「ジョエル・ロブション来日35周年記念ガラディナー」が恵比寿「ジョエル・ロブション」で開催された。1品目はロブションス・ペシャリテ「キャビア 甲殻類のジュレ カリフラワーのクレーム」の出発点のような「さわやかなトマトムースとのコンビネーション」。2品目は「万寿貝にデュクセルとブールデスカルゴをのせロースト」。これらに合わせるシャンパーニュは「ブルーノ・パイヤール(Bruno Paillard Brut Premiere Cuvee)」。ロブションがブラインド・テイスティングで気に入り取り上げたシャンパーニュ。フランス国内での消費が多く日本ではあまりお目にかからないがロブションでは定番だ。前夜は「トゥールダルジャン東京27周年ディナーパーティー」でモエ・ヘネシー ルイ・ヴィトングループの上品なシャンパーニュ尽くしだったので、熟成による複雑香がいつもにも増して楽しく感じた。

前菜「活ホタテ貝と根セロリ フレッシュトリュフのサラダ なめらかな根セロリのヴィネグレットを添えて」、これには「ブルーノ・パイヤール N.P.U(Bruno Paillard Nec-Plus-Ultra) 1995年」。一度飲んでみたいと思っていたプレステージシャンパーニュ。より熟成した複雑な香りがパッと立ち上がり、トリュフの香りと一体となって綺麗なハーモニーだった。続いて「ブルターニュ産テュルボ 極上キャビアをのせ インカのめざめのフォンダンをエスコート」、これには「バロン・テナール モンラッシェ(Baron Thenard Montrachet) 2005年」が合わせられる。トロピカル、ナッツの香りが立ち上る。デキャンタージュして3時間半ほと経ったもの。

信国ソムリエによると「もう少し熟成したモンラッシェも考えたのですが、熟成感が出過ぎるとキャビアと合わないと思いました。キャビアの塩気・磯の香りに少しミネラルと固さを感じる若めのヴィンテージをチョイスしました。テナールのモンラッシェは優しい味わいですので」。キャビア、テュルボの味わいとピッタリ、本日のベストマッチだった。

「ブレス産ピジョン フォワグラと共にちりめんキャベツで包みヴァプール キュイスのサラダと共に」には、ロブションの初来日ヴィンテージの「ミシェル・ゴヌー ポマール プルミエ・クリュ(michel gaunoux Pommard 1er Cru Grands Epenots) 1976年」が合わせられる。30分前に抜栓されたという。ドライフラワー、熟したフランボワーズ、スパイシーで野性味のあるブーケが漂う。ポマールとは思えない複雑で、しかしなめらかな口あたり。動物の赤身のような香りが、ロゼ色のピジョンの鉄っぽいニュアンスとも巧く合った。

デザート「紅玉リンゴとレーズンのタルトクランブル バニラのグラス添え」には、「シャトー・ドワジィ・デーヌ(Chateau Doisy Daene) 2005年」。ふくよかな甘さと小気味良い酸味。濃厚ではないもののソーテルヌらしいチャーミングな味わいを楽しんだ。