ハジメ レストラン ガストロノミック オオサカ ジャポン 研ぎ澄まされていく技術と感性(後編)
さて前回に続き大阪の極上フレンチ「ハジメ レストラン ガストロノミック オオサカ ジャポン(Hajime RESTAURANT GASTRONOMIQUE OSAKA JAPON)」の後編。前半までで各プレートにかなり魅了される。各プレートの主素材のイメージがはっきりしていて食後の印象は明確、一方で様々なアクセント「甘み」であったり「酸味」であったり「香り」であったり・・・複雑に構築しているため、単調ではなく奥深さを感じながら主素材を楽しめる。後半もその印象はますます確かなものになっていった。
少し戻って魚料理は絶妙な火入れでアートな断面を見せる「sawara」。桜色の断面が美しい5.5キロの「対馬五島列島産の鰆」は熱の入り方がソフトでいて的確、ジャストな仕上がりで鰆を超越した味わいに感動する。これに合せられたグラスの白ワインはソムリエに相談する。
「ピュリニィのデミはどう?」と尋ねるとグラスの「オステルタッグ クロ・マティス・リースリング(Domaine Ostertag Clos Mathis Riesling) 2007年」を勧めてくれた。これがまた良かった。濃厚でいてオイリーな複雑さを持った好きなニュアンスのリースリングは、「鰆に添えられたキンカンやほおずきとも良くあう。次のフォワグラまで楽しめた。ちなみにバレリーナのような印象的なラベルは、当主夫人の描いたぶどうの株だそうだ。
その「フォワグラのタルティーヌ(foie gras au naturel)」の登場した姿に一見驚く。軽くスライスして焼き上げたジャガイモの板で鴨フォワグラを挟んでいる・・つまり「タルティーヌ(tartine)」をジャガイモに変化させたものだ。イチジクのコンフィ、黒胡椒、煮詰めたヴィネグレット、エストラゴン、ディルなども一緒に、まさにサンドイッチのように手で頂く趣向という訳だ。
パリッと軽やかなタルティーヌとねっとりしたフォワグラ、その食感のコントラストも実に美しい。手で食べるという作業がややカジュアルな印象を与えてしまうものの(女性には若干抵抗あるかも)、綺麗に仕上げたフォワグラテリーヌの本質を食感、甘みなどのアクセントともに楽しめた。
次は「パースニップのスープ(panais)」。器の底にはパン粉、その上にトリュフのアイスが乗っている。目の前で80度の熱々のスープが注がれると、トリュフの芳香とパースニップの香り、さらに底のヘーゼルナッツの香りが一気にテーブルに流れ出してくる。温度差を楽しむ趣向だ。
さて「フランス・ビュルゴー家のシャラン鴨(canard challandais)」だ。肉面が見えない程に覆っているのは、昨日届いたばかりという「ペリゴール産黒トリュフ」だ!大きくスライスされて何枚も・・これで+3000円だからかなり良心的だろう。ちなみにワインの値付けもなかなか工夫されている。
皮目の脂はきっちりと焼かれて、鴨の皮の美味しさが上手に表現されている。2時間半かけて赤外線で火を入れたという断面は美しいロゼ色。ナイフを入れるとスーッ切れていく・・しかし血がにじんだりせずにきっちりと火が入っている。
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