレートフォンダン」3465円(お~、貫禄な登場ですね~) お値段もお値段ですが、その内容はガテンがガツンとズブズブにズドンですよ(微妙に分かるのがイヤですね~;) しっかりとした、シットリしまくりのショコラ生地に、こだわりにこだわり抜いた大きな栗がゴロゴロと入ってるわけですよ。

 「ゴチになります」に挑戦して全額払わないといけなくなった時の自分を想像すると泣けてきちゃうじゃないですか?(想像しますか?;) そっか、これ、ザックリータが支払い済みか!完食美味しいです♪(安心して一人で食べ切りましたね;) あずきを感じながらも、コーヒーと頂けるなにげな菓子という意味での成功例だと思います(で、その右手の物は?;) お腹に優しい飲むヨーグルト♪(合わなさそ~;)

| | トラックバック (0)

シャンパーニュ「アンリオ」新当主トマ・アンリオ祭 at エディション コウジ シモムラ

livarot.gif「アムール・ド・ドゥーツ(Amour de Deutz)」「ウイリアム・ドゥーツ(William Deutz)」「テタンジェ コント・ド・シャンパーニュ(Taittinger Comtes de Champagne)」「ローラン ペリエ アレクサンドラ ロゼ(Laurent Perrier Alexsandra Rose)」「ポメリー キュベ・ルイーズ(Pommery Cuvee Louise )」「エグリ・ウーリエ ブランドノワール(Egly Ouriet Blanc de Noir )」などなど・・好きなシャンパーニュは数多あれど、やはり外せないのがこれ、「アンリオ・キュベ・デ・アンシャンテルール(Henriot Cuvee Des Enchanteleurs)」だろう。

101101henriot1

 約200年の歴史を持つ家族経営のメゾン「アンリオ(Henriot)」が作り出す清楚かつ色気あるスペシャルキュベだ。「果実味あふれたフレッシュさ」と「丁寧に熟成した味わい」、双反する要請を見事に調和させている。
 レストランでも「アンリオ」がオンリストされていると凝ったイメージが浸透してきたのは、約10年前に社長に就任し積極的な販売路線とイメージ戦略を展開した12代目スタニスラス・アンリオ(Stanislas Henriot)氏の功績だろう。そのアンリオの当主が弟のトマ・アンリオ(Thomas Henriot)氏に交代した。フランスの新聞記事によれば「メゾンに新しい風を吹かせるために」と報じられていた。

 そんな13代目の若きトマ・アンリオ氏を迎えてこのほど「エディション・コウジ シモムラ(EdiTion Koji Shimomura)」でガラ・ディナーが開催された。昨年に引き続き2度目だがトマが主賓になるのはもちろん今回が初めて。入り口にはトマ・アンリオ氏が立って客を出迎える。とても若々しいが貴公子然とした感じは「アンリオ」の酒質を彷彿とさせる。

101101henriot2a

 まずは、フレッシュな洋梨のニュアンスの感じられる「アンリオ・ブラン・ド・ブラン(S.A Henriot Blanc de Blancs)」を食前酒で頂くうちに、下村浩二シェフが大がかりな仕掛けを抱えながら登場する。満面にはいたずらっ子のような笑み。いわゆる「ピュピトル(pupitre)」をイメージしたアミューズブッシュの演出に皆拍手だ。
 シャンパーニュは1次発酵のあとに酵母と蔗糖をくわえて瓶内2次発酵を行う。その酵母の死骸である澱は、「ピュピトル」という穴の開いた2枚の板を山型に合わせたものに、ボトルを下向きに入れ2~3か月かけ少しずつ動かすことによって、ボトル口に集められる(ルミアージュ)。集められた澱は、瓶口を瞬間冷凍するなどして取り除かれる(デゴルジュマン)。

101101henriot2

 そのピュピトルをイメージしたアルミ製の物体に、ボトルに見立てたスプーンを立てかけているのだ。下村シェフの手作りというから驚く。スプーンには「澱」ならぬ「シェーブルとあんずのジュレ」。シェーブルの優しい風味と杏の優しい甘みを感じながら、「アンリオ・ブラン・ド・ブラン」を口にすると、ガラのスタートにふさわしい優雅で甘美なハーモニーを奏でてくれる。

 続いて下村シェフのスペシャリテ「牡蠣の冷製」が出てくる。岩海苔の磯の香り、海水のジュレが三位一体となる相変わらず素晴らしい前菜だ。このスペシャリテの完成度にはトマ・アンリオ氏も思わず相好を崩している。

101101henriot3b

 次は「アンリオ・ロゼ ブリュット ミレジメ(Henriot Rosé Brut Millésimé)2002年」だ。アンリオ好きの我が家もこのロゼは初めて。オレンジピンクの色調にフレッシュな赤い果実香が印象的。セニエではなくブレンドによるロゼだ。「アレキサンドラ・ロゼ」などセニエの方が好きなのだが、このロゼは複雑さはないもののなかなかの味わい。グラスで頂くにはちょうど良い。

 そこに来たのは「フランス鴨のフォワグラのポワレ アンディーヴとレモンのコンフィチュール」。鴨フォワグラのリッチな脂の周りに、レモンの酸味とアンディーブの爽やかな苦みが配置されている。計算され尽くした精緻な味わいには、甘みが控え目で酸味・苦みのバランスが取れている「アンリオ・ロゼ」がぴったりと合った。「酸味が素晴らしい・・一口ですべてがわかる・・」とトマ氏が一番気に入ったのもこのプレートのようだった。

101101henriot3a

 「セップ茸とアーティーチョークのヴルーテ 佐島産甘鯛と根室産帆立貝」。「水の料理」を提唱して一大センセーションを起こしたブルゴーニュの3ツ星「ベルナール・ロワゾー(Bernard Loiseau、当時「コート・ドール」)で修行した下村シェフは、バター・クリームをほとんど使わない。しかし今宵のこのプレートには「ほんの少しだけクリームを使ってます、ほんの少しですよ!」と言うこと。
 ヴルーテ系のプレートは大好きなのだが、セップなど様々な茸の複雑な土の香りがねっとりからみ合いながら浮き上がってくる感じ。そんな重層感が、フランスで頂くフレンチのような「味わいを重ねた強いハーモニー」を思い出させるプレートだ。

 「ブシャール コルトン・シャルル・マーニュ(Corton Charlemagne Bouchard)2004年」とともに。今宵のパーティーは正式には「Henriot & Bouchard Premium Dinner」と銘打たれている。アンリオが1995年、ブルゴーニュの名門ブシャール社を買収したからだ。ブシャールで販売責任者を長年に渡って勤める西山雅己氏も来訪し、トマ・アンリオ氏の通訳を務めておられた。気さくで楽しい方だ。
 ピュリニー系の綺麗な酸とミネラル感が印象的な「コルトン・シャルルマーニュ」。ふくよかさ、甘美さはまだ出ていなかったため、料理には少し負けていたかもしれないが、澄み切ったピュアな味わいは予想以上だった。

101101henriot4

 「シャラン産窒息鴨のロースト 加賀レンコンのクロケット」には、「ブシャール ル・コルトン(Le Corton Bouchard 1500ml)1976年」が合わせられる。本日お楽しみの赤ワインだ。トマ氏のバースデーヴィンテージ(1974年)かと思いきやそうではなく、良いヴィンテージを持ってきたとのこと。

 グラスをはう粘着性はなく熟成のほどを窺わせる。一方色調はとっても強くて34年経過したとは思えない。トマ氏いわく「焦げたタバコ」のような香り。ぐっと焦点が定まって詰まったような果実味は心地よい力強さだ。最後までなかなか開ききらなかったが、それだけ大事に保存されゆっくりと熟成を経たボトルだろう。「もうメゾンにもほとんどなく市場にも出ていません」という貴重な味わいを、エトフェした鴨ならではの奥深い野趣な風味とともに楽しむ。トマ氏も「表面の皮の焼き具合がとても上手だね」とコメントしていた。

20101101henriot

 デザートには「アンリオ・ブリュット・ミレジム(Henriot Brut Millésimé 3000ml)1990年」を合わせて。3000mlの特大ボトルから注がれていく。20年の熟成を経た淡い黄金色。そこまでの複雑性はないがシャルドネの落ち着いた優雅さを的確に表現していてスウィーツにはぴったり。
 「キャラメリゼしたフイュタージュ 青森産野バラのハチミツ」「エディション版モンブラン パッションフルーツのエスプーマ」「梨のクロカン サフランと柚子風味」ととともに。薔薇・蜂蜜・パッションフルーツ・梨・スパイス・・・熟成したシャンパーニュの酸化熟成香とイースト香との接点をあちこちにちりばめた下村シェフならではの細かく計算されたデザートを満喫する。

 「ピュピトル」というサプライズから始まった今宵のディナーも気がつくとあっという間に22時を越えている。トマ氏も「今回の日本滞在の中で一番楽しく美味しい夜だった」と嬉しそうだ。彼のクールな中にもシャイで優しい人柄を目の当たりにして「王子様みたいね~♪」と妻もご機嫌の様子。「トマはとてもアンリオらしい誠実な当主で、われわれスタッフは本当に慕っているんです」と西山氏が力説していたのが印象的だった。

101101henriot5

 当主就任とともに、アンリオのラベルをシンプルに一新したのもトマ氏の英断。「繊細で気配りのできる誠実な人柄」と「時代に流されずメゾンの伝統をひっぱる芯の強さ」。アンリオの酒質そのものに相反する要素を調和させ、周りを引きつける魅力が当主にあるからこそ、創業家として200年以上かかわり続けられているのだろう。

 そういえば夏にシモムラを訪問した際にも「アンシャンテ・ルール 1995年」を堪能したが、待望の1996年も販売開始される。次はいつどこでまた「アンシャンテ・ルール」を開けようか・・・そんなことをつらつら思いつつ宿泊先への途についた。

| | トラックバック (0)

« 2010年10月 | トップページ | 2010年12月 »