
昨年銀座2丁目できた新たな商業ビル「銀座トレシャス(GINZA TRECIOUS)」。中央通りに面し周辺にはシャネルビルやブルガリタワーなどブランド店がひしめく素晴らしい場所よ。その新ビルの最上階にある「アロマフレスカ銀座(AROMAFRESCA)」、同フロアにはセカンドラインの「サーラアマービレ(Sala AMABILE)」も昨年同時オープンしている。
その「アロマフレスカ銀座」、今夜は「アロマフレスカ博多」以来の安永順二氏と、「オーグードゥジュールメルヴェイユ博多」でお会いした安永夫人に揃ってお会いできる。「アロマフレスカ グループ」を一度離れた安永氏は、先月からここ銀座店に復職、そして奥様も同店に入り夫婦共にこちらでサービスされているの。エレベーターを上がると安永夫人がキュートな笑顔で出迎えて下さった。
広いダイニングは20席程という贅沢なゆとりある空間。穏やかで暖かな照明の中、中央には降り注ぐように輝く豪華なシャンデリア、その輝きを受けるかの如く大きなフラワーアレンジメントが鎮座する。ダイニングに入るや目に飛び込む華やかな演出としても圧倒だが、テーブル配置も上手く席に付くと客の視界を遮る効果となり、半個室のような落ち着きで食事に向き合える。

全体的に、植物や水の流れを照明と巧く組み合わせた自然の温かみある店造り、そうそうお隣の「サーラアマービ」は「アロマフレスカ」と厨房を兼ねており、50席程のサロンとなっている(ランチはこちらのみの営業)。銀座という場所を意識してピアノの生演奏なども行っているそうだ。
まずはロゴ入りオリジナルという食前酒「レ・マンザーネ コネリアーノ・ヴァルドビアッデーネ D.O.C.G プロセッコ・スペリオーレ(LE MANZANE CONEGLIANO VALDOBBIADENE D.O.C.G PROSECCO SUPERIORE)」が供せられる。再会の話も尽きないのだが早速「Menu Staginale」を開始。
最初の一皿はアロマフレスカ定番の「ウナギの一口」から。軽くスモークしてカルダモンの香りをまとっている。続いていきなり「目玉焼き」が登場する(笑) 何とそれは白トリュフでわざわざ香り付けしたもの。黒トリュフで香り付けした玉子はよくあるが、その白トリュフバージョンといったところ。つかず離れず適度な白トリュフの香りをアミューズ的に楽しむ。

そして、ガラスの器に華やかに盛りつけられた「赤座海老のクルード」が登場。「こんな身が大きな手長海は初めてね!」と妻もびっくりしている。
殻から炭火であぶってとてもレアな仕上がり。プリッとした大きな身は柑橘系の爽やかさをまとった上品な味わい。ほんのかすかに生姜の風味をからめたミソも美味だ。下に引かれた完熟トマトのソースが優しいアクセント。
これには「ガイヤ ロッシバス シャルドネ(GAJA ROSSJ-BASS) 2008年」のデミボトル8200円とともに頂く。シンプルな青い鳥が並ぶラベル。グレープフルーツの苦みに、樽をきっちりと効かせた感じが良い。
続くは「真鱈白子のフライパン焼き からすみとラディッキオ添え」。カダイフをまとわせカリカリに焼き上げた真鱈の白子だ。添えられた焼いたスダチの酸味がとても面白い。ネットリした唐墨にクリーミーな白子、そしてカダイフという様々な食感が楽しい。そこにスダチの酸味とラディッキオの苦みが丸い円を描くように上手に配置されている。

「黄色いスープを少し」。フォワグラのフランの入った上海蟹の小さなスープで体を温める。ここで安永ソムリエお勧めの「アイスーマ バルベーラ・ダスティ(Ai Suma Barbera d'Asti) 1996年」28000円を開ける。重なる唇と「Ai Suma!」と声が聞こえそうなラベルが印象的だ。
微炭酸のような口当たり・・干し葡萄のような遅摘みらしい熟成感あるもフレッシュな果実味も残っている。そこに落ち着いた酸味がからんできて懐の大きさを感じさせる。動物の皮、ジビエなどのブーケ・・余韻にはカフェインのような苦みも感じる。30分もすると腐葉土のようなニュアンスも出てきた。なるほど、刻々と変化する複雑な表情が何とも魅惑的なワインだ。妻も「芸達者な赤ね~」と満足な様子。
さてさて、妻が切望する白トリュフのリゾットは「パルメザンチーズのトリュフリゾット」で頂く。これはプラス4000円で「海の幸のリゾット アロマフレスカ風」から差し替えてもったもの。まん丸の「ピエモンテ産白トリュフ」がこれでもかとふんだんに目の前で削りかけられる。
