パークハイアット東京、グランドピアノがある「ディプロマットスイート」で過ごす休日
冬が逆戻りしてきたかのような寒いその日、東京都庁同様「丹下健三」氏設計「新宿パークタワー」の2階、39階から52階に位置する「パークハイアット東京(Park Hyatt Tokyo)」メインエントランスに到着した。去年夏以来の宿泊になるわ。相変わらず静か・・いかにもクールでハイソな大人のニューヨークと言うイメージが好き。
1階にある人気の「デリカテッセン(Delicatessen)」を横目に、スタッフに案内され41階にあるフロントに向かう。越前谷嘉高氏の絵や結城美栄子氏のオブジェが個性的で目を惹く。だけどやはり、香港拠点の米国人建築家ジョン・モーフォード(John Morford)氏による、都会にありながら木や緑の温もりをモダンに演出したシックなインテリアやアートが良い。落とした照明にダークな空間・・・プライバシーが守られるお忍び感強いこの落ち着いた雰囲気が、ここ「パークハイアット」ならではの良さ。
タイミングよく人がいないフロントで静かにチェックイン手続き・・無駄のないスタッフの動きも良いわ。前回の予告通り?今回は広い部屋に宿泊する。16周年を越えた「パークハイアット」、かなりの設備投資で「デザインはそのままで同じ物を新調する」というこだわりのリニューアルを敢行したのももう少し前の話。一見変わりなく新鮮味もないが値段は上がってしまって、なかなか「パークスイート(100m2)」以外の部屋に気が乗らなかった。とは言ってもそろそろ、ホテル側の企画も手伝ってやはり連泊はこれくらい必要でしょ~?!って事で、今回は久しぶりの「ディプロマットスイート(Diplomat Suite)160m2」に決める。
49階のグランドピアノがある部屋で、「プレジデンシャルスイート」「トーキョースイート」に続き上から3番目の部屋になるわ。どの窓からも素晴らしい眺望、東京中の街並みが見下ろせるのがポイントね。
宿泊初日の夜は「ジョエル・ロブション来日ガラディナー」に向かう予定。前回のガラの際はグランドハイアット東京の室内温水プールのある部屋(Presidential)だったので、今回はグランドピアノのある部屋という企画繋がりもいいでしょ(笑)
実はここに宿泊中いつも、お籠りが快適な空間故に食事以外ほとんど部屋を出る事がない。何もない感がある新宿エリア、本来このホテル自体がそういったお籠りワールドなので、夜景の美しい 「ニューヨークグリル&バー」をはじめ「ピーク ラウンジ&バー」「ジランドール」「梢」、スパ&フィットネスの「クラブ オン ザ パーク」などでもっとホテルライフを満喫すべきではあるし、おすすめでもある。
去年総料理長に就任したナディーン・ヴェヒタ・モレノ(Nadine Waechter Moreno)氏や、ニューヨークグリルの新料理長ステファン・レッシュ(Stefan Resch)氏も話題だしね。
とくに今回の「ディプロマットスイート」には、フルーツやドリンク類が充実したキッチンもついていて、玄関スペースやダイニング、寝室にバスルーム、書斎にピアノスペースと、しっかり独立した空間配置が自宅のように快適。12名用の会議室もコネクトできたりするわ。
設備やインテリア・色彩など見慣れていて新鮮さはないが、静かに穏やかに流れていく時間と共に、寛ぎ癒しとなりとても心地よい空間になって行く。連泊時こそ充実した広い、自宅に近い部屋を選ぶべきと改めて思ったわ。
そう、ダイニングルーム入ってすぐにあるグランドピアノ。長いネイルを着けているので演奏は不可能、飾り以外何物でもない(笑) インテリアは全体的にダークな木扉と壁、緑系絨毯を黒家具で引き締めている・・という技。大理石の廊下や水回り、カーテンやソファなどリネン類はアイボリーやオレンジ系で色明るく演出。設備で難点を言うなら、全室遮光カーテン開閉は電動だけどスクリーンが手動というのは少し疲れたかな。次に宿泊する時はゲスト用パウダールームのトイレ設備は新しいと嬉しいかも。
リビングと寝室の薄型テレビが共に50インチなんだけど、それよりも大きく見える黒いパネル(本棚)演出は感心した。特に寝室のプライベートライブラリー、本の陳列も細かい色彩と分野(美術洋書)が計算されていて興味を引くわ。実はこれ・・ホテルフロント前名物ライブラリー同様に、ジョン・モーフォード氏によって一冊ずつ本が選ばれ並べてあるというから、今更ながら驚きね。
そういえば、リビングとは別に「書斎スペース」が寝室にもあるのは珍しいが、主人はそのデスクで大半を過ごしていた。広く静かで熟睡もできたし・・つまりこの部屋は今回かなり心地よかった。
私が一番長く過ごしたのがそんな寝室から繋がる窓に囲まれた立体的な「バスルーム」。実は前からここがお気に入りポイントなの。入口の化粧台やクローゼットも使いやすいし、そこから長細く奥に伸びた明るい空間は、まるで天空に浮かぶよう。鏡越しでも見える絶景、ガラス張りで足元が透けているような錯覚、そこから見下す新宿の景色がNYであるかのような錯覚・・。
確かにバリアフルフルで年齢と共に面倒な段差かもしれないが、突き当りのバスタブにたどり着くまでに2つの独立した洗面台にトイレ、シャワーブースが並ぶ。バスタブに身を沈めた時に高い位置にある目線の心地良さが他ではないわ。ちなみにお馴染みのアメニティは「イソップ(Aesop)」。主人はこのボディバームが特に気に入っていて自宅でも愛用している。
このホテルの魅力の一つはルームサービス。毎日頂く朝食「アメリカン・ブレックファースト」が美味しいのは有難いわ。大好きなホットチョコレートも選べるしね。オムレツにハーブポークソーセージの組み合わせがお気に入り。
まぁ朝からなんだけど、マンダリンオリエンタルの「プレミアブレックファスト」とはいかないので、グラスシャンパン(Louis Roederer)はやっぱり追加でお願いする。
今回はとにかくマイペースでのんびりしたし、私達夫婦のライフスタイルに最も近く過ごし易い部屋(条件)だった。そういった意味で私達にとって東京ではここが一番寛げるホテルと言えるかもしれない。
さて、3月からは「春の息吹を感じる、美味饗宴」と称して色々グルメ企画も用意されているわ。ニューヨーク・グリルでは新料理長によるスペシャルメニュー「シンプリー ステファン」、ジランドールではアメリカで活躍する3名のシェフを迎え「トゥール ドゥ ビストロ(ビストロ巡り)」などなど。新年度に向かって家族や女子会、デートなど色々使えてきっと楽しいわね。
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