ホテル・旅館

京都 俵屋旅館、初春を祝う縁起良き「睦月のお料理」

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livarot.gif前回に続き、京都「俵屋旅館」のスイートルーム「暁翠庵」にて。高野檜の風呂から上がり、居間から刻々と庭が暗くなる様を見つめる・・この静けさが良いのだ。やがていつもの担当お部屋係さんが笑顔で挨拶に来られ、夕食の支度がスタートする。
 したためられた達筆の「睦月献立」が置かれる。実は今まで女性が書かれていると勝手に思っていたが、何と黒川修功料理長の直筆というではないか!なるほど言われてみれば、繊細で流麗穏やか均等の取れた端正な文字はまさに「彼の生みだす料理」そのままである。

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 「松」絵柄の杯に注がれる食前酒は自家製「山桃酒」。ほのかな甘みが春近しを思わせる。華やかな朱漆盆に並べられた先付は「蛤 平茸 菊菜とんぶり和」「百合根松風」「御多福」「海老艶煮」「黒豆」「梅人参」「長老木造唐墨和」など。なめらかな舌触りの蛤に歯を立てると上品な旨みをまとった水分が流れ出してくる。蛤に金箔を施した「貝合わせ」の皿が縁起も良い。

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 添えられる小茶碗は「かすみ湯葉 磯辺粉 生姜」、磯辺の香りがふんわりと漂い、生姜の風味と一体となった味わい。体を芯から温めてくれ、寒いこの夜に染み入る美味しさだった。乾杯は俵屋でお馴染みの「ポメリー(Pommery)」、穏やかなイースト香にキリリとした酸味が和食に合わせやすい。

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 向付は「鮃へぎ造り」と「河豚千利造り」。何とも美しく包丁が入った鮃は、ねっとりした食感の後に爽やかに消えていく。そして残るのはふくよかな鮃の旨み。ヒヨコをかたどった器には小さなネギを巻いている河豚。これはポン酢で頂く・・何とも細かい仕事だ。河豚皮も細かく繊細に仕上げてある。いつ食しても魚であることをある意味感じさせない、しかしそれぞれの魚の特徴が伝わってくる完成度の高い向付。

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 煮物は「海老芋茶巾 白味噌仕立て」。結び人参の赤が映える。これまた目出度い華やかな飾りだ。京都らしい白味噌の色っぽく染みるような出汁が美味。その白味噌のとろりとふくよかな甘さの中に、海老芋の食感がほぐれつつ広がる。添えられる京野菜の鶯菜は早春の訪れをどこか感じさせる。美しい漆器の蓋には朱い「打ち出の小槌」、底には金色の「徳俵」の絵が浮かび上がる。妻は「まぁ素敵」と嬉しそうだ。

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京都 俵屋旅館、美しく艶やかなる「迎春」 そして暁翠庵

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millefeuille.gif今年初の京都入り♪ 今年は寒いが京都市内はさすがに雪は積もらないらしい。向かうはもちろんいつもの「俵屋旅館」(前回「長月」はこちら)。正月が終わったとはいえ「節分」前の一月中はまだ華やかな「迎春」の飾り付け。入り口などの青竹も真新しく清々しい。玄関に入ると「招福宝来」「胡銅福俵」などに金屏風、そして目を惹くのが天井から垂れて揺れている紅白の「餅花」・・美しさに思わず見とれる。メインの坪庭は更に更に華やか豪華な沢山の「餅花」と真っ赤にたわわな実のディスプレイ。もうこれはいつ見ても感動する「俵屋の睦月(正月)」という感じ。

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 「餅花」とは紅白の餅を細かくちぎって柳に付けた物、花を咲かせたと言うのかな。元々は五穀豊穣や繭の多産を願う農家の風習だそう。毎年12月13日にスタッフ総出(希望の宿泊客も含め)で、餅をついて花を作り付け年末まで乾かし、館内各所に飾られるとの事。ロビーには雅な「羽子板」「江戸期かるた」、そして大きく見事な「晩白柚」は廊下にもあった。黄色に赤い結びが良く似合う。

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 さて一階奥にあり中庭を見渡せるスイートルーム、いつもの「暁翠庵」に入る。ふわっと新しい香りがする・・畳は全て取り替えられ青々と香しく、寒竹や寝室の韓紙、襖や腰張なども全てピーンと美しい仕上がり(経師:中島匠)にもったいない気分すらする。
 入ってるかもわからない程の傷一つない大きな一枚ガラスの向こうには、竹の濡れ縁といつもにも増して手入れされ尽くした美しい庭・・ふと目を落とすと春の訪れを感じる白い椿が咲いている。この部屋に限らずだが、隅々まで磨き上げられて新調補修なども完璧・・館内がまるで新築の数寄屋造りような状態(中村外二工務店によるもの)。

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 居間の2012年「睦月のしつらえ」は、迎春らしくこれまた華やかな掛け軸「寛文美人」、肉筆浮世絵が艶やか。それの表装は慶長裂とまさに豪華な飾り。掛け軸に重なるように「結び柳」がしてあり、それを流れるかのように陽気を招くという「枝垂柳」が畳にひきずるほど長く伸びている。長いものほど良いとされるのでこれはかなり縁起が良い(笑)

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日航福岡「レ・セレブリテ」で黒トリュフ三昧 上品に楽しむ大人の夜

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livarot.gif正月気分も抜けて落ち着いた静かな寒い夜、JR博多駅からほど近いホテル日航福岡のフレンチレストラン「レ・セレブリテ(Les Celebrites)」を再訪する。今宵は個室でゆっくりと「黒トリュフ特別メニュー」1人23000円を楽しむことにする。

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 カーテンで仕切られただけの個室とは言え、ダイニング同様の明るく重厚感ある内装、壁だけでなく天井にはびっしりガラスがはめ込まれていて独特の空間になっている。側面には豪華な大理石のコンソールやブロンズ彫刻など・・妻は大層気に入った様子だ。
 グラスシャンパーニュの「クリュッグ(Krug)」で乾杯。アミューズはプチシューと、ホワイトアスパラガスのムースの上にグレープフルーツのコンフィとジュレ。すべらかな食感が気持ち良い爽やかなアミューズだ。

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 前菜1品目は「黒トリュフとヴァンデ産鴨のフォワグラの球体 フランボワーズの香るベトラーブのピュレとポルトのジュレを添えて」。丸く形を整えられたフォワグラが3個可愛く並ぶ。上には黒トリュフのスライスに金箔。それぞれ球体の表面には黒トリュフ、パンデピス、ヘーゼルナッツがまぶされている。
 ソースも3種類が添えられる。黒トリュフのフォワグラには甘いベリーソース、パンデビスのフォワグラにはカリンのソース。そしてヘーゼルナッツのフォワグラにはパースニップ(白人参)のソース。モダンな設計でフォワグラのクリーミーな美味しさを過不足なく引き出している。「クリュッグ」ととても良いハーモニーを奏でてくれた。

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 そして「紋別産帆立貝柱とフランス産野生茸のフリカッセ パニュルス風味のジュに黒トリュフとトランペット茸のカプチーノ」。茸のカプチーノの風味、バニュルスの軽い酸味、帆立の甘味が調和していて絶妙な味わいの着地点、とても美味しい。「フレンチらしい、とても好みの前菜ね!」と妻は上機嫌。

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ザ・ペニンシュラ東京「ヘイフンテラス」でワインとのマリアージュを楽しむ

20111204heifung2millefeuille.gif年末年始、家族や親せきと集まる機会が増えるが、そこでやっぱり便利なのが中華レストラン。老若男女みんなが楽しめて大人数がワイワイと出来るのがいいわ。先日香港で美味しい本場の中華料理、フォーシーズンズ「龍景軒(Lung King Heen)とアイランド・シャングリラ「夏宮(Summer Palace)」で食べた影響で、日本でも美味しい広東料理が頂きたいなとやって来たのが「ザ・ペニンシュラ東京」の2階にある「起鳳臺(HEI FUNG TERRACE)」。

 「鳳凰が飛び起つ庭」という名のレストランは蘇州の古典庭園をモチーフにした、カジュアルに使えるテラス風の造りが特徴的。少し暗めの回廊のようなエキゾチックな空間。風水的縁起物の鳥かごが各テーブルに上に掛けられているのも良い。
 本家・ペニンシュラ香港「
嘉麟楼(Spring Moon)」とは違う東京らしいモダンな雰囲気ながらも、どこか古き良き中国の空気も醸し出していて素敵。

 この日は休日のランチ、お祝いらしきお年寄りを含めた家族や若いカップル、女性の団体や子連れ外国人家族などなど、あらゆる方々で満席状態。明るい日差しが美しく映えるような店内、穏やかでざわめきも心地よい。まずシャンパーニュ「クリュッグ(Krug)」で乾杯するわ。

 シャンパングラスに美しい細工柄が日に輝く黄金の中に浮かび、上品なイースト香が気持ちを高める。始めに点心をいくつかお願いする。まずは「鮑入り焼売」1880円、予想より大き目で食べごたえあり。キュッと凝縮されたアワビの旨みが「クリュッグ」に良くあった。

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 本当は「本格釜焼き北京ダック」16880円が頂きたかったけど、一羽からしか注文出来ないのでまたしても諦めて、「釜焼きローストダック 広東スタイル」3680円をお願いする。やはり家鴨の身は独特の臭みもあるが、添えられた梅肉ソースが良かった。そして「クラゲの黒酢マリネ」が気に入った。

 そこでそのクラゲときゅうりが一緒になった「クラゲとキュウリのガーリック風味黒酢マリネの盛り合わせ」3200円を追加でお願いすると、気が利かせてくれた担当の中村ソムリエが「キュウリ」だけを持ってきてくれる。ワインのつまみにぴったり♪

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 そうそう香港・東京・ニューヨークなど世界9つの「ザ・ペニンシュラ」グループは、来年年明けからフカヒレの提供を全面的に停止すると発表したばかり。フカヒレのためにサメの乱獲が続き一部の種は絶滅の危機にひんしている事から、フカヒレを食べる事自体を考えようと提起したもの。

 その「決断」を聞いて、いくらフカヒレ好きの私でも「ペニンシュラ」でフカヒレを食す訳にはいかない。そういった事でこの日のコラーゲン摂取は「燕の巣と鳥ひき肉入りとろみスープ」6880円を選ぶことにした。重厚な銀食器に蝋燭が仕込まれて、それはまるで贅沢極めた一人鍋的アツアツスープで登場。身も心(お肌プリプリで)も温まる一品、ご機嫌だったわ。

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 続いてシェフのおすすめの中から「石垣島直送ハタフィレのトリュフソース強火炒め」5880円をチョイス。ふわふわのハタフィレが濃いソースを纏ってとっても中華らしく美味しい。しかし小さく刻まれた「黒トリュフ」の風味はあまり印象に残らなかったかな。

 ここで合わせたワインは「レ・フォール・ド・ラトゥール(Les Forts de Latour) 1996年」。大好きなボルドー1級「シャトー・ラトゥール(Chateau Latour)」のセカンドラインね。ちょうど前日、銀座「ベージュ東京」で夫がチョイスしようとしたら品切れだったので、この日は迷わずこれを選んだらしい。「黒トリュフ風味だから、熟成したボルドーのトリュフ香を合わせる」との事。

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ザ・ペニンシュラ東京「デラックススイート」 日本現代美術に心癒される休日

20111122peninsula1millefeuille.gif有楽町にあるチェリ~ちゃんご用達の「ザ・ペニンシュラ東京(The Peninsula Tokyo)」、私達夫婦が泊まるのは久しぶりね。先月香港に行った流れで今回のステイには「ペニンシュラ」を選んでみた。相変わらず素晴らしい立地、特に今のクリスマスシーズンは周辺の銀座・丸の内のイルミネーションが華やかで気分もアガル。

 夜になると晴海通りに浮かび上がるこのペニンシュラ24階100mの美しい照明は、香港で最も著名な照明デザイナー、ティノ・クワン氏が手掛けたもの。香港・中環の照明はほとんど彼の作品と言っても過言ではないのよ。ちなみに2008年から毎年10月はピンクにライトアップされていたのだけど(ピンクリボン)、今年は節電の一環で自粛された。

 イベントと言えば明後日24日、食とワインの祭典「シルク・キュリネール チャリティガラディナー」が行われる。毎年11月25日から12月25日は「ザ・ペニンシュラホテルズ」全体でチャリティ「ツリー・オブ・ホープ」の実施をしていて、ロビーに飾られるクリスマスツリー・オーナメント(1個1000円)を販売、全売上が「メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパン」に寄付されるの。

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 それに合わせて行われる「シルク・キュリネール」は今年で4回目。今回は残念な事に1夜だけの開催で、6人の国内シェフによる6品のコース「チャリティガラディナー」(ワイン付1人5万円、うち5千円が寄付金)と、ヴィンテージワインなどのライブオークションのみ。

 さて正面玄関。高級車が多く横付けするこじんまりした駐車スペースも、黒い制服のスタッフ達がテキパキと誘導、そして白い制服のドアボーイが丁寧に回転ドアに案内と美しき流れ作業。入ってすぐの対の受付デスクの背後に設置された絵画も対で、これはやはり「線」が特徴の堀浩哉氏の作品、赤・緑が黒に映える。

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 その中をまるで龍の道のように伸びている通路・・両側には赤い西陣織で出来た椅子が並んでいる。そして正面に鎮座するは、「ザ・ペニンシュラ東京」を象徴するモダンで穏やかな「臥龍の門」。これは濱恵泉氏による竹の作品で、さすが生け花の心得を感じる優しく上品な佇まい。

 広がるオールデイダイニング「ザ・ロビー」は、香港同様人気のアフタヌーンティーが楽しめるとあっていつもたくさんの人。奥にはフロントデスク。背後は左官技能士・挟土秀平氏が作るエキゾチックで印象的塗り壁。これは「昇龍」螺旋階段の壁画やスイートの一部にも採用されていて素敵。香港ぽくもあり日本の伝統美でもある。チェックインはお部屋でして頂く時もあるが、今回は早めの到着だったので(アーリーチェックインのリクエスト済)混雑もなくフロントにて行う。

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 そうだ、フロント横のエレベーター前のソファを囲む美術品も小川待子氏の真っ赤で大きい「口」や、生田丹代子氏のガラスを積み重ねたうつろう「Fuga」、土を凍らせて焼いた伊藤公象氏の壁面レリーフ「土の壁」が迫力に並ぶ・・これを素通りするには勿体ないよ。

 更にエレベーターに乗り込む・・各階エレベーターホールから見える吸い込まれるようなガラス向こうの空間。そこにはグラスファイバーで作られた昇る龍達!8階から23階の闇の吹き抜けになんとも幽玄に浮かび上がる24個のLEDオブジェ(1個80Kg)、これはベン・ヤコバー氏とヤニック・ヴウ氏の作品「The Void」、かなり圧巻。

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 実はこの「ザ・ペニンシュラ東京」は1000点に及ぶ作品を展示。85名のアーティスト中何と9割が日本人デザイナー。「本物の作品が本物のおもてなしの提供へとつながる」というコンセプトのもと、アート作品が単なる装飾ではなく日本芸術文化を表現するものとしてコーディネートされているという。

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トゥールダルジャン東京 開業27周年パーティー、テライユ当主やドゥラブル料理長が来日!

livarot.gif日本国内で「グランメゾン」という響きが真に似合うレストランはさほど多くない。料理の格、ワインの品揃え、サービス陣の確かさ、レストランの規模と調度品、そして刻んだ歴史と経営者の理念・・その要素すべてを備えるレストランの一つとして忘れてならないのは「トゥールダルジャン東京(La Tour d'argent)」だろう。
 「トゥールダルジャン東京」が開業したのは1984年。当時のオーナー、クロード・テライユ(Claude Terrail)氏とホテル・ニューオータニ創業者一族のつながりから、世界唯一の支店が「
ホテルニューオータニ東京」内に誕生した。

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 その年のフレンチシーンに目を向けると、日本では「シェ・イノ」や「銀座ペリニヨン」が開業。フランスではジョエル・ロブションの「ジャマン」が史上最速の3ツ星を獲得した年でもある。ちなみに1980年代前半は、1982年に「ひらまつ亭」(現レストランひらまつ)、1983年に「アピシウス」「レ・セゾン」も開業するなど、日本フレンチの第二次創世記という趣きかもしれない。

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 そんなトゥールダルジャン東京店開業27周年を記念するディナーパーティー「PARIS × PARIS Soiree」が、パリ本店からオーナーのアンドレ・テライユ氏、シェフのローラン・ドゥラブル氏、チーフメートルドテルのミッシェル・クテー氏も来日して盛大に催された(1人6万円)。
 入り口ではその来日した3人と支配人クリスチャン・ボラー氏が笑顔で出迎えてくれる。カメラマンが記念写真なども撮って華やかな雰囲気。ダイニングに次々に入って来るゲストの年齢層は総じてかなり高く、27年という刻んだ時の重みを感じさせる。

20111106dargent2 若くてハンサムなオーナー・アンドレ(Andre Terrail)氏とは「日仏交流150周年のガラパーティー」以来の再会。前回は初来日ということで初々しい感じだったが、今回は威風堂々とした立ち居振る舞い。妻も「王子も貫録出たわね~♪頼もしいわ~」なんて相変わらずのハート目でご満悦だ(笑)。

 シェフのローラン・ドゥラルブル(Laurent Delarbre)氏はオペラ・ガルニエ近くの老舗「カフェ・ド・ラペ」を経て昨年パリ本店のシェフに就任したばかり。2004年32歳の若さでMOF(フランス国家最優秀職人章)を受賞したオーナー期待のシェフである。
 そのローラン氏が初来日して陣頭指揮を執る今回のパーティー。トゥールダルジャンの古典的な味わいにどんな変化が見て取れるかも楽しみの一つ。

 もう一つの楽しみは料理に合わせたシャンパーニュ達。ダイニング正面には氷の彫刻に飾られたそれらが光って鎮座する。今回はモエ ヘネシー・ルイ ヴィトングループ(LVMH)傘下のプレステージシャンパーニュが料理に合わせて総登場。単体ではあまり惹かれないものの(もちろん上質であることは否定しない)、一同に飲む機会は余りないので、味わいの差も今宵は楽しむことにする。

 食前酒は「モエ・エ・シャンドン グラン ヴィンテージ(Moet & Chandon Grand Vintage) 2002年」。このモエ69番目のヴィンテージになる「2002」は、「グラン ヴィンテージ 2003年」と逆転してリリースされたことでも話題になった。

20111106dargent3 2003年はかなり暑い年でドメーヌの中にはリリースを諦めたところもあった。モエはそれでも自信をもって2003年をリリース。ただし熟成が早いため2002よりも早く発売されたというわけだ。この「グラン ヴィンテージ 2002年」は、シャルドネ51%、ピノ・ノワール26%、ピノ・ムニエ23%。
 ちなみに「グラン ヴィンテージ 2003年」はシャルドネ28%、ピノ・ノワール29%、ピノ・ムニエ43%と、セパージュの差は歴然としており、ピノ・ムニエが多いところに苦労のほどが伺えて面白い。

 さてその「グラン ヴィンテージ 2002年」、果実の香りがぱっとグラスから立ち昇る・・軽やかなナッツ、イースト香。シャルドネのニュアンスが綺麗にそして爽やかに表現されている。ドサージュが少ないため甘みは穏やか。酸味と優しいバランスを保ちながらなめらかな舌触りからスムーズに余韻へと続く。食前酒にはちょうど良い口当たりだろう。

 まずは氷の器に入った黄金に美しく輝く前菜「キャヴィアに重ねたブロッコリーとオリーヴの雫」が登場してきた。たっぷりとキャビアが乗せられた薄いガレットが、器の蓋となっている。そのガレットを割り混ぜ合わせると、オマールのジュレの風味を感じ、下には冷たくなったブロッコリーのムース。やがてキャビアの塩気と風味も一体となって複雑な海の香りがふくよかに漂う。卵黄も風味付けに使われている。

20111106dargent4 これに合わせられるのは「ドン・ペリニヨン ヴィンテージ(Dom Pérignon Vintage) 2002年」だ。モエに続いて飲むのでそのミネラリーなニュアンスがより感じられる。海の香りを感じる前菜と上手く絡み合った。結果的には本日の中ではベストのマリアージュだった。

 続くは「トゥールダルジャン特製 フォアグラ三皇帝風」は一つ一つ丁寧に盛り付けられていく。鵞鳥フォワグラのリッチで濃厚な、そしてすべらかな舌触り。と~てっもクラシックだがピュアで純度の高い味わいには気品さえ感じられる。フォワグラの中に閉じこめられたトリュフの香りもかすかに漂う。
 そこにソーテルヌのジュレ、そしてポートワインのジュレが寄り添い味わいのバランスを取る。バターの風味豊かなブリオッシュとともに頂くと何とも幸せな気分・・・まさにフレンチらしい前菜。フォワグラという食材の本来持つ高貴さを味わえる一品だろう。

 これには「ヴーヴ・クリコ ラ・グランダム(Veuve Clicquot La Grande Dame) 1998年」が合わせられる。前2者と比較すると熟成感を感じる。ピノ・ノワールを中心にしたグランダムらしい力強い味わいが、濃厚なフォアグラに負けずに互いの味わいを引き立てた。

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フォーシーズンズ香港「カプリス」、キラキラクリスタルでゴージャスな夜

millefeuille.gif今回の香港旅行の最大の目的は、宿泊先「フォーシーズンズホテル香港」6階にあるフレンチレストラン「カプリス(Caprice)」でのデイナー!2008年夏にも来たけどキラキラでと~ってもゴージャス♪非日常の素敵な世界にワクワクするわ♪

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 仏ミシュラン3ツ星の「フォーシーズンズ・ホテル ジョルジュ・サンク パリ」内フレンチレストラン「ル・サンク(Le Cinq)」からのマネージャーやシェフ、ソムリエにパティシエからなるスタッフで、オープン当時の香港では「ドリームチーム」とかなり脚光を浴びていたし、ミシュラン香港でも3ツ星を獲得している。

 2009年に行ったそのパリ「ル・サンク」もかなり豪華だったけど、こちらの「カプリス」はいかにも香港らしいテイストで、中国の伝統取り入れたチェコ製のシャンデリアがいくつも天井から下がっていてとにかく優雅。

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 ワインセラーで彩られた華やかなエントランスをくぐり抜け、黄色にライトアップされたランウェイのようなメイン通路を通るのが嬉しいの。そして降り注ぐクリスタルに囲まれた迫力のオープンキッチンを横切り、前回と同様のベストな窓際のテーブルに案内される。フカフカの椅子に座ると、夜の闇にキラキラと輝くビクトリア港と九龍側のビル群を一望できる。この贅沢な空間は東京でも味わえないわ♪

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livarot.gif妻が大好きなこの黄金の豪華な空間、適度にドレスアップしたカップルや観光客に混じり、接待組など様々な客層だ。料理はフランスらしいゆったりしたペースで進む。夕暮れ明るかったビクトリア港もすっかり日が落ち、夜景が水面に反射する。いかにも香港らしい迫力あるフレンチレストランだ。

 相変わらずゴージャスな店内に気分が自然に盛り上がる。窓からはヴィクトリア港のハーバービュー、そしてコの字型の巨大なオープンキッチンが目の前に見えるという特等席だ。フランス人ヴィンセント・ティエリ(Vincent Thierry)シェフの統率のもと20名を越えるシェフが、所狭しと一糸乱れず料理する光景は壮観である。

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 前回はカプリスのイメージを体験できる小皿のコース、テイスト・オブ・カプリス(Taste of Caprice)をチョイスした。アジアンチックな味付けの着地点にやや着いていけず、ゴージャスな雰囲気だけを味わう感じになった(笑) そのため今宵はアラカルトで選んでいくことにする。

 アミューズ1品目は、妻曰く「エディション コウジ・シモムラ」を彷彿とさせるミニバーガー。シモムラほど精緻ではないもののシンプルに食欲にアプローチしてくる実直な味わい。

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 グラス・シャンパーニュはシャンパーニュ・ワゴンの中から「ディアボロ・ヴァロワ ブリュット・プレステージ(Diebolt Vallois Brut Prestige)」をチョイス。その少ない生産量からなかなか入手困難なドメーヌ。にこやかなソムリエがマグナムボトルから軽やかに注ぎ入れてくれる。
 シャルドネらしい果実味に適度な熟成感が心地よい味わい。ちなみにグラスはそのほかに「エグリ・ウーリエ ブラン・ド・ノワール(Egly Ouriet Blanc de Noirs)」なども用意されていた。シャンパーニュ好きにはなかなか嬉しい品揃えだろう。

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 アミューズ2品目は、バジルのソースの上にトマト、リコッタチーズ、そしてキャビアが層になったもの。緑・赤・白と色美しく形取られている。組み合わせはやや普通かなと食べ進めていたが、トマトの中に潜んでいたトマトのシャーベットが爽やかなアクセントで面白かった。

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 前菜は「ラングスティーヌのカルパッチョ、ゆずジャム、キャビア、牡蠣と海草クリームとともに(Langoustine Carpaccio with Yuzu Jam, Caviar, Oyster and Seaweed Cream)」。美しく綺麗に敷き詰められたラングスティーヌのカルパッチョ。その上にライン状にキャビアが添えられ、同じく並行にゆずソースが敷かれる。視覚的にも美しく訴えかけてくる。
 海草クリームとゆずジャムを適宜からめながら頂くという1品だ。キャビアの程良い塩気とカルパッチョの爽やかさのバランスが良く、シャンパーニュにはぴったり。日本人にも寄り添いやすい味わいだろう。

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アイランド シャングリ・ラ 香港「夏宮」、華やか穏やかなる飲茶デート

livarot.gifこの日は香港島の中心部、金鐘(アドミラルティ)に向かう。中環同様に超高層ビルが多い金融街であり、官庁街・高級住宅地でもある。そのメインとされる大型ショッピングセンター「パシフィック・プレイスは(Pacific Place)」には、ブランドショップを始めとしイギリス「レン・クロフォード」、日本経営はではなくなった「西武」「そごう」、数々のレストランなどが入っている。

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 その他周辺には「香港公園」や「コンラッド・ホテル」「マリオット・ホテル」などあるが、今回の目的は少し小高い場所まで上がって行った所にある「アイランド シャングリ・ラ ホテル 香港(Island Shangri-la Hong Kong)」だ。お向かいには「英国総領事館」があり、眼下にはビクトリアピークやビクトリア湾の美しい景色が広がっていて、リゾートっぽい雰囲気も感じる。

20111030shangrila2 56階建てで500以上の客室(39階から上)をも有するこの5ツ星ホテルは、世界のベストホテルの常連でもある。日本の「シャングリ・ラ ホテル 東京」同様どこもかしこもキラキラで、ホテル内には計769ものシャンデリアがあるという(各部屋にシャンデリアがあり)。

 ロビーに入るとまずハッとするのがエキゾチックな甘いアロマの香り・・・この演出はかなり効く。イギリスの影響濃い造りの中にもアジアンテイストが融合した、いかにも歴史を感じさせる「美しき香港」的なホテル。

 なるほど風水好きな「香港メディア王」が所有するだけあって重厚豪奢な雰囲気だ。欧米人に加えて中国からの観光客も多いのは「中国の要人が使うホテル」だからなのかな・・中国人を乗せた大型バスが次々と横付けしていた。
 吹き抜けに明るい陽射し降り注ぐ中、豪華に垂れ下がるいくつものシャンデリアに妻は「キラキラゴージャスね~」なんてうっとりしている。

 ロビーラウンジからエスカレーターで下りた5階、すぐ前にあるのが目的の広東料理の名店「夏宮(Summer Palace)」。ミシュラン香港1ツ星を獲得している。
 金色と赤をベースにした昔ながらの中華らしい華やかなダイニングが広がる。壁にはズラッと、山水画などの美術品が惜し気もなく飾られている。

20111030shangrila3 満席の店内は活気にあふれていた。ビジネス・観光客・地元家族連れなど様々だが比較的上品な客層・・・大人数での来店が目につく。かなり忙しいせいかサービスはちょっとお疲れ?感を漂わせているものの一応丁寧な接客だ。

 日本語のメニューも置いてあった、とりあえずは「脆皮叉焼餐包(Baked barbecued pork buns)」から。もさもさサクサクした皮が独特、甘くジューシーでお菓子のような味わい。これは妻のお気に入りだ。

 さて、好みの点心をチョイスしていこう。まずは基本の「水晶蝦餃子」(Steamed fresh shrimp dumplings)。プリッとした海老が口の中で存在感を見せながら迫ってくる。
 更に「帯子蝦焼売(Steamed pork dumplings with scallops)」、帆立貝をまるまる使った迫力のシュウマイもなかなかの味わい。4個ついてきて68香港ドル、日本円で680円だから(歴史的円高)かなりのお徳感がある。

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フォーシーズンズホテル香港「デラックススイート」、風水満載で運気アゲアゲ

millefeuille.gif何故かここ数年の海外旅行は「フォーシーズンズ・ホテルズ&リゾーツ(Four Seasons Hotels and Resorts)」グループに宿泊する事が多い。2008年は出来たばかりのイタリア「フォーシーズンズ・ホテル フィレンツェ」、2009年はフランス「フォーシーズンズ・ホテル ジョルジュ・サンク パリ」。そして今年がこの「フォーシーズンズ・ホテル 香港(香港四季酒店)」というわけだが、意識的ではなくクオリティ(あくまで個人的趣味)を検討していったらそうなっただけ。

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 さてその「フォーシーズンズ香港」、空港から30分強の香港島・中環にあるインターナショナル・ファイナンス・センター内にある。そのIFC(香港国際金融中心) と言えばつい先日まで香港1の高さを誇った全面ハーフミラー張り超高層ビル(88階)を思うのだが、実はかなりの巨大な建造物(エリア)で、2つの高層ビル「One ifc/Two ifc」と「IFCモール」と「フォーシーズンズ香港」で構成されている。
 設計はアルゼンチンの建築家シーザー・ペリ氏。彼と言えばNYの「ワールド・フィナンシャル・センター」や、
マンダリン・オリエンタル東京が入った「日本橋三井タワー」など高層ビルが得意ね。ちなみに「Two ifc」の最頂部はビクトリアピークの展望台とほぼ同じ高さらしいわ。

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 ここは香港の「金融街」、香港金融管理局や大手銀行・証券会社が多く入っている。香港駅の真上でフェリーターミナルもあり、エアポートエクスプレスのアクセスも良いので、外国人観光客や外資系ビジネスマンが多くみられる。よって「フォーシーズンズ香港」も欧米の客が多く、今世界中でありがちな「中国人団体観光客(大型バス)」は見かけなかった。

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 香港を代表するこの5ツ星ホテルは、2005年10月に完成した55階建てで350室程を有する。いわずもがなこのホテルには「龍景軒(Lung King Heen)」「カプリス(Caprice)」というミシュラン香港・3ツ星店が2つもある。今回の宿泊の本命は実はこのレストラン2店だったりするのだけどね。

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 ちなみに「エグゼクティブクラブ」は45階にあり、朝食と夕食の「ビュッフェ」、「アフタヌーンティー」「カクテル」、麺類などの「軽食」が用意されているが、(ここに限らず)上級スイートに宿泊するとわざわざ部屋から出る必要もないので、今回もまたそのラウンジを使う事はなかった。

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 さてその今回宿泊した部屋は「プレジデンシャルスイート(319m2)」「プレミアスイート(228m2/45000香港ドル)」に次ぐ、3番目のスイートの「デラックススイート(Deluxe Suite)」、150m2で1泊25000香港ドル(サービス料・税別)。

 41階の大きな窓からはヴィクトリア湾と対岸九龍の素晴らしい景色を一望でき、パワースポットからの「気」を存分に吸収できそうな迫力。しかも真正面に煌々と聳えたつのは、昨年できた九龍駅上にあるユニオンスクエアの「インターナショナル・コマース・センター(ICC/環球貿易廣場)」。

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 香港1の高さとなったこの超高層ビルICCには「ザ・リッツ・カールトン 香港・九龍」が入っていて、今一番香港で話題のスポットとなっている。118階という高さのガラス壁面はキラキラと日を受けて、夜はライトアップまでされて九龍側の主役を誇っている。でもね・・香港らしい景色は実は九龍側から、遠景こちら香港島側を眺める方が美しいのよ。(九龍側「ザ・ペニンシュラ香港」からの景色)

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 空港からホテルの送迎車「メルセデスベンツS350」で到着すると、玄関に黒い制服のスタッフ陣がザラザラと出てきて出迎えてくれる。そしてそのままフロントを横切り直接部屋へ案内。静かに部屋でのチェックインとなった。アメニティでお茶などが届くが、やはりまずはシャンパンで乾杯したい。

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フォーシーズンズ香港「龍景軒」、美味なる広東料理を満喫するキラキラな夜

livarot.gif和食が「京都」なら中華はやはり「香港」。今回の香港の旅はやはり「美味しい中華料理を頂く事」が第一目的である。香港島・中環にあるIFC内「フォーシーズンズホテル 香港(Four Seasons Hotel Hong Kong)」、その4階にある「龍景軒(Lung King Heen)」。ここに来るために今回の宿泊先をこのホテルに決めたようなものだ。

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 クリスタルが両側に輝いて美しく幻想的なアプローチ、ダイニングはシックモダンの落ち着いた大人の空間が広がっている。「ミシュラン香港」で初登場3ツ星を獲得したこともあるのだろう、ヨーロッパ・アメリカ・韓国・中国など様々な言葉が飛び交っている。

 案内されたのはビクトリアハーバーの夜景が美しい窓際の席、眼下にはフェリー乗り場があり急ぎがちに行き交う人たちが見える。20時から約13分間行われる「シンフォニー・オブ・ライツ」も遠くにキラキラと華やかだ。

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 早速メニューを拝見する。フォーシーズンズの英語サイトのみに載ってる「メニュー(View sample menus)」を事前にチェックしていたが、微妙に違うようだ。陳恩徳シェフのスペシャリテなどお勧めのメニューも別に用意されていた。

 コースの「Chefs tasting Menu」も考えたが、中華は好きなものをたっぷりと食べたいということでアラカルトで注文していくことにする。まずは付け出しはカリカリの「ワンタン」クリスピー。フレンチのアミューズのように美しい一品だった。

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 そして最初は「前菜4種盛り合わせ」。「キクラゲ」はしっとりした優しい味わいにこりりとした歯ごたえが広がる。日本でよく出てくるそれより厚みがあるも繊細な食感だ。
 「白身魚」にタルタルソースを纏わせて薄衣でフリットしたものも、ピリ辛がアクセントでアツアツの美味しさ。そしてこってりねっとりしたソースの「チャーシュー」も甘く風味豊かで味わいがいがある。

 最後はもっちりフワフワした歯ごたえの衣の中に「海老」など刻まれた甲殻類が潜んでいる・・これもジューシーでなかなか面白く関心しきり。日本で出てくる「中華の前菜」というイメージを覆す味わい。これだけでも十分に腕前を感じる事ができる美味しさだ。前菜盛り合わせは3種から可能だがぜひ4種類をチョイスしたい。

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 ワインリストをもらい目を通す・・フレンチレストランのような素晴らしい品揃え。ただ5大シャトーなど意外と高い値付けで、円高があまり意味がない感じにも思える。そんな中、比較的手ごろな値付けで、我が家定番お気に入りの「シャトー・デュクリュ・ボーカイユ(Chateau Ducru-Beaucaillou)1989年」4000香港ドル弱をチョイスする。

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 サービス陣は若者も多いが皆笑顔で積極的に英語で話してくれ感じが良い。中でも担当してくれたソムリエは陽気で親切、デキャンタージュして少し待つ間も「とても良いワインを選んでくれてありがとうございます」と、感想を色々と表現してくれ楽しかった。

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 さて、陳恩徳シェフのスペシャリテのメニューの中から選んでいこう。妻が特に楽しみにしていた「鮑魚紅焼大群翅」は外せない。
 これは何とも贅沢な「フカヒレと鮑の姿煮」という訳だが、つまり丸々1匹の鮑がたっぷり敷かれたフカヒレに乗っている。醤油と鮑の出汁はかなり濃厚で「これはエステ泣かせでしょ!?美肌間違いなしね~♪」と妻は興奮している(笑)

 確かに濃厚上質なフカヒレがとろけ込んでいて何とも贅沢な味だ。好みで添えられたモヤシと酢醤油を垂らしつつ頂く。そうそう、スペシャリテの一つ「鮑入りアワビパイ」も食べて見たかったのだが、聞いてみると「これはお昼だけのメニューなのです」と申し訳なさそうに言われる(笑)

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