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エディション・コウジ シモムラ でヘルシー爽やかなフレンチを

livarot.gifこの夜は六本木の「エディション・コウジ シモムラ(EdiTion Koji Shimomura)」に向かう。秋の「アンリオ ガラディナー」以来の訪問だ。下村浩司シェフのスペシャリテ(「牡蠣の冷製 海水と柑橘のジュレ 岩海苔風味」「冷製ブーダン・ノワールのガトー仕立て」「カダイフを纏った的鯛のフリット」など)が素晴らしいのは衆目の一致するところなので、今宵は「お任せ」でなく敢えて「春の息吹」メニューを味わうことにした。

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 いつものアミューズの後、前菜1品目は「ホワイトアスパラガスの冷製ヴルーテ カナダ・セントローレンス湾のオマール海老添え」。ホワイトアスパラガスの風味を優しく優しく引き出したプレートだ。レモンを使ったソースがテーブル上で注がれて完成する。仕上げにごく少量の生クリームを使用してなめらかな口あたりを演出する。
 オマール海老の旨みと甘み、そしてフランスボルドー産のキャヴィアで味付けするような微妙な味の配置加減がとても繊細だ。これはクリーミーで細かい泡が立ち上るシャンパーニュ「セドリック・ブシャール ローズ・ド・ジャンヌ ブラン・ド・ブラン(Cedric Bouchard Roses de Jeanne Blanc de Blancs) 2005年」とも相性が良かった。

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 2000年が初ヴィンテージで評価がうなぎ登りのセドリック・ブシャールのブラン・ド・ブラン。「オートクチュールなシャンパン」がうたい文句で生産量も少ない。シャルドネっぽい綺麗な色調。ビタミンC、レモンのようなフレッシュな柑橘系の香り。ステンレス発酵らしい軽いボディだが複雑性はある。時間が経つと熟した白ワインのようなニュアンスも広がった。

 2品目は「金沢産早掘り筍 富山産ホタルイカ フランス産鴨のフォアグラのソテー」。菜の花が添えられて春を醸し出す料理だ。フォン・ド・ポォー(豚)を軽く煮詰めたソースにマスタードオイルが垂らされる。
 その著書の中で「フランスで修業したメゾン・トロワグロでは、レストランのすぐ近くに契約飼育場があって、まだ生温かくフレッシュこの上ないフォアグラを使っていた。その経験から、フォアグラは『内臓である』ことを意識して調理している」と語っている下村シェフ。

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 この1品も「鴨の内臓とホタルイカの内臓っぽさを合わせて食べて頂くものです」という。プシュッとはじけて口中に広がるホタルイカの甘苦い内臓の旨みに、フォアグラのトロリとした脂が絶妙に混じり合う。添えられたスモークした鴨肉が塩気と風味を補いつつ、菜の花の苦みと筍の香りで春という季節が過不足なく表現されていた。和の風味にも思える日本人好みの味でもあり、これが一番気に入ったが、シェフはなんと和食自体を全く食べないとのことだ。

 魚は「鹿児島産桜鯛 釧路産ふきのとう 三浦の春キャベツ」。桜鯛のポワレは皮目をパリッと焼き上げて熱々に仕上げてある。良い香りがプレートから漂ってくる。蕗のとう・トマト・グリーンオリーブ・アンチョビを細かく刻んだディップ状のソースが上に、そしてアサリの出汁の入った春菊のピューレが下に添えられる。
 微かに感じるまろやかなほろ苦さが程よいアクセントになるとともに、味わい全体の骨格を形作っている。まさに「春の息吹」というコース名にふさわしい一品だ。

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 赤ワインは繊細な味わいの料理に合わせて、ブルゴーニュから「ルイ・ラトゥール ロマネ・サンヴィヴァン レ・カトル・ジュルノー(Louis Latour Romanee Saint Vivant Les Quatre Journaux) 2002年」をチョイスする。4日分の作業の畑という名の「レ・カトル・ジュルノー」は、ロマネ・コンティに隣接する畑だ。ルイ・ラトゥールらしい凝縮したエキスのように軽やかな薄い色調。
 ところが鼻を近づけると上品で色気あるアロマがふわっと香る。ローズウオーター・ミネラル・白胡椒・ローズマリー。アタックには独特の果実味を感じ、続いて穏やかな酸味がきれの良い余韻を優雅に広げてくれる。少し固くて閉じ気味のままだったが、魅力を秘めた1本だろう。

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 続いて「フランス産ウズラのクルーテ」。胸肉の上にキノコ・フォアグラをミンチ状にしたものを添えて焼き上げている。マイナス20度で凍らせてからゆっくり加熱したというウズラの卵黄が上に添えられる。
 「カナダ産のリードヴォーのソテー」。付け合せのオニオンコンフィにはコーヒー豆の香りをつけている。思わず妻が「アイデアね~」と声をあげる。そのほかにもアスパラソバージュ、ほうれん草など軽井沢の野菜達が春を彩る。特に黒大根の存在感が面白かった。

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 チーズは周りにレーズンをつけたフレッシュ「シェーブル」、そしてゲヴェルツトラミネールで洗いながら熟成させた「ウオッシュ」を頂く。長野産の苔桃とスカンポを使用した自家製ジャムが添えられる。青海のようなシソのような酸味と甘みがアクセント。

 デザートは3種類出てくる。「トンプソン種フレッシュ白ブドウ オーストリア産有機白ブドウのジュレ 濃縮フレッシュヨーグルト」、「完熟クリスティーヌ苺 苺の香るバルサミコ マイクロトマト」、そして「ガナッシュショコラ ココナッツの球状ソルベ 丹波黒豆しぼり」。
 埼玉産のクリスティーヌ苺は下村シェフのデザートスペシャリテの1要素。その苺が生のイチゴ・アイスクリーム・シャーベット・ソースと様々に形を変えて、色鮮やかにプレートに広がる美しいデザートだ。イチゴ風味のバルサミコ、そして苺の甘みとマイクロトマトの甘みのコントラストが良かった。

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 食後酒は「アルマニャック シャトー・ド・フランダット(Armagnac Château du Frandat) 1982年」をグラスで頂く。フランス南西部・アルマニャック地方でつくられたブランデーだ。「綺麗な味が続いたのでコクのあるワインが欲しいわ」という妻のリクエストを受けて、更に「シャトー・ディケム(Château d'Yquem) 1997年」ハーフボトルを追加する。いつもながらクリアーでありつつ深い味わい。蜂蜜の香りにエレガントな甘さが広がる。そして震災後の状況やバンコクでのフェアーの様子などを下村シェフから伺いながら、フレッシュハーブティーで締めくくった。

 「ソースやジュの旨みをぐっと絞っています」というだけあって、素材のエッセンス・特徴を搾り取ったようなプレートの数々。豪放磊落にみえてとても細やかな下村シェフらしい綺麗で優しい味わいが続く。びっくりするほど翌朝は胃もたれせずに爽快だった。
 ただその反面ワインには合わせにくいというか、ワインを必要としない料理なのかもしれない(といいながら2本半飲んでいるわけだが)。シャンパーニュや白で通しても良いかもしれないし「ヴァン・デギュスタシオン(Vins Dégustations グラスワインのコース)」も面白いかもしれない。

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 数々のスペシャリテの完成度が余りにも高すぎるため、どうしても比較されるのが辛いところか。その日食べたい「スペシャリテ」と「新作」や「お勧め」を入れ混ぜながら頂くとより満足度は高くなるだろう。いずれにしろ、今宵も繊細でいて緻密な下村シェフの世界観に魅せられた楽しい一夜だった。

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ザ・リッツ・カールトン東京「カールトンスイート」とミッドタウンの爽風

millefeuille.gif先日、アメリカ「ザ・リッツ・カールトン ホテル& リゾート」が「大阪」「東京」に続いて更に2ヶ所日本国内に開業すると発表した。1つはやはり「京都」。場所は京都市中京区の「ホテルフジタ」跡地。二条城の近くのとても良いところで2014年開業を目指す。そしてもう1つは「沖縄」。沖縄では新築されるかと思いきや、なんとあの「喜瀬別邸ホテル&スパ」をリニューアルするとの事。来年早々にはリッツカールトンの新ホテルとして開業するらしい。

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 と何かと話題のリッツカールトン、そこで本題は今月宿泊先の「ザ・リッツカールトン東京」。今年の春で4周年を迎えた。東京ミッドタウンのシンボルタワーは、地下5階地上54階(高248m)で都内で最も高い高層ビルとなる。つまりリッツカールトンはその最上層部にあるので、この震災不安なご時世にも関わらず、都内で1番高いホテルに宿泊する事になる。
 そうは言っても実はこの超高層ビル、高い安全基準で建築されているので、大地震時の被害が最も少なかったとの話(噂)があり、「六本木ヒルズ」同様「東京ミッドタウン」全体で街構築して危機管理も万全?という利点もあるとかないとか。

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 宿泊した部屋のデスクには、地震が起きた際の指示案内の紙が置いてあった。「緊急地震速報」「客室内待機(屋外避難は推奨しない)」などなど。免震や耐震の技術は日々進化しているので、どのホテルも出来るだけ情報公開して、このように対策提示してくれると、皆安心してステイできると思う。
 やはり震災の影響で人が少なくロビーもまばら。今回宿泊したのは49階、お馴染みの「カールトンスイート(120m2)」1泊15万円程度。私はクラブラウンジをほとんど使わないのでこの部屋を選ぶ事が多い。前回との違いはバスアメニティーがブルガリからアスプレイ(ASPREY)に変わってた事くらいかな。

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 相変わらず窓からの見晴らしは抜群、天気が良いと尚更空に浮かんでいるかのような高さを実感できる。今回は寝室から「東京スカイツリー」が綺麗に見えるわ。見下ろせば、ミッドタウンの敷地内の緑地が鮮やか・・この新緑の季節は特に美しい。
 元々この敷地は長州藩毛利家下屋敷で、その後陸軍駐屯地となり終戦後は米軍宿舎、そして防衛庁になる。毛利家屋敷時代には「清水亭」と言う名庭があり、屋敷は「檜屋敷」呼ばれていた流れで現在の「檜町公園」が再建された。

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 檜町公園と隣接するミッドタウン・ガーデンとの調和は、さすが「デザイン」を開発テーマとしたミッドタウンだけあって今更ながら素晴らしいと思う。4年前ここが出来た当初は隈研吾や安藤忠雄、オークウッドやレジデンシィズなど豪華ブランドばかりが目立っていたが、今だからこそ芝生豊かなこの「グリーン&パーク」が人々を癒し、人々の活力にとなるはずね。
 お天気も良いので珍しく部屋を出て散歩に出掛ける。ミッドタウン施設は節電の影響で全体的に暗く人も少ないのであちこち快適にのんびり動ける。そして一息付こうとタワー1階、ガレリアとレジデンスに挟まれこじんまりとある「ザ・リッツ・カールトン カフェ&デリ」に入った。

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 ちょうど今月16日から新イートインメニューが登場したとの事。ナイスガイなオランダ出身のボクホルスト総料理長が、注文を受けてから自ら作ってくれるという「ポッフェルチェス」。オランダの伝統菓子なのよ。小麦粉とそば粉をイースト菌で発酵させた一口サイズのミニパンケーキが沢山出てきた。サイドにはイチゴやブルーベリー・粉砂糖・生クリーム・メイプルシロップが添えてあって、女子にはときめく可愛さ。

 甘すぎず優しい味わいの「ポッフェルチェス」は軽くてパクパクいけちゃう。コーヒーか紅茶も付いているけど私はお勧めのスプマンテ「ボッテガ プロセッコ(Bottega Prosecco Brut)」で頂く。東京ミッドタウンに行き交う人と揺れる新緑の木々、美しい建物を眺めながらしばし楽しい時間を過ごした。

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ボンド撃沈 銀座「空也」劇場。

cherry.gifレインシューズよりも日傘を買うのが先だったなと気付いた、紫外線対策に余念がない仮想美白ディーバのチェリ茶々・コンチネンタルです、こんにちは(こんにちはチェリ~さん、曇り空でも紫外線は油断大敵ですからね) 確かに予約って油断しちゃう(はい?) 予定がはっきり決まってたら予約でも解約でも何でもしちゃうけれど、もし参上出来なかったらお店の方に申し訳ないしぃ(何のお話で?)

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 あ~、思ったより寒かった; 玄関で靴下を脱がなきゃ良かった(何のお話ですか;) と言うように、なかなか予定とはイライラするもの。しかし、予約しなきゃ買えないお菓子があるのも確かで、こちとら予約した時点で予定は予約に振り回される事も(面倒臭い人ですね;) そう、そんな面倒臭いお店をご紹介(面倒臭いのはチェリ~さんです!) 

 東京は銀座にあります、最中で有名な「空也」さん(また行かれましたか) アントンが六本木を我が物顔で闊歩中に、私と右京さんで銀座を疾風のように徘徊よ(普通に動けませんか;) そんな突然の銀座参上、右京さんの甘味不足がたたって立っていられない惨状に(だ、大丈夫ですか?) あ、あんこを~あんこはおらぬかぁ~(チェリ~さんじゃないですか;)

 という事で、予約しなきゃ買えない「空也」さんに急遽避難。しかし避難するには参上が早かった(いつ頃行かれたんですか?) 開店早々(予約して下さい;) 最中を予約せずに買えるのは、予約した方が来なかった場合に余った時だけ買える為、閉店間際に行けば買える事もあるが、今回はボンドなタキシード右京さんでも開店購入なる前例は作れず(右京さんに頼らないの;)

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 で、せっかくだから予約しなくても買える空也さんの生菓子を頂く事に(始めからそうして下さい!) とにかく最中が有名すぎちゃって、生菓子があんまり前に出てくる機会は少ないが、実はとても美味しかったりする。

 なかなか珍しい蒸菓子のような物から、基本的な饅頭など、一つ一つ選んで買えるわけじゃないが、詰め合わせも馬鹿にしたもんじゃない(そうなんですね) 京都の生菓子とは少し違うが、勝手な発想を言わせて頂ければ、美味し~~コーヒーが飲みたくなるというか、コーヒーとの相性も悪くない和菓子と言おうか(へ~面白いですね)

 とりあえず場所が場所だけに、銀座にこの日に行くんだ、この日に彼等の元に届けなきゃ、国を救わなきゃ!と予定が確実なら最中を是非予約して。もし近くにたまたま来て、あ、あれあるかな?とひょい寄りの人は和菓子に挑戦してみて(国は救えませんが、銀座にお越しのさいは寄ってみてね♪)

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京都「菊乃井 本店」の新個室で頂く皐月のお料理

livarot.gif京都は東山区下河原通、八坂神社の裏手で大谷祖廟側の素晴らしい場所に、千坪近い敷地の「菊乃井 本店」がある。言わずと知れた京懐石の老舗料亭だ。門を入り綺麗に水打ちされた石畳を過ぎ、玄関に車を横付けすると男衆が駆け寄り案内してくれる。檜造りの建物が京都の自然と一体となり美しく佇む・・・どうぞこちらへと若い仲居さんに、迷路のように入り組んだ中を通される。

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 本館から階段を下りて何度か通路を曲がると、真新しく綺麗な個室が待ち受けている。全部屋個室でどこからも庭が見えるらしいが、この「木賊の間」から見える庭は、名前の通りトクサ(木賊/砥草)がびっしり植えてあり、青々と凛としたそれらが情緒豊かだ。ガラスも磨き上げられ部屋と一体化している。ここはそれまでは宿泊用の部屋だったところで、水周りなども全て取り壊して、昨年10月に新たに3室「離れ」とし設えたという。少し奥まった分しんしんとした静けさが広がるのが良い。

 食前酒は菖蒲酒。床の間に添えられた一輪の背筋のピンとたった菖蒲、菖蒲を描いた掛け軸と合わせている。先付は何とも涼しげなガラス器に、うにが乗った「山芋の山葵ジュレ掛け」。シャキシャキ歯触り良い山芋に、山葵のピリ辛がアクセントで楽しい一品だ。思ったより現代的なこなれた味わいでこの時点では期待が広がる。

 八寸は黒の文様の落ち着いた器で運ばれてくる。「鯛粽寿司」、枝豆を下に「穴子の養老巻き」の周りは干瓢で巻かれている。「シンコの南蛮漬け」「鯛の子の落雁」「鯛の酒盗和え」など・・冷酒がいかにも進む八寸だ。酒のリストはワイン、シャンパーニュ、日本酒、焼酎と適度に取り揃えてある。値段はサロンが7万、ラトゥールやムートンも同程度と、ホテル並みの値付けという感じだろうか。今宵は日本酒を頂くことにする。

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 刺身は「明石の鯛」「瀬戸内の車海老」。かなり分厚く幅広に切られた鯛はねっとりと色っぽい。さらに「2品目の刺身です」ということで「鰹のタタキ」も出てきた・・これも分厚く3切れもついているためかなりお腹いっぱいになる。聞くと仲居さんも笑顔で「大将は懐石の食べるイメージを変えたいと言うことで、品数も多く量もこれでもか!と出されるんです。ご常連にもお前のはいつも量が多すぎると言われているんですけど~」とのことだ。

 椀は「新茶蕎麦の若狭グジ巻き」。濃い出汁で東京蕎麦の再構成?的なイメージだろうか。ただ椀でも蕎麦を出してくるところが、量で勝負という感じがありありと伝わってくる。妻はこのあたりで「もうお腹一杯だわ」と言いだす。出汁をしみじみと味わう京らしい椀物が頂きたかったのだが。

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 そして、その日の朝取ったという京都産の「焼筍」が、豪華に登場する。皮と一緒に焼くことで風味が増していてこれは美味。木の芽味噌と辛子酢醤油で好みで頂く。さっぱりと筍本来の風味がほっこりと香る。妻は「木の芽味噌がすごいわ~」とご満悦。濃厚な木の芽の香りと、筍の香りが相乗効果で広がっていくのが良い。ここに限らず「京都で頂く筍」は、その柔らかい食感、薫り高い風味、みずみずしい生命力にいつも満足する。

 続いて「桜鱒の脂焼き」が供される。これも木の芽、後は柚子と七味で頂く。独特のとろけるような食感とはかない脂身が綺麗だ。パリパリと口の中で小気味良い音を立てる皮の煎餅がアクセント。「炊き合わせ」は蛸の柔煮・スナックエンドウ・翡翠茄子など。蛸と茄子の柔らかい味わいとスナックエンドウのこりこり感がコントラストとともに涼しげな味わいだった。

 さらに出てきた「伊勢海老の白みそ仕立て」は、もはや胃に入る余地がない・・満腹を遥かに越えている。ドーンと椀からはみ出るほどの伊勢海老の大きさには妻と顔を見合わせて苦笑するしかない。それにまた筍が添えられているのは、だぶってさすがに頂けなかった。

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 「鯛飯」は風味をうまく残している。ただしやはり茶碗半分でギブアップする。持ち帰りにお握りにしてくれるというが、どうせ食べれないのでお断りする。そしてオチではないが、最後のデザートのバニラアイスが2段重ねで登場した。さすが・・・ここまで来ると増量の徹底ぶりに感動すらする(笑)

 サービス精神旺盛なのかとにかく量が多くて、味と言うより量で勝負的な感じがする(笑) 一人26250円のコースを頼んだが、15750円からあるので量的にはそれ位で十分かもしれない。
 その著書によれば「経営の根幹は値入と仕入れで、今も値入は自分がしている」という御主人・村田吉弘氏だからこそ、26250円のコースにはこれ位の量になるのだろう。逆にいうと和食で2万円を越える料理というのは(菊乃井に限らず)、そもそも値付けが高すぎる事の証左かもしれない。

 京らしいそこはかとなく色気ある和食でもないし、奥深い繊細な味わいでもない。京都ミシュラン3ツ星ということで京都を具現する味わいと想像しがちだが、実は違うと思う。敷居の高さはなく接客は感じ良く、建物も情緒はあるので、雰囲気含めて海外からの客には良いのかもしれない。
 御主人が「うちは基本は飯屋ですから」と言い切る京都「菊乃井 本店」。客も「飯屋」として割り切って、思うよりは気軽にお腹を空かせて訪問した方がよいだろう。

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サダハル・アオキのピンクフラワーな世界

millefeuille.gif新緑美しく風そよぎ心地好い日、東京ミッドタウンの木々は青々と繁り揺れてキラキラ光る。しかし、震災の影響でかやはり以前より人が少ない印象。散歩ついでに寄った、ガレリア地下1階の「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ(patisserie Sadaharu AOKI paris)」(チェリ~はお隣の「とらや」)。今「フラワーフェア」真っ最中で、ディスプレイやショーケースにはお花をつかったお菓子が並んで華やか。ローズやすみれにさくらんぼなどのピンク系でキュート、あれもこれも欲しくなる。

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 とは言えイートインする訳ではないので、今回購入したのは定番ショコラの「ボンボンショコラ(Bonbon chocolat)」、パリアトリエから直輸入ね。アオキらしい鮮やかなビビッドカラー、まるでルージュパレットみたい。木苺の香りが印象的な「フレーズ(Fraise)」、プラリネとバレンシアオレンジはやはり絶妙「ヴァランシア(Valencia)」、そしてさすが日本人ならではの取り入れ方「抹茶(Bamboo)」、という3色入り1050円。
 アオキお気に入りはイタリア製の「ドモーリ」やフランス産「ヴァローナ」などで、素材と製法によってチョコレートを使い分けでいるわ。続いて購入もカラフルな「ショコロン(Chocoron)」。アオキのスペシャリテ「マカロン」をショコラでコーティングしたお馴染みの物。

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 今回はフレーバーだけでなく、表面に柄が入っていて底の膨らみが前のと違うかな。定番の「抹茶(Macha)」に、爽やか酸味の「シトロン(Citron)」、ガナッシュをコーティングしたWショコラの「ショコラ(Chocolat)」、フランボワーズのコンフィチュ-ルとショコラが黄金率の「フランボワーズ(Framboise)」、と言う4色入り2310円。
 あと1つは主人好みの「シトロネット(Citronette)」2310円。シチリア産レモンのコンフィチュールをショコラでコーティングした、爽やかな季節限定物。もともとオランジェット好きの主人はお酒に合うこれ系は嬉しいらしい。

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 そうそう今月開業した話題のJR大阪三越伊勢丹で、今日より30日まで開催される「スイーツフェスティバル」に、サロン・デュ・ショコラに出てたあの「東京焼きマカロンショコラ」が再販されるとの事。マカロンショコラを抹茶の今川焼き生地で包み焼きあげるなんて、和とフレンチの融合はまさにアオキならでは。
 そういった方向で言うなら、去年も紹介した
抹茶フェアならぬ「日本茶フェア」が、来月店舗で期間限定開催される。お得意の抹茶や玄米茶、小豆などを使った新作お菓子が登場するとの事。

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鮨 青木 銀座本店 で楽しむ大人のランチデート

livarot.gif銀座で妻とショッピングを楽しむその前に腹ごしらえ・・ということで「鮨 青木 銀座本店」に向かう。平日というので「ちらし寿司」目当ての年配の男性一人客が多い。やがて若いカップル、iPadを片手にミネラルウォーターで握りを楽しむ外国人など次々に来店し、その都度「いらっしゃいまし!」と各職人が程良い声量で声をかける。小奇麗で礼儀正しい雰囲気はリラックスして楽しめそうだ。

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 妻はシャンパーニュ「ドゥラモット(Delamotte)」のハーフを、私は特選「白鷹」を所望し、早速握りを「お任せ」にてお願いする。まずは「平目」からスタート。温かくそして塩気の感じるシャリと混じり合ってなかなか良い塩梅だ。続いて妻の好きな「平目縁側」はコリコリとしかし柔らかさもたたえた歯ごたえ。美しく光っている「コハダ」は程よい締め具合で強過ぎもせず弱すぎもせずバランス良い味わいだ。「アジ」はとても滑らかで上品な脂がシャリとほどけて広がりとても美味。前半戦では一番良かった。

 そして「赤身」「中トロ」「大トロ」と続く・・この日は和歌山の鮪という。この時期はなかなか難しいが、「カマの部分に近いです」というトロはしっとりと緻密な脂が広がってなかなか良かった。
 「アオリイカ」はネットリとまとわりつくような歯ごたえがらしい味わいを醸し出す。「生トリガイ」は海の香りがぱっと口中に広がり、力強い磯の味わいが余韻として長く残る。なかなか強烈な一品でおもしろかった。

 手渡される「タイラガイ」の磯辺巻きは海苔の風味と、炙ったタイラガイのほのかな旨みが微妙な歯ごたえの中で混じり合う。「車海老」は中に海老味噌をかませてある。えびみそと味醂などを和えた特製だ。その独特のコクが車海老の甲殻類のニュアンス、ほのかな甘みを押し広げてくれる。

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 北海道根室産の「雲丹」はクリーミーで穏やかな甘さと苦みが漂う。「小柱」も綺麗で上品。「穴子」にはフランスの「フルール・ド・セル(fleur de sel)」がまぶされる。穴子自体は余り印象に残らなかったが、フルール・ド・セルを使うあたりは弟さんがパリでフレンチレストラン(makoto aoki)を開いている青木らしいおもしろさ。そして「ミルガイ」「キス昆布締め」「玉」。

 「巻物」はカマに近い部分のトロの鉄火を所望する。口の中で適度な脂が、海苔の香りとともにシャリと綺麗なハーモニーを奏でる。握り自体はやや小さめだが端正で整っている。横から見ても扇型にうまくまとまっているのが分かる。以前「西麻布店」で感じた印象よりかなり整っていた。
 全体的な印象は何か特筆するネタがある感じではないが、すべて一定の線を越えていて違和感なく自然に頂ける。人肌の温かさで力強い味わいのシャリが一流のネタとバランス良く混じる加減を味わえる握りだろう。

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 各職人も自分の持ち場をきちんと守りつつ、色々と尋ねると教えてくれる。エッジの効いた握りを求める鮨求道者にはもしかすると物足りないかもしれないし、つまみや接客だけからするとさらに楽しい店があるかもしれない。しかし清潔感ある空気の中リラックスして「握り寿司」が本来持つべき楽しさを満喫できる。

 鮨を食べ慣れている人は自分のペースで食せるだろうし、夫婦・カップルで訪問しても男一人客でも違和感がない・・余り難しいことを考えずにそれぞれ楽しめるところがここ「鮨 青木」の長所のひとつといえるだろう。お土産に「太巻き」もお願いし、「お昼から大満足だわ~♪」とご機嫌の妻とともに青木を後にした。

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東京ミッドタウンを月に変える男の「とらや」訪問記。

cherry.gif「う~らぁらぁらぁらぁらぁ~」あ、皆さんきょんにちわ♪ 暑くなればTarzanの腹筋が拝める気がするカニ割れのチェリピット・ジパングです(雄叫びのおつもりでしたか、チェリ~さん;) そんなぁ、カニ割れって言っても右京さんのタキシード割れには敵わないだっちゃよぉ(あえて触れてませんが;)

 今回のアントンファミリーとの合同コミュニティーは京都を脱出して、右京さんならびにシャンゼリゼパパ先導で東京くんだりまで進出(あら、珍しい) そこでもタキシード割れを差し置き東京ミッドタウンで目を引いたのは、モデルオーラでうざいエネルギーを放ったアントン;(仕方ありませんよ、モデルなんですから;)

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 そんなアントン、京都ではあまり近寄らない天下の和菓子屋「虎屋」さんの東京ミッドタウン店に登場。東京に来ても和菓子屋に近寄るとは、どこまで自分を愛してるんだか(相変わらずのスマイルキラー注文でしたか?) え~っと、京都・一条店と同様内藤廣氏設計の綺麗な白い店内を、滑らかに歩き回るスマイル君がペラペラの日本語で注文するまでは、隣の私にマネージャーか通訳者かな扱いで目配せされていたが、何とか季節の和菓子を頂ける事に(な、なるほど;) ところで店内イベントスペースでは今「紙のかたち展-切って魅せる-」の展示があっていまちた(和紙がカラフルですね)

 「とらや」さんは月に2回、前半と後半で違う季節の和菓子をご提供されるんでしゅよ。で、今回私達は5月後半の生菓子を全種類提供して頂きました。もちろん、虎屋でも生菓子が置いてある店は限定されるので、ホームページでご確認の上参上されます事を切に願う次第でありまする~(東京でもわざわざ着物になるか;)

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 こちらの生菓子はどれもだいたい税込み420円。もう本当に素晴らしくデカイ。普通の和菓子屋の物より確実に1.5倍はある。その分値段も1.5倍するが、味も1.5倍な大味とくれば、そろそろ大柄な伝統にも小柄な繊細さを入れる事をすすめちゃダメかちら?(実に歴史は古いですよ;)
 そうよね~、各商品大層な説明が並んでるがあえてスルーで商品名だけ並べちゃう、まず「香ばら」「岩根のつつじ」これは東京・京都地区限定で販売。「井出の里」これは御殿場地区限定で販売で、「朝」や「籬の緑」も東京・京都地区限定で販売。

 それに「宇治の里」、これ見た目からしてオ~ナンチュウシロモノ~デスカ~イな丸い白茄子をかたどったお菓子。白い実の部分は外良製、へたは羊羹製、白餡に混ぜ込んだ黒胡麻の風味と食感楽しむ物らしい。アントンいわく「歯医者常連の僕も初めての経験」らしい(意味不明;) 他には「若葉のかおり」葛、白双糖、餡を混ぜたものを枠に流して蒸しあげ、四角く切った後、全面に小麦粉をまぶし銅板で焼いたお菓子。

 虎屋の他のお菓子(最中や羊羹)によくお世話になってるから好きなお店ではあるが、生菓子は実に不思議な存在感があるよね~。あのデカさの物を作るには、大柄な男性の職人芸が必要な気がする。「ボクボクボクボクボクボク!」(アントンさんが立候補されてますよ;)・・・鍵盤2オクターヴ分の「ボクボクボクボクボク!」(・・;)

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京都 俵屋旅館、風そよぐ新緑美しき皐月

millefeuille.gif京都駅に降り立ちすぐさま定宿の「俵屋旅館」に向かう。桜の季節で騒がしかった京都も5月に入りやや落ち着きを見せている。車窓から見える新緑は何とも美しく色鮮やか。恒例のリュックを背負った外国人の姿を全く目にしないのは震災の影響かな。

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 いつものスタッフ達の笑顔に出迎えられ、打ち水涼しげな石畳の門をくぐると、お香も香しき雅な世界が広がる。皐月の俵屋旅館・・今月も季節を感じる「しつらい」に感動し見とれる。吹き抜けの坪庭には「藤の花」、光に照らされ上品に咲き誇る紫の花は美しく揺れ、玄関に入る者の目を惹く。
 中国・唐時代暦法からなる「五節句」、今月はもちろん「端午の節句」という事で菖蒲や蓬、馬に武具があちこちに設えてあって風情。玄関には「賀茂競馬 神馬」、ロビーには「童形五月人形 有職柏餅」など珍しい物ばかり。

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 本館一階奥、蹲踞も美しいいつもの「暁翆庵」に入る。ここは吉村順三氏設計をリノベーションした特別な部屋。中庭に突き出たような居間で特製「わらび餅」を頂き一息つく。電動で上下する「漆一枚板卓」には、揺れる木々と流れる雲が映り込んでいる。この日の掛け軸は、江戸時代前期の公卿・烏丸光広の「紀伊の中山」。
 相変わらず完璧に手入れされたその庭は、新芽豊かに風そよぎ土からは若筍が顔を出している。いつもの鳥のさえずりも嬉しい。さすがガラス清掃専門スタッフが磨いてるとあって、庭と部屋に隔たり(ガラス窓)は感じない・・・この一体感こそがこの部屋の素晴らしさ。

livarot.gif日のあたる蹲踞の緑を眺めつつ「高野槇」風呂に体を横たえる。そんな盛春の風情に浸りながら「今宵もどのような黒川料理長の料理が出てくるか楽しみだな・・」などとつらつら思う。妻はまたいつもの様に、俵屋唯一の「ベッドルーム」を自室のように占領して寛いでいる。韓紙張りの美しい温かみある部屋だ。ちなみに庭側の明るい「書斎スペース」は私が占領している(笑)

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 まずはいつものお部屋係さんが自家製「菖蒲酒」を注いでくれる。「端午の節句」は菖蒲の節句とも言われていて、菖蒲酒を飲み粽を食べれば邪気を払うことができるという。京都は忘れがちな四季のうつろいと日本の伝統を自然に思い出させてくれる。
 先付けは「海老若草寄せ 木の芽 稚鮎甘酢餡掛け 針 ずいき花山椒煮」。走りの稚鮎の儚く消えていくような苦みが何ともいえない。若草の春らしい色合い、そして芋茎のしっとりした山椒の風味。とても繊細でいて季節感溢れた先付けだ。

 小茶碗は「湯葉鼈甲餡掛け」。一口でスルスルと喉を通っていく湯葉の存在感を楽しむ。向付の鯛はポン酢で。いつもながら繊細でいて綺麗な刺身だ。そして雲丹は焼海苔に包んで海苔の風味をまとわせつつ頂く。
 煮物は「油目山吹煮 磯香仕立て」、器は美しい漆塗りの菖蒲柄だ。油目独特のしっとりと柔らかくよかな身が、鳴門のワカメの磯の香りと相まって何とも絶妙。爽やかな飲み口の出汁とともにスルスルと飲み干してしまった、そんな心温まる一品。

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 そして焼物は「鱸のカマ」部分を香ばしく焼き上げたもの。皮目のねっとりした口当たりとプリップリの身のコントラストが何ともいえない味わいを醸し出す。春らしい品の良い香ばしさが卓の周りを漂う。付け合せの炙り取貝や蕗東寺焼も何とも楽しいアクセントだ。これらにはやはり俵屋特製の日本酒・・・ということで、ちびちびやりながら楽しんでいく。

 御凌ぎは食欲をそそる香りの「鰻粽飯」、器も艶やかだ。竹の葉をほどきながらコクある鰻と絶妙のホクホク餅米を頂く。妻は「どこのよりも美味しい♪」とご機嫌の様子。温物は「鱚 賀茂茄子 蓮根 小芋 絹さや」など。これも体が洗われていくような素直な食べ口。強肴は「火取り蛸レモン酢掛け」。柔らかく溶けるような蛸の身をさっぱり涼しげな味わいで箸が進む。

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 上品な「赤だし」とともに粒が光立つ白ご飯で締めくくられた。いつものように上品かつ繊細、何より真っ直ぐな誠実さ、そして5月という季節らしく素材の生命力に溢れた料理の数々だった。
 街中の料理屋では、ある意味興奮している食べ手はどうしても「強い味わい」や「インパクト」を求めがちになる。一方京の常宿で心安らかに食べる料理は、このように「落ち着いた味わい」が好ましいと思う。

 日本らしい贅沢(完璧)な空間、言うことのない奥ゆかしくあたたかいサービス、染みいるような静けさとともに、黒川料理長の料理を通し「皐月」という時節に改めて向かい合う、そんな今回も満足の京都滞在であった。

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夏の京都土産に便利な「田丸弥」の煎餅

millefeuille.gif昨日17日上賀茂神社では、葵祭を締めくくる行事「献茶祭」が行われた。表・裏両千家家元の隔年奉仕により(本年は表千家)、本殿前の御籍舎で濃茶・薄茶を点てて本殿に供えるの。ちなみに下鴨神社の献茶祭は21日で小川流煎茶家元奉納との事。献茶の起源は千利休が禁中の小御所で正親町天皇に献茶した事だが、今では多くの神社の儀式として全国各地行われている。今年は東日本大震災復興祈願も合わせて行われる所も多そう。

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 そんな表千家・裏千家がある上京区の堀川、茶道関係者が一息つくという「田丸弥」の堀川店の寄って見る。ここは本店と違って京菓子販売の他に、奥には喫茶スペースがあり、甘味の他に「湯葉入りにゅう麺」や「ちらし寿司」、漬物と白味噌雑煮の「一汁一菜」などの京都らしい軽食が頂けるの。2階には茶道具、ガラス・漆器などの美術工芸品が展示販売してある。

 ちなみに「田丸弥」本店は、洛北大徳寺の旧境内である東高縄町で、静かな住宅街の中に風情ある「町屋造り」が印象的なお店。京都ならではの渋い座売りスペースに焼きたてのお煎餅がズラ~ッと並べられてる(買い物だけならこちらがお勧め)。

 これからの季節、暑い中に生菓子などの京土産は難しいので、やはり京らしい煎餅が最適。というわけで当然外せない看板商品「白川路」。これは菓祖嵯峨小倉の和三郎が空海から伝授されたという、京野菜の胡麻あえを軽く焼き上げた物。金・黒胡麻を白川に沈む白川砂に見立て、川面の波紋を表わしてるらしい。胡麻が香ばしく薄くて軽い味わいが上品で、子供からお年寄りまで幅広く喜んで頂ける。雅袋入りも可愛いし。

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 ついでに自宅用を買うなら期間限定商品が良い。今なら(6月中旬まで)「抹茶つまみ」と言う、抹茶を使った軽く小さな煎餅がある。小さいながらも抹茶の風味が広がって甘く美味しい。「葵祭」は終わったけど5月末まで販売しているのは「二葉葵」。蓬入りの白あんでこしあんを包み、和三盆で仕上げた物。堀川店のみ取り扱い。
 その他いつも必ず買うのが、昔ながらの製法で焼き上げた「手やき」。たまり醤油の甘い香りが懐かしく歯ざわりもよい外さない味。郷土色豊な「とち餅」は好き嫌いがあるかもしれない。

 本店はわかりにくい場所で、敷居も高いと感じるかもしれないから、この堀川店だと大通り沿いでわかりやすいし気軽な感じ。近くには宝鏡寺や本法寺などがあるので、観光ついでに奥の喫茶店で一息つくのも良いかもしれない。

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京都「紫野源水」でアントン単独ショー開催

cherry.gif今回はいつもにもまして色んな想いがあったのか、アントンは念入りに色んな計画と目標を掲げて京都に来たらしい、あっこんにちは、いつも湿度と戦う潤いに輝かしいと書いてチェリスカルノ・クリスタルです(いくら望んでめ読めません;) そんなアントンは相変わらず空回り。行きたい場所がありすぎて私達を置き去りにしやりたい放題(置き去りにしたのはチェリ~さんですが;) 離れている時間が愛を育むのだよ!(たわけた発言は結構ですから次へ;)

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 はぐれている間に目標を達成したらしく、後で土産付きで永遠と説明された店がこちら「紫野源水」さん(どこかで聞いた事があるような?) 「紫野源水」さんと言えば、創業1825年の「京菓子司 源水」さんの三男さんが独立し、1984年に創業された菓子店(あ~源水さんとこの!) あんた知り合いみたいな言い方ね(失礼;)

 そんな本家「源」さん(そのほうが馴れ馴れしいですよ;) 7代続く老舗ですが、こちらの「紫野源水」さんは「源水」の和菓子をベースにしながらもオリジナルの和菓子を追求されてるとのこと。アントンは老舗の歴史を受け継ぎ、更に新しさをも追求する初代に興味を持ち、それは完全なスタイルを保持する為に水から寝る体制、はたまた脳裏の活性化までこだわる自らのエネルギーとの類似点を探求しに来たんだとか(どこまでナルシストなんでしょうか;)

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 で、当然ながらいつものスマイルキラーで今作れる全ての生菓子を注文し、長い足を持て余しながら待つ間、こんこんとスターになるまでの運命と、お店の方の情熱を交えながら談笑(そこ要りません;) そして出来上がった素晴らしい生菓子達「富貴草」「岩根のつつじ」「一声」「菖蒲薯蕷」各380円。
 大きさや色合い、食感から後味、どれを取ってもチェリスカルノが好きなタイプに近いと言える。何個も一度に頂くのは、生菓子個々に対する味わいを考えると本当なら失礼なのだろうが、止められない止まらない場合は許されると信じている(信じるのは勝手です;)

 そうそう、アントンが強調していたのはコチラの「源水最中」。注文してから最中に餡をつめてくれるらしく、香ばしい匂いでメニエルになりそうだったとか(最中くらいで倒れそうなんですか?;) それがこの最中、香りは健在なんだがサクサクというより、完全にしっとり系の最中に。たがらサクッとではなく、シュクッと頂く感じ。しかしそれが正解なんだと思う。
 中身の餡がシトっとした最中と相性が良いのよ、これはジトジトした梅雨にカラカラのアントンが舞い降りた博多みたいね(・・そんなに上手くないですね;)

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大阪「Hajime(ハジメ )」 頭脳的フレンチをランチで堪能する

livarot.gif大阪・肥後橋「ハジメ レストラン ガストロノミック オオサカ ジャポン(Hajime Restaurant Gastronomique Osaka Japon)」。ミシュラン史上最短という、オープンから1年5ヶ月で3つ星獲得した話題のフレンチレストランだ。
 新大阪駅から車で20分ほど。大通りから1本入った通りにあるガラス張りのビル。シンプルな白い扉を開けると白いアレンジメントの花、入ってすぐ左手にソファのウェイティングスペースでその前に受付がある。シックモダンなセンスの良さは既にこの小さな空間でも十分に感じられる。

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 区切られた奥には意外に広いダイニング。高めの天井にダークグレーの床、白壁にはいかにもRIKIZOらしい赤と黒の絵がかけてある。奥の黒い壁にはアレンジメントの花がクリアに浮かび上がる。洗練されたというか無駄が全くないシンプルさ・・・スマートな世界が広がっている。「画廊のような空気感ね・・気に入ったわ」と妻。

 壁沿い背後からの照明、料理を浮かび上がらせる美術館的照明、テーブルの配置も巧い。もともとシステムエンジニアから料理人に転身したというシェフらしく、全てにおいて細やかに計算されているのが解る。一番奥には個室も設けられている。
 テーブルに着くと、料理の解説とシェフからのメッセージが書かれたメニューが渡される。ランチではあるが、まずはグラスシャンパーニュで喉を潤しながら、メニューには記されていない3種類の小前菜から楽しむ。

 1種類目は「ひらめのカルパッチョ」。ゴマ・コリアンダーを混ぜ込んだ薄生地を丸めて、ヒラメとともにトマトやクルミを包み込んでいる。一口で口に運ぶと、ゴマ・クルミ・シナモンなどのスパイシーな香りがパッと広がる。ブラン・ド・ブランだが、熟成香・ナッティさを感じるシャンパーニュが、アミューズとともに頂くとなかなかの相性を見せてくれた。

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 2種類目は「ウフコック」、ここ「ハジメ」のスペシャリテの1つ。卵の殻の底には濃厚な半熟の卵黄が鎮座している。その上には生クリームと桃のピューレを合わせたもの。表面にはシェリーヴィネガーと細かく砕いたローストアーモンドがまぶされている。何ともいえない繊細な口当たりでいて、香りと旨みが混じり合い後を引くような美味しさ。

 3種類目は「北海道産の帆立」。ジューシーに仕上げた帆立の上にはこんもりとサフランの泡が乗せられ、底にはクスクスのサラダのタブレ。酸味が爽やかでバランス良い一品。出てきたパンは、しっかりとした塩味にもちもち感が癖になる美味しさ。これは「ル・シュクレ・クール(Le Sucre-Coeur)」の物だそう。エシレバターのどこかしら海の香りを感じるクリーミーで強めの塩気とともに味わう。
 シャンパーニュに続きグラスの白は、「フレデリック・マニャン ピュリニー・モンラッシェ プルミエ・クリュ シャン・カネ(Frederic Magnien Puligny Montrachet 1er cru Champ Canet) 2008年」をチョイス。まだ若いので濃厚な樽を感じる。

 そして「ミシェル・ブラス トーヤ ジャポン(Michel Bras TOYA Japon)」で修業歴のある米田肇シェフのスペシャリテ「ミネラル(mineral)」。「大地のミネラル」と「海のミネラル」を融合させた「地球全体のミネラル」を表現しているという。
 66種類の温・冷野菜が所狭しと盛られ、一番上には貝のエキスの泡。このエキスの泡は塩漬け数の子を洗う時に出てくる泡からヒントを得たという。プレートの端にはビーツ、カボチャ、パプリカなどカラフルなソースが添えられ、華やかさを演出する。食べ始めはやや多すぎる野菜達が口の中でバラバラで馴染まず、妻と「ブラスのガルグイユの方がスマートかな??」と意見が一致する。

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 ところが食べ進めるうちに、野菜の一番下に敷かれたバターと柑橘系の若干濃厚なソースが混じり合いはじめて、野菜の味わいがぐんぐんと口の中で広がって行くのに驚く。
 酸味を感じるバターソースで食べる料理という趣き。後半になるとビーツ、カボチャ等のソースとバターソースが混じり合い1つの別のソースになっている・・・この新たに出現する「最後のソース」というべき味わいも計算しているのであろう。とても美味だった。

 野菜の美しいプレゼンテーションは今では流行りでどこのシェフも真似るが、「ブラスのガルグイユ」を超えるインパクトを受けたことはなかった。いくら多種類の野菜を綺麗にプレゼンテーションしたところで、フレンチを食べに来ているわけで、ただの野菜サラダなら結構・・・というのが大半の客の本音だろう。

 つまり見た目がどんなに綺麗でもそのプレートに何かしらの思想があり「料理」に昇華していないと、食べ手の心を打つ事は決してない。そう言った意味でこの「ミネラル」は掴みは今1つだったが、後半にかけて食べ手を有無を言わさず引き込んでいくような千両役者ぶりには感心した。

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 続いて「foie gras au naturel(フォワグラ)」。「ゆっくりと0・1度単位で温度を管理しながら丁寧に火を入れた」という。リッチでスムーズな鴨フォワグラの滑らかな舌触り。フォワグラの本来持つ「高貴さ」を丁寧に表現している。
 上に乗せられたマンゴー、付け合わせのヴィネグレット、クロカンノワゼット、カボチャのピュレ、そして甘味酸味のバランスが良い濃厚なソースを合わせることで最後まで飽きずに頂ける。マダガスカル産の黒胡椒(わざわざ4分の1、8分の1、16分の1にカットされている)もガリッとアクセントを奏でる。デザートのような食感も楽しく、「もう少し食べたい!」と思わせるところが何ともにくい。

 フォアグラという食材はある意味フレンチの定番なので、逆にシェフのポリシーや料理の細やかさ・技術がわかりやすい。相性が悪いと「胸焼けがする、やっぱりフォワグラはポワレが好き」という妻も、これに関してはペロリと食べてしまった。このプレートも細やかでありながら、ある意味素材の迫力も感じる。
 そして、これに合せてもらったグラスの白は「M.シャプティエ シャトーヌフ・デュ・パプ ラ・ベルナルディン(M.Chapoutier Chateauneuf-du-Pape la Bernardine) 2006年」。シャプティエらしい硬質なミネラル、ふくよかだが綺麗な酸味が良かった。

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 さて「agneau(仔羊)」。「やっぱりグラスでなくてボトルでワインが飲みたい」と言い出した妻・・。ワインリストをお願いするとどっしりと重たいそれが手渡される。「これもシェフのこだわりです」ということ。一応昼なのでハーフを中心に目を通して、 「シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン(Chateau Pichon Longueville Baron) 2002年」に決める。

 仔羊は2時間かけてゆっくりやさしく火を入れ「丁寧に肉の緊張をほぐし、ぎりぎりを狙うことによって、やわらかく甘みを感じるように仕上げた」という。その上で最後に表面を炭火でしっかり仕上げている。いわゆる低温料理の繊細な火入れの枠にとどまらず、肉料理らしい最後の火入れによる香ばしい仕上がりを狙っているのだろう。いわゆる低温系の肉料理でここまで最後にびしっと火入れされているのは初めてだ。

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 オゼイユの緑のソースの酸味、ヨーグルトの白のソースの柔らかい酸味、ねずの実の香り、定番ローズマリーの爽やかさ、チャツネのスパイシーさがうまく融合している。「ピション・ラランド」は黒い果実の香りでふくよかな広がりに長い余韻。凝縮した果実味と存在感のあるタンニンがまだ強い味わいだったが、ワインに合わせて米田シェフが一工夫(少し塩を強めにきかせる)してくれたということで美味しくいただけた。

 デザートも2種類出るとのことで食後酒をお願いする。妻はポートの「ポート・クローン・コルヘイタ(Porto Krohn Colheita) 1990年」。私は、ミッシェル・クーブレーのフランス産シングルモルト「ベリー・シェリード 27年 ナチュラル・ストレングス ミッシェル・クーヴレー(Michel Couvreur Very Sherried 27 years natural strength)」。27年間シェリー樽で熟成されたシングル・モルトは昼間から頂くにはかなり刺激的だったが、美しい琥珀色が奏でるシェリーの香り、ブランデーのような余韻が楽しかった。

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 登場したのはめずらしい「ポップコーンのアイス」。ソースはキャラメルで香ばしさと好相性、塩味も上手く効いている。冷たい溶岩石の板(皿)に乗っていて最後まで溶けずに頂ける工夫は嬉しい。
 さらに面白いのは「イチゴのタルト 未完成と完成」。温かいイチゴのソースを自分でかけて完成させるというところからきたネーミングだ。繊細なタルトの歯触りとバナナアイスのまろやかさ、イチゴの温かみが複雑に混ざって技ありのデザート。

 最後は、美しい葉形のガラスの皿に小菓子が並ぶ。カカオのチョコレートとホワイトチョコレート、飴でコーティングした生のキャラメル、さらにクローブの土台にはカカオの飴が刺してある。ミルクとウイスキーを合わせたリキュールも添えられる。一つ一つ手間暇かけた細かい作品で楽しい。ハーブティー(カモミールとハイビスカス)とともに締めくくった。

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 いわゆるモダンフレンチ・現代的にプレゼンテーションしたフレンチは、えもすると迫力に欠け、見た目だけでスカッと肩すかしで終わることも少なくない。ここ「ハジメ」は計算され尽くした素材の組み合わせがフレンチらしい複雑な味わい・風味を上手に醸し出している。ある意味独特の世界観があり、知的な料理という感じがした。

 カトラリーはクリストフルを中心にフルオーダーでショートサイズの物など、皿とのバランスも考えてある。皿は料理が引き立つリモージュ焼きの白。若いサービス陣も笑顔を絶やさず、そして客の個別の要望の沿おうという気持ちが伝わってきて好印象。
 各プレートが出されるテンポ、ワイン提供のタイミングなども的確なため、落ち着いて食事が出来た。ランチなのにあっという間に2時間30分近く経っていて驚く。今度はぜひディナーを味わってみたいと思わせる「魅惑的なランチ」だった。

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京都「上御霊神社」で復興を願う唐板煎餅を

millefeuille.gif天気の良い新緑の季節、たまたま車で通りかかった道、土塀沿いの堀にびっしりと鳶尾(いちはつ)が咲き誇っているのが見えた。菖蒲科で一番に咲く事から「一初」とも呼ばれるそう。揺れる紫色の花に導かれるように訪れたこちらは、京都市上京区にある「御霊神社(上御霊神社)」。御霊と書いておんりょうと読め、なんと「応仁の乱」の引き金ともなった歴史的にいわくのある平安京鎮護の社だった。

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 ここに奉られているのは早良親王・井上内親王・藤原吉子・橘逸勢・文室宮田麿など・・つまりみな政争中に無念の死をとげた人々というわけ。その怨霊を慰めるために創建された神社。
 特に挙げたこの5人は平安時代の公式行事「貞観御霊祭」の祭神。平安時代の貞観と言えば、越中越後大地震・富士山噴火・貞観大地震など度重なって天災が起こり、現代先日の東日本大震災のように津波で全てが流されたとの記録が残っている。この神社に立ち寄ったのは偶然とは言え、思わず手を合わせ日本の復興安泰を願わずにはいられなかった。

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 そして5月18日は京都・洛中で最も古い祭りである、鎮魂のための儀礼「御霊祭」が行われる。昼過ぎに神輿が神社を出発し、鴨川沿いに上り北玄以町をUターンして今出川交差点の「神輿廻し」で盛り上がる。神輿の御所参内は一昨年140年ぶりに復活し、京都らしからぬ威勢の良い「神輿振り」が見どころらしい。そうやって数時間かけた神輿巡行はまた神社に戻る。先がけて前夜は宵宮と言う事で露店なども出て「和太鼓奉納」などもあるわ。

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 そうそう、お参りした後は神社門前にある水田玉雲堂の「からいた煎餅」を買って帰りたい。御霊神社に奉られている一人の吉備真備が唐から持ち帰った「唐板」。前述の「貞観御霊祭」の際この唐板煎餅を創製し奉納した。応仁の乱で一時途切れたが、焼け野原になった京都を復興しようと言う願いを込め、境内に建てられ茶店で「唐板煎餅」が復元される。この茶店こそが現在の店舗となるわけ。

 現在に至るまで長い間「上御霊神社」の名物として親しまれ、地元京都では知らない人はいないとの事。シンプルでさっぱりした薄い板状の煎餅は、味というよりは歴史を振り返りつつ、今はとにかく「日本の復興」を願い神妙に頂きたい日本最古のお菓子である。

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金魚鉢だけが「幸楽屋」だと思うなかれじゃ!

cherry.gif今年の始めに予定を組んだとは言え、色んな事があったからオジャンになるかと思ったがアヤツラはやって来ましたよ、あ、こんにちは、ついこの前までまだヒーターが必要だったのに今では扇風機が回っております、梅雨入りってこれからなのね・・のチェリ奴・紋所です(こんにちはチェリ~さん、急に暑くなりましたね。ところでアヤツラとは?)
 あれだけのヨーロッパ的美貌を持ちながら、自らの血筋に京都が大半だと豪語し年に何度も襲来するブラザーズよ(まぁ!アントンさん!今回は右京さんもご一緒で) ついでに京ママとシャンゼリゼパパも(ご家族で京都帰りですか) アントンの一声でうちのパパ達も集合させられ、まるで「葵祭」の前夜祭でもやるつもりなのか?と勘繰ったぐらいさ(何でそうなる;)

 そうは言っても若いもんが集まればやっぱり甘さを求めるっつ~わけで、アントンが前からよく土産に利用していた京都・鞍馬口の「幸楽屋」にお邪魔じゃソラシ(いや、そこドレミっ・・て面倒臭い!) 「亀屋陸奥」や「笹屋」で修業した初代が1948年に創業した創作和菓子の「幸楽屋」さん。

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 アントンが土産にするのはコチラの夏だけ販売される名物商品の「金魚鉢」。その名の通り見た目は金魚鉢そのもので、寒天で作られた鉢に餡で金魚を浮かせた人気商品。日本らしいので外国の方には本当に喜ばれるらしい(日本の職人芸ですね)
 さすがに夏はこの商品を目的のお客様がほとんどなので、予約をしないと買えない事が多いんだよね。他にも「わらび餅」が人気なんですが、今回はあえて皆さんが食されてるものをゴリ押ししても飽きるので、そこは創作和菓子と言えど基本にかえって生菓子を注文(ごり押し大歓迎ですよ;)

 私の京生菓子不足が末期に達してたので、察した右京のナイスプレーです(始めからそう言えば良いのに;) そんなあまり注目されない「幸楽屋」の生菓子ですが、大きさ・色合い・食感、いたって普通でした。尖った部分もないし、どんだけ創作されるかと思ったけど、ノーマルな京都らしい生菓子で最後まで満足に美味しく頂きました。あ、右京さんもどうぞ!
右「僕のスーツはオートクチュールかって?アントンじゃないんだから; ただのオーダーメードだよ」(一緒やないかい!)

 金魚鉢ほどの人気商品があるので、旅行者には他の生菓子が放っておかれそうですが、地元の方には普通に愛されている和菓子屋さんです。あ!(どうしました?) アントン忘れた;(ご一緒じゃなかったんですか?) 上賀茂神社に置いてきちゃった(・・・;)

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二葉葵の新芽そよぐ「葵祭」前の上賀茂神社

millefeuille.gif今春の京都は、例年より桜が遅れて長くその美しさを楽しめた。そして新緑の季節、青々と新芽生い茂げり樹液を出す元気な木々が揺れる。街中にも自然が沢山ある京都は、神社仏閣や町屋など和の景色と相まって本当に美しい。心地好い風と適度な陽射し、観光するにはこの季節が一番良い気がする。今年はとくに震災の影響で過去にない程の人の少なさ・・外国人や団体客はほとんど見掛けず個人観光ばかり。珍しく静かにあちらこちら見て回る事ができた。

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 とは言え、来週5月15日は「祇園祭」「時代祭」と並んで京都三大祭の一つ「葵祭(賀茂祭)」の日。賀茂川の上流に位置する「上賀茂神社」と下流に位置する「下鴨神社」を一対として「賀茂神社」と言い、賀茂祭はこれの祭礼として行われる。1400年の伝統を持つ京都最古のお祭り、さすがにこの日はすごい人出が予想される。京都御苑から下鴨・上賀茂神社へ、加茂街道を平安装束で数百人が列をなして行く姿はさながら平安絵巻・・ゆっくり進む御車や馬の行列は優雅。この様子は「源氏物語」にも書かれている。

 上賀茂神社は厳かな静かさが好きで我が家は良くお参りさせて頂く。御祭神は「賀茂別雷大神」、雷の御神(電気産業の守護神)による厄除という意味で、今回は今こそ行くべきと言う気持ちでもあった。実際、臨時祭として3月13日に「放射能洩終息祈願祭」を、21日には「東北地方太平洋沖地震復興祈願祭」が斎行されたらしい。

20080515aoimaturi 「葵祭」を前にしてこの上賀茂神社では5月5日に「賀茂競馬」が行われた。これは「徒然草」等にも書かれている伝統文化で、舞楽装束を着けての馬に乗り儀式や競馳を行うもの。そして私達が訪れた時は大きな行事ではないが、昨年140年振りに復活した「葵使」が行われていた。

 徳川家康が当時、徳川家「葵の御紋」である二葉葵をここ上賀茂神社から静岡・駿府城まで運ばせていたそうで、今は久能山東照宮や静岡・葵小学校などにも運んでいる・・・その儀式。遠巻きながら横から見たり、宮司さんのお話しを聞いたりして勉強させて頂く。

 5月12日の午後には「御禊」が行われる。これは境内の橋殿で、賀茂祭に奉仕する神職が行うお祓いの儀式。上賀茂神社独特の物で、現地に行けば誰でも見れる。夜には「御阿礼神事」と言う上賀茂神社祭儀中最も古く且つ重儀の神事が行われる。しかしこれは秘儀なので一般の奉拝ない。

 ちなみに、お参りした折は門前にある「神馬堂」寄っての葵餅を買いたい。しかし、この日もまだ一応午前中だったがやはり完売していて既に閉店していた。「葵祭」の15日はきっと開店前から行列は必至、焼きたてをその場ですぐ頂かれる事を是非お勧めする。

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戦国ケーキ激戦区のバーム 神戸「マ・クルール」の巻。

cherry.gifケーキ屋の激戦区と言えば神戸の三宮(確かにそんな表現されますね) 姫の激戦区と言えば、戦国は豊くんの美しき乙女達の筆頭、チェ駄々姫でございます、こんにちはぁ(そんな人、知りません;) わらわじゃ、わらわを護るのじゃ~、疾風1号~(一緒に消えて下さい;)
 そんな激戦区の中で、ちと目線を変えてちょいちょい姫が出没する店がございます、それが神戸は三宮、イクタロードにありますバームクーヘン専門店「
マ・クルール(ma couleur)」さん(あ~、確かにちょいちょいその辺りで消えますよね) 角にある小さな店で、1階にバームクーヘンなどのテイクアウトショップ、2階と3階にはそのカフェがあります。

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 狭~いですが、雑踏の中、落ち着くには凄く便利な場所で、年齢層も様々。殿カップルがいると思えば飛脚親子、はたまた落ち侍グループに至るまで本当様々(ないない;) そんなカフェで私、チェ駄々姫が頼んだのはバームクーヘンをチーズケーキに見立てた「フォンデュバーム」。ドリンクとセットで頼んだ場合の単品価格582円で少々お得、なはず(確認して下さいよ;)
 そして私のストーカー疾風2号が頼んだのは「極上塾生しっとりバーム」、こちらもドリンクとセットで頼んだ場合の単品価格435円で、お得なはず(ストーカー扱いしないの;) チーズケーキねぇ、バームクーヘンにチーズをタップリのせて温めてあるから、チーズの香りがもうぷんぷんですよ。もうぷんぷんがプンプンで、頭は、ぷん?ぷん?で心は、プン?プン?でしたけどね(そんなんじゃ分かりませんけどね!)

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 バームクーヘンにチーズて、想像では大丈夫だったんだけど、食べてみるとバームクーヘンとチーズが口の中で一向に一つになってくれなくて、いつまでたっても別居状態。結局、何口も入れてるうちに分離したような感じになってきて「私達、別れましょう」「俺達、一度だって交われた事なんてないじゃないか」みたいな(リアルにしなくて良いですから;) そんなこんなしてると、隣で疾風2号館が「僕はいつになれば本館になれますか?」的目線を送ってくるから、とりあえずお前はチェ駄々姫の残り物を片付けちゃいなさい、わらわは次に行くからと「極上塾生しっとりバーム」に手を伸ばすはめに(いつから2号は2号館になったんですか?;)

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 そんな極上くん、バームクーヘンとしての仕事は果たしてるとは思うが、しっとりと言えば申し訳ないが「クラブハリエ」君のしっとりと比べてしまってね~、比べてしまったんだよ(・・・で?) 比べてしまったらね、しっとりに極上を付ける許可は何処で認可された物か奉行に問い合わせねばと(止めなさい;)

 ところで豊くんに土産でも買わなきゃなと、そんな時はこちらはいかがかな?「カットバーム8個入り1150円」。真ん丸バームもお見事だが、姫らに配るのに部署部署に渡せば分けやすいでしょ~。手土産に便利な品物ですわ~(確かに) さて、疾風3号に頼んだ信ちゃんの剣バームは出来たかちらぁ(歴史めちゃくちゃですよ姫;)

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ワッショイ仙台「牛たん炭焼 利休」

cherry.gifアミュプラザ博多の3月3日オープン以来「くうてん」の店舗内でず~っと行列NO,1な店と聞けば、行くなんて滅相もないガーリーを絵に書いたようなテクニカル娘、チェリエッタ・茶々姫です、こんにちは(こんにちはチェリ~さん、そんなに人気なお店なら凄い待ち時間でしょうね)

20110505rikyu1 開店前からその店だけには40分前にはすでに行列が出来ましてね、開店してからも行列はたえず、平日でも1時間、休日なら2時間待ちだとか(に、2時間!いまだに2時間待ちのお店ってどちら様なんですか?) 宮城県は仙台発祥の「牛たん炭焼 利休 博多駅店」さんでっさ~!

 震災以来止まっていた東北新幹線も復活し、ゴールデンウイークには本場に行かれた方もいるんでしょうね。しかし、なかなか東北までは;という方にも博多アミュの「利休」さんで活性のお手伝い始めちゃいましょうよ~!(そうですねって、まさかチェリ~さん?) こんな私に出来る事なんさ行列イベントに参加するくらいしかないっしょ~(だから行列はイベントじゃないから;)

 開店前に行ったけどすでに行列。その上、待つ場所には椅子もないのでひたすら立って待つしかない。後ろ~になれば関係のない椅子達が行列になる場所に存在するので座るのもありだが、基本的に店自体の待機場所に椅子はない(足腰鍛えられますね~;) しかしお肉を食べるのに事前体力消費はもってこいなので、1時間なんて簡単に過ぎてしまうからアタチ行列イベントにハマリソウ(だからイベントじゃ;)

 店内はテーブル席、カウンター席、合わせて48席。基本的にメニューは定食なので、かなりハケが良く次々とお客が呼ばれ回りが良かった。お客もお腹を空かせて待ってる分、注文するメニューも決めているし、数分で運ばれて来るので平らげるスピードも凄まじい(女性客も多いんですね) ランチタイムだったからか、女性客のほうが多かった印象。その上、休日だったから家族や親子が多く、店内滞在次回は皆さんだいたい15分~20分あるかないか(確かに早いですね)

20110505rikyu2 メニューは結構あるが、私達は「牛たん『極』定食」1995円と「牛たん丼定食」1365円を選択(あ、こんにちはレンタンさん)・・・食べてるレンタンに声をかけるなんて命知らずにもほどがあるわ(え~~~;) そんなレンタンが頼んだ「極定食」には、メインに厚くてジューシーな牛タン、他にテールスープ、ご飯、お新香がセット。極牛たん単品だと1575円でご提供。

 私の「牛たん丼定食」にはメインの丼に、こちらもテールスープ、温泉卵、お新香のセット。もちろん温泉卵は牛たんに乗せ、まぜまぜして頂きます。牛たんのイメージが変わるくらい美味しいお肉だった~、柔らかい食感でお肉をガツガツ食べるような感じじゃなく、新鮮な刺身でも食べてるみたいにサラサラとペロっと入っていくの。確かに女性にも子供にもイケる牛たんだね(とろけましたか!) あ~とけたね。

 そうだ、こちらのご飯は全て麦飯で、トッピングには追加注文になるが「とろろ」315円がオススメらしい。他にもなんと「牛たんカレー定食」1260円や「牛たんトマトソース煮定食」1260円、あと単品で「牛たんソーセージ」683円などもあるよ。
 (あえてカレーのお客様っているんですかね;) どうなんだろうね、リピーターなら挑戦しても良いけど、まずは基本の「牛たん定食」や「極定食」「牛たん丼」あたりを制覇してからでも良いと思う(並んでも後悔しないのは素晴らしいですね) まだまだ行列必至ですが、なかなかのもんですわい、仙台ワッショイ!(頑張れワッショイ!)

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博多「グロッタ・ロッサ」、プーリア料理とワインの絶妙饗宴

livarot.gif5月3・4日で毎年200万人の人出がある「博多どんたく港まつり」。博多の街をゆっくりと練り歩く「どんたくパレード」参加者が集合する、櫛田神社近くの冷泉公園前に「赤の洞窟」という名のイタリアンレストラン「グロッタ・ロッサ(GROTTA ROSSA)」がある。その名の通り照明をかなり落とした洞窟のような店内は、赤と黒が印象的な空間にワインセラーが浮かび上がる。各テーブルが仕切られた半個室のような設えで、バーにはシガーの香り漂う大人のレストランだ。「ザ・ペニンシュラ東京」なども手掛けた橋本夕紀夫氏が設計したという。

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 博多で良心的なワイン値付けの先駆けともいうべき「プロヴァンス」グループだが、ここ「グロッタ・ロッサ」も多いときは1000本近いワインがフロアーから見える美しいワインセラーにあるという。この夜、大久保和也ソムリエに色々と相談しながらチョイスしたのは「シャプティエ コート・ロティ ラ・モルドレ(M.Chapoutier Cote Rotie La Mordoree) 2000年」。オリーブ、黒胡椒の香り。コート・ロティらしい焦げた風味に、シャプティエらしい綺麗で力強い果実味が広がる。暖かみがあり純朴だが単純ではなく力強い味わいはイタリアンとの接点も多そうで楽しみだ。

 料理はアラカルトで頂く。前菜1皿目は加熱処理していないヤギのミルクの「フロマージュブラン」。トマトの透明なジュレの酸味、数滴たらされたスペイン製のオリーブオイルの香り、そして余韻には柔らかく山羊ミルクのニュアンスが香る繊細で美しい一品だ。添えられたルッコラの花の苦み、がりっと感じるフルール・ド・セルの食感が味わいの外延を引き締めてくれた。

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 前菜2皿目は、花ズッキーニの中に自家製リコッタチーズ、空豆のピューレを詰めてフリットしたもの。ねっとりしたチーズの食感と空豆の香りがズッキーニの苦みと混じり合って美味だ。ズッキーニの緑色のソースとペコリーノの白色ソースが添えられる。春を口いっぱいに楽しむような前菜でなかなか良かった。
 この前菜に合わせて勧めてもらった白ワインが、「コフェレルホーフ ヴァッレ・イサルコ シルヴァネール(Kofererhof Valle Isarco Sylvaner) 2007年」。コフェレルホーフは2011年の「ガンベロ・ロッソ(Gambero Rosso)」でイタリア最優秀白ワインに選ばれた作り手。白い花の香りとみずみずしい酸味、透き通るようなミネラル、控え目な甘みが何ともチャーミング味わいで、とにかく花ズッキーニとピッタリだった。

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 パスタは2品チョイスすることにし、うち1品はお勧めをお願いする。そこで出てきたのが「オレキエッテ」。薙野耕平シェフが修行した南イタリア・プーリアの郷土料理で、耳たぶ型のパスタだ。乾燥空豆のピューレとチコリエを組み合わせている。オレキエッテの粉っぽい風味にチコリエの苦みがからまり何とも面白い。熟成させたリコッタチーズの塩気、オリーブの酸味を自分で組み合わせながら頂く趣向だ。味わいの組み合わせを楽しめて面白かった。

 そしてもう1品は、仔羊のラグーソースの「キタッラ」。仔羊の肉汁だけで仕上げたラグーソースのコクのある深い味わいと、もちもちしたキタッラの食感が混じり合いパスタらしい美味しさ。「この器具で作ります」と実際に見せてくれるプレゼンテーションも楽しい。
 これに合せてわざわざ開けてくれたのが「バルベーラ・ダスティ・スペリオーレ サン・マルティーノ カッシーナ・ロエラ(Cascina ROERA Barbera d'Asti Superiore San Martino) 2005年」。ふくよかな果実味とフレッシュな酸味がある意味上品さを醸し出す。それでいてイタリアワインらしいごつごつしたニュアンスもあるので、パスタにもよく合った。

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 お勧めの肉を頼むとコート・ロティに合わせた「血の風味のするエトフェ鴨」が登場する。「シラーの鉄分の感じと合うと思います」とのことで期待が膨らむ。低温でゆっくり火を入れた鴨は綺麗に火が入っている。表面は甘くないグラニュー糖をまぶしてキャラメル状に仕上げてある。

 イタリアとアフリカ大陸の間の島産という珍しいケーパーが添えられていて、「このケーパーをまず口にふくんで鴨肉を味わってみてください」とのこと。ふんわりと口の中に漂う独特の香辛料のアロマと野趣っぽい鴨肉がハーモニーを奏でる。焼き玉ねぎのほくほくした甘さ、ハーブの苦みという口直しや、葉玉ねぎのソースと濃厚なバルサミコソースのバリエーションで最後まで飽きることなく楽しく食べきることができた。

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 全体的にも特徴的なのはハーブの使い方。新鮮で珍しい物が多く出てくる。聞くと、東京「カンテサンス」や大阪「ハジメ」などが仕入れている広島の梶谷農園が卸してくれるようになったという。一つ一つの味わいが練られていて久々に美味しいと思える鴨のプレートだった。
 薙野シェフの料理は、野菜の苦み・素材の旨み・塩気・酸味、そしてハーブの風味など各要素のバランスの置き方がとても上手い。客側にもダイレクトにバランス良い美味しさ、構成の妙が伝わってきた。またワインの品揃えが良いのでワイン好きには嬉しい。大久保ソムリエに色々と相談すると好みのワインに出会えると思う。

 中州と言う場所柄、暗くプライバシー感ある店の造り、1皿1皿の量も少なくて女性にも優しいなどデート向き。豊富で良心的な値付けのワインとともに、現代風アレンジも加味した南イタリアの風を感じつつ楽しめる、個性あるリストランテと言えるだろう。

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観光船をチャーターして博多中洲の夜を遊覧する

millefeuille.gif博多の新しい遊び方として話題なのが「福博みなとであい船」。九州最大の都市・福岡市の、歓楽街「中洲」と最大繁華街「天神」の間に流れる那珂川をクルーズ観光する企画。「九州新幹線」の全線開業に伴う観光客増加を見込んで、福岡県・福岡市・福岡商工会議所などが協同して準備を進めてきた。「天神~ベイサイドプレイス博多コース」や「那珂川遊覧コース」など4コース、大型の水上バスなどが20・30分かけて方々運行され、500円からの低価格と言う事もあり今後の観光集客が期待されている。

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 そんな折せめて暑くなる前に体験しよう予約したのは、小型クルーザーで行く「那珂川・博多湾周遊コース」。いわゆる他の3コースを全て集約したような、那珂川や博多湾を巡る夜間限定の長距離(約1時間)。しかも貸し切り(18000円)にしたので二人でゆっくり遊覧デートが出来るはず♪(乗合は1人2000円)。
 このコースは天神中央公園の「福博であい橋」発着で、木・金・土曜の夜のみ4便運行。ちなみにこのであい橋付近にある「天神中央公園」は、5月3・4日で行われる「博多どんたく港祭」の会場のひとつで大変な賑わいになる。

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 いざその船を拝見すると、長崎・大村湾で乗る豪華な「イタリア製サロンクルーザー」とは大きく違って雑な感じ。12人乗りのかなり漁船な雰囲気で、シートはチープな花柄で窓も傷だらけで汚れていたけど、一応貸し切りにすればプライベートクルーザーだし、ドライバーのおじさんも親切なので良しとする・・と自らを励ます(笑)

 夕日が沈む博多湾が楽しめる第1便に乗り込みシャンパンで乾杯する。持ち込んだのは「クリュッグ(Krug)」。いつもの優雅サロンクルーザーとは違うので、のんびりグラスを傾ける雰囲気ではなかったが、クルーズと言えはシャンパンは外せないので揺れながらも飲むしチーズも食べる。

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 屋台が並びネオンが映りこむ中洲の象徴の川、正直汚い都会の川だけど、この船運行がきっかけで少しは清掃整備されたよう・・悪臭もまだこの時期は感じない。自治体もだいぶん観光振興に取り組んでいる。
 日が落ちる前に急いで向かうは「博多湾」。須崎公園を過ぎると見えてくる「博多ポートタワー」「ベイサイドプレイス」「マリンメッセ」など。無機質なコンビナート群は夕日に照らされ不思議な景色。韓国(釜山)行ビートルや、客船飛鳥、ディナークルーズのマリエラなど大型船も出入りしている。

 沈む夕日が海にキラキラと、そしてシャンパンの泡もキラキラと美しい眺め。春の海風はまだ冷たくて、もったいないけど扉は閉める。港を越えてもまだまだぐんぐん進む・・ちょっと怖い位の高速と揺れでシャンパンは飲めない(笑) 左手に見えるのは夕日に照らされた百道浜の「ヤフードーム」「福岡タワー」など・・かなり遠出をした気分よ。

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 ドライバーのおじさんが「今日は潮が良くて」と微笑みながらやっと速度を落とし、今度は大きく右に舵をとりゆっくりと湾内を回遊する。夕日を背に映えるのは能古島や志賀の島。その右側には三角形の玄海島。ちなみに土日祝限定で「天神能古島コース」1300円もあるらしいので、家族連れに便利かも。

 夕焼けに染まる空と輝く美しい海をしばらく眺めていたらすっかり時間は押していた。慌ててUターンして博多湾内を引き返し中洲に戻る。一気に都会の雑な景色が再び見えて来た。進んで右手天神側に見えるのは「赤煉瓦文化館」、これは建築家・辰野金吾氏・片岡安氏設計の明治時代にできたイギリス様式の建物。そしてエミリオ・アンバース基本デザインの緑化建築「アクロス福岡」も不思議な角度。

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 更に進んでランドマークの「キャナルシティ博多」。これは「六本木ヒルズ」と同じく米建築家ジョン・ジャーディ氏が手掛けたもの。そこでまたUターンして出発地点「であい橋」に戻る。日が少しずつ落ちて行き、空が紫色に沈むに連れて浮かび上がって来るネオン。川沿いに並ぶ屋台には既に沢山の人が並んでいるのが見える。

 さて、ほろ酔いと船酔いで疲れたとは言え今からが本番、二人でディナーに向かうとする。今日のテーマは「博多観光」なので、そうね博多の氏神「櫛田神社」辺りに行って、まずはヴァンショーで冷えた身体を温めよう。続く・・

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アナタもこれでリピーター「クリスピー クリーム ドーナツ 博多」

cherry.gif「何度も?もちろん食べたいよ、でもまた並ぶと思うと気が引けちゃう」そんな人にはカツを入れてでも誘致しろとのジェンキンズ氏からの要望ですので、このチェリエッタ、生きて生きて生き抜いて福岡県民のリピーター誘致に頑張ります!(ど、どうしましたか?チェリ~さん;) 博多駅には並ばないと食べられないお店が沢山あるでしょ?一度は気合いで並んでみたとしても、大事なのはリピーターになれるか。一度きりの客に終わるか、この先リピーターとして何度でも楽しむ勇気があるか(博多駅の話でしたか、で、ジェンキンズ氏とは?) 私を導いてくれる心の誘導氏(つまり?) つまり~心の声?(こ、声に名前を?;)

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 そんなジェンキンズ氏に導かれて何度か通いました「「クリスピー・クリーム・ドーナツ 博多店(Krispy Kreme Doughnuts Hakata)」ですが、今回は4月に新商品が発売されましたのでご紹介します(何度も並んだのですか!?珍しい;) それがね、タイミングで戦略的に行けばほぼ並ばずに、いや、並んでも10分もかからずにカウンター。表示板に30分などと書いてあっても、実際はそんなにかからないから一先ず並んでみることだね。

 で、箱買いか、単品買いかの選択によって並ぶ場所が指定されるから、タイミングで箱買いのほうが早い場合もあるし、時間によっては単品買いのほうが早い場合も。どちらにしても並ぶと一分しか待たないとしてもクリスピークリームドーナツの定番ドーナツが配られるから、必ず頂いて下さい。中で買う物より更に出来立てで、実際これがどの商品よりも美味しいのだよ~(ヨダレ尋常じゃないですよ;) いかん、ジェンキンズさんすみません;本題に戻りますね(独り言、怖いですよ;)

 新商品はコチラの3つ、まずは「レモン チーズケーキ(Lemon Cheese Cake)」200円。バニラが香るチーズクリームのフィリングで、レモンテイストの爽やかなクリームをのせてサクサクのグラハムクッキーを贅沢にトッピングされた物。上のクリームだけでもコッテリなのに、更に中身のクリームでドッカリ。しかしクリスピークリームコーヒーとの相性がとっても良い爽やか系ドーナツ。

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 次は「ミルキー ストロベリー(Milky Strawberry)」180円。マーブル模様のストロベリーとミルクのクリームが口どけフワフワなドーナツ。ビターチョコのラインでシメてるのが良い(香りが良いですね~) 土台のドーナツが定番同様間違いないし、トッピングも邪魔しなかったのが成功。最後は「ピュア バナナ(Pure Banana)」180円。たっぷりのバナナに練乳を加えた濃厚なフィリングで、メープルシュガーとバナナチップスが飾ってある。バナナとドーナツの相性は良いと私は思ってるから、これも間違いはないと。

 どれを選んでも、このシーズンにとても合うドーナツだから、タイミングよく買う事が出来れば店内でゆっくり楽しんでもアリだし、外で食べても後味悪くなく気分の良いオヤツになるよね(店内は座れますか?) 店内待ちはあまりいないかな?私のオススメは「エスプレッソスムージー(Espresso Smoothie)」。ドーナツとの相性はホットコーヒーには勝てないが、これはこれでクリームもさっぱり系だし、暑くなるこれからには欲しいドリンクになるかも。どうでしょう、ご期待に沿えましたでしょうか、チェリエッタ・ジェンキンズ!?・・・アンタは偉い!(アホらしくて付き合えません;)

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