京都 俵屋旅館、美しく艶やかなる「迎春」 そして暁翠庵
今年初の京都入り♪ 今年は寒いが京都市内はさすがに雪は積もらないらしい。向かうはもちろんいつもの「俵屋旅館」(前回「長月」はこちら)。正月が終わったとはいえ「節分」前の一月中はまだ華やかな「迎春」の飾り付け。入り口などの青竹も真新しく清々しい。玄関に入ると「招福宝来」「胡銅福俵」などに金屏風、そして目を惹くのが天井から垂れて揺れている紅白の「餅花」・・美しさに思わず見とれる。メインの坪庭は更に更に華やか豪華な沢山の「餅花」と真っ赤にたわわな南天と椿のディスプレイ。もうこれはいつ見ても感動する「俵屋の睦月(正月)」という感じ。
「餅花」とは紅白の餅を細かくちぎって柳に付けた物、花を咲かせたと言うのかな。元々は五穀豊穣や繭の多産を願う農家の風習だそう。毎年12月13日にスタッフ総出(希望の宿泊客も含め)で、餅をついて花を作り付け年末まで乾かし、館内各所に飾られるとの事。ロビーには雅な「羽子板」「江戸期かるた」、そして大きく見事な「晩白柚」は廊下にもあった。黄色に赤い結びが良く似合う。
さて一階奥にあり中庭を見渡せるスイートルーム、いつもの「暁翠庵」に入る。ふわっと新しい香りがする・・畳は全て取り替えられ青々と香しく、寒竹や寝室の韓紙、襖や腰張なども全てピーンと美しい仕上がり(経師:中島匠)にもったいない気分すらする。
入ってるかもわからない程の傷一つない大きな一枚ガラスの向こうには、竹の濡れ縁といつもにも増して手入れされ尽くした美しい庭・・ふと目を落とすと春の訪れを感じる白い椿が咲いている。この部屋に限らずだが、隅々まで磨き上げられて新調補修なども完璧・・館内がまるで新築の数寄屋造りような状態(中村外二工務店によるもの)。
居間の2012年「睦月のしつらえ」は、迎春らしくこれまた華やかな掛け軸「寛文美人」、肉筆浮世絵が艶やか。それの表装は慶長裂とまさに豪華な飾り。掛け軸に重なるように「結び柳」がしてあり、それを流れるかのように陽気を招くという「枝垂柳」が畳にひきずるほど長く伸びている。長いものほど良いとされるのでこれはかなり縁起が良い(笑)
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